月別アーカイブ: 2012年1月

おいでませハンブルク

今年初めての「おいでませハンブルク」週間。なかなか気温が上がらずに先週末から降り積もった雪もなかなか解けない。よりによってこのいちばん寒い時期に …

年末年始に日本に帰ったばかりなのであまり頼んだものはないのだが、それでもお願いしたお土産を持ってきていただいた。

ええと、紅白歌合戦に出場していたのを見て「なんか、ヴォーカルがやたらサンボマスターのヴォーカルに似ているなあ」と思ったのが第一印象だった。

基本的には配信らしいのだが、タワーレコード限定でCDが買えるということなので、以下のブツを買うついでに買ってみた。

 

サウンド・オブ・ミュージック (2枚組) [Blu-ray]

今年のイースター休暇はザルツブルクあたりへ出かけようかと考えている。幸い、今年は暦の関係でイースター休暇が早く(4/6~4/9)、日本人学校の春休みにも重なっているので、例年よりも長いイースター休暇が取れそうなのである。

というわけで、ザルツブルクを舞台にしたこの映画。ブルーレイでのレストアに対して評価が高いようだし、このあたりの映画はコモンセンスとして見ておいた方がいいかな、と今さらながらに思ったし、何と言ってもタワーレコード通販で半額だった。

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夕食はタイ料理屋に。寒いので出張者が泊まっているホテルがある中央駅付近がいいのではないかということで Stefan が提案してきた。「最後に行ったのは15年くらい前だから今もあるかどうかわかんないけど …(どんなんやねん?)」「何ていう店?」「Sara Thai」「ああ、そこ2~3か月前に行ったことあるわ」ということで。

それなりにアジア飯が食べられるレストランはハンブルク市内にもけっこうあるのだが、タイ人が作っているタイ料理の店はここくらいなのだそうだ。私も単身赴任時代にいろいろなタイ料理を試してみたが、ここがいちばんオーセンティックな感じがする。

ということで、息子はオーセンティックなタイ料理の香草やナンプラーが苦手なようで、あまりここには来たがらないのだが。

そしてガンダムを見た

予想通り気温があまり上がらないので雪が解けない。

息子は風邪気味。おそらく木曜日に屋外でサッカーの練習をしたからではないかと妻が言っていた。もっとも4人くらいしか集まらなかったので早めに切り上げたらしいが …

というわけで、今日は家の中で(なるべく外に出ないように)まったりと過ごす。長らくご無沙汰だった「機動戦士ガンダムIII~めぐりあい宇宙(そら)編」のDVDを見ることにした。

第1作、第2作以上にストーリー展開が足早に進む。息子はギャンを見たかったらしいのだがマ・クベはいつの間にかいなくなってしまうし、案の定ザビ家とダイクン家の関係については訳が分からなかったらしい。まあ、ほとんどセリフだけで説明されるので小学1年生がついていけなくても仕方がないと思うが …

 

積雪らしい積雪

今シーズン初めての積雪らしい積雪。

12月にもちょっと降ったのだが、その時は比較的気温が高かったのですぐにべしゃべしゃになってしまった。今週から来週にかけては気温が上がらない日(いわゆる真冬日)が続きそうなので、少しは残るのかな?

ドイツでは家の前で人が滑って怪我をしたりするとそこに住んでいる人の責任が問われるので、雪が降ると朝早くからみんな一生懸命雪かきをする。

 

リトル・ウィリーズ/マイケル・ジャクソン

相変わらずNaxos Music Libraryを聞きあさったり、iTunesの整理がてら忘却のかなたにあった音楽を聴いたりしているので、CDを買うのは久しぶり。

フォー・ザ・グッド・タイムス

ノラ・ジョーンズもメンバーであるカントリー・バンドの2作目。ノラ・ジョーンズが好きな私としてはちょっと食指が動く。

ううん、微妙。カントリーをやるのは音楽がスタイリッシュ過ぎないか?一杯5000円の牛丼を食べて(食べたことないけど)「うまいんだけど、何かが違う。」という感覚。泥臭ければいいというわけではないのだが、小奇麗過ぎるように思える。録音も妙にクリアで妙にデッドだし。

あと、ノラ・ジョーンズのヴォーカルについて。私はノラ・ジョーンズがちょっと力を抜いて歌っているスタイルが好きなのだ、とあらためて認識した。「ザ・フォール」に収録されている《チェイシング・パイレーツ》とか、「フィールズ・ライク・ホーム」に収録され、東日本大震災チャリティアルバム「SONGS FOR JAPAN」にも収録された《サンライズ》とか。

