月別アーカイブ: 2009年4月

ビョーク x 4

Voltaic: +2dvd

確か1月くらいにHMVで予約注文したのだった。延期に次ぐ延期でずいぶん待たされたが、やっと到着した。

1枚目が「Volta」のツアーメンバーでのスタジオライヴのCD、2枚目がその「Volta」のツアーのDVDでパリ公演とレイキャビク公演が収録されている。3枚目は「Volta」収録曲のPVのDVD、で4枚目が「Volta」収録曲のリミックスという4枚組である。

いちばん見たかったのは2枚目のライヴ。「Volta」にも参加していた女性10人組のブラスセクション(トランペット3、トロンボーン3、ホルン3、テューバ)、種々の打楽器、種々のエレクトロニクス、なぜかハープソコード、そしてREACTABLEやTENORI-ONといった編成である。レパートリーの中心は「Volta」収録曲であるが、それ以外の曲、例えば「Homogenic」の《Hunter》とか、「Medara」の《Where is the line?》とか《Who is it?》とかも「Volta」の系列に属するアレンジが加えられている。

「Vespertine」のライブも相当クオリティが高いと思っていたが、今回のライブの高揚感もすごい。邪悪なエレクトロ・ビート(このあたりがREACTABLEの存在意義?)がシャーマニスティックにビョークをアシストする。時節柄、アンコールの《Declare Independence》ではお客さんがチベットの旗を掲げていた。(「Raise your flag! higher, higher!」)

一転して、レイキャビクでのライブは教会のようなところで、ブラスセクション、ハープシコード、混声合唱、そして若干のエレクトロニクスが入った、わりと室内楽的な趣き。こちらはビョークの衣装もメイクも比較的地味で年相応の「おばさん」に見える(笑)。

ウォーリー

なぜ、うちの会社は今日出勤日なのだろう?というわけで有給休暇を取得。家族で、この間買った「ウォーリー」を見る。

ウォーリー 初回限定 2-Disc・スペシャル・エディション (初回限定) [DVD]

ちょっとストーリーが飛躍し過ぎている点と、飛躍してからの設定が少々説教くさい点が気になる(予告編にあるようなウォーリーとイヴの話だけだと思っていたので)と言えば気になる。のだが、総合点としては大変満足。ほとんど言葉を使わないウォーリーとイヴのコミュニケーションを動作だけで表現しているのは、やはり凄い。

特に後半は映画「2001年宇宙の旅」からの影響というか、この映画へのオマージュが顕著。この映画を見てからの方が笑えるし、楽しめると思います。

あと、映画「ハロー・ドーリー」とか、サッチモが歌う《ラヴィアン・ローズ(バラ色の人生)》のようなクラシカルなアイテムをああいう形で引用するセンスもいい。

カイロ・カメラ

最近、腰痛が気になっていたので、会社の近くのカイロプラクティックへ行く。

昼食時の話題で、友人がそこに通って腰痛がよくなったという話を聞いたので行ってみようと思った。その友人の紹介ということで行けば安くなるみたいだし、普通の病院に行っても対処療法(レントゲンを撮って患部を暖めるくらい)しかしてくれないので、こういうところに行けば原因をちゃんと探してくれると思ったのである。

で、いくつか検査をしたあと、きわめて論理的に腰痛(ひいては肩こり、首痛、めまい、偏頭痛あたりまで)の原因を説明してもらえた。素直に感心。まだ何回か通わなければいけないようだが、確実に症状は改善されそうである。

そのあと、カメラ屋へ。ついに注文してしまったデジタル一眼レフカメラが届いたという連絡をもらったので取りに行く。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X2 ダブルズームキット KISSX2-WKIT

そもそものきっかけは、とあるブログを見ていて、そこに貼られている画像の美しさに感動してしまったからなのである。

中学時代は父が持っていたカメラ(往年の名機ニコン F)を借りて、中学校のイベントをよく撮影していた。今にして思えば、よくあんな高価なカメラを簡単に貸してくれたと思うし、私もあんな、ある意味使いにくいカメラ(当然のことながらフルマニュアルである)でいろいろなスナップを撮っていたものだと思う。

ということで機種選定が始まった。できるだけコンパクト、また、できるだけ広範囲(例えば風景写真から室内でのスナップまで)な撮影に対応できるモデルを探した。まあ、相反する要素と言えば、そうなのだが。

