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買い納め

本棚を整理していたら「PLUTO」を発見。よくよく調べてみるとすでに完結していることがわかりました。買っていない巻を買いに書店へ。

ついでに店内をウロウロしていたら何冊か欲しい本を発見しました。

横溝正史読本 (角川文庫)

知る人ぞ知るプレミア付きの文庫本がついに復刊されました。(古本市場では数千円の値段がついていたこともあります)

21世紀版 ブルーノート・ブック―史上最強のジャズ・レーベルのすべて (ジャズ批評ブックス)

やはり改訂版が刊行されました。

もういちど読む山川世界史もういちど読む山川日本史

かいじゅうたちのいるところ

なんか映画化されたそうで。

とりあえず一件落着

とりあえず、来週の打ち合わせのミーティングスケジュールが決まって、参加者への出席依頼も完了。まあ、ひとまず一件落着というところです。

ネタがないので最近読んでいる本をご紹介します。

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究

またプルーストの「失われた時を求めて」は挫折 … 禁煙が続かない人の心理状態もこんな感じなのでしょうか(笑)?

それはそれとして、大昔に買ったマイルス・デイヴィス研究本です。「東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編 (文春文庫)」「東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 (文春文庫)」(いわゆる「青アイラー」と「赤アイラー」)と同じように東京大学での講義を本にまとめたものです。この「青」と「赤」が面白かったし、それらの中でもちらちらと言及されていたマイルス論が満を持して登場ということで。(確か、昨年末に買ったはいいがバタバタしていて読んでいる途中で時間が取れなくなったような …)

ミュージシャンとしての菊地成孔さんはほとんど聞いたことがない(UAとのコラボくらいかな?)のですが、多少スノビッシュな語り口は結構好きです。ただ、文字で読んでいるから内容は追えているのですが、これを講義で耳で聞いたら果たしてついていけるのかと言う危惧もあります。(東大生なら大丈夫?)

200ページを越えましたが、まだ1/3か1/4くらいまでしか進んでいません。切り口が「あえて変化球」という感じなので、ある程度マイルス・デイヴィスの音楽的キャリアの全貌を把握しているとか、たびたび言質として引用される「マイルス・デイビス自叙伝〈1〉 (宝島社文庫)」「マイルス・デイビス自叙伝〈2〉 (宝島社文庫)」を読んでいるとかしないと、なかなか内容を理解しにくいのかな、という気がしました。まあ、もちろん「全ての受講者がマイルスをよく知っているわけではない」という前提で講義内容を決めているはずだと思うので、(私とは逆に)この本で初めてマイルスに触れた人が、読み終えたあとにマイルスに対してどのようなイメージを持つのか、興味があるところでもあります。

「ノルウェイの森」再読

バンド・クラシックス・ライブラリーの曲目解説も無事ブレーンに送付し、穏やかな気分で週末を過ごしています。今回の収録曲の目玉は、あなたにもあげたい組曲でしょうか。

先週から読んでいた村上春樹さんの「ノルウェイの森」を読了しました。こちらのブログエントリーのコメントにも書きましたが、この作品の冒頭は主人公が乗った飛行機がハンブルク空港に着陸する場面から始まります。読み返そうと思った理由は、単純にこの冒頭をハンブルクで読むのはどんな気分なのだろう、と思ったからです。まあ、このシーンは一瞬で終わるので別にどうということはありませんでしたが(笑)。そもそも、ハンブルクである必然性もそんなにないような気がしますし。

あと、この前読んだのがいつか全然覚えていないのですが、最初に読んだ時にはピンと来なかったので、それ以降いくつもの村上作品を読んだ後に、その印象がどのように変わるのかも興味がありました。

(以下、「ノルウェイの森」を未読で細かいストーリーを知りたくない方は読まないで下さい。)