このアルバムだとテンポの速い曲にそういった歌い方が感じられるのだが、スローな曲では(私の耳には)ちょっと歌いこみ過ぎに感じる。

車の中で聞いただけだし、もうちょっと聞きこめば印象は変わるのかも知れないけど。

MICHAEL

ま、今さらですが、amazon.deで5ユーロで売られていたので。マイケル・ヴァージョンの《BEHIND THE MASK》を聞けるのなら安いものかなと。

この曲は「スリラー」に収録される予定だったのだが、マイケル側が作曲のクレジットと印税の50%を要求したためにYMO側が収録を拒否した、という逸話がある。ま、後日教授は逆輸入っぽくこのマイケル・ヴァージョンをセルフカバーしていますが。

その教授バージョンのバーナード・ファウラー(「未来派野郎」にも参加)のヴォーカルはかなりテンションが高かったのだが、マイケル・ヴァージョンはもうちょっと自然に歌っている。これが意外といえば意外だった。

 

 

HSV対BVB(ボルシア・ドルトムント)

さて、この週末からブンデスリーガが再開。今年初のスタジアム観戦は香川(とその他たくさんのタレント)を要するボルシア・ドルトムント戦である。

香川が練習する様子を見たいということで、いつもより早めにスタジアムに向かう。最近はほとんど家族ブロック(Familienblock)で観戦している。このエリアは禁煙なので快適なのである。

一応、現在のフィンク監督に代わってからは無敗だったのだが、あっさりと1-5で負けてしまった。BVB(ボルシア・ドルトムントの略称です)はゴールキーパーのヴァイデンフェラーを欠き、ドイツ代表でも評価上昇中の19歳マリオ・ゲッツェを欠き、パラグアイ代表のフォワード、ルーカス・バリオスも控えに回っていたというのに … もっとも、HSVもペトリッチがベンチスタートで、前半戦アシスト王のトゥーレを怪我で欠くという状況だったのだが …

全く格が違う、という印象。ほとんどBVBにボールを支配されている。ディフェンダーから前線へボールを出せないのでたびたびバックパスとなり、そのたびにブーイングを受けていた。HSVのゴールキーパーであるドロブニーのフィード能力には疑問があるので、そこから出されたボールが前線の選手に収まりにくい。前線の選手がボールを取ったとしても意図のあるパスを出せない。味方に出したパスにBVBの選手の方が早く反応してしまうというのもどうなのか?

これはハーフタイムで、HSVのマスコットであるヘルマンがふて寝している図。

香川は(普段とは違うポジションなのかな?)かなり高い位置にいて、多くの機会で攻撃の軸になっていた。得点もなかったし、アシストも確かなかったと思うのだが、存在感は大きい。

次はアウェイでのヘルタ・ベルリン戦。ここは確実に勝ちたい。その次のホームはバイエルン・ミュンヘン戦なので …

しかし、BVBは多くのサポーターが駆けつけていた。応援の声もHSVに負けていなかった。

帰りのスタジアムから最寄り駅へのシャトルバスの中では、ほとんどBVBのサポーターに囲まれるような形になってしまった。息子を見つけたサポーターから「カーガワ、シンジ!」という歌を歌ってもらったのだが、息子は寒かったのか疲れていたのかあまり反応できず。

 

リフティング

息子のサッカースクールの年末年始の宿題として「リフティングができるようになること」というお題目が出されていた。

常々「リフティングがうまくなればサッカーがうまくなる」と言って、リフティングの重要性を説いていたのであるが、実は「自分でやれ」と言われても全くできない。

サッカースクールでも具体的なテクニックは教えてくれなかったようだし、私もどう教えていいかわからない。ということで一時帰国した際に以下のような DVD を買ってきた。

親子で学ぼう! サッカーアカデミー DVD-BOX

BS日テレで放送されていたらしいサッカーの番組をまとめたもの。DVD6枚組。評判もいいようだし、ちゃんと「リフティング」というチャプターもあったので、息子に教えながら私も勉強できるかな、と思い、買って見た。

ウェブの説明を見ても全くやり方を理解できなかった「クライフ・ターン」というチャプターもある。

日曜日にDVDを見て練習をし始めたのだが、今日は予定されていたサッカースクールが急きょ中止になってしまったらしく、息子は独りで地下室で練習していたらしい。

会社から帰って家に着いたら「あ、ちょうどいいところに帰って来た!」ということで練習に付き合わされる。

吹奏楽コンクールデータベース更新しました

まだ日本から持ってきたデータを全て入力したわけではないのですが、更新情報や修正情報をいただいた分を早めに反映したいので、取り急ぎ吹奏楽コンクールデータベースを更新しました。

