月別アーカイブ: 2006年10月

ミカエラ・バンド

買おうかどうしようか迷っていたら回覧が回ってきた。 素晴らしいぞ、音楽班。

NARKISSOS (初回限定盤)(DVD付)

統一感がないとか、サプライズがないとか、といったレビューも目にするが、私は素直に楽しめた。「昔取った杵柄」あるいは「老練」とも言える、いい 意味で力の入っていないグルーヴは聞いていてほっとする。ボブ・ディランの最新作「モダン・タイムス」でも似たようなことを感じた。

木村カエラのソロはちゃんと聞いたことがないのだが、初代ヴォーカルのミカを意識した歌い方なのではないかな?特にリメイクの《タイムマシンにおねがい》はそういう雰囲気がある。

幸宏さんが生ドラムを叩くのは何年ぶりなんだろう?記者会見では「もうこれが最後、と思うくらい叩かされた」と言っていた(笑)。

DVD 収録の《Big-Bang, Bang(愛的相対性理論)》での加藤和彦さんのブリティッシュないでたちがかっこいい。

カレー

昨日は一日遊ばせてもらったので、今日は家族サービスでカレーを作る。

妻が美容院、息子が寝ている間に仕込もうと思ったのだが、ふだんは2時間15分〜3時間の昼寝をする息子が1時間30分くらいで起きてしまったので、あまり手間をかけられなかった。まあ、うちのカレーは「進化」するのでだんだんうまくなるであろう。

祝ミキティ復活。優勝したことよりも、伸び伸びとした演技と滑り終えた後の清々しい笑顔が戻ってきたことがうれしい。しかしテレビ朝日は気合が入っているなあ。全戦ゴールデンで放送するんだろうか?

alva noto + ryuichi sakamoto -insen-

「alva noto + ryuichi sakamoto -insen-」を見に東京へ。

まずは同行者のかしくんおすすめの店で昼食を食べようということで神田神保町界隈へ。ちょうど「神田古本まつり」という催し物が行なわれていて、歩道などにも古書を売り出すお店が溢れている。出版社も露店を出していて、多少コンディションが悪い本を格安で売っている。とりあえず「第三帝国と音楽家たち―歪められた音楽 (叢書・20世紀の芸術と文学)」を半額で購入。

それから三省堂の8階で中古レコードフェアをやっていたのでのぞいてみる。ヒカシューの「そばでよければ」というピクチャーレコードを発見して購入。1985年にリリースされたアルバムらしいが存在すら知らなかった。

そのあとかしくんおすすめの某(あえて名を秘す)中古CDショップをのぞいてみる。価格も安いし(しかも最終土曜日は全品200円引き)品揃えも適度にマニアック。YMO 周辺を中心に今まで聞いていなかったものをまとめて購入。(それでも5000円でお釣りがくるんだもんなあ …..)

La pensee

THE SHOW Vol.4 yohji yamamoto collection music

BTTB

非売品プロモ盤

Low Power(非売品プロモ盤)

music for 陰陽師

ブライアン・イーノと雅楽のコラボレーションらしい。リリース当時は躊躇して買わなかった。

ストーカー 逃げきれぬ愛

Sister M(実は娘の坂本美雨ちゃん)が歌った《The Other Side of Love》は教授が作った屈指の名メロディだと思っています。確か買ってなかったよなあ …..

Tin Pan(Tin Pan)

松任谷正隆以外のティン・パン・アレーのメンバー(細野晴臣、林立夫、鈴木茂)で2000年に再結成された「ティン・パン」のアルバム。これも買いそびれていたらあっという間に廃盤になってしまったような気がする。レイドバックな感じとリアルタイムのデジタルな感じが交じり合っている。

その後は原宿へ移動。「ドゥファミリー美術館」で開催されていた「WORKSHOP MU!」の展覧会を見に行った。我々の世代だとやっぱり YMO 第2回ワールドツアーのポスターとか細野晴臣さんのソロアルバム「S・F・X」のポスターとかが印象的である。

一通り見た後で隣の「EX’REALM」でお茶(じゃないなあ ….. みんな酒飲んでたもんなあ …..)をしているところで grok さんと合流することになった。お店に入って来た grok さん曰く「さっき(立花)ハジメさんが(美術館に)入って行ったよ」とのこと。(注:立花ハジメさんは WORKSHOP MU! のアシスタントをしていた)もう一度美術館に戻って師匠らしき人に説明しているハジメさんを遠巻きに眺める。ハジメさんは坊主頭だったので、おそらく普通にいたら気付かなかったと思う。grok さんありがとう。

で、「渋谷公会堂」改め「サントリー C.C. レモンホール」へ。ポスターとパンフレットは当然のことながら購入。昨年のヨーロッパツアーの DVD も売られていたので購入。とりあえずは会場限定での発売。来年くらいに一般発売になるらしい。

コンサートは ….. すみません、4曲目くらいで寝ました …..音も映像もかなりスタティックなので …..(どこかにセットリストがアップされていないかなあ。アルバムで予習していたので「聞いたことがある」とは言えるのだが、どれがどの曲かはさっぱり …..)

