旅行」カテゴリーアーカイブ

大阪→浜松(および飲み会)

予定になかったのですが、早朝の新幹線に乗るために新大阪駅へ。

前日、新幹線の車内販売で新幹線の携帯ストラップを買い、おまけにシールをもらいました。そのシールの裏に「500系こだまの最後車にミニ運転台を設置、運転手の帽子をかぶって記念撮影できます」というイベント案内が書かれていました。よくよく調べてみると午前7時30分くらいに新大阪駅を発車する「こだま」にこれが設置されているとのこと。せっかくなので乗ってみることにしました。隣りの新神戸までだと時間が短過ぎると思ったので、そのまた隣りの西明石まで行くということで。

混んでいたらどうしよう、と心配していたのですが、年末とはいえ平日の早朝だったのでこのミニ運転台を狙っていたのはうちを含めて3家族くらい、息子はかなりの時間遊ぶことができました。

西明石にいてもすることがないのでJRで神戸まで行き、そこで朝食を取ることにしました。その後、妻と息子はポートライナーに乗りに、私は買い物に。以前行った中古レコード屋に行きたかったのですが、開店が11時30分ということだったので予定が合わず断念、結局ジュンク堂で以下の本を買っただけです。

シュニトケとの対話

最近凝っているシュニトケの本。チェリストである著者とシュニトケとの対話を記録した本で、ウェブ上ではけっこう評価が高かったので読んでみたかったのです。

その後、合流して阪急で梅田まで。模型を買ったりプラットフォームで電車を眺めたりしたことはあったのですが、実は阪急電車に乗るのは初めてでした。

弁当を買って昼過ぎに新幹線に乗り、3時頃浜松に到着。

夕方は帰国記念(?)飲み会。企画していただいてありがとうございました。ひょんなことから知己を得た松澤健さんにも来ていただくことができました。著書「鉄のバイエル」やご自身が出演されたDVDをいただきました。ありがとうございました。こんな飲み会ですみません …

鉄のバイエル―鉄道発車メロディ楽譜集 JR東日本編

福岡→大阪

朝。朝食を食べてから散歩がてら西鉄を見に行きました。別の土地に出かけたらそこの私鉄を訪ねるのは、もう「お約束」になっています。インフォメーションセンターに行って、めぼしいグッズを探します。今回は西鉄2000形西鉄8000形のチョロQをゲットしました。それからホームに出て車両ウォッチング。

義父が納骨されているお寺はJR線の近くにあって、本堂からも電車が見えます。お経をあげてもらっている最中でも踏切の音が鳴ると息子はすぐにそちらの方を向いてしまいます。

法事が終わった後はお寺から慌ただしく博多駅へ。のぞみN700系で大阪まで移動。夕食は私のリクエストでビールとお好み焼きにさせていただきました。

浜松→福岡

義父の法事のために福岡へ行きました。例によって新幹線三昧です。浜松から新大阪までは300系「ひかり」で、新大阪から博多までは700系レールスター「ひかり」で行きました。今まで知らなかったのですが、レールスターの8号車最後部(新大阪寄り)には4人がけの個室(コンパートメント)が4部屋あるのです。今回はこのコンパートメントを取ることができました。コンパートメントとは言ってもスペース的には対面にした通常の新幹線の座席とそれほど変わらないのですが、間仕切りのおかげで子供がいる際のまわりへの気配りが少し楽になります。

ホテルは中州に取ったのでぜひ本場のラーメンを食べてみたかったのですが、夕食を食べ過ぎて断念しました。前回もこのパターンだったような …

ロンドン日記(その3)見つめる絵はターナー

昨日はシステムがよくわからずに頼みそびれたイングリッシュ・ブレックファストですが、今日はちゃんと注文できました。やはり、イギリスに来たらこれを食べないと。

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ロンドンを初めて訪れたのはおよそ10年前の年末年始。香港経由のキャセイパシフィックという、今なら絶対に利用しない超遠回りの格安チケットで行ったのでした。しかもロンドンでは体調を崩し(雨で冷え切った体で食べた生牡蠣が悪かったのではないかという説あり)妻は3日間ほど寝たきり、私はその時に初公開された「ジョン・レノンとポール・マッカートニーが初めて会った日のクォリーメン(ジョンが在籍していたグループ)の演奏」を聞くために文字通り這うような状態でこの展覧会まで行ったりとあまりいい思い出はないのですが、いまだに覚えている情景があります。

