月別アーカイブ: 2005年6月

ブルーノート

そういうわけで、ブルーノートの紙ジャケを探しているのだが、有名どころはさすがに見つからない。

そんな感じで amazon.co.jp を見ていたら、何と輸入盤(もちろんプラケース入り)ではリマスター盤が1000円で手に入るらしいことが分かった。東芝EMIから出ていた紙ジャケは約2500円なので、紙ジャケを2枚買うとこの輸入盤は5枚買えることになる。紙ジャケをプラケースで再販した国内盤でも1枚1500円である。

これはもう買うしかないと思い、何枚か買ってみた。紙ジャケには入っていないボーナストラックが入っていたり、セッションごとに収録されているためにオリジナルとは異なる曲順になっているものもあるが、このへんは好き好きだろう。私は貧乏性なので1曲でも多く入っていると得した気分になる。

注意すべき点もいくつかある。amazon.co.jp では US 盤と書かれていても実際には UK 盤のことがあるらしい。以下の4枚のうち、「ブルー・トレイン」を除く3枚は amazon.co.jp ではUS盤と書かれていたが、届いたのはUK盤だった。「ブルー・トレイン」はUS盤。

これなら特に問題はないのだが、タイトルによってはUK盤がCCCDになっている場合もあるらしいので要注意である。上記のようなことがあると、US盤だと思って買ったのに届いてみたらCCCDのUK盤ということもあり得るのである。

ちょっと調べてみたら、ハービー・ハンコックの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」は価格の安いUK盤(下左)がCCCD、ちょっと値段の高いUS盤(下右)が非CCCDだそうである。これはまだちゃんとUK盤/US盤と書かれているからいいけど。

… と思ってちょっと調べてみたら、US/UK という表記は amazon.co.jp が手配する業者の国籍なので、その国の盤であるとは限らないということである。

Speak Like a Child (CCCD) / Speak Like a Child

で、買ったものたち。

The Sidewinder

At the “Golden Circle” in Stockholm, Vol. 1

Genius of Modern Music, Vol. 2

Blue Train

どれもわざわざ紹介する必要のない名盤。

《サイドワインダー》は15年くらい前に(確か)ホンダのプレリュードのCMで弦楽四重奏バージョン(演奏はタートル・アイランド・ストリング・カルテット)を聞いたのが最初。ひょっとしてオリジナル・バージョンを聞いたのは初めてかも知れない。8ビートのこの曲は「ジャズ・ロックの走り」と言われているが、実は微妙にリズムがよれている。完全にロックのリズムになり切れていない感じ。

オーネット・コールマンの「ゴールデン・サークル」は今回いちばん聞きたかった作品。映画「スウィング・ガールズ」で竹中直人先生のオタク部屋にも飾られていた。

セロニアス・モンクも名前はもちろん知っていたものの、演奏はあまり聞いたことがなかったので。あまりにも奇抜なスタイルでの演奏であったために、ソロの自由度が狭められることを嫌ったマイルス・デイヴィスが「俺がソロを吹いているときにはバックで弾くな」と言ったのは有名な話。

コルトレーンの「ブルー・トレイン」はブルーノートに吹き込んだ唯一のリーダー作。後の求心性のようなものはまだあまり感じられない若い演奏である。

副読本として、こんなのも買ってみました。

ブルーノート・レコード―史上最強のジャズ・レーベルの物語 (朝日文庫)

イヤホンを買ってみた

iPod のイヤホンが危うくなってきたので新しいイヤホンを買ってみた。

試聴もしないでウェブ上の評判だけで注文したら次の日には届いた。検索をかけると以下のようなページが見つかる。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0828/mobile169.htm

遮音性が高いというのと、クリアで解像度の高い音質というあたりに興味を持った。

まずは装着感。インナーイヤータイプなのでかなりねじ込まないとフィットしない。耳たぶをいろいろな方向に引っ張りながらぐいぐい押し込んでいく。ほとんど完全に耳に栓をしてしまうような感じである。右耳はかなりよいフィット感なのだが、左耳はかなり押し込まないといけないようだ。まあ、そのうちに慣れるのかな?

