月別アーカイブ: 2013年3月

復帰

先週の木曜日に「風邪かな?」と思って会社を休み、金曜日には「大丈夫かな?」と思って残務を片付けるために出社したのだが、これがまずかったようだ。

週末はうだうだして過ごしていたのだが、日曜日の午後くらいから悪寒がして以前よりも状況が悪くなってしまった。

月曜日に医者に行って、2時間待たされ、風邪だと診断され、「労働不能証明書」なるものを書いてもらった。これを会社に提出すると有給休暇を消化することなく自宅で休むことができる。というわけで、月曜日から水曜日まで家で寝込んでいた。

 

そして我が家に Wii U が届いた

まずは今週のおさらい。

先週末から息子が風邪気味だった。月曜日に学校行ったところ2年生9人中4人が風邪で欠席しているということで、火曜日と水曜日の学級閉鎖が決まった。

息子もちょうど月曜日の夜から風邪の症状が本格化して、火曜日と水曜日は自宅で安静にした。木曜日には熱は下がったのだが、咳が続くようなので学校は欠席した。

私も息子から風邪が移ってしまうのは時間の問題だと思っていたら木曜日に熱が上がって喉が痛くなった。一日休みを取って家で寝ていた。

で、金曜日。息子は終業式/卒業式に出かけた。結局、昨日(木曜日)が今年度唯一の欠席になってしまった。

学校では1月に受験した漢字検定の結果も知らされたようで、なんと9級を満点で合格したとのこと。息子のことだからどこかでケアレスミスがあると思い、気軽に「漢字検定で満点取ったら、好きなレゴを買ってやる」と宣言してしまっていたのだった。最近はレゴ・トレインの新しいシリーズに興味があったようなので、これに決まりそう。

[tmkm-amazon]B00ATX7KVK[/tmkm-amazon]

私はと言えば、少々やらなければいけないことがあったので会社に行って仕事をする。金曜日は時差の関係で、午後になれば日本とのやり取りはなくなるので早めに帰ることができるかな、とも思いつつ。

そのついでに、税関に取り置かれているままになっている日本からの荷物を取りに行った。税関は通常 9:00 – 16:00、遅い時でも 18:00 までしか開いていないので、平日に引き取りに行くのはなかなかしんどいのだ。

息子の誕生日に Wii U を買って実家に送り(ドイツで買ってもドイツのソフトしか使えないのである)、弟に簡単な動作確認をしてもらい、その他もろもろと一緒に送ってもらった。

事前に申し伝えておけばよかったのだが、荷物の内容については「贈り物」としてもらえると関税を免除してもらえる場合が多い。今回は自宅が不在である場合に届けられても困るので宛先を私の勤務先にしていたし、荷物の内容についても「商品」と書かれていたので、税関に留め置かれ、(多くの場合は)関税を払ってから荷物を引き取る、という手順になるのである。

以下、税関の女性(英語を話せてもらったので助かった …)との会話。

税関「これは商用?それともプライベート?」

私「プライベートです。」

税関「じゃ、自宅の住所を教えて。」

(私、自宅の住所を説明する。)

税関「これは商品と書かれているけど、購入証明みたいなものはある?」

私「たぶん、私の父から私の息子へのプレゼントだと思うので、購入証明はありません。」

税関「(添付されていた伝票を見て)じゃ、あなたのお父さんの名前を言ってみて。」

(私、答える。)

税関「(カッターナイフを私に渡して)じゃあ、中身をチェックするから開けて。」

私、開ける。上には隙間に詰めた大量のスナック類。いちいち説明する。

「これは何?」「まあ、ポテトチップスのようなものです。」「これは?」「豆から作ったスナックかな?」「肉はないわよね?」「肉はないと思います。」

ということで、Wii U やついでに送ってもらった CD たちにはたどり着かないうちに「OK。これでいいわ。」ということで放免された。荷物に対する申告価格の 19%、つまり 60 EUR ほどの関税を覚悟していたので、これはラッキー。

*****

持ち帰ると、息子はかなりハイテンションで早く遊びたがっている。今さらながらに気付いたのだが、Wii U の電源アダプターは 100 V にしか対応していないので、トランスをかませる必要がある。

しかし、メニューの遷移とかにいちいち時間がかかるなあ … 買った直後からネットワークに接続して本体のソフトウェアを更新する必要があるというのは聞いていたのだが、やはりうちの WiFi 環境は脆弱なので、うまくダウンロードすることができない。有線でつなぐにはネットワークアダプターを買わないといけないのか …

バービーボーイズ

今月から iTunes での取り扱いが始まったということなので買ってしまった。

[tmkm-amazon]B000NY13ZO[/tmkm-amazon]