(全然合理的な理由ではないのだが)上記のような理由からニコンのカメラが欲しかったのだが、エントリー機(ざっくり10万円以内くらい)では残念ながらニコンで適当なカメラは見つからなかった。最近出てきた超コンパクト一眼デジカメ(マイクロフォーサーズとかという規格のやつ、これは反射鏡がないので一眼「レフ」とは呼ばないのである)も所有感がコンパクトデジカメとあまり変わらないし、ということでパス。

結局、エントリー機としてのバランスの良さ、値ごろ感(動画も撮れる後継機種が出てきたので安くなってきている)などを考えて、この機種にした。久しぶりに「考えながら写真を撮る楽しさ」が味わえるといいのだが。

YMO

定期点検のため、車をディーラーに持って行く。

待ち時間を利用して、近くのショッピングセンターで買い物。ふだんの行動範囲からは外れている場所(たぶん、このショッピングセンターに来たのは3回目くらい)なのだが、知り合いとばったり。近頃の若いもん(笑)はこういうところでデートするのね。

で、買った本。

イエロー・マジック・オーケストラ(第2版)

以前、YMOのアルバムが再発された時に各アルバムに分割して収録されていたメンバーへのインタビューを再構成したものらしい。ということで、インタビュー自体は持っているのだが、アルバムを引っ張り出してきて読むこともないと思うので本として持っておくことにした。

今シーズンはすでにジュビロ磐田を見限ったつもりだったのだが、勝つとやはり気分がいい。久しぶりに「やべっちFC」を見る。いつの間にか堀池さんの代わりに名波が出ているのね。(あ、なんで名波だけ呼び捨て(笑)?)名波も「やっと、この番組でジュビロを話題にすることができた」と言っていたし。

ブラームス/ベートーヴェン/ハイドン

久しぶりにクラシックをどか買い。ポイントもたまっていたのでちょっと気が大きい。

ドイツの正統的(って何が正統的なのかよくわかりませんが)なブラームスを聞いてみたいと思い、ちょっと探していたらギュンター・ヴァントがNDR(北ドイツ放送交響楽団)を振った交響曲全集がタワーレコードで1390円で出ていた。ちなみにNDRの本拠地はブラームスの故郷であるハンブルクである。

ブラームス:交響曲全集

一応、評判はいい盤だし、まあ、この値段だったら趣味に合わなくても諦めはつくし、ということで第1番を聞いてみる。ずいぶん速いと言われている第1楽章の冒頭であるが、特に違和感はない。「正統的ドイツ」かと思って、さぞかし重厚な演奏だろうと想像していたのだが、意外にすっきりしている。それよりも第4楽章のテンポの変化が違和感あるなあ。スコアを見ながら聞いていたわけではないのだが、あんなものなのだろうか。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集(3枚組)/Beethoven: Piano Concertos Nos. 1-5

エマールが弾くベートーヴェンの協奏曲を聞いてみたかったので。まあ恐いもの見たさかなと。これも3枚組で1790円。

ところで、フェルメールを思わせるこのジャケットの構図や色彩、すてきだと思いませんか?

Haydn – The Complete Symphonies

で、数ヶ月前から悩んでいて結局ハイドンの交響曲全集に手を出してしまった。ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカの33枚組。6657円だったので1枚当たり200円ですか。

自分、不器用ですから

はい。親バカ日記です。

保育園でも三角関係はある。

息子は、とある女の子が好きらしい(確かにかわいい)。一方、押しの強い男の子もこの子が好きのようである。息子は暴走していないときはとても引っ込み思案なので、なかなか間に割って入ることをしない。

まあ、この女の子も息子のことはまんざらではないようで、朝、登園したときにも何かと息子に話しかけてくる。この時点では「押しの強い男の子」はまだ登園していないので、息子にとってはチャンスなのであるが、照れている息子はムスッとしている。

今日は外に遊びに出るときに、その女の子の帽子を持ってきて、(ムスッとしているので当然無言で)渡してあげた。

何か一言声をかければ満点だったのだが、なかなかやるじゃん。

ウォーリー/Perfume

リリースラッシュ(というか購入ラッシュ)のDVDがぼちぼちと。

ウォーリー 初回限定 2-Disc・スペシャル・エディション (初回限定) [DVD]

待望のピクサーの新作。最近、息子もピクサーが好きになってきたみたいで、ここ2週間くらいで「カーズ」「トイ・ストーリー」の1と2、「ピクサー・ショート・フィルム」を見ている(見せられている)。「モンスターズ・インク」や「Mr.インクレディブル」はちょっと大人向けでストーリーが難しいと思うのでまだ見せていないのだが、これはどんな感じなのだろう?予告編を見せた限りではかなり盛り上がっていたし、小さなフィギュア(「ピクサー・ショート・フィルム」についてきた)も気に入っていたみたいだが。

Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』

さすがに勢いがなくなってきた感があるので「ワンルーム・ディスコ」は買っていないのだが、まだまだいきますよ。昨年ついにたどりついた武道館でのライヴ。全曲収録ということだが、ゆるいMCも全部入っているのか?

