おそらく今年はもう CD を買うことがないと思うので、思いつくまま今年のベスト7を選んでみた。ベスト5にしようとすると外せないモノばかりだし、かといってベスト10にするのは無理矢理突っ込んでいる感じになってしまうので中途半端な数になってしまった。(順不同です)
月別アーカイブ: 2006年12月
メリー・クリスマス
のだめもいいけど
「のだめ」もいいけど、「ピアノの森」もね。
書店に行ったら見つけた。ちょうど発売されたばかりだったらしい。
ストーリーはほとんど忘却の彼方。ストーリーを思い出そうと第12巻から読み返してみたのだが、それでもよくわからなかった ….. 次の巻が出るまではしばらく時間がありそうなので(第12巻から第13巻までは8ヶ月)また最初から読み返してみないと。
しかし、ショパン・コンクールをこれだけ細かく描いているところをみると、先はまだまだ長そうである。
….. ということでネットを調べていたら、「PLUTO」ももうじき第4巻が出るそうだ。こちらも楽しみ。
レコード・プロデューサーの仕事
日本国内のクラシック音楽レーベルであるカメラ−タ・トウキョウの代表が書いたエッセイ(のようなものか)。
最近のクラシック音楽の CD はいろいろな理由でライブ・レコーディングが多くなってきていて、昔のようなセッション録音が少なくなっている。(このあたりは職場の忘年会でもちょっと 話題に挙がったのだが、クラシックの録音が基本的に一発録りだと思っている方が意外に多かった。)
そういうライブ・レコーディングが多くなると、セッションの中で演奏家と共に理想の音楽を作り上げていく「レコード・プロデューサー」という仕事の意味がなくなってきている、という話である。
ただ現実を考えると、「セッションとライブの差」が制作側が考えているほど大きなものであると考えている聴衆というのは昔も今もそんなに多くはない気がする。
2006年全日本吹奏楽コンクールのDVD
Japan’s Best for 2006 コレクターズBOX [DVD]
今年の全日本吹奏楽コンクールは、特に大学・職場・一般の部で聞いてみたい演奏が多かった。まあ、でもせっかくなので全部門が収録されているボックスセットを買ってみた。
とりあえず、その大学・職場・一般の部だけ見てみる。特に聞きたかったのは大曲吹奏楽団の《ゴシック》(木下牧子)。委嘱作品での全国大会出場であ る。指揮者の小塚類さんというとアクの強い演奏をするという印象があるのだが、この演奏はそのアクの強さがプラスに作用して説得力のある演奏になったよう に思う。
創価学会関西の《科戸の鵲巣》(中橋愛生)も聞きたかった演奏。大編成にも関わらずものすごく透明感のあるソノリティ。
NTT西日本中国吹奏楽クラブは相変わらず少人数だが充実した演奏(ハチャトゥリアンの《ガイーヌ》)。ウィンドアンサンブル的な響きを志向して全国大会で安定した評価を得ている団体はここくらいではないだろうか。
浜松ウインドオーケストラ第6回定期演奏会
用事が入っていて最初から聞けるかどうか心配だったが、何とか2分前に会場入り。
第1部
- 鈴木英史/ファンファーレ “S-E-A”
- アルフレッド・リード/ジュビラント序曲
- 西邑由記子/星の船
- 田中賢/メトセラII
第2部
- エバー・ラスティング・プレジャー
- アメイジング・グレース
- ライオン・キング
- 時代劇絵巻
第3部
- ワーグナー(建部知弘編曲)/楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲
- ディルク・ブロッセ(ヨハン・デ=メエイ編曲)/ミュージカル《タンタン》太陽の神殿
《タンタン》、《ライオン・キング》あたりがよかった。 《タンタン》は CD で聞いたときにはあまりいい印象がなかったけど、実演で聞くと曲想の変化が面白く聞ける。
演奏会のテーマは「熱く!楽しく!エネルギッシュな演奏会を!」ということだったらしいが、演奏から「引き算をする勇気」が必要なのではないかな。 演奏者一人一人が吹けば吹くほど、あるいは叩けば叩くほど聴衆が感動するわけではないのである。旋律と伴奏がごちゃごちゃになってしまったり、和音が決ま らなかったりするのは、全体的なバランスが未整理だからだと思う。ものすごくいい響きがする瞬間が何度もあるのだから、このあたりを克服するともっといい 演奏ができると思う。
引き算をした余りは我が吹奏楽団に下さい(笑)。
アキラ/斎藤高順
ブラスバンド・バラエティ 宮川彬良&大阪市音楽団 痛快ライヴ!マツケンサンバII!!
