月別アーカイブ: 2004年3月

お買い物

お買い物。

ベートーヴェン「第9番」 (DVD): 〜青春讃歌 Vol.3〜 / 常総学院高等学校吹奏楽部

付録に弱いので(笑)、初回特典の「第9」CD盤(本編はDVD)をゲットするために購入した。

好評につき売切れです

2ヶ月ほど前に vol.1 を買ったのであるが、まだ1枚も見ていないうちに vol.2 が出てしまった。こちらの方が「モダン・タイムス」「殺人狂時代」「ライムライト」といった名作が収録されているので、こちらを先に見てしまうかも知れない。

「ライムライト」は「おかしくて悲しい」チャップリンの総決算ともいえる作品。「かつての名声を引きずっている老芸人」という役柄がチャップリン本人の歴史とも重なる。この映画の最後にあるチャップリンとバスター・キートンによる劇中劇のパントマイムは非常に気に入っている場面である。場面としてはとてもおかしいのだが、チャップリンの喜劇精神の最終到達点のような気迫が感じられて息を飲む場面である。こころなしかチャップリンの目つきが違う。

好評につき売切れです

ううん、CCCD だったか ….. 気が付かなかった …..

カルミナ・ブラーナ

KEIKO AND CARMINA… RA!

「響宴」会場で買った DVD を見てみた。(画像は同時収録のCD)

好評につき売切れです

そういえば《カルミナ・ブラーナ》全曲の吹奏楽版CDというのは今までなかったのかな?まあ、合唱が入ってしまえば吹奏楽編曲の違和感はそれほどないのではないかと思う。それよりも、コーポロン氏のアゴーギクの不自然さがちょっと気になる。

安倍圭子作曲の《プリズム・ラプソディII》が映像で見れるというのがかなりポイント。特に、この《II》はもともと独奏だったマリンバを2人の奏者に振り分けているので、この2人の独奏者の掛け合いを見るのも非常に面白い。このへんは CD では聞き取りにくいだろう。元々の《プリズム・ラプソディ》は管弦楽のために書かれたものであるが、吹奏楽編曲は1995年に浜松で開催された WASBE で初演された。(ちなみにこの時の演奏は佼成出版社からリリースされている第7回世界吹奏楽大会コンサート・ライブの初版のみに収録されている。持っている人は DISK 4 をチェックしてみよう。第2版以降は代わりにリチャード・ロドニー・ベネットの《朝の音楽》が収録されている。)

同時期に収録された CD でもそうだったが、録音はかなりホールトーンを含んでいる。北テキサスウィンドシンフォニーの演奏はかなり解像度が高い録音が多かったのだが、それとは対照的である。また、この DVD は 5.0 サラウンド(低音成分である 0.1ch 分が入っていない前方LR + 前方センター + 後方LR の5チャンネル分)の音声も収録されているのであるが、これだとさらに演奏者が遠く聞こえ、迫力のない音に聞こえてしまう。PCM 音声を聞いている方がいいように思う。

サーバー引越し

いろいろだらだらと試していたが、この日を正式なサーバーの引越日とする。

今までの http://www.wizvax.net/ というプロバイダと使っていたのであるが、なんせサーバー自体がニューヨークにあるものだから、このご時世ではちょっとストレスを感じるアクセススピードだったし、サーバー容量も逼迫してきたし、受け取るスパムメールの数も半端じゃなくなってきたので、独自ドメイン http://www.musicabella.jp/ を立ち上げることにした。

1996年に開設して以来、自分からはほとんど宣伝してこなかったにも関わらず「吹奏楽のページ」だけで約250000ものアクセスをいただいた。このページを立ち上げたからこそ出会うことのできた友人もいるし、吹奏楽関係の著名な方々からメールをいただいたり、かなり「おいしい」話にありつくこともできた。検索ロボットも含め(笑)、私のホームページに訪れていただいた全ての方に感謝いたします。また、引き続きご愛顧のほどお願いいたします。

あ、ブックマークおよびリンク集に入れていただいている場合にはURLの変更もよろしくお願いします。

TOWERで買ったもの

久しぶりに新宿TOWERへ。以前は「吹奏楽CDの聖地」であったショップも、ここ数年はオンラインショッピングのサイトが充実してきて、ことに吹奏楽のCDに関しては新宿TOWERでなければ入手できないCDというのは少なくなってきているのではないかと思う。ということで狙いはそれ以外のジャンルである。

前世紀末からメッツマッハーが行っている「20世紀音楽なんか怖くない」シリーズが面白い。ハンブルク国立フィルとのジルベスタで、20世紀に書かれた作品だけを集めて演奏会をやっているのである。第1集と第2集は独EMIからリリースされていたのであるが、第3集からは自主制作盤になったようで、なかなか見つけにくくなっていた。第4集(これが2002年の大晦日のコンサート)が出たと聞いていたので見つかればいいと思っていたのだが、何と第5集(これは2003年の大晦日)までリリースされていた。この2枚をゲット。ちなみに吹奏楽に編曲された作品が多いということで第2集がおすすめ。

あとはNHK電子音楽スタジオでの仕事をまとめた「音の始源を求めて 2」。これはやはりあった。高橋悠治、松平頼暁、柴田南雄、黛敏郎、湯浅譲二らの電子音楽作品が収録されている。電子音楽関係では国立音楽大学の莱孝之先生の電子音楽作品集のCDもあった。何かTOWERでしか売っていないということだったのでゲット。あと、マジカル・パワー・マコの30周年記念アルバム「COZMO GROSSO」も試聴したらかっこよかったので買ってみることにした。しかし10代でデビューした神童ももうじき50歳ですか …..

