月別アーカイブ: 2008年2月

バンド維新2008その1

今日はバンド維新の初日。 レクチャーコンサートと公開練習である。

ある程度覚悟はしていたが、8団体が公開練習するということで13:00開演で終演予定時間は18:10とのこと。夕方からの合奏の準備もあるし、残念ながら途中で退席することになってしまった。

なので、聞いたのは以下の5団体。

  • 北爪道夫/並びゆく友(浜松市立江南中学校)
  • 丸山和範/Cubic Dance(浜松市立南部中学校)
  • 服部克久/星への誘い Invitation to the stars(浜松市立与進中学校)
  • 小六禮次郎/アンゼラスの鐘(浜松市立高台中学校)
  • 西村朗/秘儀I 〜管楽合奏のための〜(浜松海の星高等学校)

この中では、バンド維新の趣旨に沿った目的意識で書かれたのは北爪作品と丸山作品だけなのかな、という感じ。

北爪作品は数年前の課題曲である《祈りの旅》を思わせる作風。 楽譜としてはすっきりしているのだが、肝は3拍子と4拍子(3拍4連)が同時進行するところか。指揮者はやはり3拍子の拍子感をなるべく感じさせないように振っていたが、全ての拍でそれをやると合わせるべき1拍目が合わなくなってしまうのではないかなあ。

丸山作品は分数コードを多用した、ビッグバンドのサウンドにも通じる作品。 こういうところを作曲者によるピアノで解説してもらえるのがレクチャーコンサートの面白いところ。

西村作品は全く演奏者に妥協せず自らの語法を貫いている。 「中学生や高校生が演奏する」という前提がある場にこういう複雑な(情け容赦ない)楽譜を書く作曲者もすごいが、それを見事に音にしてしまう浜松海の星高等学校もすごい。 久しぶりに吹奏楽を聞いて鳥肌が立った。 舞台裏から「ブラヴォー」の声が出たが、全くその通りだと思う。 演奏を褒めつつも冷静にアドヴァイスを行い、演奏を修正している西村さんは非常に真摯だなあと思った。また、指揮者からの「ヘテロフォニーとは何か?」という質問に対して、かなりわかりやすく回答されていた。

服部作品、小六作品は過去の自作からの転用。 手持ちのストックを小編成のためにアレンジしてみましたという感じ。 小六禮次郎さんが来られなかったため、《アンゼラスの鐘》は北爪さんと三枝さんがコメントしていたのだが、他人の作品だからこそ好き勝手に言えるのか、面白かった。 三枝さんは、この作品がギリシャの映画監督であるテオ・アンゲロプロスの映画でかかっているようなイメージだと言っていた。なるほどね。

しかし、スコアを販売(それも学生が買えるくらい超リーズナブルな価格で!)して、それを見ながらレクチャーを聞けるという環境はすばらしいと思う。

ミャスコフスキー交響曲全集

(備忘、備忘 …..)

そういうわけで、ロシアから小包が届いた。

Russian Disc からリリースされていたミャスコフスキーの交響曲全集。 全27曲の交響曲といくつかの管弦楽作品が収録された16枚組。

スヴェトラーノフが自費で作成したらしいオリジナル盤。 その後、別のレーベルから分売されているらしいのだが、いろいろなレーベルから出ていたり、カップリングが変わったりで、このオリジナル盤以外では聞けない音源もあるようだ。

ミャスコフスキーは1881年生まれで1950年没。このあたりの時代で思いつくロシアの作曲家の生没年を調べてみたら、プロコフィエフ(1891 – 1953)よりちょっと上、グラズノフ(1865 – 1936)よりちょっと下の世代になる。ストラヴィンスキー(1882 – 1971)とほぼ同世代か。

作風としては、後の世代の先駆ではなく、前の世代の後継、したがって上記の作曲家の中ではグラズノフにいちばん近いのか。少しマーラー的な匂いもするが、全般的には保守的な印象がある。

ポピュラリティを得るには少し晦渋過ぎるのかも知れない。 まあ、せっかく買ったんだし、少しずつ聞いてみよう。

風邪か花粉か

先週末から鼻水が出まくっていた。 「そろそろ花粉症じゃないの?」とニヤニヤしながら期待している妻。

(余談。浜松ではまったく花粉症は発症していないのだが、以前3月に東京出張したときに発症してしまい、浜松に戻ってきても1ヶ月くらい大変だったことがある。体質が花粉を選ぶのだろうか …..)

で、今日あたりで鼻水の原因は風邪らしいという結論に至った。

仕事も忙しいし、編曲も急がないといけないのだが、体調を崩すと職場やら家庭やらバンドやら週末に会う約束をしている方々やらに迷惑がかかりそうなので早く寝よっと。

4台目の携帯

以前、無償交換によって同じモデルで3台目の携帯を使い始めたわけだが、実はこの機器はカメラが使えなかった。

今まではデジカメがあったので特に気にしていなかったのだが、このデジカメもそろそろ調子が悪くなってきたので、携帯を交換してもらうことにした。

docomo ショップで交換してもらおうとしたところ、ショップにあった新品が不良ですぐには交換できないとわかったのが先週末。

今週、やっと交換することができた。こういう時が機種変更のタイミングなのか …..

