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70年代のRC

70年代の、まだアコースティック・ギターをかき鳴らしていた頃のRCサクセションの映像。すでに廃盤で、多少プレミアがついて売られているのだが、比較的安価に入手することができた。

バービーボーイズ

今月から iTunes での取り扱いが始まったということなので買ってしまった。

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大学の頃とか会社に入ったばかりの頃、結構気に入って聞いていた。80年代のバンドサウンドと言うとデジタルくさいシンセサイザーが前面に出ているバンドが多かったように思うのだが、バービーボーイズは基本的にスリーピースバンドであった。そのソリッドさが好きだったのかも知れない。あと、ほぼ同じ音域を歌う男女のツインボーカル(時には男声が上でハモることもある)とか。

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さて、相変わらず雪は降り続いている。雪が降った月曜日の朝はかなり渋滞することが多いのだが、今日は想像していたほどひどくはなかった(それでも、ふだんは45分ほどの行程に1時間かかってしまったのだが)。月曜日にいきなり降り始めたのではなく週末からずっと降っていたので、除雪作業もある程度進んでいたのかも知れない。

問題は会社からの帰り道。ハンブルクはアップダウンの少ない街なのであるが、自宅への帰路の途中に緩やかな登り坂がある。ここが完全にアイスバーンになっている。FR でオートマの車ではかなり辛い。信号で止まって再発進するたびに後輪がスリップして思うように運転できない。

会社を出てから1時間30分あまり、かなり精神的にヘトヘトになって帰宅した。

 

LaQ などなど

最近、息子がはまっているのがレゴではなく LaQ。友達が遊びに来るたびにレゴで遊び、そこでできた作品を「もったいない」と言って解体しないので、棚はあふれ返るし、残っているパーツは少なくなるし … という状態なのである。

レゴと違い、LaQ は日本の、それも小さめの企業が作っているので、ドイツでは簡単に手に入らない。日本から送ってもらうか、日本に帰った時に買って来ないといかんなあ、と思っていたのだが、LaQ のホームページを確認してみると、海外展開を始めたらしく、ヨーロッパでもいくつかの国に代理店があるらしい。

さらに調べてみると、全てのラインナップが揃っているわけではないが、amazon.co.uk で売られていることがわかった。多少の送料はかかってしまうが、日本から取り寄せることを考えるとはるかに安いし、関税もかからない。というわけで注文して今日届いたのがこれ。息子はモノクロームにこだわっていたのだが、何を作ろうとしているのだろう?

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それから、ついでに購入したのがこれ。

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「ひつじのショーン」の第2シーズン全40話を収録したボックス。

 

《オルフェオ》を観る

今日は木曜日。通勤路はだいたい週の初めがいちばん混雑し、だんだん空いてくる、というのが一般的な状況なのだが、今日は珍しくアウトバーンが激しく渋滞していた。2年ほど前に本社がハンブルクの中心部に引っ越して以降、これだけ渋滞したのは初めてかも知れない。突然雪が降った翌日も渋滞することが多いのだが、今日ほど混んでいなかったような気がする。

とにかくアウトバーンに乗ってから車が動かない。いつもは自宅から15分くらいアウトバーンに乗り、そこから30分くらいは市街地を通って行く、というパターンなのだが、今日はアウトバーンを降りるまで1時間30分くらいかかってしまった。(おかげでブラームスの交響曲第4番とヴァイオリン協奏曲を丸々聞くことができてしまった。)

トータルでほぼ2時間。10時から日本とのテレビ会議があるので(いつも通り)8時ちょっと前に家を出たのであるが、会社に着いたのは10時ぎりぎりだった。特に事故があった様子もなかったのだが、原因は何だったんだろう?(街中でトラックとタクシーが派手にぶつかって1車線を塞いでいたのだが、これが原因ではなかろう。)