地下鉄の中で日本人の父親と男の子がいました。幼稚園くらいの子供はリュックサックを背負って、わくわくしているのが見てとれます。椅子に座っているのもじれったい感じでそわそわしながらお父さんと思しき男性に話しかけています。男性の方は何も言わずに軽く微笑んで子供の方を見ています。その時、自分にもこんなシチュエーションがやってくるのだろうかと漠然と考えました。

また地下鉄に乗りながら、本当に息子を連れてロンドンに来る日があるんだなあ、と思ったのでした。

息子と一緒では美術館に来てもゆっくり絵を見ることはできないと思ったので、この機会にげっぷが出るほどターナーを見てみたいと思い、ターナー・コレクションを有するテート・ギャラリーへ行ってみることにしました。ちなみにテート・ギャラリーはイギリス各地に点在する美術館群の総称で、ロンドンには古典から現代までのイギリス美術を俯瞰する「テート・ブリテン」と、現代美術を専門に扱う「テート・モダン」があります。

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テート・ブリテンでは、ちょうど「Turner and The Masters」という特別展示が開催されていました。ターナーの絵というと、モネなどの印象主義に通じる、あるいは抽象の先駆ともいうべき、にじんだ色彩やフォルムでよく知られていますが、実は先達の画家たちの構図や色彩から多くのものを学び取り、それを自分の作風として咀嚼していったという一面もあります。この特別展示では、そうした先達とターナー自身の作品が併置されて展示されていて、ターナーが誰から何を学んだのかわかるようになっています。レンブラントから学んだ光と闇(というか闇と光と言った方がいいですかね)とか、プーサンから学んだ風景画の構図とかです。他の美術館で展示されているターナーの絵も、この特別展示のためにテート・ブリテンに移されてきました。

それから、ターナー・コレクションへ。全般的な傾向は特別展示と同じような感じでした。私が好きな後期の抽象的な作品はナショナル・ギャラリーに行った方がいいのかなあ?(山下達郎さんの《ターナーの汽罐車》の題材になった「雨、蒸気、速力」はナショナル・ギャラリーにあります)

全然予習もせずに回っているので、どこに何の絵があるのかさっぱりわかりません。ちなみにターナーの絵はターナー・コレクション以外の一般展示でも見ることができますのでお忘れなく。とりあえずロセッティの「プロセルピナ」があるのを発見しました。

ちなみに美術館のカフェで軽い昼食を。モカ・マキアートとツナ・サンドウィッチです。

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その後、テート・モダンへ。テート・ブリテンからテート・モダンへは水上バスを使って行くことができます。

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こちらは「ポップ・ライフ」という特別展示が開催されていました。ロンドンに着いて早々に乗った地下鉄の構内に貼られていたジェフ・クーンズのうさぎのポスターにやられてしまったので、ぜひ行きたいと思っていました。まさにポップ・アートの総決算という展示で、アンディ・ウォーホール、ジェフ・クーンズ、ロイ・リキテンシュタイン、最近のものでは村上隆さんの作品も展示されていました。アキバ系の歌手が歌っているビデオが流されていて、それに合わせて踊っている子供、それを微笑ましく見ている展示係員、そこに立ちすくむ日本人の立場は微妙です(笑)。

ホテルに預けておいた荷物を引き取って空港へ。無事チェックインしたのは離陸スケジュールの50分前でした。微妙なタイミングですが、今回の旅行で食べられなかったフィッシュ・アンド・チップスを食べておこうと思い、レストランへ。(まあ、往々にして搭乗時刻は遅れるしね。)運よく早めにサーヴされたので、急いでかっ込んで搭乗口へ。案の定、まだ搭乗は始まっていませんでした。よかったよかった。

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機内食はハム・サンドウィッチとオレンジジュースでした。

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19時30分のフライトで22時頃ハンブルク到着(1時間の時差があります)。例によって旅行に行くと普段とは比べ物にならないくらい歩くので下半身はガタガタですが(明日以降もっと痛くなるんだろうなあ)、本当に浜松から東京へ行くような感覚でハンブルクからロンドンへ行けるのでした。まだまだ見たいけど見ていないものがたくさんあるので、ドイツにいる間にまた何回か行ってみたいと思います。

