月別アーカイブ: 2005年11月

クラスター&イーノ

最近、深夜(という時間でもないが妻や息子が寝静まってから)にオーディオルームの整理を兼ねてCDを一枚ずつ聞く習慣になっている。

そもそも息子が生まれてからオーディオルームでCDを聞く機会がめっきり減ってしまった。育児をまかせっきりで一人で部屋にこもるのも気が引けるし、かといって見るもの全てを口に入れ始めている息子をオーディオルームに入れたら何をし出すかわからない。(この間も静かにDVDのケースをしゃぶっていたし。)

そういうわけでいつの間にかオーディオルームは「息子に触られてはいけないものの緊急避難場所」となってしまい、文字通り「足の踏み場のない状態」になってしまった。

また、ふとCDの数を数えると(一応買ったCDは全てデータベース化している)、一日一枚のペースで聞いていっても所有CD全てを聞くのに10年以上かかることが分かってしまった。

そういえば以前どこかで読んだことがある。あまり細かいことは覚えていないのだが、自分の年齢とCDの所有枚数と一月当たりの平均購入枚数(だったかな?)からある指数を導き出すことができる。その数字がある数以上だと一生かかっても所有している全てのCDを聞くことができないから、もうCDを買うのは止めなさい ….. という趣旨であったと思う。閑話休題。

というわけで、部屋を片付けながらCDを聞くというアイデアを思いついた。今日ふと目についたCDがこれである。

クラスター&イーノ

いつ購入したか覚えていないし、聴いた記憶もなさそうである。たぶんジャーマン・ロックに凝っていた頃に買ったのだろう。

ジャーマン・エレクトロ・ロックのクラスターと、ご存知ブライアン・イーノのコラボレーション。「アンビエント・テクノの元祖」と紹介されていたがそうかなあ?あまりそういう感じはしない。

聞いた印象は饒舌で明るい《ミュージック・フォー・エアポート》という感じ。実際には、この《クラスター&イーノ》の翌年に《ミュージック・フォー・エアポート》が発表されているので、このアルバムの路線をさらにアンビエントな方向に推し進めたのが《エアポート》ということになるのだろう。

ポップなミニマル感がなかなか面白い。カンのホルガー・シューカイもゲスト参加しているらしい。全然気がつかなかったけど。

本田美奈子.追悼

本田美奈子.さんが亡くなった。

私は彼女とほぼ同世代。高校や大学時代などはリアルタイムで彼女の歌を聴いていた。特にファンだったというわけではなく、どちらかというと鼻につくイメージが強かった。まあ、そろそろアイドルには興味がなくなっていた時期だったので、アイドルという存在自体に否定的だったのかもしれないが。

数年前、彼女がミュージカルのオーディションでみごと主役を射止めたということを聞き、「へえ、そういうところでがんばっているんだ。」と思ってちょっと感心した。また、ここ数日の追悼番組の中では、「どうせ、本田美奈子はアイドル出身だから(ミュージカルで)すぐに声が潰れてダメになるよ」という噂を聞いたために一年間他の仕事を全てキャンセルしてボイストレーニングに打ち込んだとも聞いた。

やっと居心地のいい場所を見つけて、これからますます … というところだったのだろう。先日の日記のようにほっとしている自分がいて、自分と同じような年齢で夢半ばで死んでいかなければならない彼女がいると思うと切ない。

その昔、某シンガーソングライターは本田美奈子の「私はアイドルと呼ばれたくない。アーティストと呼んで欲しい」という言葉に対して「彼女がアーティストなら私は神よ。」と言い放った。彼女はアーティストになりたくて、そしてなったのだ。私はそのことに対して最大限の敬意を表する。

合掌。

プレゼント

というわけでプレゼントをいただきました。ありがとう。

Summertime Blue―長澤まさみ写真集

「長澤まさみは顔が定まっていない」というのが友人と一致した意見。そう思っている人は意外に多いのか?

写真によって表情が変わる。いいものもある。でも悪いものもある。

この写真集、amazon で見るとけっこうプレミアがついているようだ。何か曰くつきなのか?

自分の仕事をつくる

友人に薦められた本。

ディエス・ナタリス

子供の頃、雑誌で「あなたは何歳まで生きることができるか?」という読み物を読んだ。いろいろな設問に答えていくと、そこから死亡年齢を割り出すことができるというものだった。

設問は全く覚えていないのだが、その結果、意外と若い年齢がはじき出されてしまったので、子供ながらにショックを受けてその年齢をずっと覚えていた。

まあ、何とか無事その年齢を終えることができた。 死ぬならきっと飛行機事故だなあ ….. と思っていたのだが、幸いこの一年は珍しく飛行機に乗ることもなく過ごすことができた。(去年は確かアメリカに行って誕生日の直前に帰って来たし)

出生時刻まで有効 … というオチはないよな …

大道芸ワールドカップ

静岡市で行なわれる「大道芸ワールドカップ」を見に行く。一家揃っての日常生活からの脱却が主な目的なので、それほど計画もせずに行ってみた。

メイン会場は駿府公園。いくつかのポイントがあってそこで演技が行なわれる。やはり演技が行なわれているところは人だかりがあるので息子を連れているとゆっくり見れない。結局、ビールを飲みながら会場内をうろうろする。(この日は平日。後から気付いたのだが人出はそれ以外の開催日よりはずっと少なかったのである。)