  • 1980年前後の支部大会情報の追加
  • 西部(以前の九州)大会のデータ追加
  • 東関東大会/東京大会/中国大会の修正や不足分データの追加

など22873団体分のデータが入っています。

修正情報/追加情報がありましたらお知らせ下さい。

よろしくお願いします。

バンドジャーナル再び

今年も「コンクール自由曲集計」の記事を書かせていただいたバンドジャーナル2012年2月号が無事発行されたようだ。

実は毎号音楽之友社さんから送っていただいているのだが(こんなところまで恐縮です)、当然ながらまだ届いていない。

そして、例の本についてもバンドジャーナルに簡単な書評(というか何というか …)を書かせていただけることになった。締め切り直前なのであるがひとまず完成。

この件で David とも久しぶりにメールを交わす。彼は今ノルウェーのベルゲンに住んでいる。いつ日本に帰るかわからない身なのでヨーロッパにいるうちにまた会いたいものだ。

 

吹奏楽コンクール調査報告

年末年始に日本に一時帰国していたので、時間を見つけて図書館に行ってみた。全日本吹奏楽コンクールデータベースで欠けているデータを調べるためである。

調査に費やせる時間も限られているので、まずは「バンドジャーナル」誌のバックナンバーに当たることにした。ご存知のようにバンドジャーナルは例年11月号と12月号で各支部の、そして1月号で全国大会の結果/講評を掲載している。

バックナンバーを調べていってわかったのだが、現在のような体裁や内容で全ての支部大会の結果が掲載されるようになったのは1978年からである。それまで(とはいっても確認できたのは1972年以降であるが)は「私が聞いた地区コンクール」「各地のコンクール情報」などの形で、審査員や聞きに行った識者のコメントが掲載されている。当然これらのコメントでは全ての出場団体が言及されているわけではない。

ということで、二次資料で追跡できる限界が見えてしまった。大きな壁にぶつかってしまった感もあるのだが、壁があることがわかったことも収穫と言えば収穫である。

現状はと言うと、北海道支部、中国支部、九州(西部)支部については、支部連盟が出版した年史を確認することができたし、それを補完するデータもかなり提供していただいているのでほぼ全容を把握できている。

それ以外の支部についても年史やそれに類する主催者側がまとめた資料に当たれればと思っている。(もう50年近く前のことなので実際に使われたプログラムそのものに当たるのはかなり難しいだろう。)

今回集めたデータ(ざっとバンドジャーナル500ページ分くらいはあるかなあ?)は入力できしだいホームページに反映したいと思っているので、もう少々お待ちいただきたいと思う。

また、1970年代以前の支部大会情報をお持ちの方は小さなことでも結構ですのでお知らせ下さい。

 

R.I.P. 林光 / W.フランシス・マクベス

林光さんが亡くなったそうだ。昨年自宅で転倒されて、それ以来意識不明の状態が続いていたらしいが …

2009年、当時所属していた吹奏楽団で邦人作品を特集することになって探し出してきたのが、氏がヤマハ吹奏楽団のために書いた吹奏楽作品《プロメテウスの火》だった。事務所に問い合わせて快く楽譜をお借りすることができた。(というか、ヤマハ吹奏楽団から借りた方が早いと思うのでそうしてくれ、と言われたのであるが …)結局、本番の数ヶ月前に海外赴任が決まってしまったので本番で振ることはできなかった。技巧的にはそれほど難しくないのであるが非常に味わい深い作品である。どこか録音しませんかね …

それから、同じくヤマハ吹奏楽団のために書かれた作品で《ユーフォニウムと吹奏楽のための架空オペラ組曲》という作品もある。初演時のコメントによると、(管弦楽作品を書く作曲家にはありがちなことだと思うのだが)「ユーフォニアムをどう使うか考えあぐねていた」そうで、「それならば独奏者として使えばいいのではないか。ちょうどヤマハ吹奏楽団のユーフォニアム奏者はとても上手だし。」ということで書かれたのがこの作品である。

あと、個人的にはやはり無伴奏合唱のための組曲《原爆小景》が印象に残る。最初にこの曲を知ったのは高校時代で、私が通っていた高校の合唱部が第1曲「水ヲ下サイ」を取り上げた。カタカナで書かれた直接的な歌詞がショッキングだった。

これは東京混成合唱団によるライヴ録音。

この時は、まだ《原爆小景》は第1曲「水ヲ下サイ」第2曲「日ノ暮レチカク」第3曲「夜」という3曲構成だった。のちに第4曲「永遠(とわ)のみどり」が追加され、最終的には4曲構成となる。

4曲構成の版による録音もあるのだが、私はこちらの演奏が好きである。あまりエモーショナルにならず、客観的であるからこその説得力があるように思う。

アンコールとして演奏された武満徹の《死んだ男の残したものは》もいい。こちらは原曲のメロディを大胆に崩してエモーショナルに歌っている。

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とか書いていたら、吹奏楽作曲家のW. フランシス・マクベスも亡くなったそうで …

私くらいの年代の吹奏楽経験者だったら、彼の作品を演奏したことがない人はいないだろう。《聖歌と祭り》《カディッシュ》《マスク》などなど …