演奏会その20: RYUICHI SAKAMOTO PLAYING THE PIANO EUROPE 2009

はい、そういうわけで続きです。このコンサートのチケットを予約したのは7月上旬のことでした。ドイツに赴任して、とある方にヨーロッパツアーの日程を教えていただいて、一日有休を取れば何とか行ける日程を探して、でこの日のロンドンに決めたのでした。その時点で残りはあと5席。日本で行ったコンサートでは目の前に誰もいない最前列の席だったのですが、この日は後ろに誰もいない(苦笑)2階最後列の席になってしまいました。

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それでもこんな感じの席だったので、見にくいことは全然ありませんでした。ちなみに私の席の左側、つまり2階中央にはF.O.H.用のスペースがあらかじめ確保されています。これも含めて、空間をとてもぜいたくに使ったホールだと感じました。とにかく音響は素晴らしかったです。

  • glacier
  • hibari
  • still life
  • in the red
  • nostalgia
  • composition0919
  • A Flower Is Not A Flower
  • 水の中のバガテル
  • amore
  • tango
  • energy flow
  • High Heels
  • women without men
  • the last emperor
  • 美貌の青空
  • behind the mask
  • tibetan dance
  • thousand knives
  • Merry Christmas Mr. Lawrence

コンサートは日本と同じように、《glacier》から始まる「out of noise」からの作品→いわゆる「playing the piano」ソロ編→もう一台のピアノを使った「playing the piano」一人デュエット編という流れで進みます。ただ日本公演と違い、前半には「out of noise」からの曲、それもピアノ以外の楽器が含まれた曲が多く置かれていました。こちらでは「out of noise」は発売されたばかり(ただし「Playing the Piano」との限定カップリング)なので、やはりプロモーション的な意味合いもあるのでしょうか。ヴィオールや笙の音が鳴らされるそれら3曲《still life》《in the red》《nostalgia》はかなり印象的でした。いまさら気付きましたが《in the red》はメシアンの《世の終わりのための四重奏曲》を連想しますね。「天国的な長さ」に引き伸ばされたピアノの連打。

日本公演と比べると、アレンジが変わっている曲が多かったです。目立つものでは《Flower Is Not A Flower》の冒頭の和音とか、《千のナイフ》の低音パートとか。あと、時々ルバートが過剰に感じる部分がありました。特に「ソロ編」で非常にスタティックな印象(イギリスのプレスではこれが否定的にレビューされていたようです)を受けたのはそのせいかも知れません。

なぜかわかりませんでしたが、《the last emperor》のあとで一旦教授が袖に引っ込み、すぐに戻ってきました。そこからが後半戦。《tibetan dance》ではスクリーン上にダライ・ラマ14世のメッセージが流されました。《千のナイフ》の後半ではサブのピアノに主旋律を弾かせて、教授はインプロヴィゼーションを繰り広げるというスリリングな展開がよかったです。

アンコールは《戦メリ》。もう何回も何回も聞いている(し、私は教授がこの曲をピアノで弾くのには少々否定的です)のですが、なぜかこの日の演奏が今まで聞いた演奏の中でいちばん感動しました。コンサート本編では違和感を感じていたルバートの感覚が、この曲では当日の私のコンディションにぴったり合ったのかも知れません。あとは自分が置かれている環境とか、12月を迎えようとするこのタイミングとか、当日のホールの音響とか、小雨がぱらつく当日の天候とか、そういったものが絡み合っていたのかも知れません。

とにかく、最後の2曲でやられた、という感じでした。

*****

帰りは途中にあるパブで夕食を取ろうと考えました。まずはギネスを。生のギネスを飲むのも久しぶりです。食べ物を頼もうとメニューを見ていると、「悪いね。今日はもうキッチンは終わっちゃったよ。」とのこと。(出張でロンドンに来た時にも言われたことがあったなあ …)「本当に食べるものないの?」と聞いたところ「チップスならあるよ。」とのこと。しょうがないのでソルト&ビネガーのポテトチップス(これはこれでうまいのですが)をつまみながらギネスを飲みましたとさ。

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ロンドン日記(その2)鉄ちゃん in ロンドン

さて、前日と同じように地下鉄は止まっています。コンサートが開かれる Cadogan Hall の最寄り駅は Sloane Square なのですが、この駅にとまる Circle Line も District Line も動いていません。幸い、ホテルのある South Kensington 駅からは一駅分なので Sloane Square まで歩いてみることにしました。コンサートのチケットはオンラインで予約できたのですが、郵送はイギリス国内だけということだったので、会場の確認がてらチケットをピックアップしようと思ったわけです。

