月別アーカイブ: 2010年10月

第58回全日本吹奏楽コンクール終了

さっそく、第58回全日本吹奏楽コンクールの全結果を吹奏楽コンクールデータベースに反映しました。誤りなどご指摘いただけると幸いです。

実は、少し必要な数値を入力し忘れていて、ランキングのうち、「オリジナル作品」「編曲作品」「邦人作品」に分かれている自由曲ランキングと作曲者別ランキングが正しい結果を出力しません。

適宜修正しますので、なにとぞご了承下さい。

ハロウィン

万霊節の前日、10月31日はハロウィン。ちなみにその万霊節である11月1日が休日になっているドイツの州も多い(おもに南部)のであるが、会社があるハンブルクや自宅があるシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州は休日になっていない。(もう一つちなみにリヒャルト・シュトラウスには《万霊節》という歌曲があって吹奏楽にも編曲されている。以前、これを「まんりょうぶし」と読んだ人がいる。)

ドイツでハロウィンを祝うようになったのはそんなに昔のことではなく、10年~15年くらい前にお菓子メーカーが紹介してからだということを金曜日のランチの時の会話で教わった。それよりもドイツではラテルネンツーク(Laternenzug、日本語にすると提灯行列)の方がこの時期の行事としてはメジャーなものらしい。ラテルネンツークは10月下旬から11月上旬あたりに行われる行事らしい。日本人学校でも現在提灯を製作中のようで、息子の手についた絵具がなかなか取れない。

今日の夕方はあいにくの雨だったので我が家は外出せずにお菓子を用意して自宅で待機していた。午後6時から7時くらいにかけて、息子の友人が魔法使いのような格好をして次々とやってくる。(みんな「Trick or treat」と言っていたがドイツ語では何と言うのだろう?)近所のドイツ人の子供たちもやってきた。うまくコミュニケーションできないけど、まあお菓子をあげておけば双方納得するのかなと(笑)。息子はガブリエルくんが来るのを待っていたようだが、残念ながら彼は来なかった。

土曜日の買い物

日本(およびアジア)の食材を購入するために久しぶりにハンブルクの中心部(中央駅付近)へ。

妻が食料品を買い込んでいる間、私と息子はまずレゴショップへ。そろそろクリスマス向けの商戦も始まっているようで、サンタクロース+トナカイのレゴとか、クリスマスツリー+たくさんのプレゼントのレゴなども売られている。

息子のお目当ては「CREATOR」シリーズと呼ばれているもので、1つのパッケージで3種類の乗り物を作ることができる。先日もらってきたカタログを見て決めていたらしい。

その後、家電ショップのSATURNへ行ってCDやDVDを物色。このSATURNの駐車場に車を停めたので、何か買えば駐車場料金が割引になる。

息子が「マウス」のDVDを欲しいと言ったので探してみるのだが、DVD売り場の配置が変わったようでなかなか探せない。その代わりに「ひつじのショーン」とか「シンプソンズ」のDVDが欲しいと言いだすが、そんなの日本語吹き替えで見なきゃ(お父さんやお母さんでも)意味わからんだろう …

ということで、思いついたのが今年行われたワールドカップのハイライトDVD。もちろんドイツ代表の各試合のハイライトが収録されているものにした。国営放送であるARDやADFが放送した試合の得点シーンを中心に収録したもので、(まだ見ていないが)決勝戦のハイライトもあわせて収録されているらしい。これで10ユーロだったら持っておくべき。

お父さんが買ったのはこちらのCD。

シマノフスキ:交響曲第3番/ヴァイオリン協奏曲第1番

ピエール・ブーレーズがウィーンフィルを振ってポーランドの作曲家シマノフスキの作品を録音したCD。スペシャルパッケージということで、ハードカバーの装丁、ブーレーズが英語、ドイツ語、フランス語で語ったインタビューCDが付属しているとのこと。

収録されているのは交響曲第3番《夜の歌》とヴァイオリン協奏曲第1番。交響曲の方は私がウィーンまで聞きに行った演奏会を含むシリーズ(確か、このプログラムは3回演奏されたはず)での演奏が収録されているとのことなので、衣擦れの音とか、拍手の音とか、咳払いの音とか、ブラヴォーの掛け声とかが収録されていないかと思い(冗談ですからね)、買ってみることにした。

