月別アーカイブ: 2010年1月

吹奏楽コンクールデータベース更新しました

時おり晴れ間ものぞいたりするのですが、相変わらずかなりの雪が降っています。ということで、基本的には部屋の中でまったりとCDを聞きながら吹奏楽コンクールデータベースの整理などを。先日ちょっと触れましたが「中国吹奏楽連盟 40年のあゆみ 記録集」(Special Thanks to ブレーンさん)をもとにしながら、

  • 中国支部大会高校の部
  • 中国支部大会一般の部

を一通り入力しました。とはいえ、この記録集の平成元年以前の記録には「支部大会演奏順」「団体名」「指揮者名」「自由曲」しか掲載されていません。「賞」「課題曲」「作曲者」「編曲者」等の情報がありましたらお知らせ下さい。

(自由曲でも作曲者が自明のものは追記していますが、「交響曲第5番」とか「第2組曲」とか「パッサカリア」とか書かれているだけだと判断がつきません … 時代的におおよその見当はつくのですが、それでも独断は禁物かと …)

データを眺めていた気付いたのですが、鳥取県の一般団体が中国大会に出場するのは昭和59年からなんですね。それまで鳥取県の一般団体がコンクールに出ていなかったわけではないと思うのですが、何か事情があるのでしょうか?

自炊大作戦

少々、昨日のお酒(黒霧島のお湯割りでした)が残りつつ、午前8時30分起床。とりあえず掃除と洗濯をして12時くらいから活動開始。

まずは DHL に荷物を引き取りに。

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ふだんオンラインでコンサートのチケットを注文した時には普通郵便で届くので郵便受けに入っているのですが、今回のパット・メセニーのコンサートは取り扱い業者が違うので宅急便的な DHL で配送されてきました。当然、平日はアパートにいないので受け取ることができません。不在通知が入っていたので営業所まで取りに行く必要があります。土曜日の受付は13:00まで。12:00過ぎに行ったので駆け込みで多くの人が待ち行列を作っていました。

街中で昼食。ハンブルガー・ホフの中にあるタイ料理屋「CHA CHA」へ。二日酔いのために朝食が軽めだったので、ちょっとがっつり食べました。(撮影していませんが)飲み物はマンゴー・ラッシー、前菜に春巻、メインはフルーツのパド・タイ(タイ風ライス・ヌードル)です。

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このパド・タイ、ベースはナンプラーだし、少々赤唐辛子も入っているのですが、パイナップル、マンゴー、リンゴ、トマトなどが入っています。甘酸っぱさと辛さが同居してけっこうおいしいです。

そうそう、通りを歩いている時に「無印良品」のお店を発見しました。以前、開店するという噂は聞いていたのですが、今春オープンだそうです。

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その後、いつものように「ヘアサロン銀座マツナガ」でヘアカット。いつも切ってもらっていた人が日本に帰ってしまったので、その代わりに新しく来た人に切ってもらいました。1月14日にハンブルクに来たばかりとのこと。かなりサッカー好きのようで、ぎりぎりワールドカップが終わるまでドイツにいられそうだ、みたいな話をしていました。(ワールドカップは6月11日から7月11日まで)

食料の買い出しはちょっと趣向を変えて Wandsbek の EDEKA へ。EDEKA はかなり頻繁に買い物に行くスーパーマーケット・チェーンなのですが、Wandsbek にある EDEKA はかなり大型の店舗です。夏休みに家族が来た時には頻繁にこのお店で買い出しをしていたのですが、それ以来かも知れません。

先日の健康診断の結果を踏まえて、意識的に野菜を多めに摂らないといかんなあ、と思っていたところなので、とりあえず、ジャガイモ、タマネギ、ポロネギ、人参、パプリカ、ニンニクなどをコンソメで煮て、ポトフのようなものを作ってみることにしました。肉なりソーセージなり、動物タンパク質を忘れたのはちょっと失敗でしたが …

野菜を切って煮るだけなのですが、ドイツに来てからもっとも手がかかった料理かも知れません(笑)。一口サイズの小さいジャガイモを皮ごとゆでただけなのですが、とにかくジャガイモはおいしいです。かなり大量に作ったので数日はもちそうです。

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相変わらず雪です。車の運転は大変ですが、雪に覆われた街はけっこう綺麗です。

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夜、何気にテレビをザッピングしているとワーグナーの《ジークフリート》が放送されていました。以前見た《ラインの黄金》の続編のようです。ラ・フラ・デルス・バウス(La Fura dels Baus)による演出。「ヴァレンシア・リング」と呼ばれているやつです。《ヴァルキューレ》は見損なってしまったようです。ということは2月末に《神々の黄昏》をやるのかなあ?