Sloane Square は高級ショップが立ち並ぶ広場のようなところです。会場の Cadogan Hall はそこから少し奥まった場所にあります。着いてみたらチケットオフィスは午後3時から開くとのこと。ちょうどピアノを搬入しているところでした。

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しかたがないので、Knightsbridge まで歩き、そこから地下鉄に乗って Covent Garden へ行き、交通博物館へ行ってみることにしました。日本の鉄道博物館よりは小規模ですが、馬車から始まって、地下鉄、バスなど、ロンドンの交通の歴史を時代順に見ていくことができます。日本とは違う意匠の乗り物がたくさんあって、かなり楽しめました。

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一回りした後お土産コーナーへ。主に息子のためにいろいろお土産を買い込みました。

雨も激しくなってきたので昼食は近くのパブ風のレストラン(?)へ。他のお客さんはそろそろハイティーを嗜もうという時間ですが、反射的にビールを注文してしまいました(文句あるか)。フィッシュ・アンド・チップスを食べたかったのですが、少しカジュアルなお店だったのでありませんでした。代わりに注文したのがフィッシュケーキなるもの。魚のすり身とジャガイモを混ぜて揚げたものです。

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メインディッシュの量が上品でしたし、雰囲気的にデザートを頼んだ方がよさそうだったのでエスプレッソとデザートを注文しました。(なんかカスタードの海に沈むゴン太くんみたいですが …)

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悲しい性のため、近くに CD ショップがあると入らずにはいられません。Covent Garden にあった HMV に入ってみることにしました。イギリス記念ということで。

Welcome to the Pleasuredome

懐かしいですね。リマスター盤が安く売られていたので買ってみました。同性愛を歌って放送禁止になったデビューシングル《Relax》、東西冷戦を茶化してこれまた放送禁止になった第2弾シングル《Two Tribes》の出来は素晴らしいのですが、それ以外の作品がこんなにもつまらなかったこと(笑)を再確認できました。やはり、この2曲の怒涛のバージョン/ミックス違いを集めた盤の方が楽しいかも知れません。

Odelay

これはイギリスではないのですが、上記の FGTH とあわせて10ポンドだったので。確か、ミュージックマガジン誌が選ぶ1990年代のベストアルバムに選ばれていたような気がするので聞いてみたかったのです。

Manafon

デヴィッド・シルヴィアンの最新アルバム。前作「Blemish」がえらく気にいったので。前作ではデレク・ベイリーが一人でバックを務めていたのですが、今作では大友良英さんやフェネスなどのアンサンブルがバックを務めています。作風は前作と変わっていません。ウェーベルンあたりの歌曲と並べておいても違和感がなさそうな、とにかく抑制された音数です。

The Official BBC Children in Need Medley

やはり、サージェント・ペパーのパロディ・ジャケットには反応してしまいます。BBC がやっている、恵まれない子供のための募金活動へのチャリティ・シングルです。もちろん、全てのキャラクターを知っているわけではないのですが、機関車トーマス、スポンジ・ボブ、サンダーバード、テレタビーズ、ピングーなどなどが登場します。ビデオは以下で見ることができます。

やはり、昼間からビールを飲むと眠くなりますし、いい加減歩き疲れたので、いったんホテルに戻って休むことにしました。

コンサートは別エントリーで書くことにします。後半へ続く。

ロンドン日記(その1)ロンドンは今日も雨だった

多忙な一週間も無事終わり、今日から2泊3日(月曜日は有給休暇)でロンドンへ遊びに行きます。

そもそもの目的は坂本龍一さんのヨーロッパツアーを聞きに行くことです。ドイツ国内でもコンサートは開催されたのですが、どこも平日だったのでなかなか行きにくい日程ばかりでした。ロンドン公演は日曜日と月曜日に開催されるので、日曜日にコンサートを聴いて、月曜日に帰ってくればいいと思ったわけです。そうすれば週末を利用して観光もできますし。

それから、会社の同期入社の友人がロンドン駐在なので、この機会に一緒に食事でもできれば、ということで。

案の定、多少の二日酔いをともなって午前7時に起床。朝食を食べて、洗濯をしながらゆっくりと荷造りをして午前11時半くらいに家を出ました。アパートの最寄り駅の Hasselbrook からは S バーン1本で20分ほどでハンブルク空港まで行けます。便利です。