外部の音がほとんど聞こえなくなるので小さな音でも楽しめる。クラシックやジャズのように比較的ダイナミックレンジが大きい音楽にも向いているのかな。

音質は高音域の鳴りがすっきりしている。残響がクリアに引いていくようだ。解像度が高いという評判はその通りで、各楽器が交じり合わずに聞こえる。低音が足りないという評判もその通りであるが、EQ で少し低域を持ち上げてやれば気にならないし、ブースト感も自然なので全然問題ないと思う。

でぃー・くらふとヴぇるけす・つぇーでーず

クラフトワークのライブCDが出た。

Minimum-Maximum

これにはドイツ語バージョンとインターナショナルバージョンがあり、一部収録地が異なる音源が収録されていたり、ドイツ語バージョンの方が1曲多かったりする。結局はドイツ語バージョンの日本盤もリリースされたが、当初はドイツ国内のみのリリース予定だったので amazon.de から買うことにした。

結局、日本盤も amazon.de から送られてきた EU 盤も CCCD … この音源は真っ当な CD では聞けないのかな?

内容は期待以上によかった。最近リリースされたアルバム/シングルがかなりオーソドックスなサウンドだったので心配していたのだが、このライブでは血沸き肉踊るビートが押し出されている。旧作(もう20〜30年前の作品だ)をうまく現代のトレンドに合うようにアレンジしているのか、そもそも旧作自体が普遍的なビート感を持っていたのかよくわからないのであるが …

で、ドイツから一枚だけ買うのも何なので、オリジナルアルバムのドイツ語盤も数枚買ってみることにした。

Computer World

Electric Cafe

The Mix

クラフトワークの CD は基本的にドイツ語バージョンと英語バージョンがある。世界的に流通しているのは英語バージョンの多いようで、日本ではなかなか手に入らない。前半のCDは5年ほど前にドイツへ行った時に買ったので、今回は後半の作品を買ってみた。

彼らはドイツ人なのでドイツ語バージョンの方がしっくり来ると思いきや、必ずしもそうではないのが面白い。例えば「めんしゅ・ましーね」より「まん・ましん」の方が、「こんぴゅーたー・りーべ」よりは「こんぴゅーたー・らぶ」の方がメロディに乗っているように思える。

「コンピューター・ワールド(というかコンピューターヴェルト?)」はクラフトワーク的なミニマル感がギリギリ残っているアルバム。サウンド的な新しさはあまりないのであるが、《電卓》《ナンバーズ》《コンピューターラヴ》といった名曲が入っている。

「エレクトリック・カフェ」は失敗作だと思う。前作の収録漏れと時代に迎合しようとしてうまく迎合できなかったポップな曲が並べられているだけ。アルバムとしてのコンセプトも希薄である。《セックス・オブジェクト》におけるチョッパー音の違和感がアルバム全体の違和感を象徴しているように思える。

そんな失敗をリサーチしてか、次のアルバム「THE MIX」では過去の作品を大胆なリズムアレンジでセルフカバー。今回のライブアルバムの立脚点もここにあるのだろう。

ワールドユース

オランダでワールドユースサッカーが開幕。TBS 系列局がちゃんと生中継してくれた。開幕戦での対オランダ。生で見るのはきついので録画して見た。

やはりジーコジャパンとの比較になってしまうが、ジーコジャパンのサッカーが面白くないのは、ジーコの目指しているサッカー(があるとすれば、だが)は個々のメンバーのパフォーマンスの総和以上のものが見られそうにないという点にあるのではないかと思う。ころころ変わるフォーメーションとか納得感のない選手起用とか。

