月別アーカイブ: 2011年5月

原発の話

昼食はRalfとハンバーガーショップへ。

「ドイツ、2022年までに脱原発 連立与党が合意」という話題を振ってみたら、「来年はどうなっているかねえ?」というわりと呑気な返事が返ってきた。

以前からそういう話は出ているし、実際に代替エネルギーをどうやって確保するのか?とか、まだまだ不透明な部分が多いらしい。ニュースで報道されているような “big decision” ではなく、わりと「様子見」的なとらえ方をされているようだ。

日本のように自然災害による原発事故はあまり懸念されていなくて、それよりも老朽化した発電所の事故の方が心配らしい。

2つで十分ですよ(でも5つ買いました)

amazon.com に注文していたブルーレイディスクが到着。

ブレードランナー アルティメット・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

ブレードランナーの「ファイナル・カット」「ワークプリント」「オリジナル劇場公開版」「インターナショナル劇場公開版」「ディレクターズ・カット」の5バージョンに特典映像が入った5枚組。

珍しくアメリカでも日本語字幕が入っているそうだし、安かったし(アメリカからの送料含めて $33 くらいだったから今のレートだと3000円弱)、未だにどのバージョンを個人的な決定版とするか判断に迷っているし、でこのセットを買ってみたわけである。

個人的にいちばん思い入れのある映画かも知れない。さすがに製品版ビデオテープは買わなかったが、レーザーディスク(これは「オリジナル劇場公開版」?)は買ったし、DVD も買ったし、今回のブルーレイディスクも買った。最初の劇場公開版(これは「インターナショナル劇場公開版」?)も見に行ったし、ファイナル・カットの劇場公開も見に行った。

古い映画をブルーレイディスクで見るのは初めての体験である。冒頭の、未来都市を遠巻きに眺めるシーンはなかなかのものなのだけど、今までの解像度の低い画面と比べると特撮部分と背景のマットペインティングの部分の境界がはっきり見えてしまう。まあ、映画を見進めてストーリーに没入していけばだんだん気にならなくなるのだけれど。

そういえば、「ファイナル・カット」を映画館で見た時には、それまであったデッカードのモノローグや後日談として実はレイチェルが死ななかったという説明がなかったことに違和感を感じたのであるが、今回はそんなに気にならなかった。どうやらファイナル・カットを個人的な決定版としてもよさそうだ。

さて、この映画、何といっても素晴らしいのは、ルトガー・ハウアー扮するレプリカント、ロイ・バティが死ぬ際のモノローグである。(ちなみに、それまで仲間の敵としてハリソン・フォード扮するブレードランナー、デッカードを追い詰めていたのであるが、最後の最後にあわや転落死、というデッカードの命を救うのである。)そして、このセリフ。一説によるとルトガー・ハウアーのアドリブなのだそうで。

I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I’ve watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.

俺はお前ら人間が信じられないものを見てきた。オリオン座の近くで燃えた宇宙船や、タイホンザー・ゲートのオーロラ。そういう思い出も … やがて消える … 雨の中の涙のように。その時が来た。

(これもいろいろな人が意見しているが)なぜ「雨の中の涙のように (like tears in rain)」という素晴らしい比喩が、字幕では「雨のように 涙のように」になってしまうのだろう?これはブルーレイでも変わっていなかった。

レプリカントが感情を持つという象徴としての涙、そのような涙も雨という自然現象(ひいては大きな時間の流れという象徴ととらえてもいいだろう)の中にあっては何の意味もなくなってしまうという儚さを言っているのではないか。また、この言葉を吐き出しているロイ・バティも夜明けが近い古アパートの屋上で雨に打たれているのである。

それから、デッカードを助ける直前にロイ・バティは脈絡なく鳩を手にする。ロイ・バティの寿命が尽きると当然この鳩は黎明の空に放たれるわけなのだが、このシーケンスも非常に美しい。

サッカー観戦

というわけで、前日のパーティーでガブリエル家と話をしたら、今日サッカーの試合があるらしい。

以前、息子のサッカーの試合に(たまたまではあるが)ガブリエルが応援に来てくれたし、息子もガブリエルの試合を見たいと言っているし、日曜日の午前中は特に予定もなかったので見に行くことにする。