演奏会が行われた楽友教会大ホール(いわゆるムジークフェラインザール)はかなり残響が多いホールとして知られている。当日の演奏会でも残響によって細かいところが聞き取りにくいと思っていたのだが、このCDの録音ではそういった残響はあまり感じられず、最近のブーレーズのアプローチの特徴である、細部まで神経が行き届いた演奏を聞き取ることができる。正直、生演奏よりも面白さが感じられる。

Part: Symphony No 4

こちらはエストニア生まれの作曲家アルヴォ・ペルトの最新作品集。ロサンゼルス・フィルからの委嘱で作曲され、2009年に初演された交響曲第4番《ロサンゼルス》と、合唱曲《カノン・ポカヤネン》(の断章?)が収録されている。

この交響曲は今年の2月にフィンランド/エストニアへ旅行した際にペルト自身の指揮によるエストニア初演を聞くことができた。その時にはよくわからなかったので聞き直してみようと思い、このCDを買ったわけである。(こちらの旅行記に書きましたが全てのプログラムで曲間の拍手がなかったので、どれがどの曲かよくわからなかったのです)

演奏会での生体験でも感じたことなのであるが、オーケストラという編成はペルトの音楽は合わないのかな?というのが率直な感想。過去の教会音楽などに根ざしている(と思われる)ペルトの音楽の研ぎ澄まされた緊張感や静謐な響きは、小さな編成や合唱でこそ活きるのではないか?

歯医者

午前7時30分(午後じゃないですよ)から口内のクリーニングのために歯医者へ行く。

もともと火曜日の夕方に予約を入れておいたのだが、その日はたまたま担当者が急病だったということでクリーニングはキャンセルされ、詰め物が取れて詰め直した箇所のチェックだけをやってもらった。歯医者は私の家の近く(=ハンブルクの西の端)で会社はハンブルクの東の端なので、ほぼハンブルクを横断しないといけない。しかもラッシュ時に。ほとんどいたるところで渋滞に巻き込まれてしまったので精神衛生上よくないと思い、次回はなるべく早い時間に予約を入れて診療が終わった後に落ち着いて会社に行こう、という意図で再予約したのが午前7時30分という時間なのであった。

こんな時間から営業するのも大変だろうな、と思っていたら、何と私の前に先客がいて少し待たされた。あの人の予約は午前7時か?

ところでドイツ短期駐在者の保険事情などを。基本的に我々はいわゆるプライベート保険に加入する。医者にかかった時には直接医者に治療費を支払うわけではなく、後日自宅に請求書が届く。その請求書を保険会社に送って、保険会社から直接医者に治療費を振り込んでもらう、という形になる。(薬などは直接代金を払い、その領収書を同じように保険会社に送り、後日銀行口座に振り込んでもらう形。)

One Rainy Night in Hamburg

ここ一週間ほど、ハンブルクらしく雨が降ったりやんだりの天候が続いている。

全く「いまさら」の話だが、雨の日の夜間ドライヴはかなり怖い。(まあ、夏の間は6時から22時くらいまでは明るいので暗い中で運転するという機会はあまりない。最近、夕暮れの時間と会社からの帰宅時間が合ってきたのであらためてそう感じたわけなのであるが …)

というのは、道路に書かれている車線がよく見えないのである。ハンブルク(ドイツはみんなそうかな?)では複数車線の道路が急に一車線にまとめられてしまうとか、二車線のうち左側が左折専用車線になって、直進するために右車線を通らなければ行けないとか、道路状況を把握していないと頻繁に車線変更をしなければいけない場合がある。いわゆる「下道(したみち)」は日本に比べると車線の幅も狭いのでかなり気を使う。

原因はいくつかあるのだが、まず照明が少ないので道路自体が暗くて見えにくい。それに加えて車線を書く白い塗料に反射材が含まれていないような道が多いので、雨が降ると道路全体が反射して車線が区別できなくなる。また、道路の補修が断片的に行われていると道路の光沢が違う部分(アスファルトが含まれる割合かなあ?)があってこれまた路面状況がわかりにくくなる。

昨年住んでいたアパートと会社の間は比較的整った道路ばかりだったのであまり気にならなかったのですが、今年の通勤路はいくつもの街を抜けていくのでかなり神経を使う。

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予定通り、ガブリエルくんと彼の友達がうちに遊びに来てサッカーをしたそうである。すごいなあ、どうやってコミュニケーションを取っているんだろう?