そういうわけで、未知の面白いものが見れそうなワールドユースの方が楽しみなのである。ジュビロの選手も何人か呼ばれているし。

自分たちのペースを作る前に立て続けに点を取られてしまった感があるが、後半は何とか立て直していい形がたくさんできていたのではないか。平山のゴールは「さすが」という感じだったし、Jでの経験でカレンも明らかに成長している。負けてはしまったが面白い試合だった。なんたって相手は地元だし優勝候補だし。

それにしてもオランダの7番キンシー・オウス・アベイー(何回もビデオを見直してやっと名前を覚えた)はすごい選手だ。将来が楽しみ。

その後の谷口くんは西村くんに化けた

午前中はサックスのパート練習に顔を出す。パート練習を見ると、かなり突っ込んだ指摘や確認ができるのでありがたいのだが、こればっかりはいくら時間があっても足りない。指摘されたところは抽象的な形にして(例えば、こういうパターンのフレーズが出てきたら同じようなアーティキュレーションやデュナーミクで演奏するとか)別の部分に応用する力をつけて欲しいものである。これを「水平展開」と言う。

午後からは食材の買出しのついでに、先日読み始めた「プレイボール」の続きを探す。とある書店に買いに行ったところ、全11巻のうち5巻と6巻がなかったので、とりあえず1〜4巻を買ってきて読んだ。5巻以降を買おうと思って何件か書店を回ったのだがどこにもない。その中でこんな本を見つけてしまったので買ってしまった。

光の雅歌―西村朗の音楽

同時代の日本人作曲家のエッセイは多くあれど、作曲家が生み出した作品あるいは音楽観に徹底的に焦点を合わせた書物はなかなかない。しかも、作曲家本人が携わっているとなればなおさらである。この本で西村朗さんの作品により一層近付けそうな気がする。

西村朗さんといえば《巫楽》という吹奏楽作品がある。アジア的な祝祭を表現するために吹奏楽という編成が効果的に用いられていると思う。氏の表現している世界を考えると、吹奏楽(もっと具体的に言うと管打楽器アンサンブルか)という編成を選択する余地はまだあると思えるのだが … 書いてくれませんかね?

ちなみに室内楽編成だと、管打楽器(それぞれ2本のクラリネット、オーボエ、バスーン、ホルンと2人の打楽器奏者)を伴奏にした《フルート協奏曲》がある。

また、分かる人には分かると思うが、この本の装丁は、カメラータからリリースされている一連の西村朗作品集のジャケットデザインも手がけている杉浦康平氏によるものである。書店でこの本を手にとって、それらの CD との統一されている世界観にクラクラした。

今日買ったもの

無事にボーナスも出たのでいろいろとお買い物。

まずは、息子が歩き出す前にと思い、ビデオカメラを買った。ハードディスクムービーも興味があったのだが、まだ技術がこなれていない感じだし、価格も高めだったので、売れ線の DV にしておいた。

iPod のイヤホンがそろそろ壊れつつあるので新しいものを買おうと思ったのだが、ディスカウントで有名な電器店では品数が少ないし、試聴もできないのでまたの機会に。

で、とりあえず買ってはみたもののまだ聞いていない CD たち。

深井史郎:パロディ的な四楽章

ナクソスの日本人作品集の一枚。その昔、秋田南高校が取り上げた《パロディ的な四楽章》が収録されている。

ブラスの祭典(3)

シエナ/佐渡裕コンビの三枚目。いつの間にかレーベルがワーナーからエイベックスに移っている。《風紋》とか《フェスティヴァル・ヴァリエーション》とかホルストの《第一組曲》とか、こてこての吹奏楽定番レパートリーばかり並べられているが、ルディンの《詩のない歌》が収録されているのが異質で面白いかも。

カーステレオで聴いただけなので断言はできないが、かなり残響の多い録音。このコンビのファーストアルバム(確かすみだトリフォニーで録音)も同じような傾向の音だったような気がする。