ガブリエルに場所と時間を聞いたら「知らない。パパに聞いて。」ということだったのでお父さんに聞いてみたら「10時から Egenbüttel のグランドで」とのこと。

一応、私も妻もこう聞き取れたので間違いなかろうと思い、10時に Egenbüttel のグランドに行ったのだが … グランドは施錠されているし、車も一台もない。念のため、心当たりのあるいくつかのグランドに行ってみたのだが、どこでもやっていない …

おかしい … と思って自宅に戻り、家にいたガブリエルのお母さんに聞いたところ、我々の想定外のところ(neuer(新しい)Egenbüttel という地名があるんですねえ …)にグランドがあるらしく、住所を書いた紙をもらった。そして午前11時、やっとたどり着いた。ガブリエル父はすでにビールを飲んで出来上っている(笑)。試合はちょうどハーフタイムだったようだ。

息子とガブリエルは学年が2つ違う。そうなるとサッカーの試合形式もかなり違っている。

(厳密に言うと、ドイツのサッカースクールは学校での学年ではなく、完全に生年ごとに分けられている。例えば、息子は現在小学校1年生で早生まれなので2005年生まれ。つまり「2005年生まれ」というチームに入らないといけないので、同級生である2004年生まれの子とは同じチームになれないのである。)

まずコート。息子たちは大人のコートを4分割してゲームを行っていたが、ガブリエルの年代では2分割。かなり広くなる。その分人数も増える。息子たちは1チーム4~5人でキーパー以外は特にポジションは明確でなかったが、この試合は1チーム7人で一応大まかなポジションは決まっている。もっともコーチの指示によって試合途中でフォワードとディフェンダーがポジションを代えたりしていたので、それぞれの子供たちにいろいろなポジションを体験させているようだった。あと試合時間は15~20分ハーフの前半後半だったかな?(息子の場合は10分1本)

子供たちもポジションごとの役割を認識しているようなので、ちゃんとフォーメーションらしきものができている。例えばサイドバックはちゃんと縦にあがっていって最終的にゴール前にクロスを放り込むとか、隙があれば中に切り込んでシュートを打つとか。

パスの精度やトラップの精度はまだまだなのだが、ゲームの組み立てという意味ではかなり本格的である。日本の小学校3年生がどの程度の試合をするのか全然わからないのだが、ドイツの小学校3年生(相当)の試合では時おり、思わずうなってしまうくらいの素晴らしい連携を見ることができる。

また、周辺のグランドではもう少し大きい、小学校高学年くらいの子供たちとか、完全に腹が出たおじさんたちのサッカーチームとかも練習試合をしている。裾野が広いですなあ。

初聖体拝領

何週間か前にガブリエルのお母さんから「5/18にパーティーをするからよかったら来てくれない?」というお誘いを受けたらしい。そして数日前に「午後2時に教会に来てね」という手紙をもらった。

「教会でパーティーやんのか?」と事情がわからないまま今日になった。そして午前中、かなりビシッとした服装をしたガブリエルが来て、やはり「午後2時に教会に来てね」と言って帰って行った。

また、どうもガブリエル家の庭でパーティーの準備がされているようなのだが、やはり庭に行けばいいのか教会に行けばいいのかわからない。庭にいる人に聞いたら、まずは教会に行って、それから庭でパーティーをするとのこと。

教会へ行ってみたものの、勝手がよく分からない。各席に置かれていたパンフレットを見て、初めて「erstkommunion(初聖体拝領)」なる儀式が行われることを知った。

ガブリエルは今週9歳の誕生日を迎えるのであるが、そのくらいの年代になるとキリスト教という概念がわかってくるので、初めてキリストの血と肉(を模したワインとパン)の施しを受けて本格的にキリスト教を信仰するための儀式 … なのだそうである。

私のような無宗教者が参列してもいいものなのかと思いつつも、約2時間弱の儀式を見守る。(息子は途中でギブアップして寝てしまいましたが …)

式後、ガブリエルたち主賓はお祝いの言葉を受けたり、記念写真を撮ったりする。息子は寝起きのためにえらく機嫌が悪く、かなりムスッとした顔で記念写真に収まることになってしまった …

