高島屋(だっけ?)内の新星堂で輸入盤CDが安く売られていたので買ってみた。ちなみに新星堂(CD/DVD)の隣りには三省堂(書籍)がある。ちょっとまぎらわしい。
シュトックハウゼンがアルディッティ弦楽四重奏団の委嘱によって作曲した弦楽四重奏曲。
各奏者が別々のヘリコプターに乗り込み、空中で合奏する。それをコンサートホールに中継して聴衆が聞くという奇天烈極まりない曲。しかも、これは総上演に7日(29時間)を要するという史上最長の連作オペラ《リヒト(光)》の一部分なのである。
高島屋(だっけ?)内の新星堂で輸入盤CDが安く売られていたので買ってみた。ちなみに新星堂(CD/DVD)の隣りには三省堂(書籍)がある。ちょっとまぎらわしい。
シュトックハウゼンがアルディッティ弦楽四重奏団の委嘱によって作曲した弦楽四重奏曲。
各奏者が別々のヘリコプターに乗り込み、空中で合奏する。それをコンサートホールに中継して聴衆が聞くという奇天烈極まりない曲。しかも、これは総上演に7日(29時間)を要するという史上最長の連作オペラ《リヒト(光)》の一部分なのである。
坂本龍一さんのピアノソロコンサートを聞くために雪の名古屋へ。 ライトアップされたテレビ塔がなかなか綺麗である。
以下セットリスト。今回はツアーパンフがなかったので閉演後にロビーに張り出されていた。
正直、教授のピアノソロということで一抹の不安がないわけではなかったのだが、漏れ聞く話によるとかなり弾き込んでいたそうである。でも、やっぱり 生はよい。夏のバンドでのツアーや、最近のアルバム「/04」や「/05」に比べるとはるかに繊細なニュアンス。PA の感じもとてもよかった。夏のバンドツアーと同じ女性のエンジニアだったらしい。
前半はわりとおとなしい曲が続く。オリジナルでは韓国人ラッパーをフィーチャーしていた《Undercooled》もピアノソロになるとかなり趣きが違う。《ラスト・エンペラー》が前半のハイライトか。かなり熱のこもった演奏だった。
それ以降はあらかじめ録音した自分の演奏との「一人デュエット」。 (でも、もう一台のピアノは2〜3人分くらいを担当していたような …..) このあたりはテンポも速いしリズムもある曲なのでガツンと来る。
多重録音の極みとも言えるミニマルな《+33》(8台のピアノを想定して書いたとか。ルイ・ヴィトンの100周年のために書いた曲です。)も生だと音圧がよい。
《Happy End》と《Thousand Knives》はアンコール。夏に行ったバンドでのツアーライブを思い出して何かジーンと来てしまった。
最後はそのままの勢いで来るかと思ったら、しんみりと《Aqua》で。 コンサート前に食事をしながら「今日、教授が《Aqua》を演奏したら泣くからね。」と言っていたのだが、まさかオーラスでやるとは。
会社へ行こうとしたら、ちょうど注文していたKLAVIERの新譜(+その他)が届いたので、会社へ持って行って聞くことにした。
コーポロンのシリーズにしては親しみやすい曲が多い盤である。グレインジャーの《子供のマーチ》《コロニアル・ソング》、定番中の定番と言えるホルストの《第二組曲》、ウィテカーの抒情的な作品《オクトバー》など。
しかし、やっぱり目玉はシュワントナーの最新作《リコイル》の初録音。それから、伊藤康英さんの《ぐるりよざ》に続く日本人作品として、真島俊夫さんの《三つのジャポニスム》が取り上げられている。
予想していたことではあるが《三つのジャポニスム》は特に第1楽章が少々乾いた演奏。軽やかさよりも、もう少し土着的というか湿った感じの音色の方がこの曲には合っていると思うんだけどな。第2楽章のソプラノ・サクソフォン・ソロは途中でオクターブ下げて演奏している。サックス奏者に聞いたら、このソロは音域外の音があるのでフラジオを使わないと吹けないんだとか。第3楽章は第1楽章とは逆に軽やかさがプラスに作用している。