(前にも書いたように思いますが)この時期、私は村上さんのファンだったので、「ノルウェイの森」は新聞広告で見て、書店に予約して買いました。その数年前に読んだ「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が圧倒的に素晴らしかったので、その延長を期待して読んだらちょっと期待はずれだったことを記憶しています。今ではよく言われることですが、これは村上さんが初めてリアリズム文体で書いた作品で、主人公にも初めて名前が与えられます。今になって思い返すと、たぶんそういう表層的な違和感によって、作品の細かいところまで踏み込めなかったのではないかと思っています。

さて、この小説のタイトルは「ノルウェイの森」で、もちろん、ビートルズのナンバーからの引用です。ビートルズファンには有名なトリヴィアですが、このタイトルは「Knowing she would」というフレーズを似たような語感を持つ「Norwegian Wood」に変えた、というのが定説になっています。if 節が省略された仮定法過去の用法で、しかも後に続く動詞も省略されているので、直訳すると「彼女が … だろうことを知っている」という意味ですが、以下の歌詞から、以下の内容を推測するのは容易です。

I once had a girl, or should I say, she once had me.
She showed me her room, isn’t it good, knowing she would?

かつて、僕がモノにした彼女がいて、いや、彼女が僕をモノにしたと言うべきかな
彼女が僕に部屋を見せてくれたんだ、やらせてくれそうだってわかるだろ?

(下世話な表現ですみません …)

やはり、村上春樹さんはこのことを知っていてこの作品に「ノルウェイの森」というタイトルをつけたのではないか、と私は思います。もちろん、「Knowing she would」は「Knowing she (= 直子) would (die)」(直子が死んでしまうことを知っていた)ということになります。

いや、久しぶりに読んでみると、ことのほか切ないです。全編を覆う静謐な雰囲気、その中にあって際立つ緑の明るさ、今になれば村上さんが意図的に(実験的に)こういう書き方をしたというのは知識として知っているのですが、それを知っていてもなお、この雰囲気にはのめりこんでしまいます。発売当時に読んだ時には、いままでの(羊3部作や「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」)小説とは全く異質な感触を抱いたのですが、これも今になってみれば、以降の作品で展開される「あちら側」と「こちら側」の世界が、この「ノルウェイの森」でもしっかりと描かれていることを再確認できました。

実はビートルズの《ノルウェイの森》には「This bird has flown(この鳥は飛んで行ってしまった)」という副題がついています。この「鳥」が直子なのだとしたら、ジョン・レノンは《ノルウェイの森》が収録された「Rubber Soul」の次のアルバム「Revolver」に収録されている《And You Bird Can Sing》の中でこんな風に歌っています。ここまで来ると、こじつけでしょうか(笑)?

And your bird is green.
そして、君の鳥は「緑」だ。

読書日記(ビートルズ/海外子育て)

相変わらずまったりと仕事です。

日本に注文していた本がどっさりと届きました。ということで読んだ本。

真実のビートルズ・サウンド (学研新書)

アマゾンでのレビューが高評価だったので買ってみました。注文した時には気付かなかったのですが、著者の川瀬泰雄さんは山口百恵さんのレコーディングなども担当されたプロデューサーです(微妙にシンクロニシティ?)。アルバムの中から数曲をピックアップして、サウンド的な観点からトリビアルなネタを解説する … という内容です。元ネタは巷に出回っている解説本ですが、それに著者独自の着目点を追加しているような感じ。もう少し踏み込んだ著者独自の視点を見てみたかった気もするのですが、そのあたりの濃い話は著者のウェブサイトで見ることができます。

http://www.thebeatlemania.com/index.html

ごく一般的なビートルズ入門書(ってあるのかなあ?)と本格的なサウンド研究本の間をつなぐ「マニア入門編」としていいのではないでしょうか。

異文化に暮らす子どもたち―ことばと心をはぐくむ

著者の早津邑子さんはニューヨークで日本人向けの幼稚園を立ち上げた方です。その経験を通して、海外(非日本語圏)で子供を育てるとはどういうことか、ということを書かれています。

