女子ワールドカップ準決勝「日本対スウェーデン」

いよいよ女子ワールドカップも準決勝。

「日本対スウェーデン」の試合は日本人学校でパブリックビューイングが行われた。昨年の男子のワールドカップの「日本対デンマーク」戦以来である。前回はグループリーグだったのである程度前から試合日程がわかり、パブリックビューイングの用意もしやすかったのだろうが、今回は決勝トーナメント。日本の準決勝進出が決まったのが土曜日の深夜なので、具体的なプランがスタートしたのはおそらく週明けの月曜日、日本人会のメーリングリストを通して開催が通知されたのが前日である火曜日の午後だった。フットワークの軽さに頭が下がる。

試合開始が午後8時45分。90分で決着がついても試合終了は午後11時くらいになってしまうので、我が家では息子に昼寝をさせてパブリックビューイングにのぞんだ。

澤のパスミス(だよね?)から1点取られてしまい、その後はボール回しが消極的になって少し心配したが、いい時間帯に同点に追いついて立て直すことができた。

あとから思い出して気付いたのだが、日本は相手選手とのコンタクトを極力避けているのか?ほとんどどこの国の選手も体格的には大きいので当たり負けするリスクがあるからだろうか、早めに細かいパスを回して攻撃パターンを作っているように見える。(そのあたりがFCバルセロナに例えられる所以なのかなあ)ただ、この1点目のゴールシーンだけはハードコンタクトも辞さない覚悟で縦に入っていって、結果として、もみ合ってつぶれるような形でゴールが生まれたのが印象的だった。

そのあとはほとんど日本ペース。まったく負ける気がしない。(ううん、それを考えるとイングランド戦の内容は何だったんだろう?)

ドイツ国内で試合を放送していた ZDF では、試合前に日本の様子が流されていた。地震で被災された人たちを取材し、日本チームの活躍がそれらの人たちを勇気づけているという内容だった。個人的にこういう恣意的かつ短絡的な決め付けにはとても違和感を感じる。ナショナリズムとか使命感とか、そういうものとは関係なく、このチームのサッカーは見ていてとても楽しい。そういったものが彼女たちのモチベーションになっていたとしても、それはプレーそのものとは関係ない。

とはいえ、日本が優勝した暁には、このチームに国民栄誉賞をあげても全然問題ないのではないかなあ、と思った。過去の受賞者を見るにつけ。

3 thoughts on “女子ワールドカップ準決勝「日本対スウェーデン」

  1. おっさん

    お久しぶりです。

    日本でのニュースを見た限りでは、地元(ドイツのそ人たち)で日本を応援してくださる方の印象が残ります。

    ヤーパン!、ヤーパン!と言って日の丸を振ってくれていたり、ほおに日の丸を書いています。

  2. musicabella 投稿作成者

    おっさんさま:

    ドイツ人は基本的にサッカーが好きなんですかね(笑)?

    例えば、グループリーグ最終戦の日本対イングランド、アウグスブルクという田舎(といっては失礼か …)、金曜日の午後というド平日、またドイツ人にはほとんど関係ない試合にも関わらず20000人の観客が集まったそうです。

    また、私が見に行ったフランス対イングランド戦も、かなりドイツのユニフォームを来たお客さんが多かったです。試合が終わったあとにドイツの旗を振っているし。

    日本がドイツに勝ったから日本を応援しているのかなあ?と思うこともあります。上記の試合を見るために泊まったホテルでも、チェックアウト時にホテルのフロントの人から「おめでとう。昨日は素晴らしい試合だったね。」とも言われましたし。

    ちょっと余談になりますが、少なくともドイツの人はこういう試合での「敵」に対するメンタリティがアジアの人たちと違うなあ、と感じています。「敵」は「敵」として敬意を表しているというか。

  3. おっさん

    ドイツ人は基本的にサッカーが好きなんですかね ⇒ それはそうだと思います。

    昔、といっても昭和四十七年のミュンヘンオリンピックの時に、日本の男子ハレーが優勝したわけですが、事前に時間をかけて、ドイツの観客が日本の味方になるよう慣らしていったといいます。

    今回は、仮にそれがないとしても、やっぱり「戦友」という意識はずっとあるのだろうと思います。

    不思議なのは、国民性がぜんぜん違うブラジルもサッカーが強いということですね。

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