月別アーカイブ: 2009年7月

電子書籍

雨が降らない日はないし、日が差さない日もない、それがハンブルク。

ところで、うちの会社では日本からドイツへの引っ越しに際して、航空便と船便に分けて荷物を送ることができる。当然、航空便は早く届くが重量に制限がある。船便は基本的には重量制限ではなくて体積制限がある。ドイツまでの場合、航空便はおよそ2週間、船便はおよそ2カ月かかると言われた。なので、ドイツに来て1ヶ月ちょっとの私は、航空便は届いているが船便は届いていない、という状態なのである。

航空便ではとりあえず必要な服や靴、それから仕事で使う書籍やらソフトウェアやらを入れた。普通に読もうと思っていた本はかたい本ばかりなので、疲れて帰ってきてから読んでもなかなか頭に入らない … というあたりまでが長い前置き。

ふと読みたいコミックスがあったので電子書籍を探してみると、それなりに市場はにぎわっているようである。海外に出てみると、納期とか送料とかを気にせず本が読めるというのはかなりのメリットなのではないかと感じているのである。音楽も同様のことが言えるのだが、まだ iTunes は試していない。CD と比較して音質が落ちるものを同じような価格で購入しなければいけないということに、まだちょっと抵抗を感じているのである。閑話休題。

電子書籍についてはいろいろな企業が参入している(そのうち淘汰されるんでしょうなあ)ので、読みたい書籍がどこから出版されているのか?そもそも出版されているのかどうか?というあたりを調べるのに、けっこう時間がかかる。ぶっちゃけ、読みたかったのはちばあきおさんの「キャプテン」だったのだが、どうもこの作品は iPhone 向けにしか出ていなくて、しかもページあたりの価格が他の一般的な電子書籍版コミックスと比べてかなり高めだったのでやめた。

で、何を買ったかというと、なぜか試しに「包丁人味平」を買ってしまいました。「カレー勝負編」と「ラーメン勝負編」。この作品は週刊少年ジャンプに連載されていた。床屋さんに行って読んだりとか、父がたまに買ってきたのを読んだりとか、断片的にリアルタイムで読んでいた記憶はあったのだが、何しろ断片的なのでストーリーがほとんどわからなくなっていた。(実はカレー勝負の結末だけはよく覚えていたのだけれど)ということで、懐かしさもあってちょっと読んでみたくなったので。この時期のジャンプというと、「侍ジャイアンツ」とか「アストロ球団」とか、ちょっと後になると「ドーベルマン刑事」とか「ホールインワン」とか、読んでみたくなりますなあ。はい、私はそういう世代のジャンプで育ちました。(この時期に欠かせない「サーキットの狼」は数年前に友人に借りて読んだので、まだ禁断症状は出ていない(笑))

昼に間違えて、またシュニッツェルを食べてしまったので、夕食は軽くしたいと思って、いつもの「Asia Lum」へ。「今日はスープがないからフォーはできないのよ。(推測)」と言われる。なので、前回食べた「ベトナム風冷やし中華」のバージョン違いを食べてみる。豚肉のミートボールの代わりに牛肉を炒めたものがのっています。

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祝ネット開通

今日はネットが開通する日。「8:00から16:00の間に電話会社(ドイツ・モバイル)の人が設定に行くから自宅にいてねーん。」というメールをもらっていたので、会社を休んで(おお、そういえば初有休だ)自宅待機。実は先日管理人さんが訪ねてきたのもその用件で、「工事の人が来てもよくわかんないんで立ち会って欲しいんですけど」とお願いしたところ、「さすがにそんな時間で指定されても立ち会えるかどうかわかんないから(もっともだ)地下室の鍵を貸しとくよ」と言われ、鍵だけ預かったのである。(前にも書いたけど隣の部屋はリフォーム中で、9時を過ぎるとかなり派手な音で工事をやっている。)