私も子供の早期英語教育には懐疑的です。まずは、ある言語で自分の思考を組み立てられるようにすることが必要であって、その時期に複数の言語体系を子供に強いることは、将来を見据えた場合にとても危険なことなのではないかと思うのです。で、将来的にずっと海外で暮らすのでなければ、最初に体得すべき言語はやはり日本語なのではないのかなと。

とは言いつつも、その一方で、世の中には自分の価値観とは全く違う価値観が存在していて、それらはどちらが優れているとか劣っているとかではなくて、対立するものなのかも知れないけど尊重はすべきだ、ということも海外にいる間に理解して欲しいなあ、と思っているわけです。

ま、どうなりますことやら。


月曜日の徒然

先週はずっとはっきりしない天気が続いていたのですが、今日はまさに「秋晴れ」です。暑すぎず、寒すぎず、やわらかな日差しと紅葉しつつある樹木がオフィスの窓から見えます(涙)。昨日がこの天気だったらいろいろと出かけられたのですが残念です。

昼食は Stefan と。まあ月曜日なので「週末何してた?」みたいな話になります。「そういえば、ドイツの統一記念日って何かイベントがあったの?」と聞いたら、その日は毎年ドイツの各都市が持ち回りで記念イベントを行うのだ、ということを教えてくれました。政治家が集まってスピーチをするようなことを言っていました。ちなみにハンブルクは昨年で、今年はライプチヒだったそうです。

今週から心を入れ替えて「早く出社して早く帰る」ことにするつもりだったのですが、雑多な用事が積み重なって、けっこう時間がかかってしまいました。ちなみにうちの会社は週の労働時間が40時間と決められているので、週のどこかで調整する必要があります。週末は早く帰ろうっと。

週末に読んだ本。

ビートルズ―20世紀文化としてのロック (講談社選書メチエ)

ミュージシャンかつ執筆家としても活躍している和久井光司さんが書いたビートルズの評伝です。ビートルズに関する史実はほとんど出尽くしている感があるので、コンパクトな評伝は似たり寄ったりになると思いきや、やはり和久井さんの視点は面白いです。

ビートルズに関する記述は最小限にとどめ、その周辺にあった音楽的/文化的な背景を詳細に論ずることによって、ビートルズがこれだけの名声を勝ち得た必然をあぶり出しています。例えば、ビートルズのメンバーがリバプールという地、すなわち歴史的に受け継がれているケルト的な文化と、港町であるがゆえにアメリカから直接持ち込まれたブルースやロックンロールという黒人発の音楽がまじりあっている地に生まれたからこそ、新しい音楽として支持されたとか、ですね。

免許更新

やはり、朝から強烈な胃もたれ … どう考えてもジャガイモ食べ過ぎですね …

久々の海外赴任ミニ情報です(笑)。今日は午前中に住所登録変更と運転免許証の交換手続きに行ってきました。

ドイツに居住しようとする場合、まず行わなければならないのは住民登録です。これを行わないとビザの発給手続きも行えないし、日本から送った引っ越し荷物の通関もできません。住民登録は入国してから2週間(自治体によっては1週間)以内に行う必要があります。私は赴任早々とりあえず社長の住所で住民登録をしてそのままになっていたので、これを現在住んでいるアパートの住所に変更しました。新規住民登録の際に手数料が必要だったかよく覚えていない(ひょっとして会社で払ってくれたのかも)のですが、今回は6ユーロかかりました。

その後、運転免許証の交換手続きへ。日本の運転免許証と国際運転免許証があればドイツ国内で自動車を運転することはできるのですが、国際運転免許証の有効期間は1年なのでこれを過ぎると日本の運転免許証では運転できなくなります。ドイツ入国後6ヶ月以内であれば無条件に日本の運転免許証をドイツの運転免許証と「交換」することができるので、今回はこの申請を行いました。ちなみにドイツの運転免許証は生涯有効のようです。

申請に必要なものは、

  • 日本の運転免許証
  • 日本の運転免許証のドイツ語訳(これは在ハンブルク日本領事館で有料でやってもらえます)
  • パスポート
  • パスポートサイズの写真1枚
  • 申請書類
  • 手数料35ユーロ(これは自治体によって変わるのかなあ?)

