谷口くん

体がゴリゴリだったので久しぶりに整体に行った。

その整体院には、ちばあきおの「キャプテン」や「プレイボール」が置いてあるのである。なぜか「キャプテン」は最終巻だけがなく、「プレイボール」は第1巻だけが置いてある。

「キャプテン」は中学野球、「プレイボール」は高校野球が舞台になっており、これらの舞台がシンクロしているのである。つまり、「キャプテン」で活躍していた登場人物が中学校を卒業して、高校に入学すると「プレイボール」に登場するのである。

これらを初めて読んだのは小学生のときだったと思う。確か、「キャプテン」は月刊少年ジャンプ連載で、「プレイボール」は週刊少年ジャンプ連載だったのではないかと思う。

これらの漫画にはいわゆるヒーローは登場しない。主人公の宿敵のような存在もない。ごく普通の高校野球部を舞台に、ごく普通の主人公が野球をやるという、言ってしまえばそれだけのお話である。

そんなストーリーのどこに惹き付けられるのかというと、それは主人公である谷口くんの愚直なまでのひたむきさなのだと思う。努力すればそれなりの結果がついてくるという等身大の自己実現がとてもナチュラルに語られている。

正直、整体院で読んでいて何回かウルウルきてしまった。早く続きを読みたい。

と思って、ウェブを検索していたらアニメ化されたようである。
http://www.anime-playball.com/

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