フィンランド・エストニア日記(その1)

というわけでヘルシンキ在住の友人に会うための小旅行です。

多少のマイル修業のため、わざわざフランクフルト経由でヘルシンキへ。小腹が空いたのでフランクフルトの乗り継ぎで軽く食べたのですが …

フランクフルト→ヘルシンキ便で機内食が出ました。国際線だから?ちなみにグヤーシュです。

さて、私はほぼ定刻である午後6時ちょっと前に到着したのですが、オスロから David が乗ってくる飛行機が遅れているとのこと。結局到着したのは午後8時頃でした。

それからタクシーで彼のアパートへ行き、とりあえず荷物を置いて夕食を食べに行こうということになりました。私は厚手のセーターとマフラーと手袋を用意していったのですが「寒いから帽子もかぶっていた方がいいよ」とのこと。「帽子が似合わない男選手権」静岡県大会で第3位になった私なので、あまり気が進まず「大丈夫だと思うけど …」と言ってとりあえずやんわりと断ったのですが、「絶対必要だから」ということで強く勧められたので貸してもらったキャップをかぶって外に出ました。

はい。帽子は必須です。後で聞いたら外気温はマイナス20℃くらいだったそうです。特に浜松近辺に住んでいる方はマイナス20℃の世界はあまり体験したことがないと思いますが、こんな感じになります。(実はその昔お菓子屋さんでバイトしたことがあって、その時にマイナス30℃の冷凍庫に入ったことがあるのですが、同じような感じでした。)

  1. 顔が動かない。「寒い」と言うのもかったるくなります。キャップを目深にかぶって首に巻いたマフラーを口のあたりまで上げているのですが、やはりほっぺたや鼻の辺りは露出しているわけで、本当にこのあたりが動かなくなります。
  2. 息の滞空時間が長い。寒い時に「はー」っとやると息が白くなりますが、この白い息がしばらく消えません。何か顔のまわりにまとわりつくような感じでしばらく漂っているような感じです。
  3. 鼻の穴のまわりがチクチクする。半ば霜がついたような感じになるのでしょうか、鼻をすすると鼻の穴のまわりがチクチクします。痛くはないのですが。

というわけで、一応カメラは持って行ったのですが、カメラを取り出して撮影するだけの気力が出ません。ですので、この日は写真がありません。ご了承下さい。

まずは、アパートの近くにあるテンペリアウキオ教会へ。この教会は岩をくり抜いて作られたことでとても有名です。中ではコンサートをやっていますが、もう終盤だったためか、勝手に客席に入って聞くことができました。メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲を10分ばかり聞きましたが、やはり室内楽を聞くには少し残響が多過ぎるかなと思いました。もう少し早く来ることができればフォーレの《レクイエム》などを聞くことができたのですが。

その後、近所のロシア料理屋へ。体を中から暖めないといけないということでまずはトロトロに冷やしたウォッカと、メインはビーフストロガノフを。そういえばハンブルクでは今のところロシア料理屋を見かけていません。(余談。後日、会社での食事時に「昔ドイツとロシアは仲が悪かったからドイツにはロシア料理屋がないって聞いたんだけど …」と話を振ってみたら「そもそも、ロシアは誰とも仲悪いんじゃないの?」と返されてしまいました。)

2 thoughts on “フィンランド・エストニア日記(その1)

  1. ながぐつ

    こんにちは。
    いよいよフィンランドですね。
    外気温-20℃とはそんな世界ですか。
    そんな中でもし楽器を吹いたら、内管がたちまち凍ってしまうのでしょうね。(そんな人はいるわけないか)
    岩をくり抜いて作られた教会は、暖房は効いているのでしょうか?

  2. musicabella

    ながぐつ様:

    −20℃で金管楽器を吹いたら唇がマウスピースに貼り付いて皮が剥けてしまいますね、きっと(笑)。
    テンペリアウキオ教会は、教会と言えども普通のコンサートホールくらいの広さです。
    暖房もちゃんと効いていました。

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