響宴

「響宴」を聞きに東京へ。

まずはメトロポリタンプラザの中で昼食を取ったついでにHMVをのぞく。NAXOSのシチェドリン/「カルメン組曲」を見つけたので買っておくことにする。昨年行った演奏会で初めて聞いて面白いと思ったのでじっくり聞いてみたかったのである。このCDのカップリングはアメリカ空軍バンドの自主制作盤にも収録されていた「お茶目なチャストゥーシュカ」 である。

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せっかく池袋に行くことだし、演奏会前に「ミッテンヴァルト」に行こうと思っていたので行ってみる。久しぶりに行くと土地勘が鈍っていてなかなかたどり着けない。たまたま携帯のメモに住所が残っていたので助かった。お目当てはこのショップの自主制作盤である「オーケストラ・ニッポニカ」の2枚のライヴ盤である。戦前から戦中にかけて作曲された日本人作曲家による作品が収められている興味深いCD。

さて「響宴」。まずは会場内で昨年の「響宴のビデオ」やら、ノーステキサスの《カルミナ・ブラーナ》のDVDやらを購入する。ビムス・エディションズのブースでは、近々CDがリリースされるということを聞き、さっそく予約した。

演奏会の内容について。どのバンドも全日本吹奏楽コンクールかと思うくらい鳴らしまくる。少々げんなり。あれだけ鳴らしてしまうと音色が飽和してしまい、同じような響きしかしないような気がするのだが。

後藤洋氏が作品に寄せたメッセージの中で「マニアックなものに走らず広く演奏される作品を紹介して云々」という文言があった。しかし「吹奏楽も含めた全ての音楽」という視点に立てば、特に問題意識もメッセージも持たずに大同小異の曲を生産し続けるコミュニティの閉鎖性も問題にされるべきなのではないかと思う。アンケートにも書かせていただいたが、「難解な作品」と「広く演奏されるべき作品」は対立する概念ではないはずだと信じている。

VISITORS

佐野元春の「VISITORS 20th Anniversary Edition (完全生産限定盤)」を買う。買おうかどうしようか迷っていたら限定盤ということだったので、あわてて購入したしだい。

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個人的には初めてリアルタイムに購入したアルバムなので特に愛着がある。この時期の状況はライナーノーツにも詳しいが、「SOMEDAY」がブレークして「さあ、これから」という時に、ベストアルバムをリリースしたのち音楽活動を停止して単身ニューヨークに渡ってしまったのだ。そんな中で毎週送られてくるラジオ・プログラム「サウンド・ストリート」は非常に待ち遠しいものであったし、当時としてはかなり画期的な試みだったのではなかったかと思う。

「COMPLICATION SHAKEDOWN」がラップであるということは当時でもわかりやすかったのだが、今聞いてみるとトーキング・ヘッズあたりのホワイト・ファンクっぽいサウンドや、その後佐野元春が行なうことになるポエットリー・リーディングの萌芽なども聞くことができる。後者に関しては当時のレビューで「メロディメーカーとしての佐野元春がここにはいない」といった批判的な意見があったのも覚えているが、個人的にはファッショナブルなメッセージとして単純にかっこいいと思っていた。

当時の「ニューヨークの空気」と「日本の音楽シーン」が絶妙のバランスで混じり合っている名盤だと思う。そういえば佐野元春を聞かなくなったのはいつからだろう?

独自サーバーのこと

いろいろネットを回っていたら、レンタルサーバー(もちろん自分で作った CGI が使えるところ)+独自ドメインが年間3000円ちょっとで実現できることが分かってしまった。受け取るメールもスパムの方が明らかに多くなっているし、このホームページもなかなか遅かったり(実はこのサーバーはニューヨークにあります)で、そろそろ引っ越したいと思っていたところだったので、かなり心が動く ….. というか、すでに引越の荷造りを始めてしまっている(笑)。

問題はドメイン名である。

やっぱり取得するなら主要なドメイン(例えば *.com とか *.net とか *.org とか)がいいし、とはいえありふれた文字列はすでにほとんど登録されているし、とはいえ自分の姓名をつけたドメイン名も自意識過剰気味でなんだし(まあ最初から名前を出しているので今さらという気もするが)、とはいえ凝ったドメイン名をつけて「すかしている」と思われるのもなんだし(私の第一案はこの理由で妻からあっさり却下された(^_^;)) ….. なかなか難しい。今月中には何とか引っ越したいものだが。