大学の頃とか会社に入ったばかりの頃、結構気に入って聞いていた。80年代のバンドサウンドと言うとデジタルくさいシンセサイザーが前面に出ているバンドが多かったように思うのだが、バービーボーイズは基本的にスリーピースバンドであった。そのソリッドさが好きだったのかも知れない。あと、ほぼ同じ音域を歌う男女のツインボーカル(時には男声が上でハモることもある)とか。

*****

さて、相変わらず雪は降り続いている。雪が降った月曜日の朝はかなり渋滞することが多いのだが、今日は想像していたほどひどくはなかった(それでも、ふだんは45分ほどの行程に1時間かかってしまったのだが)。月曜日にいきなり降り始めたのではなく週末からずっと降っていたので、除雪作業もある程度進んでいたのかも知れない。

問題は会社からの帰り道。ハンブルクはアップダウンの少ない街なのであるが、自宅への帰路の途中に緩やかな登り坂がある。ここが完全にアイスバーンになっている。FR でオートマの車ではかなり辛い。信号で止まって再発進するたびに後輪がスリップして思うように運転できない。

会社を出てから1時間30分あまり、かなり精神的にヘトヘトになって帰宅した。

 

3/10 の徒然

昨日からの雪がずっと降り続いていたらしく、朝起きてみたらかなり積もっていた。朝食をとっているときに電話がかかってきて、今日予定されていた息子のサッカーの試合が中止になったことを知らされる。まあ、今日はもともと(体育館の中ではなく)屋外のグランドで行われる予定だったので、この雪では仕方あるまい。

一方、妻へのメールで息子の同級生の多くが風邪にかかっているらしいことを知る。息子も少しゲホゲホやっているので、今日は大事をとって家の中で静かに過ごさせることにする。先日購入した「ひつじのショーン」の DVD を見たり、ご近所から借りてきた「コロコロコミック」を読んだりしている。

私はと言えば、昨日/今日と行われている「NO NUKES 2013」を流しっぱなしにしていた。昨年のように YMO やクラフトワークが出演していない分、インパクトとしては小さかったのかも知れない。(正確に言うと YMO は(予定外に?)2 曲演奏した。確か、教授がつぶやいていたと思うのだが、RYDEEN を生演奏だけで(シーケンスなしに)演奏したのは、NHK に出演した際の、いわゆる「どてら YMO」以来だったそう。)

しかし、ステージの間をつなぐ平野さんの説明を聞いていると、キュレーターとしての教授の好みが色濃く出ていたのではないだろうか。nisennenmondai とか avengers in sci-fi とか初めて聞いた(はず、あれ?後者は以前に CD 借りたことがあったかも)のだが、結構気に入った。あと、いとうせいこうさんのラップも久しぶりに聴いたけど、これもよい。

私が好きな音楽からネットワークが広がって、また新しい音楽を知ることができた、という意味でなかなか実りが多かった週末であった。

金曜日のことになるが、facebook で紹介されたサカナクションの新作披露パーティーも聞いてみた。(Special Thanks to Mr.YF)やはり、趣味が近い人が推す音楽は気に入ることが多いものである。

CD が売れなくてどうしようもない、という話をよく聞くけど、音楽は死んでいないのである。ただ、世の中の仕組みが、ある人が本当に聴きたい音楽が、その人に届かない仕組みになっているのではないかと思う。だからこそ、気に入った音楽に対しては対価を支払うようにしたい。

*****

ドイツ・ブンデスリーガ。

本当にここ数節は各チームが星の潰し合いをしている様相である。5位にいたフランクフルトが引き分け、6位にいたフライブルクが負けた今節、7位のハンブルガー SV はアウェイでシュトゥットガルトと対戦した。ルドネフスの見事なシュートで先制し、そのまま逃げ切って 1-0 で勝利。6 位まで浮上し、ヨーロッパリーグ出場圏内に入った。4 位のシャルケ、5 位のフランクフルトとの勝ち点差も 1 となり、チャンピオンズリーグ出場権も射程距離に入ってきた。

 

LaQ などなど

最近、息子がはまっているのがレゴではなく LaQ。友達が遊びに来るたびにレゴで遊び、そこでできた作品を「もったいない」と言って解体しないので、棚はあふれ返るし、残っているパーツは少なくなるし … という状態なのである。

レゴと違い、LaQ は日本の、それも小さめの企業が作っているので、ドイツでは簡単に手に入らない。日本から送ってもらうか、日本に帰った時に買って来ないといかんなあ、と思っていたのだが、LaQ のホームページを確認してみると、海外展開を始めたらしく、ヨーロッパでもいくつかの国に代理店があるらしい。

さらに調べてみると、全てのラインナップが揃っているわけではないが、amazon.co.uk で売られていることがわかった。多少の送料はかかってしまうが、日本から取り寄せることを考えるとはるかに安いし、関税もかからない。というわけで注文して今日届いたのがこれ。息子はモノクロームにこだわっていたのだが、何を作ろうとしているのだろう?