家族が寝静まったあと、先日購入したモンテヴェルディのオペラ《オルフェオ》を観る。

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演奏時間は100分ほどと、まあ手頃な長さだし、題材もギリシャ神話のオルフェウスのエピソードをほぼそのままなぞっているのでわかりやすい。

アーノンクールが指揮する古楽器のオーケストラも舞台と隣接する形で配置されているので、頻繁に映像に登場するし、舞台美術の大事な要素になっている。マイムではあるが、一部の楽器は舞台上で演奏されたりもする。マイムと言えば、舞台で演じる人も演じながら実際に歌っているわけではないようである(いわゆる口パク)。

前半は正直言って冗長な場面が続く。やはりクライマックスは冥界の場面、すなわちオルフェオが歌の力で三途の川の渡し守の心を動かす場面、それから冥界から妻であるエウリディーチェを連れ戻そうとするのだが、神との約束を破って冥界を脱出する前にエウリディーチェを見るために振り返ってしまう場面である。500 年前に書かれた音楽とは思えない劇的な展開である。

30年前に撮られた映像はさすがに時代を感じさせる。意図的かどうかわからないがスムースでない編集の跡は映画の黎明期のそれを想起させて、ある種のノスタルジーを感じる。

アーシーな色彩に統一された地上のシーン、それとは対照的にモノクロームな冥界のシーン、それらを常に傍観する神々や合唱、という対比も面白い。

オペラ自体は非常に楽しめたのであるが、こういった初期バロックの曲調をいわゆるベルカントで歌うのが適切なのかどうか?といったあたりがちょっとひっかかった。これを確認するには近年の純粋にピリオド的なアプローチの演奏を聴けばいいのかな?

ボックスに入っていた残りの2作品、《ポッペアの戴冠》と《ウリッセの帰還》はそれぞれDVD2枚組。ちょっと敷居が高いかも。

モンテヴェルディ

ということで最近はルネサンス~バロックの音楽三昧。

オペラにも手を出してみたいと思っていたのだが、やはり映像があった方がよかろうということで、モンテヴェルディのオペラ三作の DVD ボックスを買ってみた。amazon.co.uk から 25 ポンド。現在の日本円で 3000 円ちょっとくらいか。

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モンテヴェルディは少なくとも18曲のオペラを作曲したらしいが、全体が現存しているのはこのボックスに収められている《オルフェオ》《ウリッセの帰還》《ポッペアの戴冠》の3作だけらしい。

これらの映像がチューリッヒ歌劇場で収録されたのは1970年代後半、いわゆるピリオド的なアプローチとしてはかなり初期のものなのではないだろうか。

バッハ研究で有名な磯山雅さんなどは、これらの作品がほとんど最初期に書かれたオペラであるにも関わらず、「《オルフェオ》以後のオペラ史はもはや進歩を止めたのではないか、とさえ思えてくる。」(講談社・バロック音楽名曲鑑賞辞典)とまで言っている。そのあたりを確認してみたい。

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今日から優先予約が始まった 5/4(日程は未確定)のハンブルガーSV対ヴォルフスブルクのチケットを確保。息子の同級生ご家族と一緒に観戦する予定。(このご家族はひょっとしてブンデスリーガ観戦デビューかな?)

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夕飯が済んだ午後8時頃、玄関のピンポンが鳴った。こんな時間に(しかもアポなしで)人が訪ねて来ることはほとんどないのだが、ガブリエルが自宅で焼いたというピッツァを持って来てくれた。

おすそ分けをもらうのはこれで何回目だろう?息子がガブリエルから聞いたところによるとイタリアではピッツァはお父さんの料理らしい。ガブリエルのお父さんであるところのロベルトが作ったピッツァは本当においしいのである。(息子は何回か昼食をごちそうになっているので)生地を延ばしてトマトソースとチーズを乗せただけの本当にシンプルなピッツァなのであるが。

(なんか WordPress に画像をアップロードできないので、画像は後日載せます。)