でした。結局、こちらで受けた視力検査の結果は必要なかったようです。作成にはおよそ4週間かかり、できあがったら取りに来るように手紙で通知が来るそうです。

これは、あくまでも「交換」なので、ドイツと日本の運転免許証を同時に携行することはできません。今回ドイツの運転免許証を交付してもらう際には日本の免許証を預けなければいけません。逆に日本の免許証が必要な場合にはドイツの免許証を一旦返納して代わりに日本の免許証をもらうことになります。まあ、1年以内の一時帰国であればドイツの免許証のままで日本での運転は可能なようです。(そのかわり日本語訳の携行が必要)

さすがに夕飯は外で食べる気がしないので、簡単なお惣菜を買ってきて自宅で軽く済ませました。

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最近読み終えた本。

メイキング・オブ・サージェント・ペパー

いつ買ったんだっけ?この本。今は絶版になっているみたいですね。ジョージ・マーティンが書いた「サージェント・ペパー」のレコーディング回想録。1992年に制作されたTV番組「メイキング・オブ・サージェント・ペパー」の副読本のような位置付けでしょうか。(しかし、この番組商品化されませんね。WOWOWで何度か見ましたがとても面白いです。)同時にマーク・ルウィソーンの名著「レコーディング・セッションズ」を補完するような形にもなっています。基本的には「サージェント・ペパー」のレコーディングの様子(もちろん、スタートは《Strawberry Fields Forever》と《Penny Lane》から)を追いながら回想しているのですが、ところどころでデビュー時のエピソードや後日談なども挟み込まれています。

ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版

この本を読んであらためて気付いたのですが、中期以降のビートルズは4チャンネルのマルチテープを別のテープの1チャンネルないし2チャンネルにリダクションしてトラック数を稼ぐようなことをやっていました。これをやるとヒスノイズが増えたりF特がにぶったりしそうな気がするので、リマスターの音質改善にも限界があるのではないかと思いました。

あかり/さらにビートルズ

昼食:いつもの「Dwenger」へ。今日はギリシャ料理のギロ。ザジキ(ヨーグルトソース)とフライドライスが付け合わせ。

今日は少し早く帰ることができたし天気もよかったので、夕飯は自転車で出かけてみることにしました。目的地は以前も行った日本食レストラン「あかり」。アルスター湖の東岸にあるので、アパートからは比較的近いところにあります。自転車でおよそ15分ほど。まあ、腹ごなしにはちょうどいい距離だと思います。

アパートの目の前を通っている Sievekingsallee という通りを西に進み、5号線との交差点を北に上がります。アルスター湖にそそぐ川を越えると、Mundsburg というUバーンの駅があります。ここはアルスター湖東岸の住宅地 Urlenhorst の最寄り駅になるので、駅前がひらけていて多くの店が並んでいます。「あかり」はそこからさらに東に進んだところにあります。

ここに来るとカツカレーを食べたくなるのですが、そればかりだと芸がないので、今回は「白身魚と揚げだし豆腐」を頼んでみました。焼き魚と揚げだし豆腐の定食かと思ったら、白身魚も揚げだしでした。みそ汁は注文しなくてもよかったかなあ?日本ではあまり漬物を食べないのですが、こういうシチュエーションで出されると、けっこううれしくて珍しく食べてしまいました。

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あ、ちなみに「あかり」は8月3日から8月25日まで夏休みだそうです。夏休みに来られる方はご注意を。

前にも少し書きましたが、市の中心部から見ると私の住んでいる地域はわずかに標高が高いようで、帰り道はほぼずっと緩やかな上り坂が続きます。しかも今日は向かい風(東からの風)だったのでけっこう疲れました。

帰宅後、以下の本(電子書籍)を購入しました。ライブ、スタジオセッション、インタビューなど、現在までに確認されているビートルズの音源(「公式音源」というわけではありません、念のため)をクロニクル形式で解説している本です。こんな本まで電子書籍になっているというのはちょっと驚きです。

