月別アーカイブ: 2009年3月

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高橋幸宏さんのニューアルバム。前作「Blue Moon Blue」もえらく気に入っていたし、その後の pupa などもなかなかよかった。楽しみ楽しみ。

音楽関係の雑誌を何冊か。「それ系」の雑誌はやはり教授の特集が多い。サンレコの方はCDに教授が北極でフィールドレコーディングした素材が収録されている。マイクを水中に沈めて録音したんだとか。

キーボード・マガジン (Keyboard magazine) 2009年 4月号 SPRING (CD付き)

サウンド&レコーディング・マガジン (Sound & Recording magazine) 2009年 4月号(エンハンスドCD付き)

レコード・コレクターズ 2009年 04月号 [雑誌]

捨てゼリフ

はい、親バカ日記です。

保育園で「ラーメン、イケメン、ぼくイケメン」(微妙に違う)が流行っているらしい。

レッスンのあと、言うことを聞かない息子を叱ったら、こう言った。

「もう、お父さんのこと、バカのイケメンって呼んでやる」

(昔の)課題曲

ちょっと昔の吹奏楽資料にあたる必要があったので、ついでに吹奏楽コンクールの課題曲(特に昔のもの)の再確認を行った。

http://www.musicabella.jp/concours/required/

最近も、1941年の課題曲は《日常時日本)ではなく《非常時日本》ではないかという指摘をいただき、(こっそり)修正したのだった。(これは引用元の「日本の吹奏楽’84」(音楽之友社)に《日常時日本》とあったのをそのまま移したからだと思われる。全日本吹奏楽連盟の年史は正しかった。)

「吹奏楽のページ」では基本的に外国人も姓と名を表記したいので、過去の課題曲の作曲家についても調査してみたのだが調査し切れないものもある。もし、ご存知の方がいらしたらご一報を。

ちなみに今年の課題曲はまだ購入していません …..

チケット来ました

約3名への業務連絡(笑)。

教授のコンサートのチケットが届きました。

20090310

今回はコンサート会場でCDケースを回収するボックスを設置するのだそうだ。車に余裕があれば段ボール箱3〜4箱くらい持って行きたいのだが … (笑)

つみきのいえ/100年インタビュー

つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]

第81回米国アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作品。ミーハーな私は買ってしまいました。妻から「見たらきっと泣くよ」と言われたので。音楽は栗コーダーカルテットの近藤研二さんだし、ナレーションは長澤まさみさんだし、いいのではないか(笑)。

パッケージ裏に書かれているストーリーを読んでみると、このお話は以前聞いたことがあるような気がする。絵本をレビューしたテレビ番組か何かを見たのかなあ、それとも同じような別のストーリーを聞いたのだろうか?

100年インタビュー 坂本龍一 [DVD]

ついでに、と言っちゃあアレですが。テレビ放送を見逃した&録り逃したので。コンサート準備のため、ちょっと「教授月間」を設定しないと。

岩崎洸/高橋アキ

久しぶりに近所のタワーレコードへ。先週リリースされたばかりの「タワーレコードオリジナル企画EMI x TOWER RECORDS CLASSICAL TREASURES タワーレコード “クラシカル・トレジャーズ”(EMI音源) Vol.2」から3セット(計7枚)を買う。

未聴CDがシャレにならないくらい溜まっているので別に今日じゃなくてもよかったのだが、通販にすると段ボールが大変(廃品回収に出し損なっている段ボールもこれまたシャレにならないくらい溜まっているのである)だし、次にいつ行くかわからないので、とりあえず確保ということで。

現代日本チェロ名曲大系-1 / 岩崎洸
現代日本チェロ名曲大系-2 / 岩崎洸
高橋アキの世界 / 高橋アキ

数年前、浜松で開催された高橋アキさんのコンサートを聞きに行った。最近はやっていないのかなあ、以前は毎年開催されていて、浜松くんだりで現代ピアノ作品を、しかも高橋アキさんのピアノで、しかも比較的安価で聞けるという素晴らしい企画だった。普通のピアノとプリペアド・ピアノを用意してジョン・ケージをやったり(しかも休憩中にプリペアド・ピアノの中をのぞかせてくれた)、別の会では今回のCDに収録されているクセナキスや一柳慧をやったり。(そういえば一柳慧さんの《ピアノ・メディア》が演奏されたとき、演奏終了後に間髪入れずにブラヴォーを叫んだお客さんがいてびっくりした。高橋アキさんもにこやかだったので会心の演奏だったのだろう。それにしても、あの曲がどこで終わるかをちゃんと把握していて、しかもその演奏が素晴らしかったかどうかをちゃんと判断する耳を持っていることに感服。)