あらかじめガイドブックで見ておいた赤い付け鼻を息子に買ってあげようと思い売店に行くが、お姉ちゃんに鼻をつけてもらったらいきなり泣き出してしまった。

エアリアル演技ならそれほど人ごみも気にならずに見られると思い、駿府公園から常盤公園に移動する。こちらでは「ベンチャ」という男性一人/女性二人によるグループの演技を見る。ヴァイオリン演奏なども交えたなかなか優雅な演技。基本的には動きの美しさが売りだと思うのだが大技も用意されていて楽しめた。息子は熟睡(笑)。

静岡市にはあまり来たことがなかったのだが、私が住んでいる浜松市に比べると、市の規模も大きいのだが、いろいろな意味で豊かさを感じる。例えば常盤公園。中心部から少し西に外れたところにあるのだが、十分徒歩で行ける距離にある。こういうところに空間をたっぷり使った新しい公園が作られているのはいいなあと思う。城跡に作られた古風な駿府公園とは対照的である。

また、比較的狭い範囲で縦横に走っている主な通りはそれぞれに特徴があって新旧の店構えがうまく共存しているように思う。

こういうのを見ると浜松市の街作りはあまりにもプラグマティックな気がするのである。

積志ふれあいコンサート

浜松市積志地区の小・中・高校を集めての合同演奏会が積志公民館の体育館で行なわれた。今年で11年目、今年から浜松日体中・高校の70名も参加したということで一気に規模の大きい催し物となった。

  • スーザ/美中の美
  • 黒人霊歌(渡部哲哉編曲)/アメイジング・グレース
  • 氷川きよしメドレー
  • ボズ・スキャッグス/ウィー・アー・オール・アローン

浜松日体中・高校はもちろん充実した演奏を聞かせてくれたし、中学校も年々レベルが上がっている。

われわれ積志ウィンドアンサンブルはというと、少ない練習でもある程度の水準の演奏はできるようになってきた。それはそれで進歩だとは思うのだが、でもやっぱり聞いている人を楽しませる演奏という点ではもっと勉強しなければいけないと思う。

バングラデシュ

ジョージ・ハリスン & フレンズ コンサート・フォー・バングラデシュ デラックス・パッケージ (初回限定版) [DVD]

私がビートルズを聴き始めたきっかけはジョン・レノンだったので、それ以外のメンバーのソロ活動にはあまり興味がなかった。

この作品もビートルズのディスコグラフィのジョージ・ハリスンのページで紹介されていて、オレンジのバックにモノクローム(セピア?)のやせ細った子供の写真にはインパクトがあったものの、「ごった煮」的な内容については特に興味がなかった。

そんなコンサートの映像を心待ちにする日が来るなんてまったく想像できなかった。

1971年、ジョージ・ハリスンの呼びかけによって集まったミュージシャンによるチャリティ・コンサート。ボブ・ディラン、リンゴ・スター、エリック・クラプトン、そしてジョージのシタールの師であり、バングラデシュの飢餓について状況をジョージに教えたラビ・シャンカールといったそうそうたるメンバーである。

昨今のチャリティ・コンサートにあるような、いろいろなアーティストが入れ代わり立ち代わり登場する、ある意味打算的な商業スタイルではなく、「ジョージの呼びかけのもとに集まった面子によるコンサート」というスタイルがとても誠実なものに思える。なので、主役はあくまでもジョージなのである。

ちなみにボブ・ディランの「グレイテスト・ヒッツ第2集」のジャケット写真はバングラデシュ・コンサートの演奏風景を撮影したものらしい。

アフィニスサウンドレポート

アフィニス文化財団から送付されてきたCD。

アフィニスサウンドレポート 特集 創立記念を迎えるオーケストラ

2005年に創立記念を迎えた3つのオーケストラ、群馬交響楽団(創立60周年)、東京都交響楽団(創立40周年)、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(創立30周年)と、創立15周年を迎える(社)日本オーケストラ連盟が取り上げられている。

3つのプロオーケストラについては、それぞれ新旧の取り上げられており、日本オーケストラ連盟についてはオール・ジャパン・シンフォニー・オーケストラの演奏が取り上げられている。

群馬交響楽団が演奏している石井眞木の遺作である交響詩《幻影と死》や、オール・ジャパンが演奏している武満徹の《系図》が興味深い。

健康診断

会社での健康診断。

昨年は健康診断があることを忘れていて、前日に会社でチョコを食べまくっていたら「糖尿気味です」と言われた。

今年もすっかり忘れていて、前日の夜はカレーライス、焼酎、アップルパイと、どう考えても健康診断ではプラスに働かないものばかり食べてしまった。

で、結果。昨年より問題は少なかったのだが、いくつかの数値から確実に脂肪分が私のからだを蝕んでいることがわかってしまった。

さ、明日からダイエットしよっと。