月別アーカイブ: 2005年9月

吹奏楽フェスティバル

アクトシティ浜松大ホールで行なわれた「第3回浜松市民文化フェスティバル/吹奏楽フェスティバル」に出演。

  • 上岡洋一/秋空に
  • ジョセフ・オリヴァドーティ/序曲「バラの謝肉祭」
  • フランク・ティケリ/アメリカン・エレジー

定期演奏会から2週間という短い時間ではあるが、定期演奏会でやった曲をそのまま持ってくるのも緊張感がないので、以前汐澤先生にご指導いただいたことのある《バラの謝肉祭》を取り上げることにした。

前日の合奏はかなりいい感じで手応えを感じていたのであるが、やはり慣れないホールでやると勝手が違う。アクトシティの大ホールはちょっと音を飛ば してやるといい感じで響くのであるが、音の立ち上がりが弱いとステージ上でモコモコになって客席まで飛んでいかないようである。

全体的に演奏自体は悪くなかったのだが、おそらく客席では違う響き方をしていたのではないかと思う。《秋空に》を振っていて、曲の最後の音がワンテンポ遅れて背中から(つまり客席側から)響いてくるのにはびっくりした。

《アメリカン・エレジー》のオフステージ・トランペットはお客さんを入れていなかった4階席でのびのび吹いてもらった。音をちょっと壁にぶつけるとくぐもった感じになって、まさに天からのメッセージとなる。これは気持ちよかった。

たまには、こういう「出稽古」も勉強になっていいな。

県庁の星

好評につき売切れです

県庁のエリート職員がスーパーで働くという設定が面白そうだったので読んでみた。実際、静岡県では公務員が人事研修と称して民間企業で働く研修があるらしいのだが、他の地方公共団体もそうなのだろうか?
(妻の知人の高校教師はデパートで働いたことがあるらしい)

当然のことながら、主人公である県庁のエリート職員は「お役人」としてのステレオタイプな行動や言動を行なう。それがスーパーという環境の中でどう反作用して、どう作用していくかというのがこの小説の肝だというところは読む前から想像できていたのだが …..

いわゆるハッピーエンド(と言っていいんだろうなあ …..)なので、読後感がかなり救われる。そういった意味で読んでよかったと思う。仕事をしていく中で、いかにコミュニケーションが大事かというあたりは多少参考になったかな。

ディランとデリコ

忘れた頃にまたリリースされたボブ・ディランの紙ジャケット。ファーストアルバムである「ボブ・ディラン」と、初期のアルバム「時代は変わる」、それにベスト盤2枚。前回の全員プレゼントでもらったボックスに入らないんだけどどうすればいいんでしょう …

今年の初めにリリースされたデリコのベスト盤「Early Times」。9月末までの期間限定という話を聞いたことと、発売日に買ったナンバリング入り限定盤を開封するのがもったいなかったので通常盤を買うことにした。

ベスト盤とは言いながら、全てのシングル盤が収録されているわけでもないし、時系列に並んでいるわけでもない。今まで作り上げてきた素材に新曲2曲を合わせて、また違った形のオリジナルアルバムを作ってみたという感じ。やはり、それなりに進化していることを感じる。

明和電機

明和電機のナンセンス楽器【初回限定版】 [DVD]

近所のタワーレコードで陳列棚からはみ出していたので気付いた(笑)。

明和電機の楽器シリーズ「ツクバ」のデモンストレーションと、それらを使ったライブの変遷を紹介しているDVD。

内容は明和電機の展覧会/展示会で見たことがあるような気がする。バカバカしいアイデアの楽器を真面目にデモしているところもバカバカしくてよい。やはり、実際に使用しているところを見ないと。

初期のライブは打楽器主体でインダストリアルな雰囲気がよかった。

初回限定版はカセットテープ2本付き。

 

BSデジタル

地上波デジタルは無事アンテナを立てずに見られるようになった。

今日はBSアンテナを立てに電気屋さんがやって来た。1時間くらいかかって無事BSも見られるようになった。

前にも書いたようにハイビジョンでぼんやり風景を見ているとけっこう幸せになる。BSデジタルで放送されている番組の中で、自然や海外の都市を紹介したりする番組が多いような気がするのは、私のように感じる人が多いからなのかな?

今まではケーブルテレビ経由でWOWOWを見ていた(もちろんアナログ)のであるが、ちょっと悩んで全面的にデジタルに移行することにした。カスタマーセンターに電話をしたらあっという間に移行されて、番組も見られるようになった。

ふうん、全ての番組をハイビジョン画質で放送しているわけじゃないのね …リーガ・エスパニョーラが違うのはわかるが、映画も525iのものがある。まあ、今までのケーブルテレビ経由の放送よりは全然画質はよいし、チャンネルも3つになったわけだから、よしとしよう。

 

イーストマン/ハンスバーガーの名盤

ついにこんな盤が CD 化されるのか!

