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今日の積志ウィンドアンサンブル(第2回通し練習)

午後から吹奏楽団の(いわゆる)ゲネプロ。

去年はピーキングに失敗した(演奏会前に集中力のピークが来てしまった)ので、今年は焦らずに作っているつもりなのである。

本格的にやばいところは、これからどう持っていけばいいのかだいたいわかっているのだが、自分でも気付かないところがいろいろ隠れている。

練習後のトレーナー会議で「指揮の仕方に問題がある」と指摘されたところは、自分ではあまり問題意識を持っていなかったのだが、指摘されると心当たりがある。気をつけます。

(ポジティブにとらえると、棒が変わって音楽が変わるのであれば、それはバンドとしてはいい傾向なのでは?)

いろいろ議論すると問題点は集約されてくる。要は、音の立ち上がりのスピードがパート間で異なるのでまとまって聞こえない、ということに尽きるのではないか。

もう少しです。 「やり切った」と思えるところ(別にそれがゴールでなくてもいい)まで行きましょう。

今日の積志ウィンドアンサンブル

最近ご無沙汰の練習日記。

先週の汐澤先生のレッスン(リードの《オセロ》を見ていただいた)をビデオに録画しておいてもらったので、それを見ながら汐澤先生が作り上げた音楽と、自分がそれまで作っていた音楽の折り合いをどうつけるかを考える。

第2楽章はかなり早めにした方が軽く出来そうな感じである。

第3楽章の冒頭のメロディ(すなわち全曲を通して登場する「オセロとデズデモーナの主題」とでも言える旋律)のデュナーミクのつけ方は非常に参考になる。汐澤先生の指導で演奏の仕方が奏者の中で統一されたので、このまま行くことにする。

全楽章のうち半分くらいの時間は第5楽章に費やされたのだが、なかなか汐澤先生の棒についていけなくてまとまらない。少なくともパートで縦(出だ し)横(和音のピッチ)が揃わないと全体が合うわけないのである。やはり pp だと苦しいのか。もう少し余裕を持って演奏できるようなテンポ設定/デュナーミク設定にしないと。

という目論見で夜からの合奏に望んだのだが、予想以上にいい感じで鳴っていた。 5楽章の課題は予想通りだったので、目論見は間違っていないのだろう。

定演に向けて

一ヵ月後に迫った定期演奏会に向けてトランペットパートの総決起集会で沖縄料理屋へ。

私は夕飯を食べてから参加したので、泡盛を飲みながら豆腐よう(「よう」ってどういう漢字?)をチビチビ食べる。「泡盛は次の日に残らないからいい」とか言いながらグビグビ飲んでいたら結構まわった。

帰りは、いわゆる「代行デビュー」でした。

プロムナードコンサート

積志ウィンドアンサンブルのプロムナードコンサート。

例年は浜松駅前で演奏しているのだが、今年は「浜松市政令指定都市移行記念」ということで、旧浜北市の「なゆた浜北」のホールで演奏した。 (まあ、通常のプロムナードコンサートが行なわれる土曜日よりも日曜日の方が参加できる人数が多そうだったという事情もあるのだが …..)

  • ゲバゲバ90分
  • 涙そうそう〜花
  • Love So Sweet
  • シンコペーテッド・クロック
  • ブルー・タンゴ
  • ウィー・アー・オール・アローン
  • 日本民謡メドレー Vol.1
  • サンダーバード(アンコール)

正直、こういう場での演奏は出来不出来はあまり重要ではなくて(下手な演奏でもいいといっているわけではありませんよ、念のため)、聞きに来てくれ ているお客さんにいかに楽しんでいただけるかが問題なのである。(だからといって、むやみやたらに踊れといっているわけではありませんよ、念のため)

極端に言ってしまえば、「曖昧な発音」を排除すればポップスはそこそこ形になるのではないかと思っている。曖昧な発音の排除というのは、全ての音が 「生まれる瞬間」から「消える瞬間」までを考えて、「どういう発音をすべきなのか」「どう持続するべきなのか」「どう音を切るべきなのか」を明確な意志を 持って行なうことなのだと思う。