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ヤナーチェクのボックス2つが無事到着。室内楽曲を集めた5枚組と、オペラを集めた9枚組である。

恐ろしいことに(笑)どちらのボックスにもマッケラス/ウィーンフィルの演奏による《シンフォニエッタ》と《タラス・ブーリバ》が収録されている。この演奏は私が以前買ったCDと同じ音源なのである。

異国の友人(日曜日の徒然)

日曜日。嵐のような音で目が覚める。目が覚めたのは妻と同じようなタイミングだったらしい。こちらではふだんあまり強い風は吹かないので、窓ガラスを叩くような雨風の音がすると少々びっくりするのである。

朝からiTunesで音楽を聞きながら、ちまちまと吹奏楽コンクールデータベースの整理。お寄せいただいている情報を新たに入力したり、新機能の実装を試したり、PHPを勉強することによって今まで冗長だった実装をすっきりさせたり、などなどである。

「お父さん、コンピューターばかりいじっていないで遊んで!!」という、至極まっとうな息子の主張(笑)を受け入れて、少し息子とサッカーを。当然、風の外では無理なので屋内で。

午後になると、少し晴れ間もでてきたようで、裏の教会の裏庭からサッカーボールを蹴る音が聞こえてくる。最初は2階の窓から見物していた息子であるが、いてもたってもいられなくなったようで「一緒に遊んでもらう」ということで外に飛び出していった。当然、言葉でのコミュニケーションができないので何となく加わりたいそぶりを見せながら近づいていったのだが、最終的には何となく混ぜてもらったようだ。(我々は2階の窓から観察していました。)

その後が大変。午後5時を過ぎるとあたりが暗くなってきたので、比較的年が近い子に家まで送ってきてもらったのだが、お互いの意図がよくわからない。その子はお母さんの手作りらしいケーキをお土産に持って来てくれたようなのだが、息子は息子でその子を家に招き入れ、中でも遊ぶことになってしまった。サッカーをしたり、息子の部屋で盛り上がったり。絶え間なく笑い声が聞こえてきているのだが、ちゃんと遊べているのだろうか?

大人なら多少英語がわかる場合が多いので我々としても意思疎通ができるのだが、小学校低学年くらいの子供はドイツ語しかわからない。かろうじて名前がガブリエルくんで裏に住んでいるということがわかったくらいである。

午後7時。今後は妻と息子が一緒にその子を家まで送っていくことに。これもまた先方の家にお邪魔していろいろと話をしてきたらしい。「ミイラ取りがミイラになる」典型的なパターンですな。結局、今度の水曜日に一緒に遊ぶことになったらしいのだが、どうなりますことやら。

取り急ぎ更新

取り急ぎ、第58回全日本吹奏楽コンクールの大学の部職場・一般の部の結果を入力しました。

関係者の皆様、お疲れ様でした。

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(以下、独り言ですが …)

コンクールデータの構造変更とホームページレイアウトの変更を同時に行おうとしたらはまってしまったので、大規模な修正は取り止め、とりあえず現行のレイアウトで使いやすさを改善するように方針変更しました。

「使いにくい」「こうした方がよい」「こういうデータは作れないか?」といったご要望がありましたらお知らせ下さい。

ビートルズ/ペルト

amazon.deから買ったビートルズとアルヴォ・ペルトのCDが到着。jpc.deに注文したところバックオーダーで数日間待ったのだが、amazon.deではどちらも在庫があったのでjpc.deをキャンセルしてamazon.deで注文し直したしだい。

THE BEATLES 1962 – 1970

昨年リマスターされた新音源での「赤盤」「青盤」。それぞれのデジパックを簡易ボックスに入れたパッケージがamazon.deは30.99ユーロ。やはり私はこれらのベスト盤からビートルズに入ったので、この曲順がしっくりくる。