健康診断

出向元の会社から年に一度義務付けられている健康診断。今年は妻と一緒に行くことにした。Bergedorf の病院に日系人の医師がいらっしゃるので、例によってそこを予約していた。

私は胃カメラと腸カメラでの検査をお願いしているので、前日の夜から食事を摂れない。それでも、定位置に座って妻と息子が夕食を食べているのを尻目に胃腸を洗浄するための下剤を飲む。下剤は粉末状の薬を水に溶かして2リットル分飲まないといけない。実際のところはよくわからないのだが、下剤を飲むと体温が下がって体全体が冷え込んでしまうような気がする。毎回これが嫌だ。

で、当日。胃カメラと腸カメラは全身麻酔をかけて行うので自分で車を運転していくことができない。病院の方で手配してくれたタクシーが迎えに来ることになっている … が、例によって時間通りに来ない。病院に確認をお願いしたところ、「間違って空港に行ってしまった」(どこをどう間違ったらそうなるのかよくわからないが)とのことであらためて来てもらうことになった。8時15分に頼んでおいたものが実際に来たのは9時過ぎ。

病院に着いて、これもいつも通りだが、エアロバイクをこぎながらの心電図測定、超音波による甲状腺、リンパ腺、前立腺の検査、検尿、採血、胃カメラ、腸カメラ、呼吸器系の検査を行う。

全身麻酔も慣れたもので(笑)、スコンといつの間にか意識がなくなる感覚が心地よい。ふと、自分が夢を見ているという感覚が戻ったあと、いつの間にか別室(休養室)に運ばれていることに気付く、といういつもながらのパターンである。

年を取ってくると自分の体調が漠然と不安になるし、身近にも病気のために亡くなる人が増えてくる。結果的には血液中のコレステロール値が少し高い以外は特に問題もなかったようで、安心した。相談したところ、コレステロールを減らすにはアルコールの摂取量を減らすのがいいとのこと。できるかなあ?

実は昨年の10月にポルトガルに旅行した時に、人生でもっともつらい腹痛があって2〜3日まともに食事を摂れなかった。その時にも今回診ていただいている先生に相談したのであるが、ひとまずはストレス性の胃炎ではないかということだった。今回も診ていただいたのであるが、やはり一般的な胃炎の兆候はあるが大きな問題ではないということだった。

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バッハを聴き、こんな本を読んでいると音楽の嗜好がどんどん遡っていく。

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今日聴いたのはこんな曲。

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17世紀中頃にオランダで活躍したファン・エイクのリコーダー独奏作品集。リコーダーの名手ダン・ラウリンが全曲を録音しているのであるが、曲数にして150曲以上、CDで9枚分のボリュームである。いろいろなところから採られた旋律と、それを即興的に変奏したような内容である。ダウランドに基づく《涙のパヴァーヌ》がもっとも有名だろうか。

吹奏楽的ネタ。昔 NHK-FM で「ブラスのひびき」を聞いていた方の中には、この番組の放送後の時報(8時だっけ?9時だっけ?)のあとにステレオ試験放送としてリコーダー独奏曲が最初は左チャンネルから、そのあと右チャンネル(左右は逆かも知れない)から演奏されたのを覚えている方もいらっしゃるだろう。その時に使われていた作品はこの「笛の楽園」に収められている《Malle Symen》という曲である。

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15曲のソナタと、それに続く無伴奏のパッサカリアからなる作品集。無伴奏のヴァイオリンによるパッサカリア(あるいはシャコンヌ)というと、バッハの名曲(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の終曲)の先鞭を告げるものである。「ラ – ソ – ファ – ミ」というシンプルな低音の主題の上で変奏が繰り広げられる。曲の構成もバッハほど壮大ではないが、緩やかな起伏が繰り返され、なかなか感動的である。

