今日の積志ウィンドアンサンブル

午前中、髪の毛を切りに行く。 本当に髪の毛を切ってもらっている時くらいしか本を読めない今日この頃。

村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。 (PHP新書)

三島作品はほとんど読んだことがないので、表題のような筆者の考察の妥当性は評価できないのだが、解読の手法として面白いことは面白い。さすがに全てを鵜呑みにすることはしないが「解読とこじつけは紙一重である」ということを意識させられる。

そういえば、その昔、マーラーの交響曲の系譜とショスタコーヴィチの交響曲の系譜の類似性を指摘する作曲者がいた。最初に古典的な構成を持った曲を 書いて、声楽を使って、純音楽に戻り、大規模な作品を書いて、最後はまた純音楽に戻る、という流れが似ているというのである。これはそれなりに納得すると ころがあったのだが、そのあとでマーラーの交響曲とワーグナーのオペラを比較した時には「さすがにそれは無理があるだろう」と思った。

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積志ウィンドアンサンブルの練習はジェイガーの《交響曲》の合奏。

部分部分をチェックして、全曲を通して終わろうと思ったら全然時間が足りない。 「漫然と通すよりは本当に集中してやった方がいい」と途中で判断して、チェックポイントのチェックだけにした。部分部分を取り出すとうまくいくのだが、20分以上音楽を積み重ねて到達した時にちゃんとベストの演奏ができるかどうかが課題である。集中力を失ったときのちょっとしたミスで流れががらっと変わってしまう危険性についてはサッカー日本代表が身を持って示してくれたし :-P。

伊藤康英さんが浜松交響楽団の創立30周年のために書いたファンファーレの楽譜と参考演奏CDを入手。

トランペット飲み会

積志ウィンドアンサンブルのトランペットパートの新人歓迎会。

ここ数年は指揮ばっかりでトランペットは全く吹いていないのであるが、一応トランペットパートに籍を置かせていただいているので声をかけていただいた。

コンスタントに人員が増えているので、人口増加率はうちのバンドでいちばん高いのではないかな?というか、しばらく宴会をやっていなかったような気がするので今回歓迎されるのは何人なんだろう(笑)?

参加者は11名(だったかな?)。もうちょっとがんばればヤナーチェクの《ソコール・ファンファーレ》(《シンフォニエッタ》の第1楽章)が出来るじゃん、とか思った。

しかし、4時に起きてブラジル戦を見て、会社で仕事して、その後の宴会というのはなかなか辛い。一次会で帰らせていただきました。

虹伝説/ブッシュ・オブ・ゴースト

机のまわりを整理していたらCDギフト券が発掘されたので、「これは使わねばなるまい」と思いタワーレコードへ。

虹伝説 THE RAINBOW GOBLINS(紙ジャケット仕様)

ブログには書き忘れていたが、サンタナの《ロータスの伝説》(例の22面ジャケット!!)を聴きながら、ふと思い出したのがこのアルバム。

アルバムは中学生の頃に友人に借りた。同名の絵本に音楽をつけたものということで当時話題になっていた。耳で聞くファンタジーというところか。「な ぜ日本語で歌うねん?」「なぜラテンやねん?」というツッコミもできないことはないのだが、アルバム全体を覆うトータル感と、最終曲《You Can Never Come To This Place》の壮大なフィナーレ感が感動的。

My Life in the Bush of Ghosts

まあ、ブライアン・イーノとデヴィッド・バーンが一緒に作ったアルバムを私が気に入らないわけがないのであって …..

