日本の行進曲

キングレコードから「The Best Collection of March」と題された行進曲シリーズが10枚リリースされた。とりあえず上記の4枚を購入した。

基本的には以前のシリーズを再編集したものなのであるが、何曲かはこのシリーズのために新録されたものもある。(どの作品が新録なのかちゃんと明記されているのが親切)中橋愛生さん(ネット上では NAPP さんという呼び方の方がわかりやすいか?)や福田滋さんが選曲に携わっているということもあって、旧シリーズの隙間にピンポイントで収まる秘曲を選んだという感じ。《行進曲「新潟」》(湯浅譲二)、《行進曲「信濃路」》(小山清茂)、近作では《行進曲「海辺の道」》(酒井格)、《コンセルト・マーチ「シンタックス・エラー」》(中橋愛生)など。

「コンサート・マーチ」と題されたCDは全日本吹奏楽コンクールの課題曲を中心に選ばれているが、課題曲からのセレクションとしては納得のいく選曲。吹奏楽コンクールでのある意味「歪な」演奏が残っていくよりは、こういう実直な演奏が残っていく方がいいと思う。

「戦前編」は各曲に個性が乏しい(と感じるのは私の修行が足りないから?)ので鑑賞するには少々辛いのであるが、この4枚はセットで聞いた方がいいと思う。歴史的にもスタイル的にも日本の作曲家による行進曲を俯瞰できる。

 

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