月別アーカイブ: 2011年7月

ぐらぐら

今朝起きてきた息子が、いきなり「歯がぐらぐらする」と言い出した。確かに見てみると下の前歯(医学用語では右下Aと言うんですかね?)が斜めになって今にも抜けそうになっている。「自然に抜けるからそっとしておけばいいよ」とは言っているんだが、やはりむずがゆい様子でしきりに歯を触っている。

今日は親子でヘアカット。息子はいつも切ってもらっているお姉さんとの会話が好きなようで、いろいろ話をしているのだが、今日は執拗にお姉さんの年齢を聞いていた。止めろっちゅーに。

電子レンジが壊れたので、街中の大規模家電ショップ「SATURN」で新しいものを買おうと思っていたのだが、今日は街中でトライアスロン大会が開催されているようで(実は日曜日だけかと思っていた)、街中をちょこちょこ移動するのは難しそうである。帰宅がてら郊外にあるショッピングセンター「ELBE」に寄る。

また例によって KIOSK のようなところに寄って、サッカー関連の雑誌が出ていないかどうか探す。昨シーズンのブンデスリーガの「ベスト 100 ゴール」を収録した DVD がついた雑誌を発見。DVD がついて 5.5 ユーロは安いなあ。買っておく。

演奏会その46: funky airport night

毎夏恒例のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭。ドイツに来て今年で3年目なので、この音楽祭に立ち会うのもこれで3度目ということになる。ちなみに今まではこんな演奏会に出かけた。

2009年

2010年

  • ポーランド・レクイエム(ペンデレツキ自作自演)←あ、これブログに書いていない …

そして今年は、誰が思いついたのか知らないが、空港でファンクを聞けるコンサートに行って来た。今までは、いわゆる「クラシック」に属する演奏会にしか足を運んでいないが、例えば小曽根真さんやボビー・マクファーリンなどもこの音楽祭のシリーズの中で演奏会を行っている。

空港とは言ってもターミナルビルの中でコンサートをするわけではなく、滑走路の端に仮設ステージを作ってそこでやる。こんな感じになる。

仮設ステージのレイアウトといい、会場のまわりにたくさん出店されている数々の食べ物屋といい、一昔前の野外ジャズフェスティヴァルの雰囲気を思い出す。(野外ロックフェスは行ったことがないのでその雰囲気はわかりません …)

開演は午後9時、この時間だとハンブルクはまだまだ明るい。まずはメイシオ・パーカー・バンド。

ジェームズ・ブラウンのバックバンドに参加したところからキャリアが始まる(MCによると)「もっともファンキーなサクソフォニスト」。ちなみに教授のアルバム「未来派野郎」のオープニングを飾る《Broadway Boogie Woogie》でサックスを吹きまくっているのが、このメイシオ・パーカーである。あとで Wikipedia で調べてみたら今年で 68 歳。とてもそんな風には見えない若々しい。

MC 専門の女性がいてステージのオープニングとエンディングはその人が仕切るスタイル、曲中のソロの長さなどもリーダーが仕切る、など JB のステージのスタイルを踏襲している(らしき)部分も多い。ちなみにオープニングは JB のレパートリーである《Papa’s got a brand new bag》。途中ではバンドメンバーを休ませるために、サングラスをかけて体をくねらせて(もうおわかりですね(笑))ピアノのみの伴奏でレイ・チャールズのカバーを披露した。あ、この人ヴォーカルもやります。

特にベースとドラムがうまい。きっちりアンサンブルされているので、ノリがとてもシャープ。

次はタワー・オブ・パワー。メイシオ・パーカーがイーストコーストのファンクなら、タワー・オブ・パワーはウェストコーストのファンクである。こちらも MC によると1968年結成で今年で43年目とのことらしい。

まあ、人数も多いせいか、メイシオ・パーカー・バンドに比べるとアンサンブルはいくらか荒い。大人数での迫力あるサウンド、それからヴォーカルのうまさからか、こちらの方が盛り上がっていた。

ちなみに滑走路に仮設ステージを建てただけなので、いわゆる「オール・スタンディング」形式。それでも比較的年齢層の高いお客さんがそれぞれに体を揺らしながら聞いていた。

この2つのバンドが終わった時点で午後11時30分。さすがに立ちっぱなしはしんどくなってきたし、最後に出るバンド「The Nils Landgren Funk Unit」はよく知らないし、帰りの渋滞に巻き込まれるのも嫌だし、ということで帰ることにした。

帰り道、長い案内路を通って駐車場まで戻りながら、なぜ滑走路の上でコンサートが行われたのか、ふとひらめいた。ここなら、こんなに遅い時間まで野外で大音量で騒いでいても誰にも怒られないからだろう(笑)。

