月別アーカイブ: 2005年12月

今年の打ち止め?(中島美嘉)

明日は外出予定がないので今年最後のCDかな?

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タワーレコードのポイントカードがいっぱいになっていたので引き換えに行く。引き換えに行くということは(失礼ながら)「聞いてみたいけど金を出してまで買うのはちょっとリスキーかな」という位置付けなのである。

この人の作品はそれほど聞いているわけではないのだが、《雪の華》は大好きな曲なので持っていてもいいかな、と思ってゲットしてみた。

個人的には《Glamorous Sky》のような曲は中島美嘉の歌い方や声質には合わないような気がするんだけど、どうでしょう?

それから、ふと書店で目に留まったこんな本を買ってしまった。

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唐沢なをきの漫画は視点が面白い。

スクリーントーンやコマ割りといった漫画を作る上での技法をネタにギャグにしてしまった「カスミ伝S」とか、隅から隅まで(奥付けまで)全て版画で一冊の本を作ってしまった「怪奇版画男」とか。

この作品は永島慎二の古典的傑作である「漫画家残酷物語」のパスティーシュらしいのだが、不勉強な私は読んだことがない。しかし、そんなことは知らなくても十分楽しめる。(知っていればもっと面白いのかもしれないが …..)

漫画家とその周辺(家族とか編集者とかファンとか)を巡る、きっとありそうなエピソードをギャグにしているのだが、その視点は辛辣にして冷静である。

 

年末年始のお供(佐野元春/マイルスなど)

佐野元春のアルバムの紙ジャケリリース。ちょうどリアルタイムで聞いていた頃までのアルバムである。

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初めて、自分で買った佐野元春のアルバムがこの「VISITORS」。

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これは、確か佐野元春ファンの先輩に聞かせてもらった。このあたりの時期で何ヶ月か連続でシングルをリリースという企画があったので、このアルバムには多くのシングル作品が収録されている。《WILD HEARTS》《STRANGE DAYS》あたりがそうかな?《CHRISTMAS TIME IN BLUE》は、クリスマスソングにレゲエのリズムを使っているところが斬新だと思った。それでも陽気にならずに厳かな雰囲気になっているところが気に入っている。

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アルバムタイトルは(由来は知らないが)サリンジャーの短編小説から取られている。前作がシングル曲主体であまり新鮮味がなかったのだが、このアルバムはトータルな力強さがある。それまでのポップな路線とは少し毛色の違う落ち着いた雰囲気がよい。

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プラスチックス特典DVD

以下のCD/DVDたちを買って応募すると抽選でDVDがもらえるということだったので応募してみた。

もうとっくに諦めていたのに(確か締め切りはシエナの特典DVDと同じだったはずだぞ)無事当選したということでDVDが送られてきた。

制作が遅れたおわびということで、デヴィッド・バーン(元トーキング・ヘッズ)が中西俊夫さんに充てたというメッセージも送られてきた。

内容としては立花ハジメさんや中西俊夫さんが当時を振り返ったインタビュー、何とクラウス・ノミが出演している《COPY》のプロモーションビデオ(音はシングルバージョンをモノラル化したもの?)、ニューヨーク HARRAH でのライブから《DELUXE》、中西俊夫さん所蔵のスクラップブックや歌詞を書き溜めたノートなど。

今年のクリスマスカード

思いっきり時期を外してしまったけど、まあいいや。

今年は珍しくクリスマス・カードなんぞを送ってみた。ロンドンへ行ったときに見つけたロバート・サブダのカードがあまりにも素晴らしかったために買ってしまったのだ。まあ、買ったのはトランスファーのフランクフルトで、サブダ自身はニューヨークに住んでいるんだけど …

ちなみにホームページはこちら

なんて言えばいいのだろう、紙を使ったアーティストである。ポップアップする本(いわゆる「飛び出す絵本」)やポストカードなどをいろいろ作成している。

ホームページでいろいろ紹介されているので見ていただきたいのだが、折り畳まれている状態からページを開いて立体的な造形(これがまた細かいんだ)ができあがるのは本当に心奪われる。

(今、息子に買ってあげるとあっという間に解体されると思われるので、もう少し様子を見ようと思っているしだいである。)

 

芥川/ティファナ・ブラス/たま

先週は風邪気味でなかなか外に出られなかった息子を久しぶりに連れ出してお買い物。

クリスマス・アルバム

サウンズ・ライク

ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスの紙ジャケリリース第2弾。

定番のクリスマス・ソングをティファナ・ブラス流にアレンジした「クリスマス・アルバム」と、超有名曲《カジノ・ロワイヤル》を収録した「サウンズ・ライク」である。

入荷後すぐに売れてしまったらしく、どちらもなかなか見かけなかったのだが、再入荷したらしくゲットできた。特に「クリスマス・アルバム」なんかは、今日買わなかったらたぶん買わないんだろうなあと思いつつ。

芥川也寸志の世界 第5集 ソヴィエト・中国交響作品展

タワーレコード限定企画(フォンテックの邦人作品集の特別価格販売(第2回))のため、約半額で売られている。これも前回このシリーズをまとめて購入した時に売り切れていたものが再入荷したらしい。(こうやって浜松のタワーレコードのクラシック売り場も充実してくるといいのだが)芥川也寸志さんがショスタコーヴィチの交響曲第4番を日本初演した時の演奏が収録されている。

