日本に帰る前の最後の週末なので、いろいろと休日にしかできない用事を済ませました。
まずはヘアカット。私は「ヘア・サロン・マツナガ」というところで切ってもらっています。ここは銀座を中心に展開している「ヘアーサロン銀座マツナガ」のハンブルク支店で、日本から短期で派遣されてくる店員さんもいます。私がいつも切ってもらっている方は今年の7月から来年の1月までという期間で日本から来ているそうで、まあ、おそらく今回が最後ということになると思います。(私としては珍しく)会話が弾んだりして、ハンブルクでのいろいろな情報交換をしていました。今日初めて話題になったのですが、実は二人とも新潟県出身ということがわかって「このくらいの雪はどうってことないですよねえ(笑)」みたいな話をしていました。切り終わった後に「終わってしまいました …」とか言われたのでちょっとジーンときてしまいました。彼は東京のお店に戻るので、きっともうカットしてもらうことはないんですねえ。日本に帰ってからもがんばってほしいものです。
ここの隣りが日本食や雑貨を扱っている「OCS ハンブルク」なのでちょっと買い物を。息子が以前から好きだったので、妻からお土産にバウムクーヘンを頼まれていたのですが、いつもは置かれていないこの店にありました。What a coincidence! まあ何かの縁だと思って、これを買ってみることにしました。帰ってきてから調べてみたのですが、ベルリンにある有名なお店「RABIEN(ラビーン)」のものでした。日本だと新宿伊勢丹でしか買えないそうです。崩さずに持って帰ることができるのかちょっと心配です。
昼食は近くにある「EDEL CURRY」で。何度も来ていますが、今のところここで食べるカリーブルストがいちばん好きなのです。お腹が空いていたのでサラダ(これがでかいんだ …)も追加しました。
ソーセージにかけるソースは「クラシック(Klassische)」「フルーティ(Fruchtig)」「スパイシー(Pikant)」が選べます。何も言わないとデフォルトの「クラシック」になるようですが、今日は「フルーティ」にしてみました。差は微々たるものですが、少し甘酸っぱい感じになります。
その後はハンブルク歌劇場のチケットオフィスへ。来年7月4日に開催される特別コンサート「VIVE LA FRANCE」のチケットを買うためです。今年は「黄金の20世紀」というテーマで開催されたのですが、全ての定期公演が終わった後のリラックスした雰囲気の演奏会です。来年は「フランス万歳」ということで、ビゼー(《カルメン》とか《アルルの女》とかかなあ?)、デュカス(これは《魔法使いの弟子》でしょうなあ)、ベルリオーズ(《ラコッツィ》?)、サン=サーンス(《動物の謝肉祭》かなあ?)、オッフェンバック(《パリの喜び》?)などフランスの作曲家の作品を集めるようです。これが家族の「演奏会デビュー」になる予定です。息子はまだ数十分もかかる交響曲は耐えられないと思うので、こういう小曲を集めた演奏会ならちゃんと聞けるかなあ、と思ったので。《魔法使いの弟子》はすでに映画「ファンタジア」でインプット済ですし。あ、ちなみに定期会員は10%OFFで買えました。三人分が10%OFFになると思っていたら一人分ということだったのでちょっと残念でしたが。
ハンブルク歌劇場からJungfernstiegに向かう道沿いにCDショップがあったのでついふらっと … 品数は少ないですがクラシックは今まで見たお店でいちばん安いかも(ニヤリ)。というわけで …
Richard Strauss: Orchestral Works [Box Set]
ルドルフ・ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデンのコンビによるリヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲集です。今年聞いたファビオ・ルイージ/シュターツカペレ・ドレスデンによる《アルプス交響曲》がとてもよかったので、このオケでシュトラウスの諸作品を聞いてみたいと思ったわけです。ルイージもこのオケでシュトラウスの作品を続々と録音しているのですが、まあ新譜は高いし … しかも、おそらくこの Brilliant Classics と同内容(と思われる)ボックスは EMI からも出ていて、最初はそちらを探していたのですが、ハンブルクではなかなか見つからないし … ということで、このボックスを買ってみることにしました。9枚組で19.99ユーロでした。新譜1枚分の価格です。このブログを書きながら流し聞きしていますが期待通りです。奇をてらわない解釈と少し重心が低いバランスのサウンド。きらびやかというよりはオケ全体がまとまった芳醇な音、という感じです。
で、Jungfernsteig 方面へ向かってブラブラと。そこかしこにマルクトが立ち並んでいるのですが、確かにこれだけ寒い中を歩いていると途中で暖かい食べ物や飲み物をとらないと耐えられないような気がします。「キリストがもっと暖かい、あるいは暑い時期に生まれていたらこんなに寒い中でクリスマスマルクトを開かなくても済むのになあ …」とか考えながら歩いていたら、いきなり楽器の音が聞こえてきました。
小さいけど見えますかね?ここは「アルスターハウス」というショッピングモールなのですが、そこの2階のバルコニーのようなところで傘をさして、サンタクロースの帽子をかぶって、雪が降る中でブラスアンサンブルをやっています。頼む方も頼む方だし、やる方もやる方ですが、はっきり言って演奏云々の前にシチュエーションがギャグです。みんな失笑しながら見上げていました。
あとは、まためぼしいクリスマスの風景を。「アルスターハウス」の横の通り「ノイヤー・ヴァル(Neuer Wall)」、そこからちょっと行ったところにある「オイローパ・パサージュ(Europa Passage)」です。
例によってカールシュタットで買い物をしたあと、近くのマルクトで待望のグリューワインをいただきました。
いわゆる「ホットワイン」で、赤ワイン(白ワインを使っているお店もあるようです)に香辛料などを入れて暖めたものです。上記のような陶器のコップに入れて出てきます。店によって価格は違うのかも知れませんが、コップを返す場合には2ユーロ、コップを持ち帰りたい場合には3ユーロでした。上の画像のようにハンブルクの市の紋章が入っていますし、「第42回ハンブルク・クリスマスマルクト」とか「2009」とかといった印刷もされているので記念にもよさそうです。
こんにちは。
寒そうですね。
ハンブルグで新潟県人と会うなんて、すごい確率ですね。
ケンペがRシュトラウス9枚組、いいものをみつけましたね。Rシュトラウスは、好きなのは、ティル、ドンファンかな。マイナーなのでは、家庭交響曲なんてのも好きですけどね。ケンペの演奏はどうでしょう?
ながぐつ様:
先方もハンブルクで初めて新潟県人に会ったと言っていました(笑)。
ケンペのシュトラウスですが、ちょうど《ティル》《ドン・ファン》《英雄の生涯》が一枚に入っているので今日はそれを聞いてみました。全般的には、いわゆる「オン」な録音なので、各楽器の粒立ちがはっきり聞こえます。オーケストレーションの妙というか、各楽器のブレンド感が心地よいです。例えばベルリン・フィルあたりでこういう録音をすると各楽器が喧嘩してしまうのではないかと思います。上にも書きましたが、曲運びについては解釈に無理がないので聞き疲れしません。あ、《ドン・ファン》の最初と最後のテンポの速い部分はけっこう飛ばしています。