ライヴ本体も、ライヴ前のドキュメンタリーもNHKで放送されたので、それらを拡大したものなのかな?

ビョークとコーネリアスはまだかいな?

なゆた・浜北 まちなかコンサート

浜松市の遠州鉄道浜北駅前でのコンサート。

昨年まではブログの中で「プロムナードコンサート」と言っていたが、正式は「なゆた・浜北 まちなかコンサート」というのだそうだ。積志ウィンドアンサンブルは一昨年、昨年に続き、3回目の出演となった。

演奏曲目は以下の通り。

  • 矢部政男/マーチ・エイプリル・メイ
  • 崖の上のポニョ
  • ヤッターマン Brass Rock
  • 歩み
  • We are all alone
  • 海雪
  • ジャパニーズ・グラフィティV~日本レコード大賞・栄光の昭和50年代~
  • サンダーバード

それなりに楽しいステージではあったのだが、やはり短い練習時間で全体のノリを合わせる効果的な方法を模索しないと。ただ楽譜にかじりついて演奏したりだとか、あるテンポに固執してしまったりすると、何度練習してもまとまってこないのでは?

しかし、《We are all alone》を振ると、この曲をアンコールで取り上げた演奏会(積志ウィンドアンサンブル第24回定期演奏会)のことが思い出されてしょうがない。

演奏終了後、最前列で見ていてくれた息子と記念撮影。去年は近くを通る電車ばかり気にしていたようだが、今年は「かっこよかったよ、おつかれさま」と声をかけてくれた。成長したものだ。この姿をいつまでも目に焼きつけておくように。

マイルス/細野/教授

カインド・オブ・ブルー(レガシー・エディション)(DVD付)

発売されたのを忘れていた。輸入盤では復刻版のLPやら豪華解説書やらがついていて、ちょっと内容の割に高いと思ったので結局買わなかった。2枚のCDに入っている音源はほとんど既出のものなので、目当てはDVDに入っているコルトレーンらとの映像なのである。(ま、これもかなり以前からリリースされていてちっとも珍しくはないのだが、ちゃんとした形では持っていなかったので)

Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2009年 05月号 (CD、CD-ROM付き) [雑誌]

なんだかんだで最近は毎月買っているなあ。先月は教授、今月は細野さんの特集なのである。

レコード・コレクターズ 2009年 05月号 [雑誌]

こちらは数少ない定期購読雑誌。この本を見て「カインド・オブ・ブルー」の発売を思い出したのである。

坂本龍一北海道限定シングル「nord」

教授が北海道の農業連合「ホクレン」のために書いた曲。ヤマハミュージック札幌店に注文して今日到着。

ONCE ダブリンの街角で

ONCE ダブリンの街角で デラックス版

ということで、さっそく見てみることにした。1時間半と手頃な長さである。

ダブリンの街中で出会った男女が一緒に音楽を始めて、そして別れるまでの物語である。エンドロールで初めて気づいたのだが、彼らには名前が与えられていない。そして、彼らは電話(いわんやメールをや)で連絡を取ったりしない。(男は映画の最後の方で初めて女が電話を持っていないことに気付くのである)会いたいと思った時は街に出るのである。そんな牧歌的というか原始時代的なシチュエーションが、この映画のストーリーが刹那であることを際立たせている。

ストーリーとしてはシンプルだし、ラブストーリーといえばラブストーリーなのだが、微妙に距離を置いたまま揺れる(そして最終的には離れてしまう)主人公2人の感情がうまく描かれている。

主人公2人はもともと一緒に音楽活動を行っていたそうで、別の見方をすればこの2人を使ったちょっと長いプロモーションビデオとも考えることができる。映画の中でもかなり長く(必要以上に)主人公が歌う楽曲が使われているし、また、映画を見終わった後にサントラを聴いてみたいとも思う。音楽が素晴らしいからなのだろう。

楽器店(女が昼休みにピアノを弾かせてもらっている)で2人が初めて一緒に演奏するシーンでは、男が自分のオリジナル曲のコードを女に教えながら伴奏して欲しいと促すのだが、この曲の中でハモるシーンがとても印象的だった。