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9月30日の徒然

ここ数年、私と息子は一緒に床屋さんに行って散髪してもらうことにしている。一ヶ月という周期は息子には少し長くて、私には少し短いのだが、まあそんなところで妥協している。

というわけで一ヶ月ぶりくらいに訪れたのだが、なんとなくいつもと雰囲気が違っていた。聞けば、いつも息子が髪を切ってもらっていたおじいさんが数日前に亡くなったらしい。あまり込み入ったことは聞かなかったのだが、一ヶ月前はとてもお元気そうだったので、我々にしてみれば「突然」という感じがする。

いつもは息子がおじいさんに切ってもらっているのと並行して、私がお兄さんに切ってもらっていた。

そもそも行き始めたのは、まだ息子が生まれたばかりの頃だった。息子の髪の毛で筆を作りたいと思い、近所を探したところ、見つかったのがこの床屋さんだった。(息子は髪の毛が伸びるのが遅く、最初に散髪に行ったのは一歳を過ぎてからだったのだが …)ドイツに行っていた3年間を除いておよそ10年くらい髪の毛を切ってもらっていたことになる。最近も「よく焼けてるねえ」とか「まったく、この子は足ばっかり伸びて …」とか声をかけてくれていた。

というわけで、今日の息子はお兄さんに切ってもらった。当然おじいさんに切ってもらっていた時とはテイストが変わり、なんだか少し大人になった印象を受ける。期せずしておじいさんの手を離れて「子供から大人へのステップアップ」が行われてしまったわけだ。それがとても象徴的に思えて感傷的になってしまう。

最後のお誕生会

息子は夕方から Gabriel の誕生日パーティーへ出かけて行った。

妻と、Gabriel のお母さんであるところの Agnese の会話によると、Gabriel のお父さんであるところの Robert が facebook 経由で私に招待状を送ったらしいのだが、残念ながらそれは届いていない。

確認のため、昨日妻が「招待状が届いていないんだけど、明日パーティーに行ってもいいかねえ?」というメールを書いたらさっそく Agnese から電話がかかってきて、Gabriel が手書きの招待状を持って来た。

誕生日のメインイベントはサッカーと Robert 特製のピザ(Gabriel 家はイタリアのヴェローナ出身。イタリアではピザは男の料理なのだそうだ)、サッカーができる格好で来てね。ということだった。Gabriel は息子よりも2歳年上なので、当然集まる子も年長の子が多い。その中で揉まれながらサッカーをやっていたようだ。

やはり心配なので、階上にあがって時々 Gabriel 家の庭の様子を見る。「O-TO-KO-NO-KO!(男の子)」という叫び声が聞こえたので、あとで息子にたずねると「日本語で Junge って何て言うの?と聞かれたので教えてあげた。」と言っていた。

閉会時間は 8 時。日本へ帰ることをちゃんと Gabriel 一家に挨拶したかったので、8 時頃に妻と二人で息子を迎えに行く … が、そんな時間に終わるわけがない。息子たちはサッカーを続け、息子を迎えに来た大人たちは息子たちが食べ荒らした食卓に座ってワインを傾けながら駄弁っている。

どうも話がうまく伝わっていなかったらしく(どこかで Juni (6月)と Juli (7月)が間違って伝わったらしい)、「え、もう来週日本に帰るの!?」みたいな話になってしまった。

以前、私や妻が Agnese と話した時にはしんみりしてしまって、Agnese は “schade …” (残念だ)を繰り返していたし、Gabriel が大泣きしたことも聞かされた。私も自分のことよりも何よりも、彼らが引き裂かれてしまうことがいちばん悲しい。

今日はバタバタしていたのでしんみりする暇もなかったのだが、かえってそれがよかったのかも知れない。facebook でメッセージを書くよ、とか、息子が一人で遊びに来るかも知れないからその時はよろしくね、とか明るく挨拶ができた。

まあ正直言って、日々に追われてこの関係をいつまで保てるのか自信がないが、また家族で会える日が来れば、と思っている。

6/1 の徒然

(また一ヶ月空いてしまった …)

午前中は、まずハンブルガーSVの本拠地であるアイエムテック・アレーナ (Imtech Arena) へ。ハンブルガーSVが主催している「アレーナ・トレーニング」に息子が参加するためである。