ドイツではすでにブルーレイで発売済なのですが(そう、いちばん左の画像が《ラインの黄金》最終場面で登場するヴァルハラです)、ブルーレイで見たらさぞかしまばゆいであろう、CG なども駆使した色彩感豊かなプロダクションです。こういうのは賛否両論を呼ぶのではないかと思います。視覚的要素が強い分、音楽が置いてけぼりになってしまう危険性もありますが、何回も指環コンプリートに挫折している私のような初心者は飽きずに楽しめるように思います。

とはいえ、ブリュンヒルデはもうちょっとスマートな方がいいなあ …

おいでませ打ち上げへ

水曜日に続いて、今日も午後から大雪。気温は先週末に比べて多少高め(0℃前後)なので、そんなに寒くは感じないのですが … みんな、おそるおそるという感じでかなりスピードを落として運転しているのですが、発進時などにちょっとふかすとたちまちホイールスピンしてしまいます。

ということで一週間の日程も無事終わり、今日は打ち上げでした。

前回も前々回も「あかり」で打ち上げをやったし、しかも出張者は今回の滞在中に2回も「あかり」に行ったとのことなので、別の日本料理屋である「小紋」で催されることになりました。私としては赴任直後に連れてきてもらった時以来なので、ほぼ半年ぶりくらいになります。

「あかり」以上に居酒屋的なメニューを食べられるお店なので、たこわさ、湯豆腐、コロッケ、さばの塩焼き、手羽先、枝豆、巻き寿司などなど、ふだんなかなか食べられないものをいただきました。

電車の遅延/運休などが心配でかなり早めにアパートを出発したのですが、普通に運行していたし、乗り継ぎも思いのほかスムースだったので、ちょっと SATURN に寄ってみることにしました。

オーケストリオン

まずはこれ。リリースされたばかりのパット・メセニーの新作です。アナログ自動演奏機器であるオーケストリオンを使ってのワンマンレコーディングということなのですが、ちょっと微妙。時おり、フランク・ザッパが同様のアイデアでシンクラヴィアを使ってワンマン録音した「ジャズ・フロム・ヘル」のように聞こえます。全ての演奏においてデジタルな音ではなく楽器そのものが鳴っているという意味では、自動演奏といえども音楽がエモーショナルになっている部分はあるのですが、逆にそれぞれのパートを人間が演奏したらもっと面白くなるかもしれないのになあ … と思ったことも確かです。となると、このアルバムの存在意義は?という疑問に行き着いてしまうのですが。ともあれ、ライスハレでオーケストリオンが演奏されるのを見るとやはり楽しくなってしまうのでしょう。サウンド的には(近作を聞いているわけではないのですが)いかにもパット・メセニーといった感じでした。

Brahms Complete Edition

そろそろ買わないとなくなりそうだったので、意を決して買ってみることにしました。CD 46 枚にブラームスの主要作品がほとんど収録されています。”Complete” とは言いながらもいくつか収録されていない作品はあるそうです。

のちにウィーンに移り住んでしまいましたが、ハンブルクはブラームスが生まれた町です。この町で冬を過ごしていると、ブラームスのどっしりとした音楽のバックグラウンドがわかるような気がします。このボックスを聞きながら越冬しようかと思っています。

主要な管弦楽作品以外では、映画にも使われた弦楽六重奏曲第1番の第2楽章が気に入っています。確か、歌手の白鳥英美子さんがこの楽章の旋律に歌詞をつけて歌った「ハートランド」という曲がキリンのビール「ハートランド」の CM に使われていました。それから、曲については全く印象に残っていないのですが、大学時代に学オケのアンサンブル・コンサートで聞いたクラリネット五重奏曲のクラリネット奏者があまりにも素晴らしかったことを覚えています。

実は46枚のうち、三分の一ほどが歌曲です。このあたりが一つのハードルかなと …

Khachaturian: Piano Concerto

キリル・コンドラシン指揮モスクワ・フィルハーモニー交響楽団によるハチャトゥリアンのピアノ協奏曲 … はどうでもよくて(笑)、カップリングが交響曲第3番《シンフォニー・ポエム(交響詩曲)》です。1969年録音ということで、この時期のソ連のオケにしか出せないであろう独特の濃厚なサウンドで、この凶暴な曲が聴けます。バランスが悪いとか、ミスがあるとか、細かいことは言わずに、とてつもない推進力を味わおうではありませんか。