その後はガブリエル家の庭でお祝いのパーティー。

我々としてもなかなか落ち着かないのであるが、主催者であるガブリエルの両親や他の招待客たちもそんな状況を察してくれて、いろいろ話しかけてくれる … が、基本的にはドイツ語(中には英語で通訳して会話の間に入ってくれる人もいるけど)。明らかに間違っているなあ、と思いつつも、とにかく必死で会話をしてみる。

我々がガブリエルやその家族に感じている距離よりも、彼らが我々に対して感じている距離の方がずっと短いことを実感した。

ガブリエルのお母さんがさらっと言った「ガブリエルはイタリア人だし、エムレはトルコ人だし、(うちの息子)は日本人だし、仲良くしなきゃねえ。」みたいなことを言ったのが印象的だった。我々はスティングがいうところの Legal Alien なのだなあ。

おいでませ新オフィスへ(その9)

今日はこちらの開発陣と出張者とで夕食会。

ここも恒例となりつつあるが、Stefan のチョイスで「ショーペンハウアー」というドイツ料理のレストランへ行った。私が出張で来た時にも連れてきてもらったし、去年も日本からの出張者と一緒に来たような気がする。

カレイが旬だということなので(Mai Scholle、5月のカレイというメニューがある)、それを食べてみることにする。さすがに先週/今週とシュパーゲルを食べ過ぎたので今シーズンはもういいかな(笑)。しかし、私も含めた日本人全員がヴァイツェン+カレイという同じメニューを注文するのもどうよ?(一人はカレイが尽きたということで結局食べられなかったのだが …)

なかなかこちらのメンバーと一緒に食事(特にアルコールを伴う夕食)をする機会は多くないので、出張者が来ることを機にこちらのメンバーとも仕事以外の話ができるというのは有益である。Mario の「ザンクトパウリ(サッカーチーム)に囲まれた生活」とか、実は今日の出席者がかなり近所に住んでいるとか。

食事後、同じ方向の電車に乗って帰るというのも、今まではなかなかなかった経験だし。

*****

帰宅後、テレビでブンデスリーガ1部2部入れ替え戦(ボルシア・メンヒェングラートバッハ対ボーフム)をやっていたのでちょっと見る。見始めたのはほとんど後半が終了しそうな時間帯で、その時点で0-0だったのだが、後半ロスタイム2分(92分)のボルシアMGのスローイン、プレーが途切れたらそこで試合終了だろうというほとんどラストプレイでボルシアMGがゴールを決めてしまった。1-0でそのまま試合終了。観戦時間は5分足らずだったと思うのだが(笑)、それでも満喫できた。

しかし、ボルシアMG強いなあ。ここ5〜6試合(引き分けはあるけど)負けていないはず。ボーフムのホームに場所を移しての第2戦は来週水曜日。

おいでませ新オフィスへ(その8)

先週から来ている出張者は今日が最終日。

初めてなのに単身で乗り込んできて、積極的に取り組んでくれた。

最後のディナーとして、彼が「前に食べに行った Block House(ステーキのチェーン店)がおいしかったのでそこへ行こうと思う」という話をしていたのだが、「それだったら、せっかくだからもっとおいしい店に行こう」ということで、前回(4月)の出張者に感動の嵐を呼んだ(笑)ステーキのおいしい店に連れて行くことになった。

せっかくなのでステーキと赤ワインでも … と思っていたのだが、先週からの外食続きで少々胃もたれ気味。この状態でアルコールを飲むのはちょっと危険かなと思い(まだ週の中盤だし)、やめておいた。

シュパーゲルを裏ごししたスープとフィレステーキ(スカンピ添え)を注文する。

ううん、フィレステーキだと脂身が少な過ぎてパサパサ感があるなあ … 前回食べたリブアイの方がよかったかも。

出張者くんはStefanのガイドでレーパーバーン・ツアーへ行ったようなのだが、どうだったのだろう?ちゃんとホテルに帰って来たのかな(笑)?

おいでませ新オフィスへ(その6)

一週間が過ぎて、別の一行が日本から出張してきた。

調子に乗っていろいろなものを買ってきていただいた。毎回毎回ありがとうございます …

松村禎三:交響曲第1番/第2番/ゲッセマネの夜に

相対性理論/正しい相対性理論

EP-4/Multilevel Holarchy

EP-4/Found Tapes

Chiko Hige×Kaoru Sato

タコ

タコ/セカンド(ライヴ)

細野晴臣/HoSoNoVa

砂原良徳/liminal(初回限定盤)(DVD付)

大友良英サウンドトラック Vol.0

山田一雄のオリジナル吹奏楽曲集

アルゲリッチ/シューマン、ショパン ピアノ協奏曲

あと、日本国旗とかベイブレードとかイナズマイレブンとか。

*****

夕食は(ほとんど恒例となりつつあるが)スペイン料理レストランの「ピカソ」へ。

初得点?