チェックイン後、サーモンサンドとアプフェルショーレの軽い昼食を取りながら時間をつぶしました。ちなみに機内食はチーズサンドとアップルジュースでした。

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1時間30分ほどのフライトでヒースロー空港へ。浜松から「ひかり」で東京へ行くくらいの所要時間です。なんか、表示が全て英語ってとても新鮮です(笑)。地下鉄用のオイスターカードを購入して市内へ。前もって友人から聞いていたのですが、毎週末を利用して地下鉄の改修工事をしているらしく、特に今週末は主要な路線である Circle Line と District Line が止まっていました。

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ホテルは友人の紹介でサウス・ケンジントン(South Kensington)駅近くの Regency を予約しました。

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荷解きをしたらすぐに友人との待ち合わせ場所の Turnham Green 駅へ。本当なら South Kensington から Turnham Green までは District Line 一本で行けるのですが、South Kensington 付近の District Line は動いていないので、Hammersmith まで Piccadilly Line で行って、そこで District Line に乗り換えないといけません。特に時間を見積もって移動していたわけではないのですが(そもそも予測不可能)、ほとんどゴルゴ13なみの正確さで待ち合わせ時間の午後5時に Turnham Green 駅に到着、待ち合わせた友人からもびっくりされました。

夕食にはインド風のカレー料理を所望していたのですが、残念ながらこの日は休業していたようで、タイ風のカレー料理のお店に行きました。前に出張に来た時に、当時駐在していたレルラ島さんに連れてきてもらった店かな?そのレルラ島さんおすすめの London Pride などを飲みました。

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会話はお互いの近況報告に始まって、自分たちの仕事のこと、日本との仕事のこと、などなど。お互いに全然違う業務を担当しているのですが、やはり日本と現地との些細なコミュニケーション・エラーで双方にフラストレーションがたまってしまうよね、みたいな話になりました。同じような苦労があるのかな。

ちなみに海外赴任情報(笑)。ドイツでは入国してからビザを取得することになっているのですが、イギリスはビザを取得してからでないと入国できないそうです。また、いつビザが発行されるかわからないので、発行されたらすぐに着任できるようにあらかじめ用意しておかないといけないそうです。彼は金曜日にビザが発行されて、その翌々日の日曜日には離日していたそうです。

油断して傘を持って来なかったら帰りはどしゃぶり。(はい、そうですね、このへんの天気の変わりやすさはハンブルクと一緒ですね)駅まで傘に入れてもらいました。

展覧会その2: モデル・バウハウス

ベルリン中央駅からハンブルクまで行く電車の発車時間は午後3時。うだうだ起きて、朝食を食べて、用意をしたら10時。あまり欲張って観光しても疲れるだけだと思ったので、ホテルの近くにある「ベルリンの壁」関連のスポットを見て、電車に乗ってハッケッシャー・マルクト駅まで行って、その駅の近くにあるという自家醸造の黒ビールを飲みながら昼食を食べて、ベルリン中央駅に行く、という計画を立てました。

最初に訪れたのはホテルから歩いて5分くらいのところにある「トポグラフィー・オブ・テラー(テロの地勢図)」。第2次大戦中にゲシュタポの本部があったところだそうで、ナチスのいろいろな所業がパネルで説明されています。近くにはかなりの長さの「ベルリンの壁」が保存されています。

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… と、ここまで見たところで雨が強く降ってきました。とりあえず近くの「グロピウス美術館」で雨やどりすることにしました(また、このパターンか …)。展示を見ようかどうしようか迷っていたのですが、どうも雨はすぐには止まない気配だったので、展示を見ることにしました。

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「Modell Bauhaus」

今年はバウハウス設立90周年だそうで、過去最大規模の展示内容です。ちなみにバウハウスの創立者であるヴァルター・グロピウスは、この美術館に名前が冠されている設計者のマルティン・グロピウスの甥にあたるのだそうです。バウハウスというと、主に家具だとかポスターデザインだとか建築デザインだとかが思い浮かびますが、絵画はもちろん、総合芸術としてのシアター作品なども創作の対象になっていたのが今回の展示を見た収穫といえます。バウハウスの歴史を時間に沿って追うような展示構成だったので、今まで漠然とイメージしていたバウハウスの歴史も再確認できました。生徒の習作などはちょっと凡庸な感じがしましたが、バウハウスの業績を隅から隅まで俯瞰しようという試みは非常に informative でした。ちらちら時計を見ながら展示を見ていたのですが、結局2時間くらい見続けていて、最後の方はほとんど駆け足になってしまいました。もう少し時間があったらもっとゆっくり見たかったです。