浜松交響楽団演奏会など

浜松交響楽団の定期演奏会を聞きに行く。

前日の早起きがたたって、午後2時30分開演なのに起きたのは午後1時30分(^_^;)。何とかギリギリのタイミングでたどり着くことができた。プログラムは以下の通り。

  • J.S.バッハ(シェーンベルク編)/前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552
  • パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 op.6
  • ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 op.68

吹奏楽的ネタについて触れておくと、オープニングのバッハは通称「聖アン」、田村文生さんが《バッハナール》なるタイトルで吹奏楽編成のために編曲している。このシェーンベルクの編曲は管楽器が活躍する硬質なオーケストレーションが特徴的である。アンサンブルが難しいからか、かなり慎重というか小さくまとまってしまった演奏だった。最後の和音にたどりついてやっと一安心という感じ。

ブラームスは演奏者の熱気が伝わってくる好演だった。アマオケ事情はよく知らないのであるが、きっと演奏者の誰もが演奏したことのあるレパートリーだと思われるし、演奏していてきっと楽しいのだと思う。

*****

ジョージ・ハリソンのボックス「Dark Horse Years」を買う。ジョージ自身が立ち上げたレーベル「ダーク・ホース」からリリースされたアルバム6タイトル(7枚)と、特典DVDがセットになったボックスである。2枚組CD「Live In Japan」は、おそらくビートルズ関係初のSACDでのリリースとなる。

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  • 日本盤:CCCDの分売のみ。ボックスの発売はなし。
  • US盤:非CCCD。レーベルはキャピトル。DVDはオールリージョンのNTSC。日本語字幕つき?日本への入荷量が極端に少ないらしい。日本語版解説が付くの付かないのという話の顛末は 2ch の「ビートルズ・オールディーズ」板に詳しい。
  • EU盤:CCCD。
  • UK盤:非CCCD。レーベルはダークホース。DVDはPAL。

ということで、いろいろ迷ったあげくにUK盤を買うことにした。私の環境だとDVDのフォーマットは問題にならないし、出遅れた今となってはUK盤がおそらくもっとも早く入手できるのだろう。(もちろんCCCDは論外)

「ジョージ好きだったっけ?」という妻の突っ込みもあったが、少なくともポールよりは好きな気がする(笑)。

このレーベルからの第1弾である「33&1/3」は、LPレコードの1分間の回転数と当時のジョージの年齢をひっかけたもの。中学生くらいの時に近所のレコード屋で新品が1000円で叩き売られていたのを買った。当時の私はビートルズ(正確に言うとジョン・レノンとその周辺)を聞き始めた頃で、例えばジョンの「マザー」とかに比べるとえらくあっさりしたアルバムという印象があった。まあ、当時はテクノポップ全盛期だったし、Up-to-date な音楽は過激な音作りをしていたように思えるから、ジョージのようなアコースティック主体の音楽はかなり風通しのいい音楽に聞こえたのだろう。

時代はめぐって、最近はアコースティックな音楽が割とメインストリームであるし、このアルバムもリマスターされていたりして、とてもみずみずしく感じる。この手の音楽を聞いてほっとするのは、やはり年をとったせい?

 

楽譜乱れ買い

期末ということで、ヤマハミュージック浜松店では輸入楽譜の半額セールをやっていた。メシアンの《世の終わりのための四重奏曲》と、ヒンデミットの《画家マチス》を買う。

《世の終わりのための四重奏曲》はヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノという編成による四重奏曲。第二次大戦中にメシアンが囚われていた収 容所の中で作曲・初演された作品である。この作品がこのような編成になっているのは、メシアン(ピアノ)が収容所で出会った演奏家が演奏する楽器だったからだそうである。ピーター・ゼルキン(ピアノ)やリチャード・ストルツマン(クラリネット)らが結成した「アンサンブル・タッシ」はこの作品の編成と同じ メンバー構成で、もちろんこの作品の録音も残している(が、私はまだ聴いたことがない)。また、武満徹はこのアンサンブル・タッシのために「カトレーン」 という作品を書いている。

この《世の終わりのための四重奏曲》はタイトルから想像されるほど悲観的な音楽ではない。むしろ宗教的な救済を希求しているような穏やかな曲調であ る。例えば《トゥランガリラ交響曲》のような色彩感があるわけではないので「感覚的に」とても長く感じるのであるが、それを除けばそれほど難解な音楽ではないと思う。(まあ、私も耳だけでは長さを克服できないのでスコアを買ったわけなのですが …..)「鳥の声」とか「移調の限られた旋法」とか「不可逆リズム(でしたっけ?)」などメシアンを語る上での重要な語法がかなりわかりやすい形で提 示されている。

《画家マチス》も聞いただけではよく分からなかったのでスコアを買ってみたしだい。

あわせて、クイーンの紙ジャケ第2弾の6枚と、LOVE PSYCHEDELICO の新譜「III」と、坂本龍一の新譜「chasm」を。