11時過ぎくらいに工事の人がやってくる。例によって「英語できますか?」と聞くと「少し」という答えが返ってきたので少し安心。結局、部屋の中の電話のコネクターをちょこちょこといじって、地下にある電話線の交換機(のようなもの?)をちょこちょこといじっておしまい。10分か15分くらいで終わったか?結局、会話のようなものはほとんどなかったし。

実はこのあとがかなり大変だった。プロバイダーから事前に送られてきていたモデムを見ると回線自体は開通されているし、プロバイダーのホームページまではつながるのだが、そこから先の別サイトにアクセスすることができない。発行された証明書がどうのこうので拒否されているみたいである。全然わからん。数時間悩んだ末、マニュアル通りの順番で物理結線をやり直して、辞書を引きつつ設定をやってみたらあっさりつながった … なんだったんでしょう … この数時間は。おかげで昼食を食べそびれてしまった。

ということで、夕食はがっつり食べたいと思い、頭の中にはシュニッツェルが浮かんだ。早く食べたかったので、今日は手堅く近所の「Conrad’s」へ。久しぶりに初心に返ってHOLSTENのピルスナーを飲む。ドイツでシュニッツェルというと基本的には豚肉を使った、いわゆるシュヴァインシュニッツェルである。そこにかけるソースによって多少のヴァリエーションが生まれるのである。今日は「ツィゴイネルシュニッツェル」というものを注文してみた。いわばジプシー風シュニッツェル、牛肉の細切れ、パプリカ、ズッキーニなどが入ったデミグラスソースのようなものがかかっている。概ね予想通り。もう少しスパイスが効いていてもいいような気がするが。それから、これをちょっと改良すればグヤーシュになると思うんだけどなあ、メニューで出して欲しいんだけどなあ。

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演奏会その3:金管アンサンブル(フリードリヒなどなど)

夜のコンサート会場の下見も兼ねてアルスター湖の西岸へ。聖ヨハニス教会というところで行われるのである。車を停めてブラブラする。昼食は教会の近くのイタリアン・レストランにフラッと入ってみることにした。

またキノコです、すみません。「フェットチーネ・フンギ」という言葉にひかれてしまいました。例の、今が旬の Pfifferlinge のクリームソースで和えたフェットチーネにパルミジャーノ・レッジャーノとルッコラがのっています。パスタのゆで具合もいい感じ。なかなか当たりでした。ところで、このまわりにはイタリアンのお店が何件かあるんだけどちゃんと商売できているのかな。余計な心配ですが。

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このお店から東に歩いていくとアルスター湖にぶつかるのであるが、そこにアルスター公園がある。広々としているし、木陰はあるし、湖は近いし、ベンチに座って、ボーッとしているだけでかなり幸せになります。

あわよくばコンサートの開演までこのあたりでウダウダしていようかと思ったが、さすが3時間も4時間も時間は潰せない。いったんアパートに帰って出直すことにする。

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で、再び車で聖ヨハニス教会へ。昼間に来た時より教会の近くに駐車スペースを見つけることができた。結果オーライですな。意外に早く着いてしまったので、近くのカフェでコーヒーでも飲んで時間をつぶそうと思ったら、いきなり大雨。途中まで歩いて行ったけどずぶ濡れになりそうだったので引き返す。教会の入り口で入場(開場)を待つしかない。

Zeitblenden

Hamburg
St. Johannis am Turmweg
19.07.2009 Sonntag  19 Uhr

Eriko Takezawa Klavier
Reinhold Friedrich Trompete und Leitung
Mitglieder des Schleswig-Holstein Festival Orchesters

Giovanni Gabrieli / Canzon I
Edison Denisov / Solo für Trompete
Edison Denisov / Con sordino für Trompete und Klavier
Giovanni Gabrieli / Canzon VIII
Sofia Gubaidulina / Trio für drei Trompeten
Giovanni Gabrieli / Canzon septimi toni
Galina Ustwolskaja / Sinfonie Nr. 4 »Gebet«
Giovanni Gabrieli / Canzon XV
Edison Denisov / Pour Daniel für Klavier
Giovanni Gabrieli / Canzon XXI a tre voci
Sofia Gubaidulina / Quattro
Giovanni Gabrieli / Canzon noni toni a tre cori