グレインジャーの作品はどちらも作曲者の個性の一つである「えげつなさ」がよく出ている。民謡風の人懐っこい旋律の裏で伴奏がものすごいことをやっていたりするのだが、それが強調されていて面白い。また、この作曲者特有のソノリティの変化の面白さも楽しめる。ただ、《コロニアル・ソング》は作曲者指定のテンポよりかなり早め。ものすごく繊細で微妙なテンポ設定はきっちり守って欲しかった。そうすることによって出てくる面白さもあるのに。
などなど、少し気にかかる部分もあるのだが全体的には大満足のCDである。何といっても録音がよい。バランス的にはかなりいじっているような気がする(こんなに木管は聞こえないと思う)のだが、出てくる音響それ自体に浸れることができる。
それから注目していた《リコイル》の出来が期待以上に素晴らしかった。最初から最後まで緊張感に満ちた素晴らしい演奏。以前の日記でも書いたが、主部の 7/8 拍子のリズム・オスティナートと中間部の女性ヴォカリーズが印象的。
最近面白い吹奏楽 CD に出会えていなかったが、これは久々のヒット。買って損はしません。
今日はこの一枚でお腹いっぱい。ということで同時購入の以下の3枚のレビューはまた今度。
ニュー・コンサート・ピース2005 アルフレッド・リード「アーデンの森のロザリンド」
ウィリアム・シューマン作品集 (K 11155)
積志公民館で開催されている「こども講座」の一つに出演する。 日頃の練習で使わせてもらっている公民館からの依頼である。
子供たちに吹奏楽に触れてもらうのがねらいで、パートごとに楽器を紹介したりだとか、指揮者体験をしてもらうだとか、実際に楽器を演奏してみるだとか、いろいろな趣向が用意されている。
今回でこのような企画は2回目(前回は今年の3月)なのだが、基本的なパターンは前回を踏襲すればいいので気持ち的にはかなり楽だった。
指揮者体験はスーザの行進曲《美中の美》の冒頭を取り出して、希望者に実際に指揮をしてもらうという企画である。前回は確か一人しか希望者がいなかったのだが、今回は公民館の方の巧みな話術でかなり多くの方(大人も子供も)に参加していただいた。
最初はみんなかなり緊張しているようだったのだが、振り終わると「気持ちよかった」という感想を述べる子供が多かった。私も気持ちよく振ってみたいものだ(苦笑)。
最後は我々と参加者が同じ合奏隊形の中でエルガーの《威風堂々第1番》を演奏して終わるのだが、これはかなり気持ちがいい。若干遠慮がちにハーモニ カを吹いたり打楽器を叩いたりしている子供たちを見ながら「この子たちは楽しんでくれたのだろうか?」「この子たちは今後も音楽をやっていくのだろう か?」などと考えながら指揮をしていると、まさに音楽は一期一会なのだという気がする。
彼らと一緒に演奏することはきっともうないと思うのだが、少なくとも彼らは私に対して今までとは違う経験を与えてくれたのである。私も彼らに対して何らかの刺激を与えられたのならすごくうれしい。
帰り際、何人かの子供が声をかけてくれた。ありがとう。
定期演奏会以降の怒涛の演奏機会も今年はこれで終了。 団員の皆さん、本当にお疲れ様でした。 来年になったら、あっという間に次の定期演奏会になってしまうので、またがんばりましょう。
タワーレコード限定で復刻されたフォンテックの邦人作品集。 前回が好評だったようで第2弾もリリースされた。石井眞木さんの作品集「輝夜姫」はすでに持っていたし、芥川也寸志さんがショスタコーヴィチの交響曲第4番を振った盤は品切れだったので、以下の8点を購入。
ニューヨーク・パンクの代表的名盤。パティ・スミスのデビュー30周年を記念してリリースされたレガシー・エディション。1枚目はオリジナル盤、2枚目は30年後にそのオリジナル盤の内容を曲順に再現したライブを収録したもの。途中の MC で「side B」と入るのが面白い。30年後というからパティ・スミスは50歳を過ぎたおばさんなのであるが、こちらも期待以上にとんがっている。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに近い雰囲気があるなあ、と思ったらプロデュースはヴェルヴェッツに在籍していたジョン・ケイル。ボーナス・トラックの破壊的な《マイ・ジェネレーション》(ザ・フーのカバー)ではベースも弾いている。