息子が所属するサッカーチームの練習試合。4月に続いて2回目の公式戦(?)である。

前回と違い、今回はかなり大規模である。まず屋内ではなく野外。大人用のサッカーフィールドの中に4面の小さなフィールドが作られているので同時に4試合が行われる。

4会場で同時に試合が行われて、なおかつ同じくらいの数のチームが待機したので、少なくとも15チームくらいは参加していたようだ。これだけのチーム数になるとさすがに総当たりは無理で、息子が所属するチームは合計で4試合を行った。

(まあ、ひたすら親バカですが)1ヶ月前の試合の時に比べると、格段に上達しているのがわかる。妻に言わせると、毎度おなじみのガブリエル、それからその師匠であるところのマイクなど、年上の(はるかにうまい)子供たちとサッカーをさせてもらっているのがいいのではないかとのこと。

それなりにドリブルでボールを運べるようになっているし、うまく体を入れて相手からボールを取ることもできている。もう少し積極的にボールに近づいていってもいいように思うのだが、ポジショニングがいいのか、ボールに触る機会は多い。

そんな中で、ディフェンダーともつれながらかろうじて足で触ったボールがゴールと認められたようだ。ほとんどオウンゴール(つまり相手のディフェンダーのミス)だと思っていたのだが、息子も自分が決めたようなことを言っていたし、あとでコーチからもおめでとうみたいなことを言われたので、いささかすっきりしない面もあるのだが、とりあえず息子の公式戦初ゴールということにしておこうか。

そのあとで、あわやゴールかというロングシュート(あ、言い忘れていましたがキーパーなしの4対4の試合なので、全員攻撃全員守備が基本です)をサイドに蹴り出したプレーの方が見応えがあったのだが …

結局4試合戦って2勝2分け。前回の試合を含めてまだ公式戦では負けを経験していない。

前回は(最終試合に出してもらえなかったので)悔し涙を流した息子だったが、今回は出場機会も多かったし、コーチからも褒められたし、自分なりにもかなり手応えがあった試合のようだ。

次の試合は6月。また進化した姿を見せて欲しい。

ハンブルガーSV対ボルシア・メンヒェングラートバッハ

今日はブンデスリーガ最終戦。ハンブルガーSV対ボルシア・メンヒェングラートバッハを見に行く予定である。

その前に届いた荷物。

ハンブルガーSVのサポーターになる前にFCバルセロナのサポーターになってしまった …

正確に言うと、息子がFCバルセロナの運営主体であるソシオの会員になった。ソシオは昨年から15歳以上の新規入会の条件が厳しくなったので我々は入会できない。子供なら特に制限はないので、まずは息子だけ入会してみることにしたのである。

バッグやら身長計(”Grow up with Barca” と書かれている)やらピンバッジやら顔写真入りの会員証やらTシャツ(これだけは有料オプション。わずか5ユーロだけど。)やらがどかっと届く。息子もこの物量作戦にかなり感動したようだ。

今シーズンはもうほとんど終了が近いし行く予定もないので、ぜひ来シーズンは確実にチケットを入手してカンプノウまで試合を見に行きたい。

*****

さて試合。前にも書いたがハンブルガーSVは今さら多少の順位変動があっても何の問題もない中途半端なポジション。かたやボルシアMGは自分たちの結果はもちろん、他チームの状況によって「1部残留決定」「2部チームとの入れ替え戦」「2部降格決定」の可能性があるのでモチベーションはずっと高い。アウェイではあるがサポーターはかなり来ている。

それから今シーズン最終試合ということで、いろいろな選手の去就にも注目が集まる。すでにホームページやメーリングリストなどでは発表されていたのだと思うが、実に7人の選手がHSVを去るようだ。先発クラスではゴールキーパーの元ドイツ代表フランク・ロスト、中盤の攻撃の起点となっていたゼ・ロベルト、鳴り物入りで移籍していた元(一応「現」だっけ?)オランダ代表ストライカーのルート・ファンニステルローイあたりに注目が集まる。もっともファンニステルローイは期待されていたレベルの働きができなかったせいか、サポーターからは拍手とブーイングがあった。