[tmkm-amazon]B00030GT6Q[/tmkm-amazon]

それから、ついでに購入したのがこれ。

[tmkm-amazon]B005BPTLIQ[/tmkm-amazon]

「ひつじのショーン」の第2シーズン全40話を収録したボックス。

 

《オルフェオ》を観る

今日は木曜日。通勤路はだいたい週の初めがいちばん混雑し、だんだん空いてくる、というのが一般的な状況なのだが、今日は珍しくアウトバーンが激しく渋滞していた。2年ほど前に本社がハンブルクの中心部に引っ越して以降、これだけ渋滞したのは初めてかも知れない。突然雪が降った翌日も渋滞することが多いのだが、今日ほど混んでいなかったような気がする。

とにかくアウトバーンに乗ってから車が動かない。いつもは自宅から15分くらいアウトバーンに乗り、そこから30分くらいは市街地を通って行く、というパターンなのだが、今日はアウトバーンを降りるまで1時間30分くらいかかってしまった。(おかげでブラームスの交響曲第4番とヴァイオリン協奏曲を丸々聞くことができてしまった。)

トータルでほぼ2時間。10時から日本とのテレビ会議があるので(いつも通り)8時ちょっと前に家を出たのであるが、会社に着いたのは10時ぎりぎりだった。特に事故があった様子もなかったのだが、原因は何だったんだろう?(街中でトラックとタクシーが派手にぶつかって1車線を塞いでいたのだが、これが原因ではなかろう。)

家族が寝静まったあと、先日購入したモンテヴェルディのオペラ《オルフェオ》を観る。

Error: Failed to retrieve data for this request.

演奏時間は100分ほどと、まあ手頃な長さだし、題材もギリシャ神話のオルフェウスのエピソードをほぼそのままなぞっているのでわかりやすい。

アーノンクールが指揮する古楽器のオーケストラも舞台と隣接する形で配置されているので、頻繁に映像に登場するし、舞台美術の大事な要素になっている。マイムではあるが、一部の楽器は舞台上で演奏されたりもする。マイムと言えば、舞台で演じる人も演じながら実際に歌っているわけではないようである(いわゆる口パク)。

前半は正直言って冗長な場面が続く。やはりクライマックスは冥界の場面、すなわちオルフェオが歌の力で三途の川の渡し守の心を動かす場面、それから冥界から妻であるエウリディーチェを連れ戻そうとするのだが、神との約束を破って冥界を脱出する前にエウリディーチェを見るために振り返ってしまう場面である。500 年前に書かれた音楽とは思えない劇的な展開である。

30年前に撮られた映像はさすがに時代を感じさせる。意図的かどうかわからないがスムースでない編集の跡は映画の黎明期のそれを想起させて、ある種のノスタルジーを感じる。

アーシーな色彩に統一された地上のシーン、それとは対照的にモノクロームな冥界のシーン、それらを常に傍観する神々や合唱、という対比も面白い。

オペラ自体は非常に楽しめたのであるが、こういった初期バロックの曲調をいわゆるベルカントで歌うのが適切なのかどうか?といったあたりがちょっとひっかかった。これを確認するには近年の純粋にピリオド的なアプローチの演奏を聴けばいいのかな?

ボックスに入っていた残りの2作品、《ポッペアの戴冠》と《ウリッセの帰還》はそれぞれDVD2枚組。ちょっと敷居が高いかも。

モンテヴェルディ

ということで最近はルネサンス~バロックの音楽三昧。

オペラにも手を出してみたいと思っていたのだが、やはり映像があった方がよかろうということで、モンテヴェルディのオペラ三作の DVD ボックスを買ってみた。amazon.co.uk から 25 ポンド。現在の日本円で 3000 円ちょっとくらいか。

[tmkm-amazon]B000L438ZY[/tmkm-amazon]

モンテヴェルディは少なくとも18曲のオペラを作曲したらしいが、全体が現存しているのはこのボックスに収められている《オルフェオ》《ウリッセの帰還》《ポッペアの戴冠》の3作だけらしい。

これらの映像がチューリッヒ歌劇場で収録されたのは1970年代後半、いわゆるピリオド的なアプローチとしてはかなり初期のものなのではないだろうか。

バッハ研究で有名な磯山雅さんなどは、これらの作品がほとんど最初期に書かれたオペラであるにも関わらず、「《オルフェオ》以後のオペラ史はもはや進歩を止めたのではないか、とさえ思えてくる。」(講談社・バロック音楽名曲鑑賞辞典)とまで言っている。そのあたりを確認してみたい。

*****

今日から優先予約が始まった 5/4(日程は未確定)のハンブルガーSV対ヴォルフスブルクのチケットを確保。息子の同級生ご家族と一緒に観戦する予定。(このご家族はひょっとしてブンデスリーガ観戦デビューかな?)

