月別アーカイブ: 2009年1月

この日を待っていました(ビートルズ/ヘルプ)

ザ・ビートルズ ヘルプ!(デラックス・エディション) [DVD]

(画像はスタンダード・エディションです。デラックス・エディションは画像がなかったので …)

デラックス・エディションは2枚組のスタンダード・エディションに以下の特典がつく。

  • 豪華ボックス仕様
  • オリジナル脚本の複製
  • ロビーカード×8枚
  • ポスター
  • 貴重な写真と映画プロダクションノートを掲載した60Pブックレット入り!!

リリースされた時に当然「デラックス・エディション」を買いたかったのだが、やはり内容に対して価格が高すぎるように思えた。おそらく、私のように考える人は多いはずで、それで在庫がだぶついて、いろいろなショップがディスカウントして叩き売るからその時買えばいいや、と思っていたら、タワーレコードがやってくれました。50%OFF。

RVG/スプリングスティーン/バーディー

年末年始のHMVのセールで購入したものが到着。

Night At The Village Vanguard

ソニー・ロリンズというと「サキソフォン・コロッサス」くらいしか頭に浮かばないので、まあ何か聞いてみようかなと。ピアノなしのワンホーン、つまりテナーサックスのソニー・ロリンズとベースとドラムというトリオ編成。

At the “Golden Circle” in Stockholm, Vol. 2

「1」の方は以前買って、想像していたほどグチャグチャじゃなくて結構気に入ったので「2」も聞いてみようかなと。

ウィ・シャル・オーヴァーカム:ザ・シーガー・セッションズ(アメリカン・ランド・エディション)(DVD付)

NHK-BSで見た「ライブ・イン・ダブリン」に感動して、そのライブのCD+DVDを買ってしまった。このアルバムはそのライブツアーのきっかけとなったオリジナル・アルバムである。フォークの祖とも言えるピート・シーガーへのトリビュート・アルバムのような位置付けである。「ライブ・イン・ダブリン」、そしてこのアルバムにも収録されているゴスペルのトラディショナル《Oh Mary, Don’t You Weep》が大好きである。

久しぶりに納戸を掃除して不要な本を選別、ブックオフに売りに行く。そこで見つけたもの。

南の島の小さな飛行機バーディー オリジナル・サウンド・トラック

NHK教育で放送されているアニメのサントラ。細野晴臣さん音楽監修である。オープニングはアレンジといい、どこに飛んでいくかわからないメロディの節回しといい、細野節全開。エンディングはアッコちゃんが歌っているのである。ワールドシャイネスのレパートリーだった《モーガン・ブギ》もここからのカバー。いつか買おうと思っていたのだが、ブックオフで魅力的な価格で出ていたので買っておくことにした。(息子に取られないように気をつけなくては …)

先日、アンズさんから「昔NHKで放送された(YMOの)散開ライブ見たいですよねえ」と話を振られた。当然「(YMOの)」がなくても話は通じるのである。散開ライブは「YMO伝説」としてLDでもリリースされている(DVDにはなっていないはず)のだが、NHKで放送されたものとは内容がちょっと違う。確かテレビのオープニングにしか登場しなかった「大晦日のひととき、ごゆっくりおくつろぎ下さい。」みたいな細野さんのMCを記憶しているのでうちのどこかにあるはず … ということで探したら、ありましたよ、Hi8のテープで。さっそくDVDに落とそうかと思ったら、例のごとくトラッキングが合わなくて全然ダメである。くやしいので、とりあえずLDをDVDに落とした(パイオニアもLDプレーヤーの生産を打ち切ったらしいのでこちらもプレーヤーが動くうちに未DVD化タイトルを落としておかないと。)。

ううん … どうすっかなあ … 確か自分でもVHSで録画したはずなんだけどなあ …

冬休みの読書その2(やっと終わりました)

映画化が決まったということなので冬休みから読んでいた山崎豊子の「沈まぬ太陽」。やっと読み終わった。

細かい内容はウィキペディアででも読んでいただくとして … 文庫本で全5冊。「アフリカ篇」が2冊、「御巣鷹山篇」、「会長室篇」が2冊という構成である。「事実に基づき小説的に再構築したもの」ということなので、ほとんどの登場人物にはモデルとなった実在の人物がいる。小説の内容のどこまでが事実でどこまでが創作なのか、ということはそれほど重要なことではないと思う。(小説の中の人物が、そのモデルとなった人物とは反する行動を取ったということを理由に、この小説を批判する文章もあるが、それはおかしいと思う。)とはいえ、日航機墜落事故を描いた御巣鷹山篇はほとんどノンフィクションといえそうなリアリティがある。もちろん細部はフィクションであるが、受ける印象は吉岡忍のノンフィクション「墜落の夏」と変わらない。

3部構成の体裁を取っているが、それぞれの関連は小さい。もともと雑誌連載だったので、ところどころで登場人物のそれまでの行動を要約する記述もある。別々に読んでもまったく差し支えないと思う。逆に5冊を通して読んだときの充実感もそんなに大きくない。いろいろな登場人物の私利私欲がうごめく最後の「会長室篇」が典型的なビジネス小説なのだろうが、私はそういう分野に疎いし、登場人物が多くなるとそれらの人間関係と行動を整理するのがわずらわしくなる。ということで最後はかなり流し読んでしまった。

しかし、これをどう映画にまとめるのだろう?(3部作?)