Way Beyond Compare: The Beatles’ Recorded Legacy, Volume One, 1957-1965

That Magic Feeling: The Beatles’ Recorded Legacy, Volume Two, 1966-1970

漫然とアウトテイク録音を聞くよりは、こういうガイドがあった方がより面白く聞けます。

*****

あまり喜んでしまうとマッサが気の毒ですが、シューマッハーのF1復帰はうれしいです。

息子と過ごす一日

妻が仕事だったので、日中を息子と二人だけで過ごす、とはいっても、かなりのハードスケジュール。

午前中は、以前同じ職場で働いていて、先月急逝された方のお別れ会。離日の準備等で出席できるかどうかわからなかったのだが、前日までにほぼ片がついたので出席することにした。息子を連れて行かざるを得なかったのはしょうがない。

案の定というか、以前の職場で一緒に仕事をしていて、今は疎遠になっている方々と久しぶりにお会いすることができた。そういった方々にも出向の挨拶をすることができたので、よかった、よかった。

そんな中で、「戻って来られる頃には、もう私はいないんだねえ。」と、定年まであと2年の方に言われた。海外赴任の数年なんて、自分の中ではそんなに長い時間ではないと思っていたのだが、そう言われると、その数年間に変わることもいろいろあるのだ、とあらためて実感。浦島太郎みたいな感覚になるのだろうか。

ギリギリまで多くの方と話し込んだあと、息子のレッスンへ。息子のレッスンに付き添うのは1ヶ月ぶりだったのだが一応成長しているのだなあ。以前は、先生に呼ばれてもみんなの前に出て行くことを嫌がっていたのだが、最近では挙手して自分から率先して前に出て行っているようだし。

この期に及んで買ったもの。

トゥゲザー・スルー・ライフ(デラックス・エディション)(DVD付)

ブルーノート大事典 1500番台編

その後、息子に職場を見せておこうと思い、会社へ。休日出勤している後輩に会う。ひょっとして、社員で会うのは彼らが最後か?

家に帰って来て、普段ならお昼寝をする時間なのだが、全然眠くないらしい。私だけウトウトしていたところ、宅急便が届いたということで息子に起こされる。

しょうがないので、映画「カーズ」を見る。しかし、好きだなあ。この映画を見るのは何回目だろう?

ちょうど見終わったところで妻から電話がかかって来たので迎えに行く。案の定、息子は迎えに行く途中の車内であっという間に寝てしまった。

送別会その2

職場の送別会。

で、その前に買った本。

ハイドン 106の交響曲を聴く

ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカのハイドン交響曲全集を買ってみたものの、なかなかとりつくしまがないので解説本を買おうと思っていた。中野博詞さんが書かれた「ハイドン交響曲」という本もあるのだが、こちらは学術的な観点(版の違いとか作曲年代の特定とか?)から書かれたものらしいので、私の求めている「簡単な曲目解説」とは違うような気がして手を出していなかった。上記の本は最近出たようで、1曲につき数ページ(作品自体のポピュラリティによって増減はある)で解説をしているので、私の目的にも合いそうな気がする。

CUBASE5/CUBASE STUDIO5 攻略BOOK

ま、今さらここに挙げるのも恥ずかしいのですが、そんなに使い込んでいるわけでもないのでちゃんと勉強しておきたかったのと、普通のユーザーの視点から見た機能の「深さ」(この機能は初心者でも使う、この機能は上級者じゃないと使わない、といった機能全体の俯瞰の意味です)を把握しておきたかったし、著者として知人が名前を連ねていたし(笑)、ということで買ってみた。ちなみにPerfumeのバックトラックはこのソフトから生み出されています。

MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2009年 06月号 [雑誌]