女子ワールドカップ準決勝「日本対スウェーデン」

いよいよ女子ワールドカップも準決勝。

「日本対スウェーデン」の試合は日本人学校でパブリックビューイングが行われた。昨年の男子のワールドカップの「日本対デンマーク」戦以来である。前回はグループリーグだったのである程度前から試合日程がわかり、パブリックビューイングの用意もしやすかったのだろうが、今回は決勝トーナメント。日本の準決勝進出が決まったのが土曜日の深夜なので、具体的なプランがスタートしたのはおそらく週明けの月曜日、日本人会のメーリングリストを通して開催が通知されたのが前日である火曜日の午後だった。フットワークの軽さに頭が下がる。

試合開始が午後8時45分。90分で決着がついても試合終了は午後11時くらいになってしまうので、我が家では息子に昼寝をさせてパブリックビューイングにのぞんだ。

澤のパスミス(だよね?)から1点取られてしまい、その後はボール回しが消極的になって少し心配したが、いい時間帯に同点に追いついて立て直すことができた。

あとから思い出して気付いたのだが、日本は相手選手とのコンタクトを極力避けているのか?ほとんどどこの国の選手も体格的には大きいので当たり負けするリスクがあるからだろうか、早めに細かいパスを回して攻撃パターンを作っているように見える。(そのあたりがFCバルセロナに例えられる所以なのかなあ)ただ、この1点目のゴールシーンだけはハードコンタクトも辞さない覚悟で縦に入っていって、結果として、もみ合ってつぶれるような形でゴールが生まれたのが印象的だった。

そのあとはほとんど日本ペース。まったく負ける気がしない。(ううん、それを考えるとイングランド戦の内容は何だったんだろう?)

ドイツ国内で試合を放送していた ZDF では、試合前に日本の様子が流されていた。地震で被災された人たちを取材し、日本チームの活躍がそれらの人たちを勇気づけているという内容だった。個人的にこういう恣意的かつ短絡的な決め付けにはとても違和感を感じる。ナショナリズムとか使命感とか、そういうものとは関係なく、このチームのサッカーは見ていてとても楽しい。そういったものが彼女たちのモチベーションになっていたとしても、それはプレーそのものとは関係ない。

とはいえ、日本が優勝した暁には、このチームに国民栄誉賞をあげても全然問題ないのではないかなあ、と思った。過去の受賞者を見るにつけ。

NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ

最近停滞気味の「日本作曲家選輯」シリーズにかわって NAXOS がリリースを開始したNHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ。

今日、その第1弾として矢代秋雄と三善晃がリリースされた。

どうやって入手しようかと考えていたのだが、リリース日に Naxos Music Library で聞ける(しかも日本語版ではなくインターナショナル版で)のにはかなり感動した。当該ページから読むことができるPDF版ブックレットのページ順がばらばらなのはご愛嬌か(笑)。

とりあえず三善晃を聞く。「合唱三部作」といわれる3作品のうち、第1作《レクイエム》と第2作《詩篇》の初演音源が収められている。ちなみに第3作となる《響紋》の初演音源はカメラータから出ている「民音現代作曲音楽祭 ’84」や廉価版の「コンテンポラリー・アーカイヴズ」で聞くことができる。また、この3部作は以前ビクターからライブ音源が出ていた … が、あまり録音がよくなかったので作品を味わうにはちょっと物足りないところがあった。

今回の録音は時期が古い(《レクイエム》は1972年、《詩篇》は1979年)わりには意外とクリアである。上記ビクター版は現在手元にないので一概に比較はできないのであるが、今回のリリースの方が聞いていて面白かった。とはいえ、やはりこれらの作品の持つ音響の情報量を十分には捉えきれていない感じ。

ふだん合唱と管弦楽という編成を聞き慣れていないのでひょっとして外しているかも知れないし、この作品の編成上仕方がないことなのかも知れないけれど、合唱はもう少しクリアに聞こえるべきだと思う。言葉自体の発音にしても、オーケストラとのバランスにしても。特に《詩篇》は《レクイエム》に比べて激しい表現の箇所が多いので、そのあたりは「ごちゃごちゃしたオケと一緒に何か絶叫している」くらいの解像度でしかないのだ。もう少し歌詞を読み込んだり曲を聞き込んだりすれば解決される問題なのだろうけど、この曲を理想的な音像で聞いたらさぞかし感動するのだろうなあ。もっとも、これは生演奏でしか体験できないことなのかも知れないし、録音に求めるのは幻想なのかも知れないけど。