ということで、併催されていたル・コルビュジェの展示については素通り。1958年のブリュッセル万博のために建設されたフィリップス館の展示もあって、エドガー・ヴァレーズの《ポエム・エレクトロニック》が BGM で使われていました。

午後1時過ぎに外に出たところ雨があがっていたので、チェック・ポイント・チャーリーだけは行ってみることにしました。グロピウス美術館からは徒歩10分くらい、ベルリンが東西に分割されていた時代の国境検問所の跡地です。

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まあ、跡地にある検問所の建物自体がレプリカなので、跡地のリアリティについて云々するのは意味がないのかも知れませんが、見事に観光地化されています。すぐ近くには土産物屋が多数立ち並び、検問所の近くにはアメリカ兵やソ連兵の衣装を来た人たちが「1 picture 1 euro」みたいな札を持って立っています。「トポグラフィー・オブ・テラー」が寡黙に(しかし雄弁に)歴史の重みを物語っているのとは対照的に、限りなく形骸化されてしまった観光スポットを見て、なんか、とてもやるせない気持ちになってしまいました。近くにあった「ベルリンの壁博物館」に行った方がよかったのかな?

このあたりでタイムアップになってしまったのでベルリン中央駅へ。フードコートだと落ち着いて食事ができない(し、うまいビールが飲めない)と思ったので、ドイツ料理のレストランに入りました。久しぶりの白ソーセージとヴァイツェンビール。よく見たらヴァイツェンは昨日の夜飲んだものと同じ柄のグラスでした。チェーン店か?

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さて、帰りの電車。指定券を予約していたのですが、乗り込んだらすでに人が座っていました。聞いてみると「この電車は代替運行なので、指定券は無効だ。空いている席に座りなさい。」と言われました。よく考えたら ICE を予約していたのですが、乗った電車は IC でした。しょうがなく空いている席へ。往路の ICE はでかいドイツ人に通路側の席をブロックされて写真が撮れなかったので帰りに撮ろうかなと思っていたのですが … 検札の際には車掌さんが切符に何か書いていました。ハンブルクに着いて、その文字を調べたらどうやら「代替運行」と書かれているようで、ドイツ国鉄の窓口に持っていたら返金してくれました。無効になった予約券分の 2 ユーロだけですが。

ハンブルクからベルリンまでの旅行は浜松から東京へ出かけるのと同じような感覚です。列車のダイヤ的には不可能ではないので「ベルリンフィル日帰りツアー」とかやってみようかな。

演奏会その8: ベルリンフィル

ベルリンフィルの演奏会を聞くためにベルリンへ出かけました。ドイツに来てからは初めての「お泊まり」になります。

前の日にビールを飲んで早く寝たからなのか、ベルリンフィルの演奏会ということでワクワクしていたからなのか(笑)、夜中の3時頃に目が覚めてしまい、それから明け方まで眠れませんでした。それでもいつもの週末のように8時30分頃に起床、用意をして11時くらいにアパートを出ました。

12時頃の ICE を予約して、約1時間30分ほどでベルリンへ到着。まずは昼食ということで駅構内の簡単なシーフードのお店で鮭のソテーを食べました。もちろん、さっそくベルリンのピルスナーを。わりとドライな感じです。

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ベルリンを最初に訪れたのは1998年でした。その時のベルリン中央駅はまったく記憶に残っていないのですが、今の駅は新しい建物で、かなり機能的に作られています。(その時はプラハからベルリンに入ったのでひょっとして中央駅まで行かなかったのかも知れませんが。)

(後日付記:気になったので調べてみました。現在のベルリン中央駅はドイツワールドカップの開催に合わせて2006年に開業したのだそうです。見たことなかったわけだ。)

ドイツに持ってきた観光ガイドを見ると、ベルリン中央駅からブランデンブルク門まで行けるUバーン55号線は工事中ということになっていたのですが、2009年8月(つい先月ですね)に開業したそうです。今はまだベルリン中央駅→国会→ブランデンブルク門と3つの駅しかないのですが、今まで中央駅からブランデンブルク門まで行くにはちょっと迂回する路線しかなかったので、かなり便利になったようです。

ブランデンブルク門駅でSバーンに乗り換えると、次の駅がポツダム広場になります。ホテルはこのポツダム広場駅の一つ先のアンハルター駅の近くにあります。とりあえずチェックインして、部屋に荷物を置き、身軽になったところでまた電車に乗り、ポツダム広場周辺やブランデンブルク門周辺を歩いてみることにしました。