  • エディソン・デニゾフ/トランペットのための《ソロ》
  • ジョバンニ・ガブリエリ/カンツォーナ第1番《ラ・スピリタータ》
  • エディソン・デニゾフ/トランペットとピアノのための《コン・ソルディーノ》
  • ジョバンニ・ガブリエリ/《カンツォーナとソナタ集》よりカンツォーナ第8番
  • ソフィア・グバイドゥーリナ/3本のトランペットのための《トリオ》
  • ジョバンニ・ガブリエリ/《サクラ・シンフォニア》より8声のピアノとフォルテのソナタ
  • ガリナ・ウストヴォリスカヤ/交響曲第4番《祈り》〜アルト、トランペット、打楽器、ピアノのための
  • ジョバンニ・ガブリエリ/《カンツォーナとソナタ集》よりカンツォーナ第15番
  • エディソン・デニゾフ/ピアノのための《ダニエルのために》
  • ジョバンニ・ガブリエリ/《カンツォーナとソナタ集》より3声のソナタ第21番
  • ソフィア・グバイドゥーリナ/2本のトランペットと2本のトロンボーンのための《クアトロ》
  • ジョバンニ・ガブリエリ/《サクラ・シンフォニア》より第9旋法によるカンツォーナ

トランペットはラインホルト・フリードリヒ、ピアノはドイツで活躍されている日本人タケザワエリコさん(漢字がわからん…)、アルトはジルケ・マルヒフェルト、それ意外の管楽器と打楽器は Schleswig-Holstein Musik Festival に参加している若き演奏家たち、という面子。

期待以上に面白い演奏会であった。皆さんは緊張感のある現代音楽作品のあとに教会中に響き渡るトランペットとトロンボーンによるガブリエリの音像を想像できますか?最初の3曲はほとんどアタッカで演奏されたのですが、最初のデニゾフの作品の最後にあるトランペットの高音の吹き伸ばし、その残響の中で間髪入れずに演奏されたガブリエリを聞いた瞬間、鳥肌が立ちました。

とはいえ、なんかデニゾフの作品はピンと来ないなあ … 絶対音楽すぎるというか … ちなみに《ダニエルのために》の「ダニエル」はバレンボイムだそうです。
グバイドゥーリナの2作品は管楽器の「凶暴さ」を十二分に生かした面白い作品でした。中音域で協和している時の厳かな響き、高音域の細かいタンギングと不協和音の荒々しさ、そのあたりの金管楽器特有の表現の幅が生かされているように思いました。特に《クアトロ(四重奏曲)》の方は、トロンボーン同士、トランペット同士が向き合って吹いたり、ソロ以外の演奏者は後ろを向いて吹いたり、と音の指向性にも注意が向けられているのかなあ。
ウストヴォリスカヤ(という作曲家は今回初めて名前を耳にしました)の交響曲第4番はたった4人の演奏者による作品。ううん、「交響曲」と名付けた作曲者の意図は何となくわかった気がするが、作品として面白いかというと …

ガブリエリの作品はオルガン(タケザワさんが演奏)も参加しています。オルガンはアンティフォンの片方にのみ参加しているので、より2群のコントラストが際立つ感じでした。あと、これはルネサンス期の作品を演奏する時のコモンセンスなのかも知れないけど、強奏と弱奏でのシラブルの違い、長いパッセージと細かいパッセージでのアタックの違いが明確に区別されているのが印象に残りました。ふと、大学時代にOB/OGで編成したブラスアンサンブルで誰の作品だったっけ?を演奏したことを思い出しました。あの時のアプローチはあながち間違っていないんだなあ、と今さらながらに思ったりして。