*****

夕飯が済んだ午後8時頃、玄関のピンポンが鳴った。こんな時間に(しかもアポなしで)人が訪ねて来ることはほとんどないのだが、ガブリエルが自宅で焼いたというピッツァを持って来てくれた。

おすそ分けをもらうのはこれで何回目だろう?息子がガブリエルから聞いたところによるとイタリアではピッツァはお父さんの料理らしい。ガブリエルのお父さんであるところのロベルトが作ったピッツァは本当においしいのである。(息子は何回か昼食をごちそうになっているので)生地を延ばしてトマトソースとチーズを乗せただけの本当にシンプルなピッツァなのであるが。

(なんか WordPress に画像をアップロードできないので、画像は後日載せます。)

3/2 の徒然

週の後半から、頭はボーッとするし、目はかゆいし、鼻水は出るし、喉も少し痛いし、からだもかゆいし … といった症状が続いていた。

今朝、妻が昨年もらったという薬を飲んだらこれらの症状が緩和された … ということは、花粉症の症状だったということか?もう、白樺の花粉も飛んでいると聞いているし …

*****

息子は今日もガブリエルと遊ぶ。ガブリエルはサッカーの試合があったらしいのだが、それらが終わった午後5時30分頃に来てくれた。

今日は前から約束していた通り、息子の希望でガブリエルにうちで夕食を取ってもらった。なかなか食文化の違いもあって(しかもガブリエルはけっこう好き嫌いが多い)メニューは難しかったのだが、セルフで作るホットドッグ、サラダ、スープ、チキンナゲットやフライドポテトのような揚げ物、ということになった。まあ、喜んでもらえたようでよかった、よかった。

*****

最近はバッハ以前の初期バロックを聴いている。思い返すと、もともと近現代音楽を好んで聴いていた嗜好がハンブルクに住んでいるうちにどんどん遡っていっている。(ちなみに、ひとまずちゃんと「セイキロスの墓碑銘」までは遡ってみている)

[tmkm-amazon]B0009POOQC[/tmkm-amazon]

ラ・ヴェネクシアーナというヴォーカル・グループによるモンテヴェルディのマドリガル集。ちなみにこのグループは全9巻、200曲以上にものぼるモンテヴェルディのマドリガルを全曲録音している。

少人数に研ぎ澄まされたアンサンブルが心地よいが、ときおり大胆に不協和音が使われるのも面白い。

[tmkm-amazon]B00002604A[/tmkm-amazon]

コレッリの合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)。Naxos Music Library 上にある全曲を録音した団体の演奏を聞いてみたのだが、あまりパッとしたものがなかった。ひとまず個人的にはこれがベストかな。モダン楽器でピリオド的なアプローチである。

*****

さてブンデスリーガ。前日(金曜日)の試合で4位にいたフランクフルトが負けたし、今節はかなり格下のフュルト相手なので、勝てば上位に肉薄するチャンス! … と思っていたのだが、残念ながら 1-1 の引き分け。やはりディフェンスが安定しないし、試合全般にわたってかなり押し込まれていたように思う。試合終了後のブーイングもかなり凄かった。

ヴォルフスブルクに大勝したシャルケに抜かれて暫定7位。日曜日の試合でマインツが勝てばさらに抜かれて8位まで落ちてしまう。3/30 に、首位を走る(そして優勝がほぼ決定的な)バイエルン・ミュンヘンと当たるまでは与し易い相手が続くので取りこぼさないで欲しいのだが。

 

 

送別会

昼間は晴れ間ものぞいてかなり暖かくなっているのですが、日が暮れるとまだかなり肌寒い。

今日は2月1日付けで日本への帰任辞令が出た方の送別会。「ハンブルクのビートルズ巡り」に連れて行っていただいた方である。最近、少しずつ人の入れ替わりがあって、かなり頻繁に送別会をやっているような気がする。私もそろそろ「古参」の方に入りつつある。

今回の会場は「だるま」。弊社の送別会で使うのは(少なくとも私が赴任している期間では)初めてである。私自身、来るのは2回目だったのだが(前回は日本からの出張者を連れて来た)、かなり満足。

考えてみたら、主賓と話をする時間がなかったなあ … まあ、主賓は「歌のお兄さん」としての出番が多かったのであまりゆっくり飲み食いしている時間がなかったと思うが …

何人かの方との話で話題に出たのが、最近 Halstenbek にできたイタリア料理店「トラットリア・ロッコ」。やはり、みなさんとりあえず行ってみたらしい。うちも行きたいと思っていてまだ行っていないのだが。