それはさておき、これらの作品(《響紋》も含めた合唱3部作)は三善晃の死生観を具現化したものとして知られている。彼のような年代(1933年生まれ)の人にとって死生観は第二次世界大戦の体験と結びついているのだろう、歌詞としてもそれらが題材として採られているし、曲調的にも私がそういった時代の映像を見る時に感じる何か曖昧模糊とした抑圧されたようなものを感じるのである。

例えば初期の《交響三章》などからは、彼が留学していたフランスの音楽からの影響がうかがえるのであるが、この合唱3部作からは日本人でなければ書けなさそうな(=他の民族の人からは受け入れられそうにない)メンタリティを感じるのである。

ええと、矢代秋雄はこれから聞きます。

女子ワールドカップ観戦記(ケルン編)

さて、一夜明けて日曜日。ドイツでは日曜日はほとんどのお店が閉まってしまうので、この日は買い物はできない。というわけで、いわゆる観光地に行こう、ということで息子の友人家族と一緒にケルン観光をすることにした。

ドイツに来た当初から漠然と「ケルンに行って大聖堂を見てみたい」と思っていたのであるが、2年経ってやっと見ることができる。(やっぱり基本的に腰が重いんだなあ …)

高さの点では以前訪れたことのあるウルム大聖堂の方が高いらしいのであるが、このケルン大聖堂の規模は圧巻である。その聖堂の大きさと比べて周辺の広場はそんなに広くないので、まさに「そそり立つ」という感じの威圧感がある。

そして、みんなで塔に登る(笑)。509段だそうで。体力ないし、高所恐怖症だし、で上からの写真はあまりありません(笑)。もっともかなり厳重に防護柵がはりめぐらされているので眺めはあまりよくない。

その後、チョコレート博物館へ。ケルン大聖堂からは「ショコエクスプレス」という、遊園地にあるような小さなバスで行くことができる。

スイスのチョコレートメーカー「リンツ(Lindt)」が運営しているようで、カカオがどうやって収穫されるかから始まって(カカオの木を実際に見られる温室もある!)、チョコレートの製造工程、広告など多岐に渡った展示が楽しめる。展示に感化されてカフェテラスではしこたま注文したが、これはちょっとやり過ぎだったなあ …

ケルン大聖堂に戻ってきたところで友人家族とは別れ、それぞれに帰途につく。

うちは例によってちょっと鉃道ウォッチング。ケルン大聖堂はケルン中央駅のすぐ近くにある。そして、ケルンからはオランダ、ベルギー方面へ高速列車「タリス(Thalis)」が発着しているのである。

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基本的にはアウトバーンを使ってハノーファー経由でハンブルクに向かう。

ところで、今使っているカーナビはアウトバーンに乗ると平均時速120kmで到着時間を推測するらしい。120km以下で走っていると到着予定時間がどんどん遅くなっていく(笑)。このルートは途中で何カ所か最高速度が無制限の区域があるので、その区間では150kmくらいで走っていても大きな車にはぶち抜かれる。しかし、このくらいの速度で走っていてもストレスを感じないのでドイツでは長距離ドライブがやりやすい。1車線が広いとか、カーブがゆるやかだとか、一般のドライバーが多い週末には大型車の通行が制限されている(許可がないとアウトバーンを走れないらしい)とか、いろいろな要因がありそうだ。

日本では浜松から東京(約250km)を走るのも躊躇していたのだが、1泊2日で1000kmを走ってしまうのもだんだん慣れてきているような気がする。

女子ワールドカップ観戦記(レバークーゼン編)

ホテルにチェックインして、いそいそとスタジアムへ。ちなみにこのホテルには(すでに敗退してしまっていたが)カナダ代表チームが滞在していた。会場であるベイアレーナまでは歩いて10分くらいで行ける。

イングランド対フランス。意外にドイツのサポーターが多い。まさかドイツの2位抜けを予想してこのチケットを確保したのか、あるいは単に近所のサッカー好きのサポーターが見に来ただけなのか(笑)?