初CD

週末にあると朝は雨だなあ …

まずは先週予約してあったメガネ屋さんへ。日本の運転免許証からドイツの運転免許証に書き替えるために視力の証明が必要らしい。先週は名前も何も控えられずに、ただ「来週の土曜日の 12:00 でいいですよね」みたいな形の予約だったので、忘れられていたらどうしようかと思っていたのであるが、顔を覚えてくれていたようで、「あと 5 分くらいで終わるので待ってて下さいね」と言われる。結局、前の人の検査がちょっと押したので 15 分くらい待ったけど。

視力検査はメガネをつけたまま検査器をのぞいて 5 文字 x 3 行に並んでいる数字を端から読み上げていくもの。乱視の検査も入っているのか、行によって読みにくいものもある。「じゃあ、2 行目と 3 行目をもう一度読んでもらえますか?」と言われる。どうやら間違えたらしい(汗)。2 回目は当たっていたようで、「はい。OK です。」と言われる。これだけで終わりですか。

「じゃあ、運転免許がんばってね。」と言われる。「運転免許に必要なので」と説明しただけなので無理もないが、もうちょっとちゃんと説明すればよかったなあ … ちなみに、ドイツにおける「Good Luck」は、両手の親指を中に入れて「グー」を作り、それを相手に向けるのが合図なのだそうだ。今回もやってもらいました。

その後、コーヒーミルが欲しかったので「Saturn」へ。挽き具合が調整できるやつはかなりでかくなるので、30ユーロくらいのコンパクトで安いやつを買った。これで自宅でもコーヒーをいれられるようになった。(ちなみにコーヒーメーカーはアパート備え付けです)

CD コーナーをブラブラしていたら欲しい CD があったので買ってしまった。なんと、ハンブルク居住1ヶ月目にして初めて CD を購入しました。どこででも買えるような CD ですみません … どちらもこれから行く演奏会の予習用です。

ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番

Korngold: Symphony; Violin Concerto; Piano Trio; Arias

細々(こまごま)としたものを買いにカールシュタットへ。アフターシェーブローションがなくなりそうだったので買う。日本で買うより微妙に安いかな。以前はデューティーフリーでも扱っていたので海外出張のついでに買っていたのだが、最近は取り扱いをやめたそうなので … などなど。

時々小雨がぱらつく天気だったので、エッペンドルフまでコーヒーを買いにいくのもなあ … と思っていたのであるが、かなり晴れてきたので(ハンブルクはこのパターンが多い)行ってみることにした。U3 の Hoheluftbrücke で降りて Hoheluftchasusee を北上していくと Eppendorfer Weg との交差点にぶつかるので、そこから少し東に入ったところにある。とりあえずグアテマラを 250g 買ってみる。「以前、このお店を日本のテレビ番組で見たんだけど …」と話しかけてみたのだが、あまりピンと来ていない様子 … 別の人なのかなあ … 別の店なのかなあ …

先週と違ってザンクト・パウリ周辺は静かなので、夕食は今度こそジャガイモ料理のお店「カルトッフェルケラー」に行ってみる。コーヒー店から U3 で戻る形で Rödingsmarkt で降りる。駅周辺はオフィス街のようで土曜日は閑散としているが、ちょっと東に入ると何件かのレストランが密集している地域があって、ここはかなり人が集まっている。「カルトッフェルケラー」もそんな中にある。

ビールはやはりヴァイツェン。DUCKSTEIN を頼む。昨日飲んだ ERDINGER より少し香ばしい感じがする。それからポテトサラダと dumpling(ちなみに英語メニューあり)。ポテトサラダは日本であるようなマヨネーズなどと和えたものを想像していたのであるが、ジャガイモとキューリを甘酢にひたしたもので、その上にディルが散らしてある。さっぱりしていい感じ。(すでにこれとビールでかなりお腹はふくれていますが)dumpling はいわゆるニョッキみたいなものか。ほうれん草のニョッキと生のトマトがちょっと甘い(ひょっとしてカスタードか?これ?)スープに入っている。これはちょっと斬新な味。意外と少なめの量だったのでほっとしましたが。