ブンデスリーガのシーズンも終了したので、スタジアムはほとんど使われておらず、このシーズンオフには芝生のメンテナンスが行われるものと予想される。その前にいろいろな人たちに実際にピッチに立つ体験を提供する … という意図なのだと思われる。

各参加者の枠は55分。週末はほぼ一日中、それから平日の夕方にもいくつかの枠が設定されている。息子は今日の10:50〜11:45の枠を申し込んだ。ピッチに立つことができるのは(お金を払った)参加者のみ。保護者などはスタンドから観戦することになる。

おそらく、昨年の夏に一週間参加した「HSV サッカースクール」と同じような流れだと思うのだが、いくつかの異なる練習方法を次々に回って体験するような形になっている。息子が所属したグループ(10人くらいいた)の場合、

  • 少人数(息子の場合2対2)のミニゲーム。
  • シュート練習。ドリブルをして持ち込むパターンと、ちょっと離れたところからミドルシュートを打つパターン。シュートをした選手はそのままゴールキーパーの位置に入り、ゴールキーパーを終えたらボールをドリブルしながらシュートする位置に戻る。
  • 1対1での練習。チームは2つに分かれ、かなり小さなフィールドの左サイドバックの位置でそれぞれ待機する。コーチが真ん中にボールを出すので、お互いにそれを取りに行き、相手をかわしながらシュートまで持ち込む(最初にボールを取れなかった選手は相手からボールを奪おうとする)。

という練習内容をそれぞれ15分から20分くらい行っていた。

HSVサッカースクールの時のように言葉の壁が少し心配だったが、コーチも身振り手振りで教えてくれたので問題なかったようだ。息子もシュート練習の合間に同じチームになった子と話をしていたようだし、帰り際挨拶もしていた。こういうところを見ると、息子の適応力は本当に素晴らしいと思う。日本に帰った後も続くといいのだが、おそらくだいぶ勝手は違うのだろうなあ。

その後、ヘアカットや買い物のためにハンブルク中心部へ。ヘアカットは日本へ帰る前日にも行くことにしてあるのだが、特に息子はそれまで耐えられないようなので今日行くことにした。私も少し短めにしてみようと思っていたし。

そして、そのあとはハンブルクでの家族に記念写真を撮りに行った。個人的にはアルスター湖にかかるロンバルト橋の上からアルスター湖越しにハンブルク市庁舎を見る風景が好きなので、これをバックに撮りたかった。構図を変えて何枚か撮影して映りを確認したのだが、どの写真もかなり神妙な顔をしていたので、最後にもう一枚笑った写真を撮ろう、ということになった。結果的にこれがベストショットになった。

夜は、ベルリンで行われたDFBカップの決勝戦をテレビ観戦。日本でいうと天皇杯のようなものか。一発勝負のトーナメントなので、意外なチームが勝ち上がって来るケースも多い。バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガも制し、UEFAチャンピオンズリーグでもドイツ勢同士の決勝戦を制し、順当に勝ち上がってきた。片や酒井や岡崎を擁するシュトゥットガルトは今季ブンデスリーガ12位。組み合わせに恵まれたという要因もあるが、正直意外な決勝進出である。

やはり実力差は明らかで、先週のUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦に比べると少々つまらない。前半終了時は1-0でバイヤンがリード、後半の早いうちにさらに2点追加し、勝負は決まってしまった。

ただ、このあと投入された酒井と岡崎が得点にからむ活躍をしたので日本人としてはうれしい。1点目は酒井が放り込んだクロスから生まれたし、2点目はバーにはじかれた岡崎のミドルシュートから生まれた。岡崎はこのあとも何回かヘディングのチャンスがあったのだが決め切れなかった。正直それまではかなりかったるい試合運びだったのだが、「ここぞ」という時に攻め込んで、そしてちゃんと点を取れるシュトゥットガルトの攻撃力が魅力的だった。確か、先シーズンだったか先々シーズンだったかもそういった試合運びでかなり上位まで食い込んでいたように記憶している。

というわけで、結局3-2でバイヤンの勝利。ドイツのチームでは初の三冠となるそうな。怪我人を何人も抱えていて(例えばドイツ代表のバートシュトゥーバーやクロース)のこの成績はすごい。また、これだけの成績を残したハインケス監督も今シーズン限りでの勇退が決まっており、来シーズンからは一昨年までバルセロナで指揮を執っていたグアルディオラが監督になる。(ハインケスはレアルに行くらしいが …)