トーキング・ヘッズの名作「リメイン・イン・ライト」と双子のような位置付けのアルバムらしい。「リメイン・イン・ライト」ほどのプリミティブなパワーはないが、それよりもクールな感じがする。

体操教室/武満徹/今日の積志ウィンドアンサンブル

午前中、近くの保育園(まだ通園しているわけではない)の体操教室に参加。

開始時間の午前10時はそろそろ眠くなるので機嫌が悪い。少しぐずり気味で全然人のいうことを聞かない。勝手にステージの上に上って太鼓を叩き始めたり、引き戸の扉を開けようとしたり。

体操をする以前に、勝手に走り回る息子を押さえるために必要以上に疲れた …

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その後、先日注文しておいた楽譜を取りに行く。

SJ1159 武満徹 シグナルズフロムヘヴン

武満徹さんの金管アンサンブル曲である。最近出版されたのに気付かなかった。

《シグナルズ・フロム・ヘヴン》は《デイ・シグナル》と《ナイト・シグナル》からなっており、どちらも2群に分かれたブラス・アンサンブルが短いモチーフをアンティフォナルに演奏する作品である。(副題は「2つのアンティフォナル・ファンファーレ」)

私は《デイ・シグナル》だけ演奏したことがある。この楽譜には各パートが別々のタイミングで楽器のベルを高く持ち上げる(bell in air)という指定がある。11本の金管楽器がそれぞれにベルをかざす動作は見た目にもかなり印象的なのではないかと思う。

武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル Vol.13

前にも書いたが、以前は非常に先駆的な役割を担っていたこのシリーズも、海外の新譜CDがほぼリアルタイムで簡単に手に入る時代になってしまったために、あまりインパクトがなくなってしまった。

逆に、すでに廃盤になっている過去の作品(貴重な録音)をまとめて出したりする方が市場のニーズには合っているのではないかと思う。(いかがでしょう?ソニーさん)

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夜、吹奏楽団の合奏。《ロシアン・ダンス組曲》(ケース・フラク)。第3楽章のアッチェレランドのタイミングを変えてみる。まだ多少不安定だが棒にはついてきてもらっているので何とかなるだろう。第4楽章「トレパーク」は前回の通し練習での課題が克服され、かなり前ノリになってきた。

自分の指揮姿

前回の通し練習で録画した自分の指揮姿を見る。

毎度感じることであるが、「完全に手を抜いて振っている瞬間」の方が見た目に美しい。念のため言っておくと「手を抜いて振っている」というのは演奏 者の流れに委ねているのであって、「何にも考えていない」という意味ではないので ….. 時として「振り過ぎる」と自然に流れている音楽を妨げることもあるのだ。

余分な力が入っていることは自覚しているのだが、演奏者をドライブしていこうとして無理矢理流れを作るとかえって棒が曖昧になるような気がする。

「振り過ぎない勇気」が必要だ。

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指揮者の佐藤功太郎さん死去。

活動はあまり存じていなかったのだが、フォンテックからリリースされている矢代秋雄の《交響曲》のCDがあった。合掌。

相次ぐ訃報(リゲティ/岩城宏之)

新聞社のウェブでジェルジ・リゲティが亡くなったことを知ったちょっとあとに、岩城宏之さんが亡くなったというニュースも飛び込んで来た。

リゲティといえば、映画「2001年宇宙の旅」で使われた《ルクス・エテルナ》や《アトモスフェール》あたりが有名なのか。オペラ《グラン・マカブル》も聞いてみたい(見てみたい)のだが …..

最初に聞いたのは13奏者のための《室内協奏曲》だった。硬派だった時代のバルトークをもっと硬派にしたような第一印象だった。

岩城さんは指揮されている映像はかなり見てきたし、エッセイもかなり読んでいたのだが、実演に接したのは2005年12月に聴きに行った東京佼成ウィンドオーケストラの演奏会だけだった。ステージ袖から登場する姿が余りに弱々しくてびっくりしたことを記憶している。(この演奏会、確か WOWOW が録画していたらしいんだけどなあ … 放送しないのかなあ …)

天国には岩城さんの友人がたくさんおられるから、新入りの岩城さんは挨拶回りが忙しいだろう。(たしか、誰かの追悼番組でこんなことをおっしゃっておられた。)

佼成との顔合わせで以下のような録音を残していただけたのは貴重な財産である。

「トーンプレロマス55」~黛敏郎管楽作品集 / フェスタ

合掌。

のだめ第15巻

のだめカンタービレ(15) 限定版 (プレミアムKC)