たま ナゴムコレクション

メジャーデビュー前の「たま」が、ナゴムレコードに録音した全ての曲(のはず)を収録したCD。EP「でんご」、LP「しおしお」、それからオムニバスに収録されていた《さよなら人類》という構成である。

メジャーレーベルからリリースされたアルバムに収録されている曲もいくつかあるのだが、インディーズならではの録音やアレンジがよい。前にも書いたが、「たま」はメジャーデビュー時にはすでに完成されていたと思っているので、インディーズ時代の方がいきいきしているように思う。

クリスマス・イヴだというのに …

所属する吹奏楽団の練習納め。

来年の定期演奏会のための候補曲の音出し。12/24 の夜の練習なんてちゃんと成立するわけがないと思っていたら、意外にもたくさんの団員が出席。

合奏したジェイガーの《吹奏楽のための交響曲》の第2楽章は再現部で主題が突然半音高く転調する。最近、そういう曲を聞いたなあ ….. と思っていたのだが、なかなか思い出せなかった。(ショスタコーヴィチの交響曲第5番の第2楽章(スケルツォ)はそうなんですけどね。)

やっと思い出した。教授の《aqua》だ。確か、G dur から As dur に転調するんだった。

帰宅後、録画しておいたフィギュアスケート全日本選手権の女子ショートプログラムを見る。まれに見る熱戦。素晴らしかった。

ブレーンのCDを何枚か

ブレーンのCDを何枚か。

四季連祷~長生淳作品集

待望の「長生四部作」収録盤。新録音である。

最近は(現実離れした)かなり解像度のよい録音が流行りのような気がするが、この録音はかなりくぐもった感じ。ホールのせいか録音エンジニアの意図かはよくわからないが。

クライマックスなどで少し音色がヒステリックになるところが気になるが、全般的には表現の起伏の大きい演奏である。このあたりは指揮が河原さんから堺さんに代わったことによる要素が大きいのかも知れない。

バンドのための民話 バンド・クラシックス・ライブラリー5

いつまで続くのか(笑)バンド・クラシックス・ライブラリー・シリーズの最新作。なんか、前作「ランドマーク バンド・クラシックス・ライブラリー4」はレコード芸術で特選盤に選ばれていたらしい。

そういうわけで、今回も解説を書かせていただいた。

コーディルの《バンドのための民話》は満を持して … という感じだが、個人的にはラ=ガッシーの名曲《海の肖像》が収録されたのがうれしい。いわゆる「教育的作品」の中に埋もれさせるにはおしい作品です。ぜひ聞いてみて下さい。

シュトックハウゼンのヘリコプター(名古屋で買ったもの)

高島屋(だっけ?)内の新星堂で輸入盤CDが安く売られていたので買ってみた。ちなみに新星堂(CD/DVD)の隣りには三省堂(書籍)がある。ちょっとまぎらわしい。

Helikopter-Quaetett

シュトックハウゼンがアルディッティ弦楽四重奏団の委嘱によって作曲した弦楽四重奏曲。

各奏者が別々のヘリコプターに乗り込み、空中で合奏する。それをコンサートホールに中継して聴衆が聞くという奇天烈極まりない曲。しかも、これは総上演に7日(29時間)を要するという史上最長の連作オペラ《リヒト(光)》の一部分なのである。

坂本龍一コンサート@愛知県芸術劇場大ホール

坂本龍一さんのピアノソロコンサートを聞くために雪の名古屋へ。 ライトアップされたテレビ塔がなかなか綺麗である。

以下セットリスト。今回はツアーパンフがなかったので閉演後にロビーに張り出されていた。

  • Asience
  • Amore
  • Seven Samurai
  • Undercooled
  • Fountain
  • Chanson
  • Bibo no Aozora
  • Energy Flow
  • Shining Boy & Little Randy
  • A Flower is not a Flower
  • Merry Christmas Mr.Lawrence
  • The Last Emperor
  • Tibetan Dance
  • Riot in Lagos
  • +33
  • Happy End
  • Thousand Knives
  • Aqua

正直、教授のピアノソロということで一抹の不安がないわけではなかったのだが、漏れ聞く話によるとかなり弾き込んでいたそうである。でも、やっぱり 生はよい。夏のバンドでのツアーや、最近のアルバム「/04」や「/05」に比べるとはるかに繊細なニュアンス。PA の感じもとてもよかった。夏のバンドツアーと同じ女性のエンジニアだったらしい。

前半はわりとおとなしい曲が続く。オリジナルでは韓国人ラッパーをフィーチャーしていた《Undercooled》もピアノソロになるとかなり趣きが違う。《ラスト・エンペラー》が前半のハイライトか。かなり熱のこもった演奏だった。

それ以降はあらかじめ録音した自分の演奏との「一人デュエット」。 (でも、もう一台のピアノは2〜3人分くらいを担当していたような …..) このあたりはテンポも速いしリズムもある曲なのでガツンと来る。

多重録音の極みとも言えるミニマルな《+33》(8台のピアノを想定して書いたとか。ルイ・ヴィトンの100周年のために書いた曲です。)も生だと音圧がよい。

《Happy End》と《Thousand Knives》はアンコール。夏に行ったバンドでのツアーライブを思い出して何かジーンと来てしまった。

最後はそのままの勢いで来るかと思ったら、しんみりと《Aqua》で。 コンサート前に食事をしながら「今日、教授が《Aqua》を演奏したら泣くからね。」と言っていたのだが、まさかオーラスでやるとは。