 

3/10 の徒然

昨日からの雪がずっと降り続いていたらしく、朝起きてみたらかなり積もっていた。朝食をとっているときに電話がかかってきて、今日予定されていた息子のサッカーの試合が中止になったことを知らされる。まあ、今日はもともと(体育館の中ではなく)屋外のグランドで行われる予定だったので、この雪では仕方あるまい。

一方、妻へのメールで息子の同級生の多くが風邪にかかっているらしいことを知る。息子も少しゲホゲホやっているので、今日は大事をとって家の中で静かに過ごさせることにする。先日購入した「ひつじのショーン」の DVD を見たり、ご近所から借りてきた「コロコロコミック」を読んだりしている。

私はと言えば、昨日/今日と行われている「NO NUKES 2013」を流しっぱなしにしていた。昨年のように YMO やクラフトワークが出演していない分、インパクトとしては小さかったのかも知れない。(正確に言うと YMO は(予定外に?)2 曲演奏した。確か、教授がつぶやいていたと思うのだが、RYDEEN を生演奏だけで(シーケンスなしに)演奏したのは、NHK に出演した際の、いわゆる「どてら YMO」以来だったそう。)

しかし、ステージの間をつなぐ平野さんの説明を聞いていると、キュレーターとしての教授の好みが色濃く出ていたのではないだろうか。nisennenmondai とか avengers in sci-fi とか初めて聞いた(はず、あれ?後者は以前に CD 借りたことがあったかも)のだが、結構気に入った。あと、いとうせいこうさんのラップも久しぶりに聴いたけど、これもよい。

私が好きな音楽からネットワークが広がって、また新しい音楽を知ることができた、という意味でなかなか実りが多かった週末であった。

金曜日のことになるが、facebook で紹介されたサカナクションの新作披露パーティーも聞いてみた。(Special Thanks to Mr.YF)やはり、趣味が近い人が推す音楽は気に入ることが多いものである。

CD が売れなくてどうしようもない、という話をよく聞くけど、音楽は死んでいないのである。ただ、世の中の仕組みが、ある人が本当に聴きたい音楽が、その人に届かない仕組みになっているのではないかと思う。だからこそ、気に入った音楽に対しては対価を支払うようにしたい。

*****

ドイツ・ブンデスリーガ。

本当にここ数節は各チームが星の潰し合いをしている様相である。5位にいたフランクフルトが引き分け、6位にいたフライブルクが負けた今節、7位のハンブルガー SV はアウェイでシュトゥットガルトと対戦した。ルドネフスの見事なシュートで先制し、そのまま逃げ切って 1-0 で勝利。6 位まで浮上し、ヨーロッパリーグ出場圏内に入った。4 位のシャルケ、5 位のフランクフルトとの勝ち点差も 1 となり、チャンピオンズリーグ出場権も射程距離に入ってきた。

 

LaQ などなど

最近、息子がはまっているのがレゴではなく LaQ。友達が遊びに来るたびにレゴで遊び、そこでできた作品を「もったいない」と言って解体しないので、棚はあふれ返るし、残っているパーツは少なくなるし … という状態なのである。

レゴと違い、LaQ は日本の、それも小さめの企業が作っているので、ドイツでは簡単に手に入らない。日本から送ってもらうか、日本に帰った時に買って来ないといかんなあ、と思っていたのだが、LaQ のホームページを確認してみると、海外展開を始めたらしく、ヨーロッパでもいくつかの国に代理店があるらしい。

さらに調べてみると、全てのラインナップが揃っているわけではないが、amazon.co.uk で売られていることがわかった。多少の送料はかかってしまうが、日本から取り寄せることを考えるとはるかに安いし、関税もかからない。というわけで注文して今日届いたのがこれ。息子はモノクロームにこだわっていたのだが、何を作ろうとしているのだろう?