111 Years of DeUtsche Grammophon/Various (Ltd)

前に買ったのは55枚組、これはそこからピックアップした6枚組 … のはずなのですが、微妙に55枚組に含まれていない演奏が含まれているんですよねえ … 毒を食らわば … ということで …

Elgar: Cello Concerto; Sea Pictures; Overture ‘Cockaigne’

エルガーのチェロ協奏曲の予習用に。結局、ジャクリーヌ・デュプレの演奏で、もっとも安く手に入る盤にしました。

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飲み会に行く途中、ハンブルク中央駅の辺りではハンブルガーSVのマフラーを人たちがたくさんしました。珍しく金曜日に試合が行われたようです。対戦相手は長谷部誠を擁するヴォルフスブルク。しかし、これだけ雪が降る中で20:30試合開始ってどうよ?試合終了は23:00くらいになってしまうじゃないですか …

あとでテレビでハイライトを見ましたが、シュートを打っても打っても入らない状態。o-1のまま終わるかと思われた90分に何とかフリーキックを決めて1-1の引き分けで終わりました。5位キープです。下位チームが近付く足音は聞こえなくなりましたが、上位チームの足音も少しずつ遠ざかっている状態です。新加入のファン・ニステルローイも見に来ていたようで、早く見てみたいですね。

おいでませ Asia Lam へ

日本から来ている出張者との打ち合わせも今日が佳境。

とりあえず無事終わった後は、いつものアジア料理屋「Asia Lam」へ。私と先輩駐在員と日本から出張者の3名です。私にとっても先輩駐在員にとっても行きつけの店で、だいたい日本からの出張者があると連れてくる店です。ほぼ皆さん気に入ってくれているようです。

(パド・タイのつもりで頼んだですがうまく伝わらなくて出てきてしまった)焼きそば、タイ風カレー、カラマリのオイスターソース炒めをシェアしながら食べました。(iPhone を忘れたので画像はなし)前にも書きましたが、オン・ザ・ライスするとかなり幸せです。

晴れのち雪

今日は3週間に一度の開発部門全体のミーティング。私は午前中はこれに出席しなければいけなかったし、日本からの出張者は午後から現地法人に出かけるので、どうにか昼食時に顔を合わせることができて、昼食を一緒に食べることができました。

朝は珍しく陽が差していて気温も少し高め(それでもマイナス2〜3℃でしたが)だったのですが、午後からは久しぶりにかなりまとまった雪が降ってきました。それまでガチガチに凍っていた地面の上にさらさらのパウダースノーがのっかるわけなので、昨日までよりもさらに路面は滑りやすくなっていました。

どうも、つい昼食をがっつり食べてしまうので夕食は軽く自宅でワイン+おつまみで済ませました。

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iPad 発表。微妙だなあ … 個人的には「巨大化した iPhone」なのだったらあまり魅力は感じません。タッチスクリーンの直感的な操作と、長い文章を書いてもストレスを感じない文字入力インターフェイスが両立できれば欲しい気がするのですが、これらは相反する要素だと思うので実現するのは難しいのかなと。外付けキーボードも使えるようですがそれだと意味ないし …

ただ、画面が大きくなったことでアプリケーションに関しては大きなビジネスチャンスがあるのかなと。App Store で確立されたビジネスモデルがさらに拡大する余地は十分にあると思います。Kindle はどうなるかわかりませんが、ある種のデジタル・ガジェットは iPad + アプリケーションというソリューションによって完全に淘汰されてしまう可能性があるのではないかと思います。

$399 くらいだったらシャレで買ってみてもいいかも知れませんが …

演奏会その28: ムノツィル・ブラス

Dienstag, 26. Januar 2010 – Mnozil Brass

“Magic Moments” Virtuose Blasmusik und großes Komödiantentum

Laeiszhalle – Musikhalle Hamburg

基本的には七重奏(トランペット3、トロンボーン3、テューバ)のブラス・アンサンブル、ムノツィル・ブラスの演奏会です。日本でもかなり注目されているようですね。楽器演奏だけでなく、アカペラ、パントマイム(というか、少々イタい小ネタというか …)などでも楽しませてくれます。楽器の演奏技術だけでも十分に凄いのですが、そこに過剰なまでのエンタテインメント(そこまでしなくてもいいだろう … と感じることがたびたびありました …)が加わって、会場は大盛り上がりでした。