あと、STUDIO VOICEの2009年4月号を。ちょうど400号らしい。

ザ・ベストテン

ザ・ベストテン

今月号の「ミュージック・マガジン」誌(特集は教授)にレビューが載っていたので、すぐさま注文した。

2月27日にはフジテレビで「フジテレビ開局50周年特別企画 秘蔵映像全て見せます 名曲で綴るフジテレビ 『ボクらの心に流れる歌』」(長えタイトル(笑))も見たし、一所懸命テレビで「歌謡曲」を見ていたことを思い出す。

「ザ・ベストテン」は第1回目からほとんどかかさず見ていた。小学校の一泊二日の修学旅行から帰ってきた日に力尽きて寝てしまい、見逃してしまったことも覚えている(笑)。さすがに大学に入ってからはそんな時間(木曜日の午後9時)に部屋にいることが少なくなっていったので、だんだん見なくなってしまったが。しかし、何で見始めたんだろう?前番組は二谷英明さんが司会をしていた「トップスターショー」という大人の雰囲気ムンムン(死語)の歌謡ショー(死語)だったのだが。

で、上記の本は12年間に渡ってこの番組のプロデューサー/ディレクターを務めた方の回想録である。思いつくままに当時のことを振り返っているような構成がよい。こちらの頭の中でもアトランダムに番組のエピソードが思い出される。つまり、番組を見ていない人がこの本を読んでもちっとも面白くないだろう。

なんといっても「テレビに出ない」と言い続けていた松山千春が、初めてテレビに出て、テレビの前で「なぜ自分はテレビに出ないのか」と切々と語り続け、そのあとにギター1本で《季節の中で》を歌ったことは痛烈に覚えている。ちなみに《季節の中で》は私が自分の意志で買った2枚目のシングル盤である。(1枚目はピンクレディーの《ペッパー警部》。思いっきり年がばれますなあ。)そのあと《長い夜》もテレビで歌ったような気がするなあ。

それから、シャネルズ(現(今も存在するのか?)ラッツ&スター)に対して一般人が「なぜ、シャネルズは黒人のくせに香水の名前をつけているのか?」と質問したことに対して、黒柳徹子さんが反意を表明したことも覚えている。(すぐさまコメントしたのではなく、確かCM明けに言ったのだったと思う。それだけ葛藤があったということなのだろう。)

今日届いたもの(Out Of nOise)

ついに教授のニューアルバムが出た。いくつかフォーマットがあるが「フルアークワーク盤」というやつを買った。

out of noise(数量限定生産)

昔のアルバムと比較すると、最近のアルバム(映画音楽などではなく、いわゆるソロアルバム)には、いまいち愛着がわかなかった。今回のはかなり気に入っている。今までのは一回聞いて「ふうん、そうなの。」という感じで、正直なかなか繰り返し聞く気にはならなかったのだが、今回のは繰り返し聞かせるような雰囲気がある。考えてみれば commmons レーベルからリリースする初めての「ソロアルバム」なので、ある種の「しばり」がなくなったのだろうか。「しばり」がなくなったところで開放的になるのではなく、さらに深いところへ進んで行くのが教授らしいといえば教授らしいのか。

ミニマルっぽいもの、教授らしい悲しくて美しい旋律のもの、ノイズが効果的に使われているもの、など、今までのキャリアで培ったものが無理なく咀嚼されているように思う。と同時に、今までのキャリアがここに収斂されているのだとすれば、その先に何があるのだろう、といった不安も頭をよぎる。これが総決算にならなければいいのだけれど。

もちろん、今月から始まるツアーは見に行くつもりなのだが(リハーサル当たりますように)、ゲストなしでアルバムの収録曲をやるのかなあ?

バンド維新2009

2009年3月1日(日)14:00 アクトシティ浜松中ホール

(わかりにくいたとえかも知れませんが …)昨年のバンド維新に比べると、各作品が持つベクトルの大きさは小さくなったが、向きは多様になった、という感がある。にも書いたように(いい意味でも悪い意味でも)サプライズはなかったが、ウィンドアンサンブルという枠組みの中でのいろいろな試みが、「現場」をちゃんと意識した作品として結実したように思う。

当日、外山雄三さんのお話の中で「投げかけ」という言葉が使われた。それぞれの作曲家が「中学生や高校生が演奏する」ということをちゃんと考えた上で作品を投げかけている。当日の各作曲家のお話から、そのような真摯さや、親が子をみるような演奏者に対する暖かい視線が感じられた。

演奏について。邪知あるいは勝手な想像だが、今回静岡県外の中学校/高校が参加することになったのは、日程上(特にこの時期は高校の卒業式シーズンである)本来参加すべき団体が参加できなくなったがゆえの苦肉の策だったのではないかと思う。(だって、今でもホームページには「浜松市内中・高校吹奏楽部」と書かれているもんね。)