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それから、ついでに購入したのがこれ。

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「ひつじのショーン」の第2シーズン全40話を収録したボックス。

 

3/2 の徒然

週の後半から、頭はボーッとするし、目はかゆいし、鼻水は出るし、喉も少し痛いし、からだもかゆいし … といった症状が続いていた。

今朝、妻が昨年もらったという薬を飲んだらこれらの症状が緩和された … ということは、花粉症の症状だったということか?もう、白樺の花粉も飛んでいると聞いているし …

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息子は今日もガブリエルと遊ぶ。ガブリエルはサッカーの試合があったらしいのだが、それらが終わった午後5時30分頃に来てくれた。

今日は前から約束していた通り、息子の希望でガブリエルにうちで夕食を取ってもらった。なかなか食文化の違いもあって(しかもガブリエルはけっこう好き嫌いが多い)メニューは難しかったのだが、セルフで作るホットドッグ、サラダ、スープ、チキンナゲットやフライドポテトのような揚げ物、ということになった。まあ、喜んでもらえたようでよかった、よかった。

*****

最近はバッハ以前の初期バロックを聴いている。思い返すと、もともと近現代音楽を好んで聴いていた嗜好がハンブルクに住んでいるうちにどんどん遡っていっている。(ちなみに、ひとまずちゃんと「セイキロスの墓碑銘」までは遡ってみている)

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ラ・ヴェネクシアーナというヴォーカル・グループによるモンテヴェルディのマドリガル集。ちなみにこのグループは全9巻、200曲以上にものぼるモンテヴェルディのマドリガルを全曲録音している。

少人数に研ぎ澄まされたアンサンブルが心地よいが、ときおり大胆に不協和音が使われるのも面白い。

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コレッリの合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)。Naxos Music Library 上にある全曲を録音した団体の演奏を聞いてみたのだが、あまりパッとしたものがなかった。ひとまず個人的にはこれがベストかな。モダン楽器でピリオド的なアプローチである。

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さてブンデスリーガ。前日(金曜日)の試合で4位にいたフランクフルトが負けたし、今節はかなり格下のフュルト相手なので、勝てば上位に肉薄するチャンス! … と思っていたのだが、残念ながら 1-1 の引き分け。やはりディフェンスが安定しないし、試合全般にわたってかなり押し込まれていたように思う。試合終了後のブーイングもかなり凄かった。

ヴォルフスブルクに大勝したシャルケに抜かれて暫定7位。日曜日の試合でマインツが勝てばさらに抜かれて8位まで落ちてしまう。3/30 に、首位を走る(そして優勝がほぼ決定的な)バイエルン・ミュンヘンと当たるまでは与し易い相手が続くので取りこぼさないで欲しいのだが。

 

 

2/10 の徒然(息子のサッカーの試合)

今日も息子のサッカーの試合があった。いつもは比較的朝早い時間に集合するのだが、今日は12時30分に集合して移動、午後1時30分から試合開始となった。

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今回も息子が所属するチームを含めて5チームが集まり、総当たりで4試合を行う。

今日はゴールキーパーをやっている子供の都合がつかなかったようで、希望者に順番にゴールキーパーをやらせているらしい。息子も希望したようで第2試合に出番が回ってきた。

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昨日、息子とサッカーをした時には「どうせキーパーはやりっこないんだから、キーパーの練習はしなくていいよ。」と言っていたのだが、まさかこんなことになるとは思わなかった。

こぼれ球が転がってきたときなどのクリアーはなかなかしっかりやっていたと思うが、相手がボールを持ち込んできた時にはやはりどうしたらいいかわからなくなるようだ。結局、この試合は 1 – 2 で負けてしまった。ちょっと落ち込んでいたようだが、これで諦めずにまたチャレンジして欲しいものだ。

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全般的にはどのチームも決定打を欠く展開で、あまり点が入らなかった。どのチームも攻撃より守備が勝っていたと言えるだろう。息子も、ゴールキーパーに止められたものの第1試合の終了間際にいいシュートがあったが、決定的な得点機はこのくらい。あとは中盤でボールを持っているうちに相手に取られてしまったりしていた。

最終成績は2勝2敗だったが、得失点差の関係だろうか5チーム中2位だった。この試合(リーグ戦)では出場選手全員がメダルをもらうことができた。

1/20の徒然

今週は先週に引き続き息子のサッカーの試合。

10時20分にいつもの集合場所であるDIYセンターの駐車場に集合し、Halstenbek から北に 20km ほど行ったところにあるバームシュテット(Barmstedt)の体育館へ行く。

全部で5チームが集まり、総当たりの4試合が行われた。

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息子は基本的に途中出場。試合の動向の様子を見て投入されることが多い。