2/3 の徒然

そういうわけで、今日は息子が漢字検定を受検する日。

会場こそ日本人学校なのであるが、学校は基本的に場所を提供するだけで、試験監督などは父母(実質的にはほとんどお母さんのようであるが)の有志が行っている。

妻も試験監督をやることになっていたようなので、受験者である息子より早く出かけないといけない。妻が出かけたあとで私が息子を連れていくような形になった。

帰りは二人が一緒に帰って来た。息子曰く「ひょっとして満点かも知れない」とのこと。(去年もそのつもりだったのに数問間違えたことは覚えていないらしい。)

合格したら息子にレゴを買ってやる約束になっているので、帰ってくるなり「どれにしようかなあ」とカタログを眺めている。「ちょっと、ことわざ事典で『とらぬ狸の皮算用』の意味を調べてみ?」と言う。

午後からはいつも通りにガブリエルと遊ぶ。ガブリエルはサッカーの試合があったらしく、それから帰って来た午後3時頃に来てくれた。疲れているだろうにご苦労なことだ。

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私はと言えば、ここ数日はバッハの教会カンタータを聴いている。鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンの軽やかで洗練された響きが心地よい。以前聞いたこのコンビによるブランデンブルク協奏曲や管弦楽組曲などはあまりに風通しが良過ぎてひっかかるものがなかったのだが(もちろん、それはそれで文句のつけようのない演奏なのだが)、カンタータはあまり演奏による味付けがない方がバッハの音楽そのものの美しさが立ち上って来るような気がする。

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教会カンタータは基本的に礼拝の際に演奏され、歌われるために作られた。曲の作られた背景や歌詞そのものがもう少し理解できればより楽しめるのだろうが、まだまだその域までは到達できない。前にも感じていたのであるが、ドイツに住んでいる間に「キリスト教」についてもう少し感覚的に(日常の隣りにあるものとして)理解したいと思う。

途中で、作曲家である藤倉大さんの Twitter で、昨日ロンドンで開催された日本人作品を集めたコンサートが BBC のネットラジオで(期間限定ではあるが)聞けることが告知されていたので聞いてみる。

http://www.bbc.co.uk/programmes/b01qdy5x

  • 西村朗:鳥のヘテロフォニー(イギリス初演)
  • 望月京:結び(イギリス初演)
  • 武満徹:ノヴェンバー・ステップス(イギリス初演)
  • 近藤譲:表面、奥行き、色彩(イギリス初演)← これだけ室内楽で別の演奏会からの録音
  • 藤倉大:アトム(ヨーロッパ初演)
  • 細川俊夫:夢を織る(イギリス初演)

大野和士指揮 BBC 交響楽団

演奏会では三善晃さんの交響詩《連祷富士》も取り上げられたようなのだが、残念ながら放送されなかった。

西村作品(や放送されなかった三善作品)はともかく、その他の作曲家には細かいテクスチャーを織るような作風が見られる。このような作風が日本人作曲家の特質として認知されているのだろうか?そういえば望月氏も藤倉氏も細川氏も海外での活躍の方が目立っている。

演奏の方も日本の演奏団体よりも乾いてはっきりとした音色。これらのきめ細かい作品に合っていたと思う。面白かった。

で、これらの音楽を聴きながら吹奏楽コンクールデータベースの更新。(更新告知用に専用の Facebook ページを作ったのであるが、さすがに制作中のつぶやきを載せるのもどうか … という気がするので、そういった話はこちらに書く。)

ちょこちょこと変更しながら、それが一段落つかないうちに次の変更に手を入れてしまっているので、公開しているページと開発用にローカルに作っているページがどんどん乖離してきてしまった。どこかで「えいや」と同期したかったので、ひとまずまとめることにした。