宮川彬良指揮による大阪市音楽団の演奏会のライヴ盤。レパートリーはご本人のニューサウンズブラスのための編曲モノ(サティの《ジュ・トゥ・ヴ》と か竹内まりやメドレーとか《マイ・フェイヴァリット・シングス》とか)や、パパである宮川泰の作品の編曲モノ(《ズームイン!朝》とか《ゲバゲバ90分》 とか《宇宙戦艦ヤマト》とか)や、ご本人のお仕事(《マツケンサンバII》とか大阪国体のための行進曲とか)などである。
こうやって聞くとニューサウンズのアレンジはかなり凝っていて、学生が取り上げるには結構大変だったのかなあという気がする。
ライヴだけあって演奏はかなりラフであるが、こういうノリのよいレパートリーはラフな雰囲気の方がよいだろう。アキラのお仕事をまとめて聞けるという意味でいい盤。
航空自衛隊音楽隊隊長、あるいは課題曲《オーバー・ザ・ギャラクシー》の作曲者として知られる斎藤高順の作品集。10年以上前に白樺録音企画によって録音 されたものがユニヴァーサルからリリースされたようである。いくつかの作品は以前DENONからリリースされていた作品集と重複するものもあるが、《自然 への回帰》、交響詩《オンリー・ワン・アース》など純音楽的なアプローチによる吹奏楽作品がまとめて聞けるのがいい。斎藤高順は小津安二郎の映画作品のた めの音楽でも知られているが、これらの作品を吹奏楽に編曲したものも収録されている。
名もなき毒
久しぶりにゆっくり本を読める時間が取れるな、と思って選んだのがこの本。新刊で出たときに買って(夏休みくらい?)まだ読んでいなかった。妻は先に読んでいて、内容について話し合いたいから早く読めと言われていたのである。
宮部みゆきさんは「火車」を読んで面白いと思い、いくつかの代表作(「蒲生亭事件」とか「クロスファイア」とか「理由」とか「模倣犯」とか)を読み始めてみたのだが、何だかんだで中断してしまい、完読するのは久しぶりかも知れない。
無差別連続毒殺事件と、主人公の職場にいた「困った人」を巡る二つのストーリーを中心に物語が進む。「毒」というキーワードにいろいろな意味を持たせようとしたために、これらのストーリーがちゃんと収斂されていないように思うが、登場人物のキャラクターがよく描かれているし、(「火車」もそんな感じ だったと思うのだが)社会的なシステムの中での強者と弱者の「軋み」から生まれる哀しさの描き方には本当に心打たれるものがある。
他の作品も読み直したいなあ …..
おいものたいそう
息子を連れてタワーレコード(というか、タワーが入居しているショッピングセンター)に行ったのは、このCDブックを探していたから。ここに収録されている《おいものたいそう》という曲が保育園のお遊戯に使われていたので探していたのである。
当然タワーにはあるはずもなく、その隣りの書店にもなかった。息子が「おいものたいそうしーでぃーぶっく」と連呼するので、amazon に注文することにした。土曜日の深夜に注文して、日曜日に発送、月曜日に到着した。早いなあ。
本に載っている振り付けが保育園のものとは全然違うのであるが、まあいいか。
ムーンライダーズなどなど
江口寿史さんも以前書いていたが、ムーンライダースではなくムーンライダー「ズ」が正しいのだそうで。
結成30周年だとか、それに合わせて過去のアルバムが大量にリイシューされるとかで何かと話題のムーンライダーズ。YMO 好きの友人が好きだと言っていたし、おそらく聞けば気に入るのだろうと長い間思っていたのだが、実は鈴木慶一さんの歌い方が合わなかったので、なかなかの めり込めずにいたのである。
とりあえず、ベスト盤から聞いてみようと思い、最近リリースされた2枚組を買ってみた。やっぱり細部にこだわった音作りは面白い。XTC あたりに通じるものがあるのかな?
で、こちらは、そのムーンライダーズの前身であるはちみつぱいのアルバム。
当然中身はよく知らないのだが、名盤らしいし、アッコちゃんが歌っていた《塀の上で》が収録されているので聞いてみようと思ったしだい。
赤塚不二夫のまんがNo.1シングルズ・スペシャル・エディション
ううん、これは何で買ったんだろう(笑)?山下洋輔とか佐藤充彦という名前に反応したのか?タワーレコード特典のトートバッグに目がくらんだのか?
冷静に考えるとタワーで買うより amazon で買った方がずっと安いのだが、連れて行った息子が異常に反応したので買ってあげることにした。