この年代のチームではフィールドプレーヤーが5人なので、基本的に 2 – 1 – 2 のシステムになっている。息子は中盤の「1」のポジションに入ることが多い。

まず1試合目は 2-0 でリードしている状況でフィールドに入った。ゴール前にいたらこぼれ球が来たので、ちょっと遠目からのシュートであったが、打ったら見事ゴールが決まった。久しぶりのゴールである。チームメイトだけでなく、試合終了後に親御さんたちも息子に対して「いいゴールだった」「いいプレイだった」と声をかけてくれるのがうれしい。

2試合目ではゴール前に攻め込んでいったフォワードのシュートがキーパーに弾かれ、息子の前に転がって来た。その球をフォワードに返すような形になり、そのフォワードがもう一度蹴り込んでゴール。いわゆるアシストである。

3試合目は1点先制されて苦しかったのだが、何とか1点入れて同点にしたところで投入される。コーナーキックをねじ込むような形で2点目を入れる。これは何とかカメラに収めることができた。

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4試合目は3-0になったところでディフェンダーとして交替した。

ということでチームは4戦して4勝。力が拮抗しているチームもあったのだが、トータルでは得点10、失点2くらいだったかな?かなり安定していた。

息子も上に書いたように2ゴール1アシスト。かなりいい働きをしていたと思う。攻撃でも守備でもポジショニングがいい。攻撃の時には、ゴールへ向かっていくストライカーとのポジショニングを考え、空いているスペースにポジションを取っている。その結果、こぼれ球を拾うことができたり、ストライカーが囲まれた時にいい位置でパスが出てきたりする。まあ、妻が前から言っていたように今日フォワードをやっている子とはプレイの相性がいいようなのだが。それから、守備に回った時にはちゃんと相手選手をマークして、その選手がボールをもらいにくいようにしている。

課題は、まず諦めないということ。ボールを持っている相手に対してもう少ししつこく粘ってボールを取りにいった方がいいと思う。私と遊んでいる時にはもっとガツガツやっているのでそれがゲームでも出れば全然問題ないのだが。それから積極的にドリブルをするということ。どちらかというとワンタッチでプレイを済ませようとする傾向が強いので(もちろん、それはそれでいいこともあるのだが)、中盤でボールをもらって、なおかつ周りが空いている時はもう少しドリブルで持ち上がって自分で展開できるといいのだが。

ちょっと前に比べると、息子だけでなくいろいろな子供たちのプレイに個性が出てきているように思う。自分が与えられているポジションがどういうプレイを期待されているかがだんだんわかってきて、そのための能力が伸びてきているのかも知れない。

上にも書いた 2 – 1 – 2 のシステムがしっかりできていて、なおかつチーム全体として「今は守るべきなのか」「今は攻めるべきなのか」という意思があるのがわかる。まだまだ強くなりそうなのが楽しみである。

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帰宅後、昨日に引き続き「バック・トゥ・ザ・フューチャー・パート3」を見る。これはパート1やパート2と比べてもややこしさがないのでリラックスして楽しむことができる。最後の最後で蒸気機関車を模したタイムマシンが出てきたのは、鉄ちゃんの息子にとっては予想外の驚きだったようだが、よく見たあとでは「かっこ悪い」と言っていた。

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ドイツブンデスリーガは、この週末から年明けの後半戦が始まった。わが HSV は清武を擁する格下のニュルンベルクとアウェイで対戦した。映画を見ている間に試合が終わったようなので結果を見たら 1 – 1 で引き分け。勝ち切れないなあ … 今節はわりと近い順位のチームが潰し合いをしたおかげで(あ、HSV もその中の一つですが)全般的な状況はあまり変わらない。まだヨーロッパリーグ出場枠は射程圏内である。あわよくば(奇跡が起これば)チャンピオンズリーグも可能か … という感じ。

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ちょっと昔のミュージックマガジンを見ていたら、シガー・ロスとダーティー・プロジェクターズの「傑作」と言われているアルバムを聴きたくなったので、iTunes Store で買ってみることにした。明日以降会社へ行く時に聞いてみることにする。

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お誕生会

息子と同じく1月生まれの同級生と合同で、お誕生会が企画された。前にも書いたが、ドイツでは主賓がこういうパーティーを企画して他の人を招待するのである。日本人学校での同級生の他、もう一人の主賓の近所のお友達も招待されて合計15人くらい集まった。