そういう点では、何となく音を出せば何となく音楽になってしまう(ことが多い)吹奏楽曲よりははるかに意志が大切なのだと思う。

何せ毎回練習時間が少ないので、突貫工事で「萌芽が見えるところ」までは行くのだが、次の演奏機会には忘れてしまって、もとに戻ってしまう ….. という循環からは脱出したいものだなあ。

….. とか、反省点は相変わらず多いが、今回は本番を楽しく振れた。演奏の出来も概ね満足。

何となくプレッシャーを受けていたので、今回は楽譜を見ずに振ってみた。 当日、冗談で言っていたのだが、「暗譜した」のではなく「譜面を見なくても振れるようにした」のである。(このニュアンスの違い、わかるかなあ(笑)?)

その結果わかったこと。

  • やはりスコアがないと自由に振れる。
  • 暗譜しなくても演奏者が何とかしてくれる(笑)。
  • (いつも振りがデカイと言われている私としては)指示が違っていると恥ずかしいので、いきおい振りが小さくなる。結果的に軽く振ることができるのではないか?

定期演奏会も何とか譜面なしで振りたいのだが、今年は曲数も多いし、変拍子の曲も多いし、大変だなあ …..

本番終了後、舞台裏にお邪魔した息子はいろいろな楽器を見せてもらってご満悦 …… というか、ちょっとしたショックを受けていたようだった。(本やテレビで見ているだけだとテューバやバスクラリネットの大きさは実感できなかったようで …..)

これも含めて、演奏者のみなさん、ありがとう&おつかれさま。

お買い初め(ヤマハ吹奏楽団/昭和ウィンドシンフォニー)

とりあえず今年のCD買い初め。 (CAFUA の新譜はちゃんと入荷しようよ。> 某ショップ)

すべての答え

ヤマハ吹奏楽団による過去3年間の委嘱作品集。いわゆる「長生四部作」の次の3年間である。

特に、オルガン協奏曲ともいえる《摩天》(菊池幸夫)は今後もそれほど演奏される機会はないと思われるので貴重な録音。以前の日記にも書いたのだが、圧倒的な実力を誇っていた頃のヤマハ吹奏楽団の委嘱作品に通じる硬派な作品である。



サンクチュアリーズ

こちらは近年恒例となっているユージン・コーポロン指揮による昭和ウィンドシンフォニーの定期演奏会のライヴ(+リハーサルのセッション)盤。こういう企 画があるから日本とアメリカの新譜情報の時間差が少なくなってきているのだ。昨年から GIA に移った北テキサス・ウィンド・シンフォニーによる Wind Project シリーズにも収録されていたティケリの《サンクチュアリ》は、《アメリカン・エレジー》にも通じる抒情に満ちた作品。


新年会

所属する吹奏楽団の新年会。

土曜日というのに出勤日、なおかつバタバタしていて21時過ぎまで仕事をする羽目になってしまったので、ほとんど二次会からの参加となった。

新年会では、恒例となった(?)「今年のテーマ」を発表することになっている。 (というか、ここ数年発表することにしている。)

年末からバタバタしていたので考えを練る暇をなかったのだが、他にいい案が浮かばなかったので最初に思いついたキーワードにした。

「音楽って何?」

が、我が吹奏楽団に課した今年のテーマである。

昨年は第25回記念定期演奏会ということで、汐澤安彦先生という大指揮者を客演にお迎えした。もちろん音楽的にはいろいろな収穫があったのだが、それ以外にも団に「もたらされた」ものがある。

昨年、私はそれに対して「疲れ」という言葉を使うことにしていた。 具体的に何がもたらされたのかをうまく説明することができなかったのだが、記念定期演奏会という大イベントを経て、「それまで通りに漠然と歩を進めること」を我が吹奏楽団が拒否しているように思えたのである。