DVD(ブラスの祭典 ライヴ 2004 [DVD])も出るみたいですね。

*****

夜は所属する吹奏楽団の合奏。梅雨入り直後で、しかも冷房が入っていない部屋での合奏はさすがにしんどい。

あえてこの時期に

このDVDを見てみる。

六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の30日間ドキュメント DVD-BOX

以前から面白いという話は聞いていたのだが、たまたま知人から借りることができた。

言ってしまえば、ワールドカップの日本代表の練習風景をまとめただけのものなのだが、いろいろな新しい発見がある。

やはり中山と秋田を選んだのは正しかったなあ(まさに精神的支柱)とか、柳沢もかわいいところがあるなあとか、中田英が意外と無邪気だとか。

その中でトゥルシエの指導者としての態度はさすがだなあ、と思う。選手の鼓舞の仕方とか、ミスを指摘した選手に対してはそのあとにちゃんとフォローしているとか。でも、ちゃんと選手たちにプールに落とされることを忘れないとか。

おそらく著作権の関係だろうが、実際のゲームの映像はアニメーションのような画像処理がされている。まあ、日本のワールドカップでの試合は全部録画してあるからいいや。

私はアンチ・ジーコなので、今の日本代表でこういうドキュメンタリーを撮った時のことを考えると少々悲しくなってしまうが、とりあえずはワールドカップに連れて行ってくれるようなので感謝しよう。

谷口くん

体がゴリゴリだったので久しぶりに整体に行った。

その整体院には、ちばあきおの「キャプテン」や「プレイボール」が置いてあるのである。なぜか「キャプテン」は最終巻だけがなく、「プレイボール」は第1巻だけが置いてある。

「キャプテン」は中学野球、「プレイボール」は高校野球が舞台になっており、これらの舞台がシンクロしているのである。つまり、「キャプテン」で活躍していた登場人物が中学校を卒業して、高校に入学すると「プレイボール」に登場するのである。

これらを初めて読んだのは小学生のときだったと思う。確か、「キャプテン」は月刊少年ジャンプ連載で、「プレイボール」は週刊少年ジャンプ連載だったのではないかと思う。

これらの漫画にはいわゆるヒーローは登場しない。主人公の宿敵のような存在もない。ごく普通の高校野球部を舞台に、ごく普通の主人公が野球をやるという、言ってしまえばそれだけのお話である。

そんなストーリーのどこに惹き付けられるのかというと、それは主人公である谷口くんの愚直なまでのひたむきさなのだと思う。努力すればそれなりの結果がついてくるという等身大の自己実現がとてもナチュラルに語られている。

正直、整体院で読んでいて何回かウルウルきてしまった。早く続きを読みたい。

と思って、ウェブを検索していたらアニメ化されたようである。
http://www.anime-playball.com/

海兵隊バンドなどなど

久しぶりに MUSICSTORE.JP からお買い物。

MUSICA DE TOT UN SEGLE – MOROS I CRISTIANS (CD&DVD)

ブニョール・ラ・アルティスティカ交響吹奏楽団によるライヴ。 「モーロ人とキリスト教徒」と呼ばれるお祭りにまつわる音楽を集めたコンサートである。DVD と CD の二枚組。

先月のジャパン・バンド・クリニックで聞いたヴァレンシア市吹奏楽団の演奏がよかったので、同じようなスペインのバンドのサウンドが味わえるのではないかと思って購入した。

内容はなかなか微妙。

まずチェロを含む巨大な編成は一見の価値あり。 そこから生み出されるサウンドはスペインのバンドならではの特徴がある。 重厚なサウンドであるのだが、湿度を感じるなめらかな響きである。

しかし、曲はほとんど聞いたことがないものばかり。 また、DVD ではお祭りそのものの様子がかなり盛り込まれているのだが、その分演奏そのものを映した映像は少なくなっているのがちょっと残念。