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11年前にポツダム広場を訪れたときは「ドイツ再開発のシンボル」のような形で大規模な工事が行われていました。近くに「INFO BOX」という建物があって、この工事計画を説明する展示がありました。ここも現在ではソニーセンターをはじめとする近代的な建物ばかりになっています。ポツダム広場駅からソニーセンターを抜けて行くと、その先にベルリンフィルハーモニーホールがあります。演奏会は8時からなので、明るいうちに行って写真を撮っておくことにしました。

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その後、また一駅戻ってブランデンブルク門駅へ。ここはかつて「ウンター・デン・リンデン(「舞姫」風に言うとウンテル・デン・リンデン)駅」と呼ばれていました。駅構内にもその名残りがあります。また、駅構内の壁ではブランデンブルク門にまつわる歴史もいろいろ書かれています。

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ブランデンブルク門から東にのびる通りがウンター・デン・リンデン通りです。実は11年前にはこの通り沿いのホテルに泊まったので、そのホテルを再確認しようと思って通りを歩いてみることにしました。
ということで、通りの東端の「博物館島」まで歩いてみたのですが、どうも見つかりません。あとで妻にその話をしたら「あんな、いかにも「東ドイツです」という雰囲気のホテルじゃ商売できるわけないからつぶれたんじゃない?」とのこと。そうなのかなあ?

バスで最寄りの駅まで行ってそこからホテルに戻ろうとしたのですが、なかなかバスが来ません。同じようにバスを待っていた人と話をしてみたところ「いろいろなところでデモをやっているからバスが遅れているみたいだ」とのこと。そういえば、ポツダム広場駅前でも何かやっていました。ドイツでは月末に総選挙があるようなので、そういうデモとか集会とかが多いのかも知れません。ということで、もう一度ウンター・デン・リンデン通りを逆方向に戻ってブランデンブルク門駅へ。なんか無駄に体力を使ったような …
ホテルで仮眠してからいよいよベルリンフィルハーモニーホールへ。軽く腹ごしらえということでポツダム広場駅近くのアーケード内でブラウニーとカフェラテをいただきました。

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7時30分くらいに入場。ロビーがとても広いです。キャパは2440席ということなのでホール自体はアクトシティ浜松より少し大きいという感じなのですが。また自分の席に通じる入り口がどこかよくわかりません。席は前から4列目で壁から7席目でした。ちょっと前かな。でも指揮者を見るにはいい席です。

Sat  12. September 2009  8 pm

Philharmonie

Berliner Philharmoniker

Sir Simon Rattle Conductor
Angela Denoke Soprano
Lars Vogt Piano

Alban Berg Lulu Suite: Adagio
Paul Dessau Les Voix for soprano, piano and orchestra
Dmitri Shostakovich Symphony No. 4

もう何と言ったらいいのでしょう?最高の体験でした。とにかくオーケストラの機動性の高さを感じます。ショスタコーヴィチの《交響曲第4番》。一所懸命予習しました(笑)。とにかくどの楽器も本気を出さないと曲にならない作品だと思うので熱演になるのは必然なのですが、だからこそベルリンフィルの底力を見ることができたのだと思います。特に4管編成にピッコロ2本とEbクラリネット、バスクラリネットを加えた(つまり総勢20人)木管セクションのアンサンブルが聞き物でした。

超細かい話で恐縮ですが、この曲はクライマックスのあと、弦楽器が弱音で演奏するハ短調の響きの中でチェレスタが分散和音を演奏しながら消えゆくように終わります。このチェレスタが最初はハ短調の構成音(C-Es-G)を演奏しているのですが、最後は(G→A→D)とハ短調から離れていったままで終わってしまいます。この放り出された感覚がものすごく後を引きます。

ワインヤード型のコンサートホールで聞くのはすごく久しぶりのような気がするのですが、いつも聞いているライスハレ(こちらは古式ゆかしいシューボックス)に比べると弱音の粒立ちがはっきり聞こえます。演奏者が発した音が空中に放り投げられてそれがそのまま自分のところに落ちてくるような。逆にフォルテが若干つぶれたというかマスクされた感じで聞こえるのは席がちょっと前だったからかも知れません。今度はもう少し後ろで聞いてみたいと思います。

やはり、ウィーンフィルもムジークフェラインザールまで聞きに行こうかなあ …..