団員一人一人に自分の立ち位置を再確認してもらいたくて選んだのが、このキーワードである。

二次会で何人かに問いかけてみたのだが、「何のためにこの吹奏楽団で活動しているのだろう?」「何を得たくて演奏会に参加しているのだろう?」「何のために音楽をやっているのだろう?」ということを考えて欲しいと思う。

三次会(かな?)では私が持っている答えを少し白状してしまったような気もするが(でも、聞いていたのは数人だよな)、まあそれはそれとして聞き流してください(笑)。

定期演奏会のネタ集め

そろそろ来年の定期演奏会のネタ探し。

昨年の記念演奏会は例外として、私が考える演奏会全体の構成がなんとなくパターン化されてきているので(過去の演奏会の履歴を見ると「なるほど」と思うことでしょう)、次回はそれを打破することを考えている。

とはいえ、いわゆる「メイン」を軸に考える必要があるのだが、「やりたい曲」と「できる曲」のバランスを考えた場合、そろそろネタが切れてきたのでなかなかアイデアが出てこない。

というわけで、来年積志ウィンドアンサンブルに演奏して欲しい曲がある方はこっそりリクエストすると叶うかも?

今のところ一押しの某曲は楽譜だけは持っているのだが音源がない。 さすがに楽譜だけではイメージが沸かないので、せっせと Finale で打ち込んでみている。

定期演奏会の録音

やっと今年の定期演奏会の録音を聞くことができた。

いまだにマスターテープは DAT で録音しているので、その再生環境を見つけるのが大変なのである。会社で使っていない DAT プレーヤーを見つけ出して、ちょっとお借りして、仕事で開発中の機器の評価という名目(笑)で PC に取り込んだ。

例年とマイクの取り方が違うのかなあ?

我々がホームグラウンドとしている「はまホール」はあまり分離がよくないので、ステージ上の音がまとまって柔らかく聞こえてくるはずなのである。 ところが、今回の録音はかなり分離がよい印象で、それぞれの楽器の音がはっきり鳴っている。 どちらかというと、ふだんはパワー不足の上手側(主に中低音域の楽器)が比較的大きめに鳴っていて、ふだんはパワフルなクラリネットが小さめに聞こえる。 ホールノイズやホールトーンも例年の録音より多めに拾っているような気がする。

分離がよいということは「あら」が目立ってしまうということなのであるが、かなり演奏者もがんばっていて演奏上の「あら」はあまり目立たない。全般的には本番で振りながら考えていた印象よりも遥かにいい出来に聞こえる。

よくよく聞くと部分的には音楽的な掘り下げ不足を感じるところもあるのだが、まあ限られた時間内での優先度を考えるとこうなってしまうのかな。

ということで、これからレベルを合わせたり音質を調整したりという「お色直し」をしたあとで CD 化するわけだが、CD 1 枚に収まり切らない可能性もなきにしもあらず。

どうしましょ …

浜松市バンドクリニック(汐澤先生合奏)

浜松市主催のバンドクリックということで汐澤先生をお呼びしての合奏。 汐澤先生の意向で、クラリネットセクションをフィーチャーしたリムスキー=コルサコフの《熊蜂の飛行》と、ハワード・ハンソンの《ディエス・ナタリス》を取り上げる。

クラリネット・セクションの皆さんがどう思っているかまだ聞いていないが、《熊蜂の飛行》はなかなか団員の評判がよい。 かなり小さい編成で書かれた伴奏であるが、聞かせどころのある面白い編曲になっている。 近々どこかで取り上げてみたいものだ。

演奏機会が立て込んでいて今回のバンドクリニックは参加者が少し寂しい状態だった。 この編成だと《ディエス・ナタリス》はなかなか体力的に厳しい。 汐澤先生の指示もパワー配分でどこに重きを置くかという点に注意が払われていたように思える。 もう何年も汐澤先生に合奏指導をお願いしているので、指示を聞いていると「やはり、汐澤先生はこういうところをこういう風に直すんだなあ …..」というところがだんだんわかってくる。自分でスコアを開いた時にそういう考え方ができるようになるといいな。