展覧会の絵

お買い物。

息子のリクエストで BGM は《展覧会の絵》にする。 「そういえば、《展覧会の絵》って CD 持ってたっけ?」と思い、とりあえず最初に思いついた冨田勲のシンセサイザー編曲版を持っていくことにした。 妻には「こういう普通の曲の CD は持っていないのね。」と言われる。悪かったな。

展覧会の絵

で、冨田版《展覧会の絵》は息子が「怖い」と言ったのですぐに却下となった。 (そう言われて聞くと確かに怖いかも知れない)

帰宅してから、NAXOS から出ているクーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団の演奏を持っていることを思い出したので、それを聞く。 1943年の放送録音である。「普通の演奏は持っていないのかよ。」という妻の突っ込み。はいはい、お約束ですね。

バルトーク:管弦楽のための協奏曲/ムソルグスキー:展覧会の絵(ボストン響/クーセヴィツキー)

クーセヴィツキーはラヴェルにこの編曲を依頼した人物で、当初数年間は独占演奏権を持っていたらしい。 何か演奏時間が短いなあ、と思ったらところどころ抜けている曲があった。 早めのテンポ設定といい、豪快な《キエフの大門》といい、かなりアグレッシブ。 当然のことながら録音は悪いが、いい演奏である。

息子はと言えば、シャープくんが演奏している曲(《プロムナード》)以外には興味を示しませんでしたとさ。

今日の積志ウィンドアンサンブル

後半が団員総会なので、一曲だけ音出しをする。 予想以上に「ちゃんと」音出しできたのが収穫。 しかし、こういう対位的な曲は声部間のバランスをちゃんととらないといかんなあ。 団員が「RVW の《トッカータ・マルツィアーレ》みたい。」と言ったのは言いえて妙かも。

今年の定期演奏会用の曲を編曲中。 楽譜を取り寄せて音出ししてみたものの、かなり厚ぼったくなってしまうので原曲通りの(あるいは原曲に近い)編成でやってみようと思い立ったわけである。 そういうわけで、編曲といっても transcription ではなく adaptation とでもいった方がいい。

案の定、コンサートマスターからは完成をせかされる。 やっぱりクラリネットパートから手をつけておいてよかったなあ(笑)。

このおじさん、じょうずだねえ

週末に録画しておいたクレーメルによるバッハの無伴奏パルティータをちらっと見る。 彼が演奏する《シャコンヌ》を見た息子の一言。

前半はドキュメンタリー、後半は2001年にロッケンハウスの教会で録音/録画されたパルティータ全3曲が放送された。

バッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》は個人的にはヘンリク・シェリングの演奏が刷り込まれている。

大学の吹奏楽団をご指導いただいていた伊藤康英さんが《シャコンヌ》を吹奏楽編曲することになり、その年のコンクールでこの曲を演奏することになった。 その時に参考演奏として聞いていたのがシェリングの演奏だったのである。

クレーメルの旧録音も持っているのだが、シェリングのある意味前時代的な毅然たる演奏に比べると、クレーメルの旧録音はいささかシャープ過ぎたような印象がある。

今回見たクレーメルの新しい《シャコンヌ》は、毅然さと軽快さを兼ね備え、変奏ごとのキャラクターを明確にした上で全体としての大きな流れを作っているように感じる。

家族3人で見入ってしまいました。

結婚披露宴

所属する吹奏楽団の団員同士の結婚披露宴での演奏。

  • バッハ/主よ、人の望みの喜びよ
  • Mr. Children/君が好き
  • 服部隆之/HERO – Main Title –
  • ヘンリー・マンシーニ/ムーン・リヴァー
  • マスカーニ/歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より間奏曲
  • アラン・メンケン/ホール・ニュー・ワールド

バッハとかマスカーニとかはこういう場で演奏するにはかなり神経を使う曲だと思うのだが、演奏は概ね満足。

出のタイミングを間違えそうになったりとか、終わる予定ではないところで自然にフェードアウトした(アクシデントとは思えないほど自然だったけど)とか、本番にはありがちのアクシデントはあったけど、こういうのは不可避なので臨機応変に対応できるといいですね。

欧米か

思うところあって、Pukiwiki Plus! から Pukiwiki Plus! i18n への移行を検討中。 要は日英版を作りたいと思っているのである。

現在の漢字コードは EUC なので、i18n 版へ移行するには UTF-8 に変換しなくてはならない。これは意外と問題なく行えたようだ。で、けっこう根本的な問題が。

日本語での作曲家ごとの作品リストはいいとして、これを英語化したときに作品リストも英題を拾ってきてリスト化できないかなあ ….. と考えているのだが、とりあえず壁にぶつかり中。

(どうすっかなあ …..)