録音はちょっと残響が多くてモヤモヤしている。 曲ではなくサウンドを聞きながら異国の風景を楽しむ … という BGV 的な楽しみ方の方がいいのかも。

ミッドウェスト2004:アメリカ海兵隊バンド

MUSICSTORE.JP は「海軍バンド」と紹介しているが、やはり Marine Band は「海兵隊バンド」の方が適当だと思う。「海軍バンド」は Navy Band ではないかな。 昨年からティモシー・フォーリーに代わって、マイケル・J・コルバーンという人が第27代の音楽監督になったらしい。

神奈川大学吹奏楽部も出演した昨年のミッドウェスト・クリニックでのライヴ。 (ちなみに今年はヤマハ吹奏楽団が出演するらしい。)2枚組で、1枚は吹奏楽編成での演奏、もう1枚は室内楽編成でのモーツァルトの《グラン・パルティータ》が収録されている。

やっぱり、最近の演奏ではワシントン空軍バンドよりも海兵隊バンドの方が好きだなあ。 一般に販売されているものとしては 2001年にルツェルンで行われた WASBE でのライヴもいい演奏なのでこちらも聞いて欲しい。

シュワントナーの《打楽器協奏曲》はアンドリュー・ボイセンによる吹奏楽編曲で、2001 年の WASBE でも演奏されたレパートリー。ライヴならではの緊張感と熱狂が伝わってくる。

海兵隊バンドから委嘱を受けた(交響曲第2番《テン・オブ・ア・カインド》)こともあるラコウスキーの《シブリング・レヴルリー》は、ポピュラーな素材を使った4楽章からなる作品。各楽章のタイトルには「タンゴ」「バップ」「ブルース」などという言葉が並んでいる。

アイラ・ハーシェンの《ディヴェルティメント》(これはワシントン空軍バンドによる委嘱作品)も同じような傾向の作品であるが、この《シブリング・ レヴルリー》はそれよりもシリアスで技巧的にも大変そう。(とはいえ《ディヴェルティメント》もグレード 6 なんだけどな。)アマチュアが取り上げるのはちょっと大変そうだが、なかなか面白い曲である。

ここにはラヴェルの《ラ・ヴァルス》(ドナルド・パターソン編曲)も収録されているが、吹奏楽にすると全然面白くなくなる。ワルツが重く、硬くなっ てしまうのは管楽器と弦楽器の発音機構の違いなのかな?この曲特有の艶かしさやグロテスクさがなくなって、ただ元気がいいだけの 3 拍子になってしまう。

他には RVW の《トッカータ・マルツィアーレ》や、スーザの《星条旗よ永遠なれ》など。

ますますエレクトロニカ(フェネス)

夏に坂本龍一ライブを聞きに行くことになった。 最後にバンドとしてライブを行なったのは1995年の「D&Lライブ」らしいので、かれこれ10年ぶりということになる。

私も教授のライブとしては、佐渡裕さんとやったオーケストラのコンサートやオペラや岩井俊雄さんとやったピアノコンサートあたりは見に行っているのだが、バンドとしてのライブとなると、ひょっとして「BEAUTYツアー」以来かもしれない。

というわけで、予習がてらツアーメンバーであるクリスチャン・フェネスのCDを買ってみた。確か昨年来日したデヴィッド・シルヴィアンのライブにもいたような気がする。

エンドレス・サマー

アマゾンでレビューを見てみるとなかなか評判がいい。 エレクトロニカは全体を俯瞰して聞いているわけではないので、これがエレクトロニカというジャンルの中でどのへんに位置しているのかわからないが、なかなかよい。 タイトル曲の《エンドレス・サマー》ではサンプリングされたギターのフレーズがかなり大胆に使われているのだが、そのサウンドとノイズを組み合わせて一曲の中でドラマを作ってしまうのは面白い。

先日の竹村延和さんの「フィナーレ」でも感じたのであるが、電子音の組み合わせ(多少裏技というかアクセントとして自然音も入っていたりするが)で叙情性を喚起する音楽を作っているというあたりが個人的には気に入っている。