会場では “Danke, Frank!” (ありがとう、フランク(・ロスト))と書かれた紙が配布されていた。

さて試合。実は時おり飛び込んでくる他会場での試合速報(特に2部降格争いをしているチームたち)の方がよっぽどスリリングである。そんな中で最初に点を取ったのはメンヒェングラートバッハ。フリーキックからHSVのゴールを割った。

やはり、HSV は攻撃の起点がいないのでほとんど攻め込めない。後半からファンニステルローイが入って、やっと攻撃にリズムが出てきた。そんなファンニステルローイがゴール前でボールに絡んだあと、こぼれ球をベン=ハティラが押し込んで1-1の同点。

このあたりの時点で、フランクフルトが負けていたのでほぼ降格が決まり、一方ヴォルフスブルクは勝っていたのでほぼ残留が決まり、ということでメンヒェングラートバッハはこのまま終わるのが最善の流れになってきた。メンヒェングラートバッハは勝ったとしても、勝ち点こそヴォルフスブルクに並ぶが得失点差で上に出ることができない。つまりこの試合での残留確定はほぼ不可能だったのである。

というわけでダラダラと引き分けのまま試合時間が消費されて終了。HSVは8位で今シーズンを終えた。

ちなみに試合が終わった直後からまだ試合が続いていた「ボルシア・ドルトムント対フランクフルト」「ホッフェンハイム対ヴォルフスブルク」の試合が場内で放送される。「香川が途中出場して特典にからんだ」みたいな実況が聞き取れた。

*****

試合終了後はシーズン終了のセレモニー。まずは選手/スタッフが大きな横断幕を持ってスタジアム全体に挨拶。

“Nach dem Urlaub alle gemeinsam für den HSV” (来シーズンも HSV とともに!) みたいなメッセージが書かれている。

ちなみに選手が試合終了後に着たTシャツの背中には “Tschüss” (さよなら) という挨拶とともに、今回チームを去る7人の選手のファーストネームが書かれている。

それから、サポーターからベンジャミンとロストへ感謝のコール。正直ベンジャミンはディフェンダーとしては今イチだったのであるが、現在 HSV にいる選手の中ではもっとも在籍期間が長いのだそうだ。それだけサポーターからも愛されていたのだろう。

日本でも何度かジュビロ磐田の最終戦を見に行ってこういったセレモニーに立ち会ったことがあるのだが、今回はかなり感動してしまった。本当にサポーターが選手を愛しているし、選手もサポーターを、チームを愛しているのだということがわかる。

それからメンヒェングラートバッハのサポーターたちも静かにこのセレモニーを見守っていた。それも印象的だった。

さあ、やっぱり来シーズンはシーズンチケットを検討するかな …

おいでませ新オフィスへ(その3)

昨日と一昨日は出張者をホテルに迎えに行ってからオフィスに行っていた。今日は出張者には自力で会社まで来てもらうことになっているので、初めて自宅から直接新しいオフィスへ通勤することになる。

カーナビに会社の住所を入れると裏道を含めてあまり馴染みのないルートが出てきた。 途中まではホテルに迎えに行くルートと同じなのだが、そこから裏道を通って幹線道路 B4 に入る。

同僚(ほぼ同じところに住んでいて同じオフィスに通っている日本人)は昨日/一昨日くらいに B4 がえらく混んでいたのでまいった、と言っていたのだが、今日は比較的空いている。比較的賑やかな街シュテルンシャンツェを抜け、ハンブルクの「もう一つのサッカーチーム」ザンクトパウリのスタジアムを左に見て、ハンブルクのシンボルである聖ミヒャエル教会を右に見て B4 を走る。この道路沿いはハンブルクには珍しく近代的な高層ビルが建ち並んでいるので、あらためて「都会だなあ …」と実感する。

所要時間40分くらいか。

*****

昼食はインビスへ。南ドイツの伝統料理であるレバーケーゼ(とザウアークラウトとジャガイモのピューレと)。量的はこのくらいで十分だな。