映像は教授が弾くピアノの音にリンクしていて、数年前に恵比寿ガーデンプレイスで行なわれた岩井俊雄さんとのコラボレーションに似たような側面もある。アンコールは 3 回やってくれたが、結局教授は一言も喋らず。

アンコールを含めても 1 時間 30 分ほどの長さだった。もっと長い方がいいとか、教授の体調に配慮して短かった?という話もあるが、ああいう雰囲気のライブはこのくらいの長さでいいのではないかな。

肘が抜けた

昨晩、ふと気がつくと息子が左手をかばって右手ばかりを使っていた。バンザイはできたので肩は外れていないようだし、息子に聞くと手の甲あたりが痛いと言う。信憑性はさておき、どこかにぶつけたのだと思い、とりあえず「冷えピタシート」を貼って寝かせた。

次の日になっても状況が変わらないので、妻に医者に連れて行ってもらうことにした。お医者さんが触診していると「ああ、肘が外れているねえ」ということらしい。こりこりいじっていたら「あ、はまった」ということで無事完治。そのあとはいつものように暴走機関車と化していたらしい。

幼児は筋肉も発達していないし、骨もまだ柔らかいので、わりと関節がはずれやすいのだそうだ。そういえば昨晩は日本ハムの優勝決定の瞬間あたりで豪快に階段に激突したのでその時かも。

一晩だけ「しおらしかった」息子でした。

NAXOS の WIND BAND CLASSICS

地味に快進撃を続ける NAXOS レーベルの WIND BAND CLASSICS シリーズ。

久しぶりにのぞいてみたら、以下のような CD がリリースされる(された)らしい。

Orff: Carmina Burana Suite; Bird: Serenade for Wind Instruments; Reed: La Fiesta Mexicana

過去に自主制作盤として制作されていた盤の再リリース。日本でも短い期間ではあるが購入することができた。
実は曲目といい演奏といい、あまり魅力的なものではない …..

Monumental Works for Winds

現在の音楽監督であるマイケル・コルバーン指揮ということなので全曲新録音かも知れないが、全ての作品は過去の自主制作盤に収録されているものなので、それらを集めた可能性もある。この盤での収録曲と過去の収録盤は以下の通り。

  • ジュゼッペ・ヴェルディ/歌劇「アイーダ」より凱旋行進曲
    • RECROSPECTIVE(USMB-CD-18)に収録。
  • イーゴル・ストラヴィンスキー/管楽器のシンフォニーズ
    • Symphonies of Wind Instruments(USMB CD-17)に収録。この録音はストラヴィンスキーとも親交があったロバート・クラフトが2001年に校訂した版を使っているので貴重。
  • ヴィンセント・パーシケッティ/交響曲第6番
    • Emblems(USMB CD-20)に収録。
  • ヤロミール・ワインベルガー/「笛吹きシュワンダ」よりポルカとフーガ
    • RECROSPECTIVE(USMB-CD-18)に収録。
  • アーロン・コープランド/エンブレムス
    • Emblems(USMB CD-20)に収録。
  • パーシー・グレインジャー/子供のためのマーチ「丘を越えて彼方へ」
    • SHOWCASE VOLUME TWO(USMB-CD-4)に収録。
  • ウィリアム・ウォルトン/戴冠式行進曲「王冠」
    • RECROSPECTIVE(USMB-CD-18)に収録。

マッキーの《レッドライン・タンゴ》収録盤とか、ジャンニーニの作品集と比べるとちょっと地味な印象がある。他レーベルの焼き直しだけでなく、ああいった新録音をリリースして欲しいなあ …..

運動会

息子がビジター(正式に入園しているわけではない)でお邪魔している保育園の運動会。

当然、子供が単独で参加できる競技はないので、親と一緒に参加するわけだ。ほとんどの競技はお母さんと子供が一緒に参加するわけなのでお父さんの出番は少ない。ということで「お父さんがんばれ」という、お父さんが単独で参加する競技があった。

「綱引き」。やっぱり綱引きはまずいっすよ。洒落にならん。

例えば単純な「かけっこ」とかなら、自分のペースに合わせて「適度に手を抜く」ことをができるのであるが、綱引きは団体競技であり、しかも双方の力が拮抗していることが前提なのである。

「適度に手を抜く」ことが難しいし、やはり相手には負けたくない。必然的に完全にガチンコ勝負になってしまうのである。

しかもしかも、簡単に勝負がついてしまえばいいのだが、今回は本当に拮抗していて、かなり押し込まれた状況から大逆転という展開になったので非常に長時間にわたる試合になってしまった。