余韻を楽しみたいと思ったので、ソニーセンターの中にあるビアレストランへ。しかし、ここは午後10時過ぎでも人がたくさんいます。自家醸造というヴァイツェンとジャガイモのスープを注文しました。

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ベルリン一日目の感想。やはりハンブルクと比べるとはるかに都会です。ハンブルクはドイツ第二の都市と言われますが、街の規模を見ればその差はものすごく大きいように思います。

夏休みその5: ブレーメン

今日はブレーメンへ。前回自動車で2時間30分もかかってしまった教訓をふまえて、かつ息子と「ドイツの鉃道に乗ろう」と約束していたので、もちろん鉃道で行きます。今日は Hasselbrook 駅からSバーンでなくRバーン(Sバーンより遠距離まで行く近郊電車)で中央駅へ行こうと考えたのですが、ダイヤが乱れているようで予定時間になってもなかなか電車が来ません。結局、10分ほど遅れて到着。ふだんなかなか乗る機会のないダブルデッカーの電車だったのが不幸中の幸いだったかも知れません。

チケットは前日ミニチュア・ワンダーランドへ行く前に買っておいたので問題なし。窓口で買おうと思ったのですが、順番待ちが20人以上いたので自動販売機で買ってみることにしました。実はいままで何回も Hasselbrook 駅の自動販売機で切符を買っていたのですが、販売機の表示言語の切り替え方がよくわかっていませんでした。今回、無事英語に切り替えることができ、人数変更、予約クラスの指定、現地での一日乗車券の追加購入なども特に問題なくできました。

9時46分中央駅発の電車が3分前くらいに入線。今までずっと ICE (InterCity Express) に乗れるものだと思っていたのですが、残念ながら普通の IC (InterCity) でした。ヨーロッパの電車は日本のように自由席の車両と指定席の車両が分かれているわけではなく、車両に関係なく予約されている席が指定席、それ以外の席が自由席という形になっています。我々が予約したコンパートメント(6人がけの個室)も我々だけが席を指定していたようなのですが、乗り込むとサラリーマンらしき人が座っていました。子供連れだとわかったら他のコンパートメントに移ってくれましたが。

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ブレーメンまでは約1時間。今までの経験上、息子は列車に乗るとまずお腹が減り、それに満足すると眠くなるのですが、今回はおやつを食べている時点でブレーメンに着いてしまいました。あちこち見て回って疲れるのを避けたいので、基本的には市庁舎広場周辺だけを観光する計画を立てていました。ブレーメン中央駅から市庁舎広場まではトラムで行けます。

例の「ブレーメンの音楽隊」像の足を触りながら記念写真を撮ったところで市庁舎広場に面したレストランで昼食。やはりブレーメンならベックス(前回は車で来たのでアルコールフライしか飲めなかった)、ベックの子会社(?)であるハーケ・ベックのヴァイツェン、それからビーフステーキ(フライドポテト付き)、ペンネにポークソテーをのせたものを注文しました。市庁舎広場に面したレストラン(=観光客向け)なので味の方はあまり期待していなかったのですが、味もいいし、価格も良心的です。

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少々暑かったので(しかし、今週は本当に暑い)、市庁舎広場に面した聖ペトリ教会の中でちょっと涼むことにしました。キャンドルサービスを見つけた息子が「やりたい」と言ったのでやってみることにしました。それから、パイプオルガンを見つけた息子が「あれ撮って」ということで一枚。フラッシュなし、シャッタースピード 1/4 秒で撮ったのですが、ほとんどブレもなく会心の一枚です。

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そのあとは急いでベトヒャー通り(Böttcherstraße)のグロッケンシュピールへ。観光シーズンは毎時(オフシーズンは12時、15時、18時だそうです)マイセン製の鐘がメロディを奏でる時計です。鐘の左下にある壁では冒険家の活躍が次々に回転するレリーフで紹介されます。

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子供連れだとこのくらいが限界です。中央駅に戻って、アイスクリームを食べて少し休憩して、帰りの電車に乗り込みました。帰りは「メトロノーム」という電車で。DB(ドイツ鉃道)ではなく、ハノーファー近郊の列車を運営する「メトロノーム」社の車両です。赤や白(あるいは灰色)を基調にした DB の列車とは対照的に、青や黄色でカラーリングされた個性的な車両です。家族3人とも電車が出発したとたんに爆睡。ほとんどハンブルク到着まで寝ていました。

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