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お店の前。このおじさんがお品書きを持っています。

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旬はキノコ

仕事が一段落ついて帰ろうとすると、いろいろなところから声がかかるのだなあ …
金曜日の午後でもいろいろな打ち合わせが入っているようで、それが終わってからその週の残務処理をしているのかなあ …

週末なのでグビッとビールを飲みたいと思い、近所の「Conrad’s」へ行く。前に「ヴァイツェンがないのが残念」と書いたような気がするのだが、ありました、ERDINGER。最近はピルスナーよりヴァイツェンがお気に入りなのです。

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先週までは「おすすめメニュー」が Matje(にしんの酢漬け)だったのだが、今日は「frische Pfifferlinge」になっている。「Pfifferlinge って何?」と聞いたところ、店員のお姉さんはうまく説明することができず、隣の席のおばさんにも「Pfifferlinge って英語でどう説明すればいいんだっけ?」みたいな感じでヘルプを求めた。おばさんは一言「シャンピニオン」。「mashroom みたいなものですか?」と聞いたら「No. mashroom は白いけど、Pfifferlinge は黄色いのよ。」「?」「そうだ、キッチンにあるだろうからちょっと持ってきて見せてあげなさいよ(推測)」と店員のお姉さんに言った。お姉さんが持ってきてくれたのは確かに黄色いキノコで、日本ではあまり食べない種類のような気がする。(あとで調べたら「アンズダケ」と言うのだそうです。)これとタマゴを混ぜてトーストの上に載せる … というメニューがあったので、これを注文してみる。いちばんお腹に軽そうだし。あとはトマトスープ。

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で、Pfifferlinge 自体は(この料理に関しては)そんなに味も香りも強くないが、ちょっと強めの塩味でタマゴと一緒に炒めてある。おいしいです。以前、夏休みにベルリンに遊びに行った時に、これまた旬らしい「キノコサラダ」を食べて、これまたかなりおいしかったような記憶があるのだが、その時のもこの Pfifferlinge だったのかなあ?こういう風に旬のものがちゃんとレストランのメニューに登場して、それがちゃんとおいしいというのは、とても大事なことのような気がする。

また自宅でワイン

月曜日に振り込んだ Schleswig-Holstein Musik Festival のチケット代金が無事に受理されたようで、チケットが送られてきた。金曜日にネットで申し込み → 土曜日に振り込み指示が書かれた封書が到着 → 月曜日に銀行送金 → 木曜日にチケット到着、とかなり迅速な処理なのだが、今週末の日曜日に開催されるコンサートのチケットも含まれていたので、少々焦っていたのである。

ちなみに日曜日に開催されるのは、Eriko Takezawa のピアノとラインホルト・フリードリヒのトランペット(と若干のサポートメンバー)によるコンサート。ハンブルク市内にある聖ヨハネス教会で行われる。ルネサンス期の作曲家であるガブリエリの作品と、デニゾフ、グバイドゥーリナ、ウストヴォリスカヤといった旧ソ連を代表する20世紀の作曲家の作品が交互に演奏されるという面白そうなやつです。

昨日と同じように、今日も自宅でワインとハムとポテチとナッツ。いいんじゃないですか。

で、ワインを飲んでいると突然の来客。月曜日に来ると言っていた管理人さんが今日来ました(涙)。

自宅でワイン

3週間ごとの大変な日。開発者全員が集まって、今後の3週間の開発方針をドイツ語で議論するのだ。今回は Dave がそばについてくれて、ほとんどの内容を逐次要約して英語で説明してくれた。

そういうことで、少し夕食の量を減らしてみようと思っているので、今日は(Conrad’sのトマトスープとHOLSTEINに惹かれつつも)自宅でワインとあり合わせのものでしのいでみることにした。

モノの本によると、ドイツ人が暖かい食事をとるのは昼食だけで、朝食とか夕食とかは煮炊きをしないらしい。庶務のおばさんに聞いた時にも「夜は料理しないわ」と言っていたので本当なのだろう。