この運動会でいちばん疲れたのがお父さんであることは間違いない。

のだめ第1回

そういうわけで「のだめカンタービレ」の第1回が放送された。

予想通り、シュトレーゼマン役の竹中直人と裏軒マスター(龍太郎の父)役の伊武雅刀以外は何とか許容範囲のキャスティング。あまり役を作りすぎない方がいいのでは?萌/薫がちゃんと双子になっているのは○。

清良がいきなり出てきたりしてるが、いまのところは基本的にはかなり原作に忠実。関連するクラシック音楽を BGM にしているあたりもいいのではないでしょうか。

息子も上野樹里にはうけていました。

別の列車で昼食へ(あるいは電気的対位法)

タワーレコードのポイントカードが溜まったので何かを買いに。

ONJOプレイズ・エリック・ドルフィー・アウト・トゥ・ランチ

先日書いた、エリック・ドルフィーの「OUT TO LUNCH」を大友良英率いるONJO(Otomo Yoshihide’s New Jazz Orchestra)がカバー(リメイク?)したもの。まだ聞き込んでいないのだが、例えば1曲目は原曲の冒頭にあるフレーズが聞かれたと思ったら、あとは原曲から遠く離れた世界の音楽のように聞こえる。(妻曰く「悪魔のような音楽」)

さて、もう一枚何を買おう?と思ってふと頭に浮かんだのがこれ。最近会話に出てきたのが記憶に残っていたのかな?


ライヒ/ディファレント・トレインズ
クロノス・カルテット(弦楽四重奏団)による《ディファレント・トレインズ》とパット・メセニーの多重録音による《エレクトリック・カウンターポイント》が収録されている。表ジャケには線路、裏ジャケにはその構図を模したギターのフレットが並んでいる。初期の作品(例えば《カム・アウト》とか《ピアノ・フェイズ》とか)では反復の細かなずれが大きなうねりのように聞こえてくるのが面白かったのだが、それに比べるとこのあたりの作品はずいぶん大らかになっていてポップに聞こえる。《ディファレント・トレインズ》とクラフトワークの《アウトバーン》の距離は近い。

のだめカンタービレ 16巻 限定版 (Kodansha Comics Kiss―講談社プレミアムKC)

おっと、もう発売していたんだ。そうね、ドラマも始まるもんね。とりあえずシャーペン付きを買った。やっぱり千秋は千秋なのである。(ああ、そうですか。私もそうですか。)最後の最後で思いがけない展開。

リストマニア

ひょっとして村上春樹さんがノーベル文学賞を受賞するかも知れない ….. ということで、ノーベル賞のサイトを見ていたら、ピュリッツァー賞のサイトも見つかった。

リストマニアなので ピュリッツァー賞(音楽部門)受賞作品リスト というページを作ってみた。

リストを見てみると、アメリカの作曲界の大御所がおおよそ(もちろん全てではない)名を連ねている。また、それらの多くが吹奏楽作品を手がけていることがわかる。

ウィリアム・シューマン、ハワード・ハンソン、アーロン・コープランド、ノーマン・デロ=ジョイオ、サミュエル・バーバー、モートン・グールドなど、すでにある程度「古典」として語られる人たちは言わずもがなであるが、他にも、

  • ジョン・コリリアーノ(例の交響曲第3番《サーカス・マキシマス》)
  • バーナード・ランズ(イーストマン・ウィンド・アンサンブル創立50周年を記念して委嘱された《無限の光(Unending Lighting)》)
  • ジョン・ハービソン(《スリー・シティ・ブロックス》《オリンピック・ダンス》)
  • ウィリアム・ボルコム(アメリカン・ウィンド・シンフォニー・オーケストラの委嘱による諸作品)
  • ジョセフ・シュワントナー(まあ、言うまでもないですね)
  • カレル・フサ(この人も言うまでもないですね)
  • マイケル・コルグラス(《ナグアルの風》、ピュリッツァー受賞作の《デジャヴ》は作曲者自身によって吹奏楽編曲された)

などの名前も見られる。

吹奏楽ではないが、ジャズミュージシャンとして初めてこの賞を受賞したウィントン・マルサリスの《ブラッド・オン・ザ・フィールズ(血塗られた大 地)》や、9/11 全米テロの犠牲者に捧げたというジョン・アダムズの合唱曲《輪廻転生論》に興味がある。CD も出ているらしいし聴いてみたい。

で、ついでと言っては何だが、日本フィルハーモニー交響楽団による邦人作品の委嘱シリーズである 日本フィル・シリーズ のリストも作ってみた。こちらも《交響曲》(矢代秋雄)、《交響三章》(三善晃)、《管弦楽のための鄙歌第2番》(小山清茂)など吹奏楽に編曲されたレパートリーを含んでいる。 (実は他にも《シンフォニア》(柴田南雄)や《交響曲》(松村禎三)も吹奏楽編曲されたことがある。)