昨年の090909ではモノラル盤の方を聞き倒していたので、ステレオミックスも実は新鮮だったりする。

細かいところを言えば、オリジナルアルバムでは前の曲とクロスフェードする《A Day in the Life》とか、後ろの曲とクロスフェードする《Back in the U.S.S.R.》あたりが初めてお目見えしたミックスということになるのか。

Tabula Rasa [Deluxe Re-issue]

20年くらい前のペルト・ブームの火付け役になった盤 … だったと思う。これはペルトの生誕75周年を記念してブックレット付きでリリースされたもの。最近、いわゆる「デラックス・エディション」はなるべく買わないようにしていたのだが、ブックレットにはペルトの自筆譜も収録されているということを知って、あわてて注文した。

自筆譜はカラーで紹介されているし、その他にも収録されている全曲のスタディスコアも収録されているし、ECMからリリースされているペルト作品のディスコグラフィー(もちろんカラー)もあるし、でブックレットの内容は期待以上だった。

自筆譜が載っているのが、2本のヴァイオリン、プリペアド・ピアノ、弦楽合奏のための《タブラ・ラサ》。静謐な響きによるパターンを繰り返しながらじわじわクライマックスを作っていく、という形式は(他の作品にも見られるのかも知れないけど)《深き淵より》と似たものを感じる。楽譜を見ながら聞いていると、繰り返されるパターンの間に置かれるG.P.がちゃんと時間的に少しずつ短くなっている(つまりはどんどん切迫していく)のがよくわかる。一方、弦楽合奏の上に2本のヴァイオリンが乗っかってフレーズを交換する、という図式は音だけではなかなか捉えにくいのでは?とも思った。

私の大好きなペルト作品集「アルボス(樹)」も同じような体裁で出してくれないかなあ?このアルバムに収録されている同名の金管アンサンブル作品の楽譜を以前探したところ、同じ編成の楽譜はなく、リコーダー(3本だったかな?)とトライアングルという編成の楽譜しか出版されていなかった。これはこれで聞いてみたい気はするのだが …

発熱/ヤナーチェク

昨日、友達の家からの帰宅途中で「気持ち悪い」といってすぐに寝てしまった(らしい)息子。今朝もぐったりしていたので熱を計ったら39度でした。結構ハードだったわりにはテンション高くはしゃいでいたイタリア旅行から帰ってきてすぐに幼稚園が始まり、幼稚園でも少し風邪で休んでいた子がいたということなのでちょっとダウンしてしまったのかも知れません。

熱さまシートと、日本のかかりつけの医者からもらってきた解熱剤でしばらく休んでいたら、突然昼ごろ起きてきて「パン、ちょっとだったら食べられる。」とのたまったらしい。(空腹にたまりかねて起きてきたのか?)まあ、それ以降は熱も少しずつひいてきているようでとりあえず一安心。

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突然、《シンフォニエッタ》《タラス・ブーリバ》《グラゴル・ミサ》以外のヤナーチェク作品が聞きたくなってウェブを物色。(室内楽作品のいくつかは持っているのですがリッピングしていないので手元にありません …)よくよく考えると毎回こんなことしているから物欲に負けてしまうのだなあ。

「ヤナーチェクの神髄はオペラにある」そうなので、ヤナーチェク演奏の第一人者であるマッケラス(惜しくも今年亡くなってしまいました)とウィーンフィルによるオペラ5作品のボックス、それから管弦楽曲と室内楽曲を集めたボックスがあるというので、ついポチッポチッ。

55+56=111

というわけで、ドイツ・グラモフォン111周年記念のボックス第2弾(56枚組)が発売されたわけですが …

111: The Collector’s Edition 2

  • 「111」なのに第1弾は55枚組だった
  • 第1弾と同時に発売されたハイライト6枚組には、第1弾ボックスに収録されていない音源もあった

という時点で第2弾の存在に気付くべきだったんですね。

第1弾ボックスでは奇跡的にダブりはありませんでしたが、こちらのボックスでは多少ダブりがありました。バレンボイムが弾くベートーヴェンのピアノソナタ(何で買ってしまったんだろう …)とか、ジュリーニが振ってキャサリーン・バトルが歌ったフォーレの《レクイエム》(何で買ってしまったんだろう …)とか、ポリーニが弾いた現代作品集(ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ウェーベルン、ブーレーズ)とか。