おいでませハンブルクへ(第3回その1)

今週も日本からお客様が来ています。私も日本にいた時は彼らのチームに属していて、今の勤務先とのやり取りをやっていました。今も仕事上はいちばん密接に関係している人たちです。そういうわけで、今週一週間はほとんど缶詰めで一日中打ち合わせを行うことになりそうです。

夕食は、例の(日本人が来ると毎回連れて行く)Rahlstedt駅近くのアジア料理屋に行きました。

それから、お言葉に甘えて日本から以下のCDとDVDを持ってきてもらいました。

GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション

例の「ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版 DVD BOX」に触発されて以来、ちゃんと楽曲を聞いてみたいと思っていたのですが、いやいや、想像以上に素晴らしい内容でした。歌唱力という意味ではもっとうまい歌手もいるのでしょうが、ちゃんと歌い方を考えて歌っているんだなあ、という印象です。いわゆる「アイドル歌手」というカテゴリーはもはや死語になっているのだと思いますが、「アイドル歌手」がイコンとして機能していた時代、つまり誰もが歌手としてのスポットライトを浴びることができるわけではなくて、素材として見いだされて、磨き抜かれて、独自の世界観を打ち出すことができた人だけが生き残れた時代の迫力(これは本人だけでなくスタッフも含めた意志という意味で)を再確認できます。はっきりいってデビュー曲はほとんど印象に残らない曲なのですが、そこから軌道を修正しながら確固たる個性を獲得するまでの道筋には畏敬の念すら感じます。懐古趣味も多分にあるのかと思いますが、一曲にかけられた手間が昨今のヒットチャートとは全然違うのだなと思いました。

ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ

日本盤は一曲多いらしいので。コーネリアス周辺がバックアップしていることに興味を持ちました。

The Silken Tent

教授の「out of noise」に参加した古楽器演奏グループ。来月ハンブルクで演奏会があるので予習がてら買ってみることにしました。commmonsから出るくらいだから海外盤もあるのかと思って探していたのですが、今のところ見つかっていません。

*****

先日、ベルリンに行ってから無性に「ベルリン・天使の詩」を見たくなりました。ついでに「パリ・テキサス」も見直してみたいと思いました。前に見た時にはまだ息子は生まれていなくて、息子が生まれた今あらためて見返したら絶対号泣してしまいそうな気がしているのですが(笑)。で、噂に聞く「都会のアリス」はまだ見ていなかったし、「パリ・テキサス」と同じ監督/脚本で20年ぶりに撮ったという「アメリカ、家族のいる風景」もなかなかよさそうです。というわけでヴィム・ヴェンダース4連発です。せっかく持ってきてもらったので、年末年始の帰国前に全部ちゃんと見ます(宣言)。

4 thoughts on “おいでませハンブルクへ(第3回その1)

  1. かし

    ヴィム・ヴェンダース僕も好きです。
    主人公の愛すべきダメ男ぷりと、それを受け入れる強い女という構図に
    やられてしまいます。
    でも「都会のアリス」は、僕もまだ見てないです。。。今度見てみようっと。

    年末お会いできることを楽しみにしてます~。

  2. タトル

    私は都会のアリスよりもベルリンよりも、断然パリテキです。
    新しいの見てないや〜。レポお願いしまっす!
    日本映画も良いのいっぱい出てるよー!
    帰って来たら飲みながら話そー。

  3. musicabella 投稿作成者

    かし様:

    ええと、ヴェンダースは好きなわけではなくて好きになろうとしているところです(笑)。
    「ベルリン・天使の詩」は学生時代に見に行ってピンとこなかったのですが、今ならピンとくるのかなと思いまして。
    「パリ・テキサス」は確かに主人公のダメダメぶりは何だかなですが、ナスターシャ・キンスキーをゆっくり見たいなと。

    年末、楽しみにしています。

  4. musicabella 投稿作成者

    タトル様:

    「ベル天」とは言ったことがありますが「パリテキ」は初めて聞いたなあ。
    (二文字しか省略されていないじゃん(笑))

    「アメカゾ」は完全に衝動買いなのですが、「パリテキ」と似たようなロードムービーのようなので期待しています。年末にはレポートしましょう。

    … ツイン・ピークスお忘れなく(ボソッ)…

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