アップロードする際(ドイツ時間の夕飯時直前)にちょっとミスをして3時間ほどアクセス不能な時間ができてしまったのはちょっと反省。

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これを書き終わって投稿しようとしたら、Wordpress から「投稿する権限がありません」というエラーメッセージが。よくよく調べてみたら、Wordpress がデータを保持している SQL データベースのうち、投稿を保持している wp_posts というテーブルが壊れていることがわかった。先日サーバーを切り替えた時点までのデータベースはバックアップを取ってあるので何とかなるのだが、それ以降の投稿がなくなるとちょっと悲しい。幸い “repair table wp_posts” という SQL コマンドで何とか復旧させることができた。やはり転ばぬ先のバックアップだなあ …

2/2の徒然

まず一週間のおさらいを。

1/29(火)から2/1(金)までは日本から出張者が来て、いろいろ打ち合わせなどを。その前の週にはアメリカで展示会があったので、そこを経由してドイツに入った出張者もいる。もちろん、うちの社員でもそこに出張していた人たちがいるのだが、アメリカから帰ってきた人がほとんどゲホゲホやっていたのが気になる。私も少し喉が痛くなってしまった。

今日は、まず歯医者へ。先々週に神経を抜いてもらった歯の事後処理。あれ以来全然痛みが出ていないので問題ないのであるが、神経を抜いた歯は弱くなるらしいので、クラウン処理などをしないといけないらしい。

午後からは街中へ買い物。息子の同級生の誕生会をやるらしいので、そのプレゼントを買いにレゴショップへ。久しぶりに行ったのだがかなり店内のレイアウトが変わっている。スターウォーズとかハリーポッターとかロード・オブ・ザ・リングスとか、こういったシリーズをプッシュしているような感じである。説明書に書かれている手順に沿って組み立てておしまい、という商品ではそもそもの「ブロック」という玩具の存在意義が薄れてしまうような気がするんだけどなあ?

こちらもひさびさ、レゴショップの並びにある「ダニエル・ヴィッシャー(Daniel Wischer)」という魚料理のお店のフィッシュ・アンド・チップスをテイクアウトする。このお店は私が持っている何冊かのガイドブックに載っている。正直、お店の中に入ってかしこまった食事をしなくても、このテイクアウトのフィッシュ・アンド・チップス(5ユーロ)でかなり満足できると思う。

夕方、息子は日本からの出張者に持ってきていただいた(いつも本当にありがとうございます …)「フィニアスとファーブ」のブルーレイを見ている。年末年始のアイスランド旅行の時にテレビで見てはまったらしい。

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ちらちら見ていたのだが、並行して進むエピソードのカット割りがスピード感あり過ぎ。このスピード感についていけないのは年を取ったからかなあ?

私は、こちらも日本から持ってきていただいた CD を聞いてみる。

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初音ミクをソリストに起用した冨田勲さんの新作。もちろん、まだまだ改良の余地はあろうかと思うが、ミクの「調教」ぶりはさすがプロ、という感じである。ミクが登場する第3曲「注文の多い料理店」は全体の構成から考えると少し違和感があるが、非現実感をもった語り部という意味でのミクの起用には納得感がある。

「イーハトーヴ」という理想郷は、すでに過去となったものへの郷愁なのだろうか?それとも、まだ見ぬ未来への希求なのだろうか?この曲を聞きながらそんなことを考えていた。

ちなみに、私は第6曲にも使われている「雨ニモマケズ」という詩が大好きである。小学生の頃、理由はよくわからないが「この詩を覚えるといい」と母が言った。(母も学生の頃に暗記させられたんだったっけ?)そんなわけで、一時期暗記しようと一生懸命読んだ。

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夕方からはドイツ・ブンデスリーガの(わが)ハンブルガーSV対フランクフルト。中位にいるチームが星の潰し合いをしている中で、上位にいるフランクフルトを叩けば一気に抜け出るチャンスだったのだが … 0-2 で負けてしまった。相手チームの監督は先々シーズン(だったっけ?)に成績不振のためにハンブルガーSVをクビになったアルミン・フェーだったので、一段と悔しい。

 