ドイツ戦でも見ていたのだが、パスを多用したフランスの攻めはなかなか見ていて楽しい。ほとんど10番のアビリーの個人能力に頼っているような気がしないでもないが。(まあ、日本も似たようなものか …)というわけで、この試合は基本的にフランスを応援していた。

かたやイングランドはあまり積極的に攻めない(のか、フランスの攻撃に押されて攻められないのかわからないが)。時おりロングパスを放り込むだけのような感じであまり面白くない。しかし、こんな時に点が入るのは少ないチャンスを生かすイングランドなのである。特にフランスが崩されたということでもないのだが、早い展開からあっけない形で点が入ってしまった。

その後もフランスは今までと同じように攻め続けるがなかなか決定的なチャンスまでいけない。やっとゴールをこじあけたのは試合終了直前だった。

延長の中でイングランドの10番のプレーがだんだん荒くなってくる。それによってイングランドがボールを持つたびに会場からブーイングが浴びせられるようになった。

PK戦。ここでも先手を取ったのはイングランド、というか先攻でシュートを外して先手を取られたのがフランス。結局、イングランドは後半で2発外して自滅したような形になって、辛くもフランスが勝った。

フランスを応援していた立場からするとかなり劇的な勝ち方で、盛り上がった。

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試合後、ホテルに戻って、バーでテレビ放送されている日本対ドイツ戦を見る。

「まさか、テレビで見始めた瞬間に 3-0 とかで負けていたら洒落にならんなあ」という話をしていたのだが、0-0 の緊迫した展開。もちろん、バーでは試合を見に来たドイツ人が大勢いる。初めからわかっていたことであるが、おおっぴらに応援するのもはばかられる。

しかし、日本チームは気合が違うのか何なのかイングランド戦よりも全然動きがいいなあ。で、延長後半開始間もなく日本のゴールが決まってしまった。まさに「決まってしまった」というほかない。バーの中は気まずい沈黙が支配し、まったく素直に喜べない。

まさか、試合に負けることを想定して持ち込んだわけではないのだろうけど、ドイツの選手が持ち込んだメッセージの言葉が妙に胸に響く。

「Ein Team – Ein Traum – Millionen Fans – Danke (1つのチーム。1つの夢。100万人のファン。ありがとう。)」

勝った時にこのメッセージを聞けば本当に盛り上がるのだろうけど、負けた時のメッセージとしては、選手にとってはあまりにも重い。

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結局、2試合とも延長までいってしまったので、私たちは5時間以上ほとんどぶっつづけで試合を見続けたことになる。フランス対イングランドが予想以上に面白かったのでそこでかなり盛り上がってしまった(それによって疲れていた)こと、それからまさか日本がドイツに勝つことはないだろう(すみません、すみません …)と思っていたことで、日本対ドイツ戦はかなり醒めたというか冷静な状態で見ていたような気がする。

ケルン編へ続く。

女子ワールドカップ観戦記(デュッセルドルフ編)

さて、レバークーゼンの少し北にはデュッセルドルフという都市がある。ドイツの中でもっとも日本人が多く住んでいる都市で、その数はおよそ6000人とのこと。ちなみにハンブルクは約2000人である。

ハンブルクに住んでいる人たちも日本食などの買い出しでよくデュッセルドルフに来るらしい。(とは言ってもハンブルクからは400kmあるのだが … みんなすごいなあ …)実際、今回もデュッセルドルフの街中で知人とばったり出くわした。

実は私たち家族がデュッセルドルフを訪れるのは今回が初めてなのであるが、ご他聞に漏れず、私たちも昼食でラーメンを食べることにした。デュッセルドルフのラーメン屋では「なにわ」と「匠」というお店が人気を二分しているらしい。事前のリサーチで「匠」に行くことにしていた。

「特上味噌」と「特上塩」を注文する。

妻は「もっとおいしいかと思っていた」と言っていたが、これだけおいしければ(少なくともドイツという異国の地で食べる分には)まったく問題ないんじゃないかなあ。例のドイツ北部の食中毒騒動の影響で、本来もやしであるはずのトッピングが白菜に変わっていたのも一因かも知れないが。

ちなみにこのあとで「なにわ」の前を通りかかったのだが、待ち行列は「匠」より長かった。あとで聞いた話によると巷では「麺の匠、スープのなにわ」と言われているのだとか。

その後、OCS という日本関連の物品を扱っているお店で少し買い出しをする。OCS はハンブルクにもあったのだが昨年末に閉店してしまった。デュッセルドルフ店は規模も大きい。妻は日本食材や息子が使う学用品(ノートやなわとびなど)を、息子はコミックスを予定通り購入する。私は特に予定していたものはなかったのだが、バーゲンで村上春樹さんの著書が安く売られていたので買っておくことにした。ハンブルク店でもそうだったのだが、過剰在庫は値崩れして日本よりも安く買えることがある。

村上ソングズ

レバークーゼン編へ続く。

女子ワールドカップ観戦記(ドルトムント編)

レバークーゼンで行われる女子ワールドカップ決勝トーナメント第1戦(準々決勝)「イングランド対フランス」を見に行く。ハンブルク(というか自宅はハンブルクからちょっと外れたところにあるのだが)からレバークーゼンまでは距離にして400kmちょっと、時間にして4時間弱というところである。席は息子の友人家族と一緒に取ったのだが、試合前は別行動で会場で落ち合うことにした。