個人的によかったのが、

  • ちょっとネタ的には古いですが「人力マトリックス」。映画「マトリックス」のアレのように、トランペットを吹いている人をスローモーションで縦に一回転させたり、トランペットのマウスピースを弾丸に見立てて、例のエビ反りでよけるやつとかをやっていました。
  • 「一人四重奏」。マウスピースはそれぞれの4人の演奏者が担当するのですが、両手でそれぞれ別のトランペットのピストンを操作し、両足でそれぞれ別のトロンボーンのスライドを(足の親指と人差し指にはさんで)操作して、テューバの伴奏に合わせて演奏していました。(ううん、文字だけだと説明しづらい …)
  • アンコールの1曲目がアカペラで始まるクイーンの《ボヘミアン・ラプソディ》。中間部のコーラスワークが比較的忠実に再現されていて驚きました。
  • 基本的には演奏者は言葉を発していなかったのでかなり助かりました。メンバー紹介ですら、プランジャーミュートを使ったトロンボーンでしゃべっていました。トロンボーン奏者の一発芸でよくある「行事の呼び出し」みたいな感じです。ほとんどプロレスの選手コールみたいでしたが(笑)。ドイツ人にはちゃんとドイツ語っぽく聞こえたのかな?そういえば「Danke Schön」はそうしゃべっているように聞こえなくもなかったです。

かなりのレパートリーを音圧の高い吹き方で吹いていたのですが、よくバテないものだなあ、と思いました。また、そういった曲の直後にゆったりとしたバラードっぽい曲を吹いても音が荒れずにちゃんと切り替えているのもすごいです。

期待以上に感動しました。おそらくCDやDVDではこの面白さは反芻できないと思ったので購入しませんでした。また演奏会に足を運びたいです。日本には秋頃行くようですね。

またまたおいでませハンブルクへ

今週も日本から(前半はロンドンからも)出張者が来ています。だんだん、こちらでの事前準備も勝手がわかってきたかな、という感じです。

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夕食はステーキのお店へ。Warsteiner(ちなみにルフトハンザの機内で出されるビールです)のアルコールフライは初めて飲んだような気がします。200gのヒレステーキに、それより大きいベイクト・ポテトがついてきました …

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演奏会その27: ハンブルク・フィル(第5回)

5. Philharmonisches Konzert

Johannes Brahms – Tragische Ouvertüre op. 81
Johannes Brahms/Detlev Glanert – Vier Präludien und Ernste Gesänge für Bariton und Orchester
Anton Bruckner – Sinfonie Nr. 1 c-Moll (Urfassung, “Linzer”)
Sonntag 24. Januar 2010, 11:00 Uhr

Dirigentin: Simone Young

今日はハンブルク・フィルの今シーズン(ちなみに第182シーズン目だそうです)5回目の定期公演。9月の第1回以来、久しぶりに音楽監督のシモーネ・ヤングが指揮台に立ちます。

1曲目はブラームスの《悲劇的序曲》。恥ずかしながら初めて聞いたと思います。というわけで他の演奏を聞いたわけではないので比較はできないのですが、冒頭のテンポは通常よりも早いんだろうなあ、と想像されます。オケも指揮者もかなり気負っていたようでちょっと慌てる感じでしたが、だんだん落ち着いてきました。

2曲目はブラームスの《4つの厳粛な歌》。この作品はブラームスの死の前年に書かれたという最晩年の作品で、歌詞は聖書から取られているそうです。ちなみにこの歌曲の第1曲目の冒頭で歌われる旋律は童謡《黄金虫》にそっくりということで知られています。↓こんな感じで。

この作品、ブラームス自身による管弦楽伴奏のスケッチも残っているらしいのですが、結局それは完成せず、現在はピアノ伴奏だけが残っています。今日演奏されたのは、ドイツ生まれ(1960年)の作曲家デトラフ・グラナートが管弦楽編曲を行ったものです。4曲は続けて演奏され、それぞれの歌曲の冒頭にはグラナート自身が作曲した前奏曲が追加されており、また原曲にはないエンディング(後奏曲)も追加されています。