買ってしまいました。「のだめカンタービレ」第15巻。 限定版マングース付き。 「ぎゃぼ」って叫ぶそうなのだが、まだ試していない。

バカンスということでストーリーも小休止という感じ。 私は「バカンス」なるものをしたことがないので本当はどういうものなのかよくわからないが、解放感というか非日常感が感じ取れるエピソードなのがいい。

今日の積志ウィンドアンサンブル(第2回通し練習)

日曜日の午後を使っての通し練習。

汐澤先生の下振りである《バラの謝肉祭》《アルメニアン・ダンス・パートI》は、テンポこそ違っていたが、全体のテンポ感を合わせるという課題は一応クリア。《アルメ》の変拍子でリズムが少し重くなっているが、汐澤先生の合奏で何とかなるだろう。

《ロシアン・ダンス組曲》(ケース・フラク)。問題は第3楽章か。演奏者から頻繁に出てくるアッチェレランドがしっくりこないとの指摘あり。確かに、テンポ変化があまりついていないのだが全ての演奏者がちゃんとついてこれるかどうかが不安。あと何回かの合奏で何とかなるか …

《吹奏楽のための交響曲》(ジェイガー)。第1楽章/第2楽章はOK。第1楽章は自分でも楽章全体の動きが頭に入ってきた。テンポの変化とか変拍子とかがあって全貌が把握しにくかったのだが、問題なく暗譜できている。(最近このくらい長い楽章を暗譜できたことなかったからなあ …..)昨日と今日の合奏でバンドを揺るぎなくドライブすることが出来たと思っているので、このままで行きたい。

第3楽章はもう少しスムースにアゴーギクがつけられるといいなあ。全体のテンポ設定と起伏はこれでいい。

第4楽章はもう少し。この楽章は曲の 3/4 くらいがアレグロなのでその間のスピード感は常に失いたくないのだが、曲想が変わったり編成が小さくなったりすると切り替えがうまくいかずにテンポが不安定になってしまう。最後の最後で転調してさらにスピードアップするところももう少し練り上げて納得感のある作りにしたい。

まあ、何とか間に合うでしょう。

演奏者にとっての最大の課題は、次の曲に向けていかに早く確実にイメージを切り替えられるかだろう。案の定、前回の合奏から時間が経っている曲については、かなり忘れている部分が多いようだ。指揮者が振り始めてもなかなか思い出せずに浮ついてしまい、バンド全体としての音楽が固まる前に曲が終わってしまったような印象を受ける。本番でそうなったら、もうやり直しはきかないんですよ、みなさん。

今日の積志ウィンドアンサンブル

ワインを飲みながらワールドカップを見る幸せ。

うちの演奏会案内が無事「バンドジャーナル」誌に載っていたのだが …..

重要な曲が「その他」になってしまっているなあ ….. 汐澤先生の指揮でリードの《アルメニアン・ダンス・パートI》やりますよ。なかなか生で聞くことができないジェイガーの《吹奏楽のための交響曲(第1番)》やりますよ。

….. というわけで、今日はそのジェイガーの交響曲の合奏。 演奏会1ヶ月前になると譜読みとか指回しはだいたい終わっているはず(というか、ここから後の急激な進歩は見込めない)ので、ここからは全体の意識合わせ と集中力の練習になる。常に本番並みに集中力を持って合奏に臨むことが重要になるのである。多少のテンポ感のずれや縦の線のずれはこれで解決できる。

個人的には、かなりうまい具合にメンタル面をコントロールできていたので、非常に集中できた合奏だった。 演奏者がついてきてくれるかどうか心配だったのだが、これもよかった。

ジェイガーの《交響曲》は、前回の通し練習でわりとうまくいった。これで安心したりすると、あとでとんでもないしっぺ返しが来たりする場合があるの で、実は「不安がないこと」が不安だったのである。今日の合奏でも通し練習並みの演奏ができたので、わりとムラなく仕上がっているのではないかな?

….. とか言って、安心しているとまたとんでもないしっぺ返しが来てしまうかも知れないが …..

明日は第2回通し練習。 骨格はここで決めてしまいたい。