レバークーゼンはドイツ全体の中では北西に位置する都市で、ケルンの少し北にある。この近辺にはドイツ・ブンデスリーガ1部チームが本拠地を置く都市が多い。ケルンにはもちろん1FCケルンがあるし、レバークーゼンにはバイヤー・レバークーゼンもある。シャルケ04があるゲルゼンキルヒェンもあるし、もう少し西に進んでオランダ国境近くまで行けば、(あまり有名ではないと思うが)メンヒェングラートバッハもある。

それらのどこかのチームのファンショップに寄ってグッズを買いたいと計画していたのであるが、やはりここは香川慎司が所属するボルシア・ドルトムントのファンショップに立ち寄ることにした。ドルトムントはハンブルクからレバークーゼンに向かうと80kmほど手前にあるのでレバークーゼンに行く途中に立ち寄ることができる。

というわけでウェブで調べた最大のファンショップというところへ行ってみた。

確かに大きいのだが、シーズンの谷間ということであまりモノがない。ユニフォームはすでに来シーズンもデザインが発表されているのでたくさんあるのだが、応援グッズ(例えばタオルやさまざまなデザインの衣類やアクセサリーなど)はまだ来シーズン用のデザインが十分に用意されていないようだ。

とりあえず(これも品薄だしサイズも少なかったしオンラインショップでは品切れだった)香川のTシャツを無事ゲット。息子用のサイズはかろうじて残っていた。それからおみやげ用も含めてピンバッジをいくつか。

それから、ここに来る途中にスタジアムらしきものを見つけたので行ってみることにした。当初は計画になかったのだが、近そうだったし、スタジアムの記念写真を撮るだけでもいいだろうし、ファンショップもあるだろうし。

ここでは前のファンショップにはなかった優勝記念ピンバッジがあったので買っておく。ボルシア・ドルトムントのエンブレムと、優勝杯(ドイツ語ではマイスターシャーレ Meistershale と言います。理科の実験に使うアレのことですね。)がペアになったデザインのものである。

というわけで、ここでもこまごまと買い込んだのだが、最大の収穫はスタジアムの芝(笑)。どうやらシーズンオフということでスタジアムの芝の張り替え工事をしていたらしい。不要になった芝が土がついたまま正方形に切断され、50cm四方の箱に入れられ、宅配ピザのようにファンショップの前に積まれていた。他のお客さんの様子を見ていると勝手に持って行ってよさそうだったので、いくつかもらってくることにした。「香川が踏んだかも知れない」とか「香川の汗が落ちているかも知れない」とか冗談を言いながら(笑)車に積む。うまくうちの庭に根付くといいんだけど。

デュッセルドルフ編へ続く。

戦い終えて …

女子ワールドカップのAグループとBグループの最終戦。

ドイツでは「日本対イングランド」(Bグループ)と「ドイツ対フランス」(Aグループ)が放送された。この4チームはすでに決勝トーナメントを決めているので、あとは一位抜けになるか二位抜けになるかが問題である。

ちなみに我々は7/9にレバークーゼンで行われる決勝トーナメント第1戦「Bグループ一抜け vs Aグループ二抜け」を押さえている。もちろん、日本が一位抜けすることを予想して(期待して)のことである。

もっとも、同じ日にヴォルフスブルクで行われる「Aグループ一抜け vs Bグループ二抜け」は、チケットを確保しようと思った時点ではすでに売り切れだった。こちらも、地元ドイツが一位抜けすることを予想して買った人たちが多かったのだろう。

日本対イングランド。息子のサッカースクールの迎えがあったので、少し遅れて見始めたのであるが … 全く勝つ気がしないなあ …

日本はボールを受けてから次の展開が遅い、かつイングランドの寄せが早いので、ほとんど形にならない。0-2でほとんど完敗。日本がワールドカップでヨーロッパ勢に勝ったことがなかったというのは、この試合のあとに知った。

これで、見に行く試合に日本が出場することはなくなった。次の試合でドイツが負ければ、レバークーゼンで(Aグループを二位抜けすることになる)ドイツを見られるのでそれでもいいか、と思い、この試合だけはフランスを応援することにする(笑)。フランスもなかなかがんばった(退場者を出してからも1点取ったし)のだが、やはり自力ではドイツが勝る。こちらは4-2でドイツの勝利。

というわけで、土曜日は「フランス対イングランド」という限りなくどうでもいい試合を見に行くことになった。