残念ながらバリトン独唱の歌手がキャンセルということでした。演奏会の最初にシモーネ・ヤングが説明していたのですが、当然ドイツ語なのでわかりません。ただ、説明の途中で聴衆が一斉にため息をついたので何となく察しはつきました。その代わりに、オケの首席チェロ奏者が独唱パートを演奏するという形になりました。せっかくプログラムにドイツ語の歌詞が書かれていたのに追えないし、チェロの音色は当然のことながらオケに埋没してしまうことがあるので声部として明確に聞こえなかったのがちょっと残念でした。作品としては歌の伴奏部分のオーケストレーションは比較的オーソドックスだったのですが、前奏曲に入ると全く語法が変わって現代的になるのが面白かったです。消え入るように終わる後奏も印象的でした。

ブラームスはそれほど聞き込んでいない作曲家だし、どちらも聞いたことのない作品だったし、途中で退屈してしまうのではないかと考えていたのですが、全然そんなことはありませんでした。意外にウマが合う作曲家なのかも知れません(笑)。

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休憩後はブルックナーの交響曲第1番。前回、ハンブルク交響楽団の交響曲第5番を聞いた時にくじけてしまったので、今回はかなり一所懸命予習しました。そういえばヤングとハンブルク・フィルのコンビは初稿によるブルックナー交響曲全集の録音が進行中ですが、探してみたところまだ第1番のCDは発売されていませんでした。今日はたくさんのマイクが立っていたのでこのライヴを録音しているのかも知れません。

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予習のかいあってか、あるいはまだブルックナーとしての個性が十分ににじみ出ていない初期の交響曲だからか、前回のような不本意なことにはなりませんでした。分厚いブルックナー的なオーケストレーションは見受けられますが、まだ古典的な4楽章交響曲の構成に多少なりとも固執しているのかなあ、という気がします。

オケの「鳴り」についてはもう少し洗練さが欲しい気もしましたが、全体としては非常にいい演奏だったと思います。例によってヤングは精密というよりは大きな流れで音楽をとらえているように思いましたが、その棒の動きが的確に音楽的に表出されるのは、さすがに音楽監督として自分のオーケストラをうまく引っ張っているという感じでした。私のリファレンスはインバル/フランクフルト放送響の演奏だったのですが、サウンドの構築感という意味ではインバル、曲全体の音楽的な構築感という意味ではヤングに軍配をあげたいです。

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昼食は、またまたライスハレ近くのカリーブルストのお店「EDEL CURRY」へ。イェーファーのピルス、ポテト付きカリーブルスト、ミックスサラダ(ちなみにです、これ)で満足です。

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お店にこんな張り紙があるのを見つけました。やはり、このお店は一般的にも評価されているんですね。自分の味覚センスにちょっと安心(笑)。

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しかし、本当に寒いです。午後2時過ぎで気温マイナス8℃。

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土曜日の徒然

少々親バカ日記。午前中、自宅とSkypeで会話したときの息子の名言です。

妻:(息子をハグして)「あったかーい」

息子:「お母さんの方が、よりあったかいよ。」

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YMOつながり(吹奏楽つながりもちょこっと、楽器業界つながりもちょこっと)のMR.YFさんのブログで気がついたパット・メセニーの新作《オーケストリオン》。メカニカルな自動演奏装置を使ったパット・メセニーのワンマン録音だそうな。楽しみです。ちょっと調べたらハンブルクでもライヴをやるようなので、さっそくチケットを買ってみました。(すでにいい席は残っていなかったので「さっそく」でもないのですが …)ステージの上でこれらの楽器が動くのを見られるのだとしたら、すごく面白そうです。

オーケストリオン

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まあ、食材は昨日おおむね買い込んだので特に必要にはかられていません。とりあえず、町中でブラブラ。まずは例によって SATURN で CD を物色しましたが、未聴CDが三桁くらいあるので、さすがに気が引けて何も買いません(買えません)でした。それから引っ越し後のことを考えて電化製品を下見。大画面テレビはそれなりに値段がこなれていて、50型だったら2000ユーロ以下でも手が届きそうです(日本と同じくらい?)。しかし、こんな大画面でハイビジョンのクリアな画面で動きの激しい大活劇(笑)映画とか見たら酔いそうですね。

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暇にまかせて、久しぶりに全日本吹奏楽コンクールデータベースのデータをしこしこと入力していました。まだ更新していませんが、とりあえず中国支部大会の高校の部の全データを入力完了。少しデータを整えてから公開します。