夕食は、私の提案によりNIKKEIプラス1連載の「かんたん美味」に載っていたラムチョップのカレー風味焼き(でいいのか?)。 カレーパウダーを揉み込んだラムチョップをヨーグルトに漬けておいて、それをグリルで焼いてレモンを絞っていただくというモノ。 いわば、タンドリーチキンの羊版のようなもの。簡単に作れる(と言っても私が作ったわけではないが …..)わりにおいしい。 カーヴ・ドッチ(新潟県にあるワイナリー)の2002年のカベルネ・ソヴィニオンを合わせる。

感動したので備忘録ということで。

グールドのゴルトベルク(1955年版)などなど

息子が「手足口病」なる病気にかかってしまった。 この病気は手足に口ができてしまう恐ろしい病気 ….. のわけがなくて、手や足や口の中に発疹ができてしまう病気らしい。(というわりにはいちばん発疹ができているのはお尻のまわりだったりするのだが。)

昨日は少し熱があったのでぐったりしていたのだが、今日は「病気だ」と言っても誰にも信じてもらえないくらい元気で食欲もあった。 お医者さんによると体がウィルスと戦っている時は人間もハイになるらしいのだが ….. 本当かなあ?

夕方からの合奏で使用する楽譜を引き取りにヤマハミュージック浜松店へ。 暑かったので「涼しくなる音楽を」ということで車のBGMは「スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト」。誰もが聞いたことがある(はずの)気だるい女声ヴォーカルで歌われる《イパネマの娘》が収録されているのはこのCDである。

ゲッツ/ジルベルト

というわけで本日買ったCD。

1955年のゴールドベルク変奏曲~伝説の誕生

(やはり Goldberg は「ゴールドベルク」ではなく「ゴルトベルク」と読むべきだと思うので、そういう表記にしています。)

グレン・グールドの最初の《ゴルトベルク変奏曲》の録音・発売50周年を記念した豪華版。1955年版の録音にいくつかのアウトテイクを収録して、豪華ブックレットをつけたもの ….. なのだが、なかなか微妙な内容。

おそらく1955年版のオリジナル・バージョンは2002年にリリースされたメモリアル・エディションと同じリマスターだし、いくつかのアウトテイクもこのメモリアル・エディションに収録されているものと同じもの。しかもメモリアル・エディションではテイクごとにトラック分割されていた各変奏も、今 回はまとめて1トラックになっている。そのため、このアウトテイクの白眉であろうアメリカ国歌とイギリス国歌のクオドリべット(第30変奏の説明で弾いて いる)が聞きにくくなっている。

快速に飛ばす1955年版も面白いのだが、後半のクライマックスである第28変奏以降の前向きな演奏が 1981年版に慣れた耳にはどうしても物足りなく感じてしまう。 曲が終わったときに空中に放り出されたまま着地できないような気分になってしまうのである。で、最後に深遠なところに導いてくれる1981年版をやはり聞 き直してしまうのである。

価格差を考えると、1955年版も(今のところCDではもっとも音がいい)1981年版も一緒に収録されているメモリアル・エディションを買った方がいいのではないかと。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲-メモリアル・エディション-

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夜は(定期演奏会が終わったばかりにも関わらず)吹奏楽団の練習。

再来週の土曜日に予定されている夏祭りへの依頼演奏の練習である。 本番は私が振るわけではないのであるが、本番を振る副指揮者の予定が合わなかったので私が代振りをすることになった。 参加人数がかなり少なく、編成も偏っているのであるが、とりあえずは何とかなりそうかな?(分厚く書かれているミュージックエイトはこういう時に重宝する)

前にも書いたのだが、いわゆるポップスを演奏する上で重要なのは音の形。 バンド全体で音の形を合わせないと輪郭がぼやけてしまうのである。 頭を切り替えましょう。