日別アーカイブ: 2009 年 7 月 11 日

年間チケット/愛のフェスティヴァル

えいやっ、でハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の年間チケット(シーズンシート)を買うことにした。配布されているパンフレットを見ると、ほとんどが 興味深いプログラムだったし、毎回チケットを予約するのも大変だし、1公演38ユーロのところを10公演で285ユーロで聴けるし、何よりも先日のコン サートでのいい雰囲気を味わいたいと思ったのである。で、チケットオフィスに行って(今日はちゃんとオンラインシステムは動いていた)契約時に説明を聞い た。(何回も「これはあなたとオーケストラの間の契約である」と説明された)いろいろルールがあるらしい。

  • キャンセルしなければ翌年以降もずっと継続される。
  • 予約したコンサートに行けなくなった場合は最大5つのプログラムまで変更できる。1つのプログラムでの演奏会は2回開催されるので別の演奏会に行くか、次回のプログラムに繰り越すことができる。初回と2回目の変更は無料、3回目からは変更手数料として5ユーロかかる。
  • ハンブルク歌劇場やハンブルク・バレエや室内楽コンサートのチケットを10%OFFで買える。(早く言って欲しかったなあ …)

ちなみにこんなプログラムです。

第1回 指揮:シモーネ・ヤング

  • ブラームス/ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン独奏:五嶋みどり)
  • メンデルスゾーン/劇音楽《夏の夜の夢》

第2回 指揮:ドミトリ・キタエンコ

  • シュニトケ/夏の夜の夢(ではなくて)
  • ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲(ピアノ独奏:ルドルフ・ブフビンダー)
  • ショスタコーヴィチ/交響曲第5番

第3回 指揮:クリスチャン・ヨスト

  • コープランド/静かな都会
  • ヨスト/トランペット協奏曲《ピエタ》〜チェット・ベイカー追憶(トランペット独奏:セルゲイ・ナカリャコフ)
  • コルンゴルト/交響曲嬰ヘ長調

第4回 指揮:ラファエル・フリューベック・デ=ブルゴス

  • アルベニス/スペイン組曲第1番(デ=ブルゴス編曲)
  • ストラヴィンスキー/バレエ組曲《火の鳥》(1919年版)
  • レスピーギ/ローマの松

第5回 指揮:シモーネ・ヤング

  • ブラームス/悲劇的序曲
  • ブラームス/4つの前奏曲と厳粛な歌(バリトン独唱:トーマス・クヴァストホフ)
  • ブルックナー/交響曲第1番(リンツ版)

第6回 指揮:シモーネ・ヤング

  • ヴォーン=ウィリアムズ/タリスの主題による幻想曲
  • エルガー/チェロ協奏曲(チェロ独奏:アリサ・ワイラースタイン)
  • ナッセン/オフィーリアのダンス
  • エルガー/エニグマ変奏曲

第7回 指揮:シモーネ・ヤング

  • モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
  • シェーンベルク/浄められた夜
  • ドビュッシー/夜想曲
  • シマノフスキ/交響曲第3番《夜の歌》

第8回 指揮:シモーネ・ヤング

  • ハイドン/交響曲第100番《軍隊》
  • カーゲル/勝ちそこないのための10の行進曲
  • リヒャルト・シュトラウス/英雄の生涯

第9回 指揮:カレン・カメンセック

  • ラフマニノフ/交響詩《死の島》
  • シェーンベルク/6つの管弦楽歌曲(ソプラノ独唱:デボラ・ポラスキ)
  • チャイコフスキー/交響曲第5番

第10回 指揮:ピエタリ・インキネン

  • ショスタコーヴィチ/祝典序曲
  • ドルマン/スパイス、香料、毒!〜2人の打楽器奏者のための協奏曲
  • リムスキー=コルサコフ/交響組曲《シェエラザード》

そのあとメガネ屋に行く。ドイツの運転免許証取得のために視力検査結果の資料が必要だから作っておけ、と会社から言われたのである。たまたまこのメ ガネ屋がそうだったのか、ドイツのメガネ屋がそうなのかよくわからないが、予約しておくから来週来いという。とりあえず予約したが、また来週来ないと行け ないのか …