ジャケット写真の撮影はロバート・メイプルソープ。
これでスラップ・ハッピーの全アルバムが紙ジャケになった。
私は子供の頃、ダイヤブロックで遊んでいた。
かなり楽しかったことを覚えているし、私がこんな感じで育っていることから、こういうブロック玩具は教育上よろしい(笑)のではないかということで、いつか息子に買いたいと思っていた。(自分が楽しみたいという説もあり)
ダイヤブロックと比べたわけではないのだが、ミーハーな私はレゴを選んだ。最初ということで「クアトロ」(通常の4倍の大きさ)を買った。
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当然、息子はまだブロックを自分で組んだりできないのだが、新しい「口に入れるおもちゃ」が見つかったのでうれしいようだ(O型は新しモノ好き)。また、適当にブロックを積み上げて塔を作ってやると、それを壊すのは楽しそうだ(^_^;)。
ロンドンでステージを見て、ちょっとはまってしまったのでDVDを買ってみることにした。
(リンクはアメリカ版なので注意。日本のDVDプレーヤーでは見れないかも知れません。)
期待通りなかなか楽しめた。ステージでも見た「定番」っぽいパフォーマンスもあるし、それとは違うものもある。
ビルの屋上とかキッチンとかストリートとかで行なわれたロケと実際の舞台の様子を(ベタな演出ではあるが)うまくつないで編集している。このあたりのアイデアはなかなか面白い。
高度なテクニックが要求される演技は撮り直しができるロケの方がいいのかも知れないし、盛り上がりを見せるためには実際の舞台での観客の歓声があった方がいいのかも知れない。
トランププレイでリズムを作るパフォーマンスはなかなか面白かったが、これなんかはステージで見てもチマチマしていてよくわからないだろう。
全般的にはステージと同じように緩急をつけながら進行し、最後にはダイナミックなパフォーマンスで締めるといった構成になっている。
ボーナス映像も含めて60分と時間的にはちょっと物足りないし、もともとアメリカでテレビ放送されたもの(らしい)ので画質もあまりよくないのがちょっと残念。
最近はこんなのも出たらしい。→ ストンプ・オデッセイ~リズムは世界を巡る~ [DVD]
ジョン・レノンが死んで25年である。
当時、私は中学生だった。 学校から帰ってきたら家にいた母が「ジョン・レノンが殺されたって。」と教えてくれた。 それまでビートルズの一員であったことは知っていたけど、ジョン・レノンがどういう人物であるかはほとんど知らなかった。 確か《イマジン》も聞いたことがなかったはずである。 ただ、当時発売されたばかりのアルバム「ダブル・ファンタジー」からのシングル・カットである《スターティング・オーバー》はよくラジオなどでかかっていたし、けっこう気に入ってもいた。
事故などではなく、ロック・ミュージシャンが「ロック・ミュージシャンであること」を理由に殺されてしまったということに対してショックを受けたことを覚えている。
よくよく考えてみると、何がきっかけでジョン・レノン(およびビートルズ)に夢中になったのかはよく覚えていないのであるが、ジョンの追悼番組などで、まるで紙コップに注ぎ込む終わりなき雨のようにあふれ出した情報に触れたのがきっかけだったのだろう。
友人(お兄さんやお姉さんがいる友人の家にはほぼ間違いなくビートルズのレコードがあった)からレコードを借りて聞き、本を読み、どんどんジョン・レノン(およびビートルズ)にはまっていったのである。
最近では平和主義者的な側面しか語られないが、他人を傷つけたり自分を傷つけたりしながらも正直に生きようとしたジョン・レノンが好きである。
そういえば真心ブラザーズの《拝啓、ジョン・レノン》という歌がジョンを馬鹿にしているという主張があったが、そういう主張をする人たちはジョンを神格化したいんだろうか?私もジョンは「ダサいおじさん」だと思うし、「バカな平和主義者」だと思うし、「現実見てない人」だと思うし、「夢想家」だと思う。だからジョンはジョンなのではないか。