なので、チーズとかハムとかポテチとかナッツとか自宅にあるツマミになりそうなものをつまみながら、ワインをちびちび飲むことにした。

ワインはスーパーマーケット「EDEKA」で見つけた 2008 年のリースリンク。リースリンクにしてはけっこうドライな感じがする。いいですねえ。

ベトナム料理(何度目だ?)/教授チケット

ドイツに来て体重が増えることはやむを得ないと思っていたのだが、ここに来て雪だるまが急勾配を駆け降りそうな気配。最近は歩く量が減っているような気がするしなあ。やはり、夕飯を目一杯食べてしまうのがいけないんだよなあ … というわけで、夕飯は少し抑えようと心に決めたのでした。

ええと何回目だ?Rahlstedt 駅前の「Asia Lum」へ。今日は「どこから来たの?日本?中国?」と言われた。ジンジャーティーと、お気に入りのフォーを注文する。この間ジャスミンティーを頼んだ時はティーバッグだったのでちょっとがっかりしたのだが、今回はちゃんとしている。カップでか過ぎですが。ジンジャーティーは「生姜湯」なのであって、あまり暑い時期に飲むものではないですなあ。フォーも少し豆板醤を追加したので汗ダラダラである。

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全部食べ終わったあとスイカをサービスしてもらった。口がすっかり辛くなっているせいかも知れないが、日本で食べているスイカよりもきめが細かくて甘いような気がする。

結局、教授のヨーロッパツアーはロンドンへ聞きに行くことにした。(もうちょっと近場でやってもらえるとうれしいんだが …)今日チケットをゲット。すでにほとんど完売状態。かろうじていちばん後ろの席を確保しました。ロンドンにはちょうど同期入社の友人が赴任しているので、一緒に食事もしようとメールで誘ってみる。その時期に日本出張が入るかも知れないとのことだが、もし会えたらなかなか面白そうな話ができそうである。

別のギリシャ料理

オンライン辞書をひきながら、自分のドイツの銀行口座から Schleswig-Holstein Musik Festival の指定口座へチケット代を振り込む。インターネットバンキングでの振込なんて、日本にいた時にもやったことなかったぞ。

今日は夕方8時くらいに管理人さんが部屋に来ることになっているので、それまでにアパートにたどり着かないといけない。夕食をどこで取ろうかと考える。まずは、思い立ったきり行けていないジャガイモ料理専門店にしようかと思ったが、ちょっと調べてみたら日曜日と月曜日がお休みとのこと。なかなかたどり着けませんなあ。そのあと見つけたモンゴリアン・バーベキューの店がよさそうなので、そこに向かって車を走らせていたのだが、道が混んでいてかなり時間がかかりそうだ。たどり着いて、食べて、自宅に向かって、はちょっと無理そうなことがわかった。途中で方針変更して、帰り道の途中にある Wandsbek 地区で適当にレストランに入ることにした。

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「地中海料理」ということだが、実質的にはギリシャ料理である。例によって「英語話せますか?」と聞いたら、英語ができる給仕の人を呼んできてくれた。ありがたい。アップルショーレ、ギリシャ風スープ、カラマリ、エスプレッソを頼む。

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スープにはお米と小さなミートボールが入っている。ハーブとバターが効いていて、さっぱりしているけど風味がある。これはいい。今まで食べたスープの中では「nagel」のグラーシュズッペと並んでいい感じです。

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カラマリは、いわゆる「ゲソ揚げ」ですなあ。私、けっこう好きです。ジャジキというヨーグルトソースとフライドポテトが付け合わせ。それからたっぷりのサラダもついてくる。まあ、いくらイカが好きだといっても、これだけ食べると胸焼けしそうだなあ。結局、全部食べたけど。

お店は内装もしっかりしていて格調も高そうだけど、ギリシャ歌謡が大音量でかかっているというツメの甘さが好きです(笑)。

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お店の名刺ももらったので、また行くと思います。「お店の名刺ありますか?」と聞くと、なんか喜んでもらえるみたい。当たり前かも知れないけど。今度は、近所のギリシャ料理屋にもあるギロやスブラギも試してみよう。あ、メニューを見渡した限りでは、またもやムサカはなさそうです。見つからないと食べたくなるなあ。Eppendorfer Weg にも何件かギリシャ料理レストランがあったので、探索してみるか?