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ブラブラ歩いていたら市庁舎広場で演奏していたホルン四重奏。Tシャツには「ホルン・アンサンブル”エルミタージュ” サンクトペテルブルク」と書いてあった。言わずもがなであるが(笑)、CD を売り歩いていたおばちゃんによるとロシアから来たそうである。野外なので音も散るだろうが、それにも負けないしっかりした音色だし、アンサンブルにもほ とんど破綻がない。こういうストリートパフォーマンスに必要なショーマンシップは持ち合わせていないようで、極めて生真面目な演奏だが、耳をとらえる演奏 である。立ち止まって何曲か聴いてしまいました。演奏に合わせて鼻歌を歌っていた通行人もいたのでドイツ民謡とかをやっていたのかなあ?わかったのはベー トーヴェンの《歓喜の歌》と、バッハの《主よ、人の望みの喜びよ》くらいでした。

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昼食は、港へ行きがてら、近くにあるジャガイモ料理専門店に行こうと考えていたので、Uバーン3号線(U3)に乗って行こうとしたのであるが、何か 様子が変。来る電車、来る電車がおかしな人たちで満員なので、なかなか乗れない。そういえば、Hasselbrook から乗った電車にも、ピンクのウィグをかぶったおばさんとか、ベルボトムジーンズに花びら模様のワッペンをつけた女の子とかが乗っていたなあ。

ということで、別の店に行くことにした。市庁舎広場から聖ペトリ教会の方へ向かったところにあるスペイン料理店「ピカソ」である。なんか、無意識にドイツ料理を避けているかなあ(笑)?

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スペイン料理店でビールを頼むのも無粋なので、白ワインを頼む。あとは夏季限定と書かれていたガスパッチョと、ヴァレンシア風パエリアである。給仕 のおじさんに「どこから来た?日本か?台湾か?」と聞かれた(なんで、その二者択一になるかなあ?)。「日本から来た」と答えると「SUZUKI の 600cc はいいねえ」と言ってバイクを運転する真似をした。

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ガスパッチョ。もうちょっとスパイシーなものを期待したんだけど、これだと普通の「冷やしトマトスープ」になってしまうなあ。パエリアは米の炊き具合とかは OK で、かなりおいしかったが、これも肉多過ぎ。別のを頼んだら(パエリアも何種類かメニューに載っていた)もう少し魚介類メインになったのかなあ。

お勘定の時に「今はハンブルクに住んでいる(Jetzt, Ich wohne im Hamburg. これ、合ってるのか?)」と言ったら、わざわざ店の名刺をくれた。他の店では勝手に取ってきているんだけどね。まあ、もうちょっと探ってみてもいい店です。

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案の定、お腹がいっぱいになったので、腹ごなしにザンクト・パウリのサッカースタジアムに行ってみようと思った。ザンクト・パウリはドイツ・ブンデスリーガ2部に所属するサッカーチームで、サポーターが熱狂的なことで知られている。ちなみにキャラクターはドクロをあしらったちょっと怖いものなのだが、けっこう町の中で見かける。うちの会社にもTシャツ着ていた人がいたなあ。

で、さっきのU3に乗る。さっきのような車内でのお祭り騒ぎはなくなっていたが、ザンクト・パウリの一つ手前の Landungsbrücken に近づくと、でかい音が聞こえてくる。どうやらさっきのヒッピーな人たちはこのへんに集まっているらしい。いわんやザンクト・パウリをや。「フェスティヴァル・オブ・ラヴ」というイベントがあるらしく、山車に乗っている人、それを見ながら喚声をあげている人、ものすごい人だかりである。なんで、わざわざこんなところまで来てしまったのだろう?

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ただ、このザンクト・パウリの駅を降りたところが「Hamburger DOM」の会場だとわかったことが収穫だった。この DOM は年3回行われる野外イベントで、移動遊園地やら夜店やらもちろんビール屋やらが立ち並ぶ。初めて出張でハンブルクに来た時にちょうど冬の DOM が開催されていたので連れてきてもらって、男2人でお化け屋敷に入ったのを思い出す。(ちなみに人間が仮装しておどかしているのでかなりびっくりします)DOM の会場はサッカースタジアムの駐車場なのかな?遠くにスタジアムが見える。まあ、今となってはスタジアムはどうでもいいですが(笑)。当然、試合やってるわけないし。

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その DOM の準備中のスペースを利用していくつかの売店が出ていて、音楽を流しているビール屋もある。これを眺めていたら、酔っぱらいの兄ちゃんにからまれて、よくわかんないカクテルをおごってもらいました。ありがとう。

あとは港を見ながら帰る。

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