2/3 の徒然

そういうわけで、今日は息子が漢字検定を受検する日。

会場こそ日本人学校なのであるが、学校は基本的に場所を提供するだけで、試験監督などは父母(実質的にはほとんどお母さんのようであるが)の有志が行っている。

妻も試験監督をやることになっていたようなので、受験者である息子より早く出かけないといけない。妻が出かけたあとで私が息子を連れていくような形になった。

帰りは二人が一緒に帰って来た。息子曰く「ひょっとして満点かも知れない」とのこと。(去年もそのつもりだったのに数問間違えたことは覚えていないらしい。)

合格したら息子にレゴを買ってやる約束になっているので、帰ってくるなり「どれにしようかなあ」とカタログを眺めている。「ちょっと、ことわざ事典で『とらぬ狸の皮算用』の意味を調べてみ?」と言う。

午後からはいつも通りにガブリエルと遊ぶ。ガブリエルはサッカーの試合があったらしく、それから帰って来た午後3時頃に来てくれた。疲れているだろうにご苦労なことだ。

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私はと言えば、ここ数日はバッハの教会カンタータを聴いている。鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンの軽やかで洗練された響きが心地よい。以前聞いたこのコンビによるブランデンブルク協奏曲や管弦楽組曲などはあまりに風通しが良過ぎてひっかかるものがなかったのだが(もちろん、それはそれで文句のつけようのない演奏なのだが)、カンタータはあまり演奏による味付けがない方がバッハの音楽そのものの美しさが立ち上って来るような気がする。

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教会カンタータは基本的に礼拝の際に演奏され、歌われるために作られた。曲の作られた背景や歌詞そのものがもう少し理解できればより楽しめるのだろうが、まだまだその域までは到達できない。前にも感じていたのであるが、ドイツに住んでいる間に「キリスト教」についてもう少し感覚的に(日常の隣りにあるものとして)理解したいと思う。

途中で、作曲家である藤倉大さんの Twitter で、昨日ロンドンで開催された日本人作品を集めたコンサートが BBC のネットラジオで(期間限定ではあるが)聞けることが告知されていたので聞いてみる。

http://www.bbc.co.uk/programmes/b01qdy5x

  • 西村朗:鳥のヘテロフォニー(イギリス初演)
  • 望月京:結び(イギリス初演)
  • 武満徹:ノヴェンバー・ステップス(イギリス初演)
  • 近藤譲:表面、奥行き、色彩(イギリス初演)← これだけ室内楽で別の演奏会からの録音
  • 藤倉大:アトム(ヨーロッパ初演)
  • 細川俊夫:夢を織る(イギリス初演)

大野和士指揮 BBC 交響楽団

演奏会では三善晃さんの交響詩《連祷富士》も取り上げられたようなのだが、残念ながら放送されなかった。

西村作品(や放送されなかった三善作品)はともかく、その他の作曲家には細かいテクスチャーを織るような作風が見られる。このような作風が日本人作曲家の特質として認知されているのだろうか?そういえば望月氏も藤倉氏も細川氏も海外での活躍の方が目立っている。

演奏の方も日本の演奏団体よりも乾いてはっきりとした音色。これらのきめ細かい作品に合っていたと思う。面白かった。

で、これらの音楽を聴きながら吹奏楽コンクールデータベースの更新。(更新告知用に専用の Facebook ページを作ったのであるが、さすがに制作中のつぶやきを載せるのもどうか … という気がするので、そういった話はこちらに書く。)

ちょこちょこと変更しながら、それが一段落つかないうちに次の変更に手を入れてしまっているので、公開しているページと開発用にローカルに作っているページがどんどん乖離してきてしまった。どこかで「えいや」と同期したかったので、ひとまずまとめることにした。

アップロードする際(ドイツ時間の夕飯時直前)にちょっとミスをして3時間ほどアクセス不能な時間ができてしまったのはちょっと反省。

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これを書き終わって投稿しようとしたら、Wordpress から「投稿する権限がありません」というエラーメッセージが。よくよく調べてみたら、Wordpress がデータを保持している SQL データベースのうち、投稿を保持している wp_posts というテーブルが壊れていることがわかった。先日サーバーを切り替えた時点までのデータベースはバックアップを取ってあるので何とかなるのだが、それ以降の投稿がなくなるとちょっと悲しい。幸い “repair table wp_posts” という SQL コマンドで何とか復旧させることができた。やはり転ばぬ先のバックアップだなあ …

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