会場はボーリング場。ここに申し込むと、レーンの予約と一緒に軽食なども用意してくれるらしい。それから手作りのケーキも持って行った。

多くの参加者はやったことがあったらしいが、息子にとってボーリングは初めての経験だった。子供向けということでレーン脇の溝(あれ、専門用語でなんと言うのでしょう?)を塞いでくれ、ガーターが出ないようになっている。

そういえば、年末の旅行中にホテルの部屋でぼーっとテレビを見ていたら Eurosport というスポーツ専門チャンネルでボーリングをやっていたので、簡単なルール説明とか戦略(1番ピンと2番ピンの間を狙えばいい)などを教えたのであった。

そのかいもあってか、100そこそこのスコアを出せたようでご満悦であった。

また、参加してくれたお友達からもたくさんプレゼントをもらって、こちらもご満悦だったようだ。

同じ主賓のお友達にあげるプレゼントを忘れていた、というオチはあるが …

デュッセルドルフ日記その1

今日は会社をお休み。

まず午前中は息子の授業参観のために日本人学校へ出かける。

前回見たのは算数だけだったが、今日は算数とドイツ語の授業を見学。というか、見学ではお父さんも参加させられていて、ドイツ語の歌を、しかもカノンで歌わされたり、児童たちのゲームに混じったりした。妻から「ドイツ語の授業は参加させられる」という話を聞いていたので(見学する父兄が減ったのはそのせい?)回答できなかったりすると親の沽券に関わるなあ、と思ってあせっていたのだが、まあ無事に切り抜けられた。

その後いったん帰宅し、午後2時に授業が終わる息子を迎えに行って、大急ぎでデュッセルドルフ行きの電車に乗る。今日のメインイベントのためにデュッセルドルフに移動するのである。

今日のメインイベントは、KUNSTSAMMLUNG NORDRHEIN-WESTFALEN K20 GRABBEPLATZ というデュッセルドルフの美術館で行われる「3-D CONCERTS 1 2 3 4 5 6 7 8」というクラフトワークのコンサートである。2011 年のミュンヘンから始まった 3D コンサート、2012 年のニューヨークから始まった8日間で8枚のオリジナルアルバムを再現する、という趣向をクラフトワークのお膝元であるデュッセルドルフで行う。私が行ったのは初日となる「アウトバーン」のコンサートである。

(当初はアウトバーンに乗って「アウトバーン」を聞きに行く、ということを考えていたのだが、さすがに車で行くとしんどいし、渋滞などがあって間に合わないリスクもあるので電車で行くことにした。)

コンサートは午後8時から。午後6時30分にデュッセルドルフに到着してすぐに妻や息子と別れて(ハンブルクではなかなか食べられないラーメンを食べに行ったらしい)会場へ向かう。

さてコンサート。「オリジナルアルバムを再現する」と聞いた時に「40分程度で終わったら嫌だな」と思っていたのだが、出がけにホームページを確認したら他の作品も演奏することがわかったのでちょっと安心。上にも書いたが、会場は美術館のオープンスペースのような場所でもちろんオールスタンディング。年齢層はかなり幅広い。10歳くらいの子供を連れて来ている人もいたようだ。

セットリストはこんな感じ。順番は多少間違っているかも。

  • Die Roboter (The Mix バージョン)
  • Autobahn
  • Kometenmelodie 1
  • Kometenmelodie 2
  • Mitternacht
  • Morgenspaziergang (ここまでがアルバム「アウトバーン」)
  • Radioaktivität (いわゆる “NO NUKES” バージョン。「日本でも 放射能 今すぐ やめろ」が歌われている)
  • Trans Europa Express
  • Die Mensch-Maschine
  • Spacelab
  • Das Modell
  • Neonlicht
  • Nummern – Computerwelt
  • Computerliebe
  • Planet of Visions
  • It’s More Fun to Compute
  • Tour de France (ええと、どのバージョンだろう?)
  • Vitamin
  • Musique Non-Stop

最初に《ロボット》、最後に《ミュージック・ノン・ストップ》が置かれた以外は、ほぼ年代順。ほぼ2時間、壮大なレトロスペクティブである。

クラフトワークのライブを生で見るのは初めてだったのだが大満足。ほとんど動きがないライブであるが、映し出される映像の中にちょっとした茶目っ気があったり《ミュージック・ノン・ストップ》でメンバーが一人ずつ退場していく時におじぎをして手を振ったりと、意外にエンターテインメント性に富んでいることを改めて認識した。

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