….. あ、思い出した。中学時代に付き合ってたH.N.さん、誕生日おめでとう。
備忘録。
先日リリースされたボブ・ディランの紙ジャケ4枚と「ノー・ディレクション・ホーム」のサウンドトラックを買うともらえる非売品紙ジャケCDが到着した。
「ノー・ディレクション・ホーム」はNHKで放送されたやつを録画したけど、まだ断片的にしか見ていない。ディランの「アンソロジー」みたいなものなのかな。
最終日の仕事も無事終わり、無計画に最後の用事を済ます。
この日のお昼くらいまでは、まずオックスフォード・ストリートやリージェント・ストリートあたりに行って適当に買い物をしようと思っていたのであるが、ふと、ロンドンといえばブージー&ホークスがあるということに気がついた。
会社で住所を検索したり地図をプリントアウトしたりして準備していたのだが、結局たどり着くことができなかった。オックスフォード・ストリートの一本北にあるウィグモア・ストリートに面していたらしいのだが、よくわからなかった。
これは断念して、その後「マークス&スペンサー」でお買い物。 ここは日本で言えばイオンみたいな位置付けになるのだろうか。 自社ブランドで開発した比較的手頃な価格の食品や衣料などを売っている。
息子のために帽子やオーバーコートを買い、妻のためにマーマレードやクローテッドクリームを買う。(クローテッドクリームはジャムと一緒にスコーン に塗って食べると美味)それから、先日現地社員(イギリス人)に教えてもらったマルドワイン(Mulled Wine)を1本買ってみた。
この時点で午後7時20分。この後で行こうと思っていたハロッズ(有名なデパートですね)やハムレイズ(有名なおもちゃ屋ですね)は8時閉店なのでたぶん行けない。 事前にチェックしていたロンドン交響楽団のコンサートも8時からバービカンセンターなのでたぶん間に合わない。
せっかくなのでショーとかミュージカルとかを見て行きたいと思って考えてみたところ(こんな土壇場になって考えるなよ)、ふと「STOMP」が頭に浮かんだ。 ホテルにあった無料ガイドを取り出して調べてみると、開演は午後8時から、今いるオックスフォード・ストリートから地下鉄で比較的近くにあるチャリング・クロスという駅が会場(ヴォードビル・シアター)の最寄り駅らしい。
ということで、とりあえずチャリング・クロス駅に行ってみることにした。 この時点で午後7時30分。
チャリング・クロス駅にある地図を見れば会場の位置がわかるのではないかと思っていたのだが、載っていない。 地下鉄の職員さんに聞いてみたところ「ストランドに沿って行け」とのこと。 いろいろなことを説明されてもわからなかったらどうしようと思っていたのだが、意外とシンプルな回答だった。 こんなんで本当にたどり着けるのかと思いながらも標識で示されているストランド通りを歩いていくと、かなり向こうに「STOMP」のネオンサインが見えた。
会場到着。この時点で7時45分。仕事で使っていたノートPC(これがまた重いんだ)が入ったバッグやさっきの買い物の袋などをクロークに預ける。ふうん、お金取るのね(アイテム一つにつき50ペンス)。何とか間に合った。
以前、NANTA(漢字で書くと「乱打」らしい)という韓国の打楽器パフォーマンスを見たことがあるのだが、STOMPも似たような感じである。た だ、こちらの方がアイデアでは勝っているかな?デッキブラシでリズムを刻むパフォーマンスはもうかなり有名になっているが、他にもマッチ箱、ライター、ゴ ムパイプ(これだと長さや太さによってかなりはっきりした音程が出せる)、馬鹿でかいペットボトルなどいろいろなアイテムを打楽器にしている。
隣りに座ったおばちゃんがかなりノリがいい人で、パフォーマンスごとに大きな声を上げて盛り上げていた。この人だけではなく全体的にお客さんの反応が大きい。 浜松で「ブラスト!」を見たときに感じたことだけど、パフォーマーを盛り上げるための観客の反応(多少オーバーでもいいから)があると、パフォーマーと観客が「一緒に楽しんでいる」という雰囲気になる。
この日は世界エイズデー。終演後、パフォーマーがロビーに出て寄付を募っていた。