初聖体拝領

何週間か前にガブリエルのお母さんから「5/18にパーティーをするからよかったら来てくれない?」というお誘いを受けたらしい。そして数日前に「午後2時に教会に来てね」という手紙をもらった。

「教会でパーティーやんのか?」と事情がわからないまま今日になった。そして午前中、かなりビシッとした服装をしたガブリエルが来て、やはり「午後2時に教会に来てね」と言って帰って行った。

また、どうもガブリエル家の庭でパーティーの準備がされているようなのだが、やはり庭に行けばいいのか教会に行けばいいのかわからない。庭にいる人に聞いたら、まずは教会に行って、それから庭でパーティーをするとのこと。

教会へ行ってみたものの、勝手がよく分からない。各席に置かれていたパンフレットを見て、初めて「erstkommunion(初聖体拝領)」なる儀式が行われることを知った。

ガブリエルは今週9歳の誕生日を迎えるのであるが、そのくらいの年代になるとキリスト教という概念がわかってくるので、初めてキリストの血と肉(を模したワインとパン)の施しを受けて本格的にキリスト教を信仰するための儀式 … なのだそうである。

私のような無宗教者が参列してもいいものなのかと思いつつも、約2時間弱の儀式を見守る。(息子は途中でギブアップして寝てしまいましたが …)

式後、ガブリエルたち主賓はお祝いの言葉を受けたり、記念写真を撮ったりする。息子は寝起きのためにえらく機嫌が悪く、かなりムスッとした顔で記念写真に収まることになってしまった …

その後はガブリエル家の庭でお祝いのパーティー。

我々としてもなかなか落ち着かないのであるが、主催者であるガブリエルの両親や他の招待客たちもそんな状況を察してくれて、いろいろ話しかけてくれる … が、基本的にはドイツ語(中には英語で通訳して会話の間に入ってくれる人もいるけど)。明らかに間違っているなあ、と思いつつも、とにかく必死で会話をしてみる。

我々がガブリエルやその家族に感じている距離よりも、彼らが我々に対して感じている距離の方がずっと短いことを実感した。

ガブリエルのお母さんがさらっと言った「ガブリエルはイタリア人だし、エムレはトルコ人だし、(うちの息子)は日本人だし、仲良くしなきゃねえ。」みたいなことを言ったのが印象的だった。我々はスティングがいうところの Legal Alien なのだなあ。

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