非国民ついにトトロを見る

ジブリ作品を見ていなくて「非国民」と呼ばれた私たちがついに「となりのトトロ」を見ましたよ。

息子の体調が悪くて外出できなかったので、本人の所望により「となりのトトロ」を見ることにした。途中1回のトイレ休憩をはさんで、1時間30分くらいの映画だったら集中して見れるようになったのは成長の証だろう。

となりのトトロ [DVD]

今さらな感想。面白いことは面白い。結末が中途半端な気がするが、上にも書いたように子供が見ることを考えると時間的にちょうどいいエピソードの量なのかも知れない。私くらいの世代だと、この映画にあるような辺鄙な農村という状況設定はさすがにリアルタイム体験していないが、「少し昔に確かにこういう風景があった」ということは認識できる。21世紀になってからこの映画を見た子供たちは、この映画に見られるような風景をどのくらいの距離として認識しているのだろう。

さすがに非国民の私でも「千と千尋の神隠し」はほぼリアルタイムで(DVDだけど)見た。「トトロ」は確かに「千と千尋」につながっている。

今日の積志ウィンドアンサンブル

コードネーム「1-2」は初音出し。知名度の高い曲だと思うので、私も演奏者もある程度イメージができている。一回通して、細かい部分の要所をちょっと修正して通したらそこそこ形になった。構造はシンプル(合奏でも言ったけど、旋律、対旋律、伴奏に大別できる)なのだが、それぞれの声部間のバランスが難しそう。伴奏がいちばん鳴りやすい音域で吹いていて、旋律がちょっと低めの音域で吹いていたりすると旋律が埋もれてしまう。意外とこういう部分が多い。それから各声部も途中でオーケストレーションが変わったりする。ある楽器が途中でなくなって、別の楽器が途中から現われたりする場合もあるし、一つのリズムパターンが分割されて別々の楽器に割り当てられていたりすることもある。とりあえず整理する必要があるのはこのあたりかなあ?

コードネーム「1-3」も初音出し。部分的に難しい部分はあるが、全体的な難易度は低め。にも関わらず非常に味わい深い作品である。ほとんど資料がないので私も演奏者も手探りで曲を作っていくことになるのだが、長く付き合える作品だと思う。好きになりましょう。

コードネーム「2-3」は先週に引き続き2回目の合奏。とりあえず曲に慣れるためになるべく流してみる。これも合奏の時に言ったけど、吹けてくれば吹けてくるだけ合奏が楽しくなると思う。逆に言うとそれだけ譜読みは大変だと思う。臨時記号は多いわ、出るところはわかりにくいわ。

そして、また廃盤

廃盤になったというRVGリマスター盤を買ったばかりなのだが、さらに数タイトル廃盤になったということを知る(遅いって)。

http://bopandbeyond.wordpress.com/2008/12/10/blue-note-deleting-titles/

  • Jackie McLean – A Fickle Sonance
  • Jackie McLean – New And Old Gospel
  • Hank Mobley – Dippin’
  • Lee Morgan – Tom Cat
  • Horace Silver – You Gotta Take A Little Love
  • Jimmy Smith – At The Organ, Volume 3
  • Lonnie Smith – Turning Point
  • Art Taylor – A.T.’s Delight

まあ、最近円高だからいいんだけどね … 送料込みでも一枚1000円くらいで買えるから。

で、勢いにまかせて買ったこんな本も到着。

決定版ブルーノート・ブック―史上最強のジャズ・レーベルのすべて (ジャズ批評ブックス)

1999年に改訂されたのが最新版のようだが、それも品薄らしい。 … のは近々改訂するのからかなあ?10年前だからRVGリマスターが始まったばかりで、まだ未発表テイクなどはそんなに世に出ていなかったはずだ。そのへんも含めた資料が必要だろう。ちなみに今年はブルーノート創立70周年らしい。

RVGを聞こう(Blue Mitchell / Down With It!)

買ったので、がんばってどんどん聞きましょう。

Recording information: Van Gelder Studios, Englewood, New Jersey (07/14/1965).
Personnel: Blue Mitchell (trumpet); Junior Cook (tenor saxophone); Chick Corea (piano); Gene Taylor (double bass); Al Foster (drums).

1. Hi-Heel Sneakers
2. Perception
3. Alone, Alone and Alone
4. March on Selma
5. One Shirt
6. Samba de Stacy

何といっても1曲目の《ハイ・ヒール・スニーカーズ》である。ジャズロックの古典といわれるリー・モーガンの《サイドワインダー》をもっとロックに近付けた感じ。アル・フォスターのドラムがどんどん煽っている。気持ちのいいビート感である。3曲目の《アローン・アローン・アンド・アローン》は日野皓正が作曲したナンバーだそうで。1965年のブルーノートレーベルの録音に作品がカバーされるというのもすごい(ちなみに1942年生まれの日野皓正は当時21歳ということになる)。

1960年代というのはいわゆる「新主流派」が台頭してくる時期で、この時期のブルーノートの録音にもそういう流れはある。ジャズ界全体を俯瞰できるほどの見識はないので外しているかも知れないが、この時期のブルーノートの録音を聞くと、それまでの流れであったハードバップ的なアドリブと、新主流派的なサウンド(例えばこのアルバムならチック・コリアによるピアノがそうだろう)の混ざり具合が聞きどころのような気がする。