創刊40周年記念企画「アルバム・ランキング・ベスト100」もこの号の第3弾「1969~1979」で最後。第1弾が「1990~2008」、第2弾が「1980~1989」というように、だんだん時代を遡っている。この表紙を見たときに「やはり、1位は『ジョン魂(じょんたま)』か …..」と思ったのであるが違っていた。ビートルズの「アビー・ロード」。妥当といえば妥当(だってビートルズのアルバムは時代的にこのアルバムくらいしか引っかからないもんね)、微妙といえば微妙(逆に「ビートルズ」だから1位になった?ビートルズの作品としてベストでない(と私は思う)ものが選ばれてしまうのもねえ)だなあ。まあ、別に順位が重要じゃなくて、今まで自分が見逃していた「コモンセンスとして聞くべき音楽」に気付かせてもらえることに大きな意味があるのだが。

ジョンの魂 ~ミレニアム・エディション~

アビイ・ロード

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送別会。

ちょうど、会社のデスクを整理して、古い書類を処分しているところなので、いろいろな方といろいろな昔話をすることができた。特に、古くから仕事をしている人とは苦楽とか紆余曲折とかを共にしてきたわけだが、それについて同じような達成感を持っていることが確認できたのがよかった。私は「とてもいいものを作ることができた」と思っているのだが、実際に手を動かしていた人たちがそう思っていなければ意味はないと思うし。

明らかに飲みすぎて片隅で暴言を吐きまくっていたが(笑)、それにも賛同してもらえたので(笑)よかったかなと。

ヤナーチェク/ディラン/小曽根

土曜日に届いた村上春樹さんの「1Q84」を読んでいる(まだ途中)。

なんで今回はこんなにマスコミで話題になるのだろう?例のエルサレム賞受賞の余波?「ノーベル文学賞」候補最右翼と言われてから初めての長編だから?

で、小説の冒頭で登場するのがヤナーチェクの《シンフォニエッタ》である。(文中では「ヤナーチェック」と表記されているが、少し違和感があるなあ)久しぶりにちゃんと聞きたくなったので、CDを買ってみることにした。飲み会の約束までの時間を利用してCDショップに寄る。

案の定あまり選択肢がない。ラトル/フィルハーモニアか、マッケラス/ウィーンフィルか、迷って後者にした。

ヤナーチェク:シンフォニエッタ

四半世紀近くに渡って、この作品の「決定盤」という評価がされている盤である。

個人的に《シンフォニエッタ》というと、NHK-FMで放送されたラファエル・クーベリック指揮のバイエルン放送交響楽団のライブ演奏が刷り込まれている。高校生の時に、吹奏楽部の部室でOBである指揮者と話していたときに、彼がこの曲が好きだと言っていた。ちょうどその日にNHK-FMで放送されることを知ったので聞いてみよう(かつエアチェックしてみよう)と思ったのである。おそらく、能動的に、最初から最後までちゃんと通して聞いたクラシック作品はこの作品が最初ではなかったか。

どちらかというと、くぐもってまとまった音色、それからライブならではの疾走感に満ちていたクーベリックの演奏に比べると、マッケラスの演奏はクリアで冷静すぎるような気がする。世間的な評価では、きっと後者の方がヤナーチェクの特質を際立たせているのだろうが、まだちょっと違和感がある。

だが、このマッケラスのアプローチは次の狂詩曲《タラス・ブーリバ》では非常に効果的に思える。コシュラー/チェコフィルの演奏を聴いたときはそれほど面 白い曲には思えなかったのだが、マッケラスの演奏ではヤナーチェクの作品の、とりとめのなさというか、破天荒さが面白く聞ける。

それからボブ・ディランの紙ジャケ第3弾。ソニーはこざかしい真似をしないで価格が安いからいいですね。

地下室(ベイスメントテープ)(紙ジャケット仕様)

ディラン・アンド・ザ・デッド(紙ジャケット仕様)

新しい夜明け(紙ジャケット仕様)

偉大なる復活(紙ジャケット仕様)

それから小曽根真さんの新作。自身が率いているビッグ・バンド No Name Horses をバックにラテンっぽいレパートリーを中心に演奏している。クリアなサウンドと、ホーンセクションの絶妙のアンサンブルが心地よい。

ジャングル