仕事始め

前日寝たのが遅かった上、寒いのと時差ボケで寝たんだか寝てないんだかよくわからない状態で午前7時起床。10日近くもアパートを空けていると各部屋が暖房で暖まるまで時間がかかるのです。

多少ずれ込んで休暇を継続している人もいますが、実質的に今日から仕事始めです。日本の会社の冬休みと時間差があるので、こちらが休暇に入ってから届いたメールとか年末まで働いていた人からのメールとかがちょぼちょぼと入っています。まわりの人たちの仕事ぶりを見ていると「今日は初日だし」みたいな雰囲気はなく、ちゃんと通常モードに復帰しているようです。私も寝不足のわりにすっきりした頭で仕事ができたような気がします。

というわけで今日届いたCD。

Schnittke – Faust (Cantata); Concerto Grosso No.2

ロシアのレーベル、メロディアからリリースされているシュニトケの作品集。いわゆる「多様式主義」のぐにゃり感が満喫できる《合奏協奏曲第2番》と、《ファウスト・カンタータ》のカップリング。シュニトケと親交のあった指揮者ロジェストヴェンスキーとソ連文化省交響楽団による演奏です。(録音が1987年なのでまだソ連だった時代です)

日本→ドイツ

ドイツから日本へ帰るのが帰国なのか、日本からドイツへ帰るのが帰国なのか、よくわからなくなっていますが、あっという間に日本での滞在期間が終わり、ドイツへ帰る日になりました。

妻と息子がセントレアまで送ってくれるとのことなので、新幹線→名鉄ミュースカイを乗り継いでセントレアまで。オンラインでチェックインができるようになったので搭乗手続きにかかる時間がかなり短縮されたのは喜ばしいのですが、セキュリティチェックと出国手続きには相変わらず時間がかかります。年末にテロ未遂事件があったのでなおさら。折り返しの待ち行列に並んでいるので見送ってくれる息子の視界からは時々消えてしまうのですが、それでも行列の間から私の姿が見えると息子はいつまでも手を振ってくれます。10日後にはまた日本に帰ってくるので今回はそんなに感傷的になりません。

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機内ではマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」を見ました。面白いことは面白かったのですが、やはりこういう「遺作」には何かしらの不完全感が付きまとってしまいます。他の例を探すとブルース・リーの「死亡遊戯」とかジョン・レノンの「ミルク・アンド・ハニー」とかになるのでしょうか。それほどマイケル・ジャクソンに対する思い入れがない(つまり、この作品が「最後」であることに大きな意味づけを行えない)私にとって、もう決して見ることができなくなってしまった完成版を見ることなしに、この「不完全版」を見てもそれほど大きな感慨はありません。追悼番組などで見た「完成版」としての過去のステージの方がはるかにインパクトは強かったです。

それから、先日買った山口百恵さんの「蒼い時」を一気に読了。クロニクル的に彼女のキャリアを振り返っているのではないかという期待とのギャップもあったのですが、意外に内容は「普通」でした。特に前半に書かれている自身の出自とか性についての独白は出版当時はセンセーショナルだったのでしょうが、それ以降は率直に言って平凡。残間里江子さんがプロデュースしたとありますが、文章自体の構成や売り方についてのプロデュース力がモノを言ったのではないかと思います。

そうこうしているうちにフランクフルト空港に到着。ちゃんと機内の乗り継ぎ案内でフランクフルトからハンブルクへの乗り継ぎ便が表示されていたにもかかわらず、空港内の案内を見るとキャンセルされていました。どうもフランクフルト付近の豪雪のせいで、フランクフルト発のフライトが軒並みキャンセルされていたようです。

チェックインカウンターに並んでからハンブルクへの代替便のチケットをもらうまで4時間かかりました。午後4時30分に列に並んで私の順番が来たのが午後8時30分。今にして思えばハンブルクまで飛びそうなフライトの搭乗ゲートに行ってごねた方が早く帰られたかも知れません。結局その代替便もディレイしてハンブルクに到着したのは午後11時過ぎ、Sバーンに乗ってアパートに到着したのは午前0時を回っていました。

余談ですが … アパートに日本人が住んでいるらしいことは知っていたのですが、今日初めて会うことができました(笑)。どうやら同じフランクフルト→ハンブルク便と同じSバーンに乗っていたようです。彼はアパートの西方面から、私はアパートの東方面からお互いにばかでかいスーツケースを押してきてアパートの入口でばったり会いました。日本からのフライトは成田発だったそうなので、私より2時間以上フランクフルトに足止めを食っていたことになります。

お買い初め

息子の誕生日に日本にいることができないので、一足早く誕生日プレゼントを買ってあげることにしました。

仮面ライダーWのダブルドライバーと迷っていたようですが、この変身ベルトかなり品薄のようですね。本人はビックカメラのサンプルでひとしきり遊んでいたので、それで気が済んだようです。

仮面ライダーW 変身ベルト DXダブルドライバー

で、結局買ったのはこちら。最近は普通のプラレールより、こちらの「ハイパーガーディアン」シリーズの方がお気に入りのようです。知らないうちに、自宅にも2つばかりありました …

プラレール ハイパーガーディアン HGS-05 メカドックライナー

私はといえば、ちょうどセールのDMが来ていたブルックスブラザーズでちょっと買いだめ。それから防寒用の靴と。浜松から持っていた靴はほとんど防水されていないものなので、雪道を歩くのはちょっと辛いのです。

あとはすごく「今さら」な感じですが、例のベストテン総集編を見たので、ちょっと読みたくなった山口百恵さんの著書を。

蒼い時 (集英社文庫 126-A)

