第1部
- ジョン・ウィリアムズ/ニューイングランド讃歌
- アントニン・ドヴォルザーク(遠藤幸夫編)/スラヴ舞曲第1番
- 樽谷雅徳/マリアの7つの悲しみ
- アレクサンドル・ボロディン(遠藤幸夫編)/歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り
第2部
- 菅野よう子(遠藤幸夫編)/COWBOY BEBOP より
- ハンス・ジマー(遠藤幸夫編)/「パイレーツ オブ カリビアン」ハイライト
- 遠藤幸夫編/「のだめカンタービレ」スペシャル
第3部
- 天野正道/交響組曲「ガイア」より第4楽章「終曲」
アンコール
- 新井満/千の風になって
- カール・キング/バーナムとベイリーの人気者
足かけ5年での《ガイア》の完結。 各楽章を聞いているときにはいまいちピンとこなかったのであるが、第4楽章でうまくまとまったという印象。 第4楽章前半では、それまでの3楽章が回想される。 結果論かもしれないが、この回想というプロセスのためには、数年をかけて各楽章を順々に初演したことが大きな意味を持つのではないか。ひょっとして全曲を通して演奏した場合には、この回想があまり重みを持たないのではないかという危惧も感じた。
その後、コーダらしいコーダが演奏される。 祝祭的な華々しさでもなければ、終末論的な悲観でもない。 プログラムで天野さんはけっこうペシミスティックなことを書かれていたが、この音楽は基本的にオプティミスティックである。
私は、作曲者が作品に対してどんなに立派なプログラムノートを書いても、作品が作品として自立していなければ全く意味をなさないと思っている。そういった意味で、この終楽章は天野さんのメッセージが音楽的に昇華されていると思う。 純粋にいい音楽/いい演奏であったと思う。
このあと、全曲がレコーディングされるらしいが、やはり演奏会で全曲を演奏して欲しい。それは「義務」なのではないかと思うのですが …..