そしてオーロラ

明日の早朝にアイスランドを発つので、いろいろな行動ができるのは今日が最終日となる。

まずは、ツーリストインフォメーションへ行ってオーロラ観測ツアーの再予約(ツアーに参加してオーロラを見られなかった場合にはもう一度無料で参加できる)を行い、明日の朝の空港へのシャトルバスの予約を行う。

アイスランドには鉃道がないので、バスが主要な移動手段になる。いろいろな観光ツアーに行くにしてもバスで行くことになるのだが、泊まっているホテル(我々の場合はアパートメントだが)まで小さなワゴンでピックアップにしに来てくれ、バスターミナルで大きなバスに乗り換えてツアーに出かけたり空港へ向かったりする。

その後はいろいろなお土産を物色。

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こちらは書店とCDショップが一緒になったようなお店。ここで見つけたCDたち。世界的にブレークしたビョークやシガー・ロスらのCDは世界中どこでも同じものが手に入ると思ったので、「アイスランドならでは」のちょっと気になるアーティストのCDを探してみた。

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かつて、教授のツアーメンバーとしてベースを弾いたこともあるスクーリ・スヴェリソン(Skuli Sverrisson)がサクソフォンプレーヤーのオスカル・グジョンソン(Oskar Gudjonsson)と組んだデュオ。スクーリはここではギターを弾いている。

“Early Birds” はエレクトロニカあるいはフォークトロニカ志向のバンドであるムーム(mum)のアルバム。最新アルバムなのだが「お蔵出し」的な過去の音源らしい。これを聞いてもこのバンドならではのサウンドは聞けないかも知れない。別のお店で彼らの代表作である「Finally We Are No One」を買う。これはアイスランドのみで流通している盤らしい。

 

 

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そのあと、自分たちに出す手紙を投函するために郵便局へ。イマジン・ピース・タワーに行った時に迷って買わなかった写真集が売られていたので買っておくことにした。

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さて、午後9時からいよいよ2回目のオーロラ観測ツアー。小雨が降っているが予報では徐々に雲が切れていくとのことなのでそれに期待することにする。観測地点についてからも時おり雨は降っていて、空も雲が晴れたりかかったりと安定しない。

が、何となく北の空に雲とは違う霞がかかっているように見え始めた。

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何枚か撮影して、撮影した画像を確認しながら、だんだんオーロラではないかという確信に変わってきた。

ちなみに、肉眼で見ても薄白く見えるだけで、写真で捉えたように緑色には見えない。また、画像の右側にあるオレンジ色の光はレイキャヴィク市内の灯りなので、これもオーロラの光ではない。

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今日届いたもの

届くときはいっぺんに届くの法則。

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先週注文したワーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のブルーレイディスク。イギリスのグラインドボーン音楽祭での収録である。「正統的ドイツ」というよりは「イギリス」っぽさがジャケット写真からも垣間見えるが、まあよかろう。

ニュルンベルクへ行く前に見終わることができるといいのだが …

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1988年から1992年にかけてアメリカのラジオ局 Westwood One が「The Lost Lennon Tapes」という番組を放送していた。そのタイトル通り、ジョン・レノンが残したテープ、つまりインタビューやデモやアウトテイクなどを流しながらジョン・レノンの生涯をたどる、というなかなか大規模なプロジェクトだったようだ。ビートルズのアンソロジープロジェクトがスタートしたのが1995年、ジョン・レノンのアンソロジーアルバムが出たのが1998年だから、放送の中で流れた未発表曲/未発表テイクはかなりのインパクトを持って受け止められたのではないかと思う。

(残念ながら私はリアムタイムで聞いていなかったので推定でしか語れないのであるが …)

放送されたマテリアルは、本放送開始前の3時間プレビューと全部で218回放送された50分の本放送からなる。この本はそれらの放送の中で流された曲、インタビューなどのリストである。

まあ、ひとまず資料として持っておきたかった。