こんなに緊張した誕生日は生まれて始めてだったかも知れません(笑)。そういうわけで小心者かつ心配性の誕生日日記です。
まず朝。会社に行く途中でケーキを引き取ります。朝8:30に引き取りに行ったのですが、ショッピングセンター内のパン屋なので、まわりの店はほとんど開いていません。そのパン屋も「まあ、とりあえず商売はしているよ」という感じで、仕込みをしながらパンを売りさばいています。イートインのコーナーではリタイヤした老夫婦らしき人たちが朝食をとっています。特に問題なくチェリータルト24個(12個で1ホール * 2箱)を引き取りました。
会社に着いて、ケーキを振る舞うための招待メールを書きます。ただ招待するだけでなく、みんな何か一言ウィットというかジョークというかを付け加えます。いろいろ考えた末、以下のような内容にしました。「明後日、会社の25周年パーティーがあるけど、その前に今日は僕の誕生日を祝いませんか?」というような感じです。
Hi all,
Before celebrating the 25th anniversary of the company the day after tomorrow, why don’t you celebrate my birthday today?
Please come to the kitchen in engineering (next to my desk) at 4:00.
I will prepare some cakes.Regards,
まだまだ悩みは尽きません。ケーキは全部で24ピース。社長と、いつもお世話になっている庶務の Monika には直々に持って行かないといけないので残りは22ピース。足りなかったらどうしよう、とか、余ったらどうしよう、とか考えているとどんどん不安になります。
そうこうしているうちに別の「お誕生日メール」が。実は同じエンジニアのFrankも今日誕生日とのこと。「4時から会議なんで一緒に3時からにしない?」というメールでした。基本的に仕切りとか段取りはFrankに任せればいいかな、と少し安心しました。
で、こういうメールを出すと、通りがかりのいろいろな人が声をかけてくれます。だいたい「Happy Birthday!」とか言って、握手する手を差し出してくれます。もっと丁寧な人だと「これからの1年、あなたにとってすてきな年でありますように。」みたいな言葉も付け加えてくれます。(Arnd からは「明後日のパーティーのメインキャストはお前だな(笑)。」みたいなことを言われました。しかし Arnd はジョークが好きだな。)
3時からの「ケーキ振る舞いタイム」もだいたい同じような感じですね。集まってきてくれた人と握手をして「ありがとう。ケーキをどうぞ。」みたいな感じで。
私は小心者なので、デスクで仕事をしながらいつ声をかけられるのかとビクビクしていたのですが(笑)、オーバーな表現かも知れませんが自分の存在感を再認識できるいい機会でした。もちろん私だけではなくて誕生日を迎えた全ての人がそうなのですが、「自分は今日誕生日なので祝ってくれ」とちゃんとアピールしないといけないし、周りの人もその誕生日を迎えた人に対して直接喜びを表明するしで、「自分が確かにチームの中の一人であって、今日はその中での特別な存在なのである」ということを自覚し続けないといけない日だったと思います。おそらく日本にいたらこういう感覚は経験できないのだろうと思います。日本に帰ったらやってみたい気もしますが … 浮くよなあ …