コーヒー店/ケバブ

やはり町の中心部に車で行って土地勘をつけるのは、比較的交通量が少ない日曜日が適していると考え、今日はエッペンドルフ(Eppendorf)に行ってみることにした。エッペンドルフはアルスター湖の北西(地図でいうと左上)に位置する地域で、いろいろなお店が建ち並ぶ活気のあるところなのだそう。

もちろん、日曜日なのでほとんどの店が閉まっていることは承知の上で、以前 NHK で放送された番組で紹介された自家焙煎のコーヒー屋を探すのが主たる目的である。番組でも「エッペンドルファー通り」と紹介されていたので、Eppendorfer Weg という通りを一通り歩いてみれば見つかるのではないか、ということで行ってみた。

例によって駐車スペースを見つけるのはけっこう大変。日曜日は店が閉まっている反面、近所に住んでいる人たちの車(ふだんは通勤とかで使っている)が停めっぱなしになっているのではないかと推測する。結局、Eppendorfer Weg のほとんどどん詰まり(南の端)のアパートの前にスペースを見つけて駐車する。

通りを北上しながらコーヒー店を探す。やはり、通りにある店はごく限られたレストランやカフェ以外は閉まっているので、人通りもかなり少ない。平日に来るとどんな感じなんだろう?コーヒー店は、結局 Eppendorfer Weg と Hoheluftchasusee の交差点のちょっと北側にあった。当然閉まっていましたが。

http://www.kaffeeburg.de/

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昼食は通りにあったケバブ屋さんで食べてみることにした。待望の初ケバブである。オーソドックスなケバブが3.5ユーロ。中に野菜や肉がたっぷり詰まっているのでかなり満腹になる。満足満足。

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土地勘を養うため、帰りはカーナビなしで帰ってみることにした。もちろん念のためマップは表示しておきましたが。ハンブルク市内の交通標識には、主要な目的地、例えば「中心部」「空港」「アリーナ(サッカースタジアム)」などの方向が示されている。なので、具体的な場所がわからなくても「中心部」の案内に沿って進んで行けば、市の中心部(アルスター湖とか中央駅の当たり)まで行けるようになっている。中央駅からアパートまでの道順は覚えたので、中心部まで行ければ何とかなる。ということで、何とかなりました。

昼間もちょぼちょぼ雨が降っていたのだが、夕方から夜にかけて本格的に降り出した。遠出したくないので、近所の「Conrad’s」で夕食。初めて飲むデュンケル(かな?)。この店はヴァイツェンを置いていないのがちょっと残念。トマトスープとミニサラダ、それに Strammer Max を食す。黒パンの上に細かく刻んだ生ハムを載せ、その上に目玉焼きを載せたものである。最後は例によってエスプレッソ。(やっぱり暗いところだと iPhone ではうまく写らないなあ)

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帰ってきてテレビをつけたら、クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮 NDR(北ドイツ放送)交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第9番が放送されていた。7月上旬から8月末にかけて、ハンブルクを中心とした北ドイツ一帯で Schleswig-Holstein Musik Festival というかなり大規模な音楽祭が開催される。これは、そのオープニング・コンサートらしい。

実は、この音楽祭の話を金曜日(カリーブルストの日)に Mattias から教えてもらっていた。さっそく、いくつかの演奏会のチケットを手配中なのだが、8月末に開催される演奏会は No.129 という番号が振られている。このくらいの数の演奏会が開催されるということなんでしょうね。ちなみに、この No.129 はシュターツカペレ・ドレスデンの演奏会。(今話題の?)ラン・ランのピアノ独奏によるショパンのピアノ協奏曲第2番と、リヒャルト・シュトラウスの《アルプス交響曲》です。