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久々のハンブルガーSV情報。現在4位ですが、今日は5位のボルシア・ドルトムントとの対決。絶対に負けられない戦いだったのですが、0-1 で負けてしまい5位に後退。6位のブレーメンとは勝ち点差が6あるのでひとまずは一安心なのですが、トップのレバークーゼンとの勝ち点差も7と開いてしまいました … どうやらレアル・マドリードからオランダ代表のファン・ニステルローイが移籍してくるようなのでがんばって欲しいものです。

缶切りとアメリカの友人

今週は2日しか出勤していないわけですが、なんやかやで今週中に処理しなければいけない案件がたまっていました。まあ、とりあえず片は付いたかな、という感じです。

相変わらず日中でも気温は0℃前後。金曜日は社員食堂が閉まっているので、昼食は私の車で出かけたのですが、エンジンをかけたとたんに出勤時の音楽にしていた「相対性理論」がかかってしまいました(笑)。

一週間アパートを空けていたために冷蔵庫の中はほとんど空っぽ。ちょっと気合いを入れて買い出しをしました。健康診断の結果を受けて、意識的に野菜を摂ろうかと思い、ミネストローネの缶詰めを買ってみました。今日の夕食はこれとパスタを作って、あとはワインでも、と考えていました。

最近、日本では缶切りを使わなくても空けることができる缶詰めが増えているようですが、こちらではまだ昔ながらの缶詰めが多いように思います。ということで、初めて缶切りを使うことになりました。これが缶切りです。使い方わかりますか?

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ハンドル部分を開くと、以下のように二つの歯車上のモノの間が開きます。ここに缶のエッジをはさむわけです。

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で、これが閉まった状態。これでハンドルの根本に付いているダイヤル上のものを回してやると缶が開きます。

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何回やっても全然力が入らないので「おかしいなあ?切れていないじゃん。」と思っていたのですが、ちゃんと切れていました。日本の(旧式の?)缶切りのように上蓋を空けるのではなく、エッジを横から切り取るような形になります。ちょっとわかりにくいかも知れませんが、かなり感動的に綺麗に切れます。日本のモノのように手を切る心配もありません。いやあ、素晴らしいです。

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ペンネを茹でようと思ったら、このミネストローネはパスタ入りだったので茹でるのは止め、これと軽いおつまみとワインで夕食を済ませました。

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夕食後、映画「アメリカの友人」を見ました。

アメリカの友人 デジタルニューマスター版 [DVD]

ヴィム・ヴェンダースの1977年の作品。ヴェンダース作品は11月にレルラ島さんが出張で来る時にまとめて持ってきてもらったのですが、まだ4枚中1枚(「ベルリン・天使の詩」)しか見ていません。それらをすっ飛ばして年末に日本で買ったこの作品を見てしまいました。というのは、この作品がハンブルクで撮影されたということを知ったからです。

ブルーノ・ガンツ(「ベルリン・天使の詩」でも主役でした)扮するハンブルクに住んでいる額縁職人がひょんなことから殺人を依頼され、それをひょんなことから「アメリカの友人」であるデニス・ホッパー扮する画商とうんぬんかんぬん、というストーリーです。

ブルーノ・ガンツはレーパーバーン近くのエルベ川沿岸のアパートに住んでいるようで、エルベ川の風景、エルベ川を越えるための地下トンネル、家族で訪れるハンブルガー・ドーム、などその近辺の様子が頻繁に映画の中に登場します。Uバーンの中で殺人を依頼されるのですが、これはレーパーバーンからハンブルク中央駅に向かうU3(Uバーン3番線)の中だと思われます。額縁職人のお店の周辺が映されるシーンでは「Lange Str.」「Kleiner Pinnas」という標識が見えました。とりあえず google map で「ランゲ通り」は見つかったのですが、「クライナー・ピンナス」の方は見つかっていません。まあ、これでだいたいの場所はわかりました。

映画の方は5点中3点くらいかなあ。殺人のシーンはヒッチコックへのオマージュかと思わせるようなBGMやストーリー展開で面白かったのですが、結局その殺人依頼を引き受けざるを得なかった主人公が置かれている状況が切な過ぎてあまり映画に入り込めませんでした。DVDのパッケージには「新鮮な感動を呼ぶクライム・サスペンス」と書かれていますが、あまり感動しなかったなあ。