ハンスバーガー/イーストマン・ウィンド・アンサンブルのコンビがドイツ・グラモフォンに残した貴重な録音が初 CD 化。

なかでもジョン・ウィリアムズの《シンフォニエッタ》は貴重な音源。ジョン・ウィリアムズも吹奏楽オリジナル作品、しかもかなりシリアスな作風なモノを書いていたのである。

(後日付記:今では普通に手に入りますが、当時はタワーレコードの独自企画での発売でした。2012/8/30)

アルフレッド・リード死去

夕食を終えてメールを開いてみると、アルフレッド・リードが亡くなったというメールが飛び込んで来た。

http://www.api-inc.co.jp/

つい先週、定期演奏会で《春の猟犬》を指揮したばかりである。

リードの音楽はどんな編成でどのように演奏してもとりあえずは「鳴ってくれる」。私の所属する吹奏楽団のように、なかなかまとまった練習時間が確保できないバンドでは重宝していたレパートリーで、ほぼ毎年取り上げていた。

「とりあえず鳴ってくれる」というのは裏を返せば個性を出しにくいということでもあるのだが、そこが指揮者として克服すべき課題だと思う。

また、リードがバッハを編曲したシリーズも個人的にはかなり気に入っていて、何回かプログラムに載せたこともある。

率直に言って1990年以降の作品についてはちょっと乱造気味の感じがしてあまり評価していないのだが、近作の《十二夜》や《アーデンの森のロザリンド》あたりからは以前の作風が感じられていた。この路線でまた傑作を書いてくれることを期待していたのだが残念である。

《アルメニアン・ダンス》《ハムレット》《オセロ》などの代表作は今後も演奏されていくのだろうが、自分の中では、いくつかの交響曲で示されたもう少し純音楽的な面にも光を当てていきたいと思う。

Viva Musica! Farewell to the Music Maker.

のだめ最新刊

好評につき売切れです

ということで最新刊。

あまり順風満帆じゃつまんないなあ ….. と思っていたところ、なかなか面白そうな試練がいくつか登場。

真面目な話、今回の定期演奏会を指揮するに当たって、このコミックから得た教訓がたくさんあった。今後の千秋の動向にも参考になる点があるといいな。

なお、今回のしおりは留年太郎でした。(前回の CD ブックは千秋)

そういえば、こんな本も買ったのでした。

好評につき売切れです

初めて読んだのは雑誌「ダ・ヴィンチ」2005年9月号の付録「別ダ」だった。で、この間の定期演奏会で、このエッセイが好きな団員(女性/既婚)に、

「トニーの理屈っぽさって、○○ちゃん(彼女のダンナ)に通じるものがあるよね?」

と話を振ってみたところ、

「でしょう?そうなんですよ。」

と、力強く同意されてしまった。

ということで、もう少し読んでみたくて一冊買ってみることにした次第。

国籍が違うということはおそらくあまり重要ではなくて、ある男女が一緒に生活するということは多かれ少なかれ思想や慣習や主義主張のぶつかり合いであって、それが楽しかったり喧嘩の原因になったり ….. ということなのだ。

地上波デジタル

うちはケーブルテレビを契約しているのだが、地上波デジタルがパススルーで配信されているのを今日初めて知った。(BS は VHF に変換されているんだけどね …)

ケーブルテレビのコンバーターに入っているアンテナ端子をテレビの地上波デジタルアンテナ端子につなぐと … あーら不思議、ちゃんと地上波デジタルが見られるではありませんか …

何で今まで気がつかなかったのかと愕然とすると同時に、やっと液晶テレビに買い換えた恩恵を得ることができてうれしくなった。

下手な番組を見るより、試験放送で流されている富士山や桜や浜名湖の様子を見ている方が癒される。

明後日は BS アンテナが立って BS デジタル(と相応の画質の BS アナログ)が見られるようになるはず …

 

全日本吹奏楽コンクール課題曲

来年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲が決定したようですね。情報を書き込んで下さった方、ありがとうございます。

まあ、来年も課題曲を演奏する機会はきっとないと思うので、別にどうでもいいといえばどうでもいいのだが、木下牧子さんが久しぶりに吹奏楽曲を書いたのがちょっと気になる。

木下牧子さんの《序奏とアレグロ》といえば、初めて女性が書いた課題曲であるし、個人的に初めてコンクールの場で演奏した課題曲でもある。

私は 3rd Trumpet だったので「序奏」部分はほとんど休みだったのだが、冒頭で 1st Trumpet の先輩がミュートをつけていきなり変なソロを吹き始めたのにびっくりした覚えがあるし、5/8 とか 7/8 という拍子を見たのも初めてだったなあ …..

わりと無機的な旋律ばかりなのだが、しっかりとした構成感でコンパクトにまとまっている曲である。