そんなわけで、今年はちょっと入場料が高いと感じる演奏だった。

この演奏会に臨んだ演奏者のモチベーションはいかがなものだったのだろうか?全曲が初演だし、作曲者も当然直接指導に来るだろうし、プレッシャーも大変なものだと思うが、「作品があるべき姿」を作ろうとするがゆえにこぎれいにまとまりすぎているような演奏もあった。「模範的な演奏」はこのあとCDで出るのだから(ちなみに4月リリースだそうです)、もう少し自分たちの色を出した方がいいのでは?(まあ、自分がその立場になったらそんなことできないかも知れないけど)

詳細は後ほど。

外山雄三/新しい行進曲

  • 浜松市南部中学校

50年以上も前に作ったピアノ曲がもとになっているらしい。オーソドックスなスタイルに、ちょっとひねりを加えたメロディなど、いかにも「習作」という感じの作品だが、作曲者本人が言っていたように「シンプルに作るのは難しい」のだろう。あえてそういうスタイルを狙ったのか?

マーチングスタイルの立奏だった。(じゃあ、前日のリハーサルも同じスタイルでやればよかったのに。)

前田憲男/LET’S SWING

  • 静岡県立浜名高等学校

正統的なビッグバンドスタイルの作品。吹奏楽のいわゆる「ポップス」に比べると、伴奏のリズム形とかメロディの節回しとかが、自然にグルーヴが出るように書かれているのかな、と思う。こういう作品は「吹奏楽作曲家」には書けないのだろう。

このノリを出すのはかなり難しいと思うのだが、演奏は健闘していたと思う。

片岡俊治/Memento mori ~for Wind Ensemble~

  • 東海大学付属高輪台高等学校

今回の公募入選作品。冒頭鳴らされる電子ピアノの和音が全曲を支配しているらしいが複雑すぎてよくわからなかった。その後のテンポが速くなった部分は、スコアで見ると声部の構成はすっきりしているのだが、響きはくぐもっている。もうちょっと演奏を整理すればすっきり聞こえそうな気もするのだが。(わずか5小節しかない)中間部の和音が印象的。冒頭の電子ピアノを聴いたときにも思ったのだが、メシアンを思い出す。

新実徳英/Ave Maria

  • 浜松市立与進中学校/ジュニアクワイア浜松

合唱を伴った作品。全体的には古典的な宗教曲の趣であるが、和声が面白い。もうちょっとテンションがきれいに響けばよかったかな。

渡辺俊幸/Music for V.Drums and Small Wind Ensemble

  • 静岡県立気賀高等学校

「冒頭の曲想のテーマはヒーローなんです。」という説明があったときに、《HERO》のテーマが頭に浮かんだのだが、あちらは服部隆之さんでしたか。でも、雰囲気は似ているような気がする。

丹生ナオミ/青竜舞(せいりょうのまい)

  • 浜松学芸中学校・高等学校

いちばん「吹奏楽っぽい」作品だったかも。いわゆるA-B-A形式。荒々しいAの部分と、それとは対照的なBの部分になっていて、曲想も旋律もわかりやすい。全体的にどことなく日本的な雰囲気がある。

時々現われる不均一な部分(例えば3/4拍子のオスティナートが1拍追加されて4/4になってしまうところとか、1小節単位のリズムが2小節になる部分とか)を強調すると、もう少し面白かったかも。中間部のクラリネットソロは素晴らしかった。

野平一郎/Le temps tissé III pour ensemble d’harmonie

  • 浜松海の星高等学校

今回いちばん期待していた作品。やはり浜松海の星高校の完成度は抜きん出ている。

ただ、昨年の《秘儀I》(西村朗)のようにぐいぐい推進していくような作品ではないので、かなりの緊張感が要求される。その緊張感を管楽器で演奏するのは(特に高校生では)不可能であるように思えるし、そもそもそれだけの緊張感を管楽器で演奏する必要があるのか、とも思う。

北爪道夫/空の上の散歩道

  • 名古屋市立新郊中学校

昨年同様、もっとも手応えのある作品の後は「帰る前に頭を正常に戻してもらうために」(北爪道夫さん談)北爪さんの作品が演奏された。

昨年の《並びゆく友》同様スコアはシンプルなのであるが、パート間のポリリズミックな掛け合いが難しそう。ときおり、管弦楽のための《映照》や吹奏楽のための《風の国》を思わせる多層的な響きが聞こえる。

来年度の公募作品募集も告知されていたので、来年も開催される模様である(よかった、よかった)。まとめ役である北爪さん以外の作曲家は重複しないようにしているのだろうか?だとすれば、また来年も楽しみが増えそうだ。

あと、昨年同様、会場でフルスコアが売られていた。昨年は簡易製本で2000円くらいだったと思うのだが、今年は最初からちゃんとした製本で4000円だった。これだと高校生は買わない(買えない)と思うので、もうちょっとがんばっていただけると。

あと、出演団体が揃わないんだったら、うち出ますよ、社会人バンドだけど(笑)。