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。ほとんど自分の記録のために書いているようなブログですが、今後もお付き合いいただければと思います。

(時間が取れなくて帰国直後のブログエントリーを書いていないのですが、そのうち書きます …)

今年の聞き初めは昨日録画しておいた「東急ジルヴェスターコンサート」の冒頭で演奏された、リヒャルト・シュトラウスの《ツァラトゥストラはかく語りき》(冒頭のみ)でした。

今年はメンデルスゾーンとショパンの生誕200周年ということなので、ふだん馴染みのない彼らの作品を聞いてみようかと思っています。

買い納め

本棚を整理していたら「PLUTO」を発見。よくよく調べてみるとすでに完結していることがわかりました。買っていない巻を買いに書店へ。

ついでに店内をウロウロしていたら何冊か欲しい本を発見しました。

横溝正史読本 (角川文庫)

知る人ぞ知るプレミア付きの文庫本がついに復刊されました。(古本市場では数千円の値段がついていたこともあります)

21世紀版 ブルーノート・ブック―史上最強のジャズ・レーベルのすべて (ジャズ批評ブックス)

やはり改訂版が刊行されました。

もういちど読む山川世界史もういちど読む山川日本史

かいじゅうたちのいるところ

なんか映画化されたそうで。

大阪→浜松(および飲み会)

予定になかったのですが、早朝の新幹線に乗るために新大阪駅へ。

前日、新幹線の車内販売で新幹線の携帯ストラップを買い、おまけにシールをもらいました。そのシールの裏に「500系こだまの最後車にミニ運転台を設置、運転手の帽子をかぶって記念撮影できます」というイベント案内が書かれていました。よくよく調べてみると午前7時30分くらいに新大阪駅を発車する「こだま」にこれが設置されているとのこと。せっかくなので乗ってみることにしました。隣りの新神戸までだと時間が短過ぎると思ったので、そのまた隣りの西明石まで行くということで。

混んでいたらどうしよう、と心配していたのですが、年末とはいえ平日の早朝だったのでこのミニ運転台を狙っていたのはうちを含めて3家族くらい、息子はかなりの時間遊ぶことができました。

西明石にいてもすることがないのでJRで神戸まで行き、そこで朝食を取ることにしました。その後、妻と息子はポートライナーに乗りに、私は買い物に。以前行った中古レコード屋に行きたかったのですが、開店が11時30分ということだったので予定が合わず断念、結局ジュンク堂で以下の本を買っただけです。

シュニトケとの対話

最近凝っているシュニトケの本。チェリストである著者とシュニトケとの対話を記録した本で、ウェブ上ではけっこう評価が高かったので読んでみたかったのです。

その後、合流して阪急で梅田まで。模型を買ったりプラットフォームで電車を眺めたりしたことはあったのですが、実は阪急電車に乗るのは初めてでした。

弁当を買って昼過ぎに新幹線に乗り、3時頃浜松に到着。

夕方は帰国記念(?)飲み会。企画していただいてありがとうございました。ひょんなことから知己を得た松澤健さんにも来ていただくことができました。著書「鉄のバイエル」やご自身が出演されたDVDをいただきました。ありがとうございました。こんな飲み会ですみません …

鉄のバイエル―鉄道発車メロディ楽譜集 JR東日本編

福岡→大阪

朝。朝食を食べてから散歩がてら西鉄を見に行きました。別の土地に出かけたらそこの私鉄を訪ねるのは、もう「お約束」になっています。インフォメーションセンターに行って、めぼしいグッズを探します。今回は西鉄2000形西鉄8000形のチョロQをゲットしました。それからホームに出て車両ウォッチング。

義父が納骨されているお寺はJR線の近くにあって、本堂からも電車が見えます。お経をあげてもらっている最中でも踏切の音が鳴ると息子はすぐにそちらの方を向いてしまいます。

法事が終わった後はお寺から慌ただしく博多駅へ。のぞみN700系で大阪まで移動。夕食は私のリクエストでビールとお好み焼きにさせていただきました。

浜松→福岡

義父の法事のために福岡へ行きました。例によって新幹線三昧です。浜松から新大阪までは300系「ひかり」で、新大阪から博多までは700系レールスター「ひかり」で行きました。今まで知らなかったのですが、レールスターの8号車最後部(新大阪寄り)には4人がけの個室(コンパートメント)が4部屋あるのです。今回はこのコンパートメントを取ることができました。コンパートメントとは言ってもスペース的には対面にした通常の新幹線の座席とそれほど変わらないのですが、間仕切りのおかげで子供がいる際のまわりへの気配りが少し楽になります。

ホテルは中州に取ったのでぜひ本場のラーメンを食べてみたかったのですが、夕食を食べ過ぎて断念しました。前回もこのパターンだったような …

帰国

というわけで帰国です。

航空券はルフトハンザのウェブページから直接購入してもいいのですが、安いチケットだとマイレージが50%しか加算されないので、旅行代理店を通して100%加算されるもっとも安いものを購入しました。この旅行代理店の担当者によると「クリスマスイヴに移動する人は少ないからフライトがキャンセルされる可能性もあります」ということだったので、ハンブルク→フランクフルトは余裕を持った時間にしました。フランクフルトでのトランスファー待ち時間が3時間以上あります。3時間も何をして過ごそうかと考えていたのですが、たまたまフランクフルト行きの機内でお会いした現地法人に勤務されている方がビジネスクラスのラウンジに入れる資格を持っているということだったので、便乗してラウンジでまったり過ごしました。

まあ、お約束の機内食を。

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名古屋行きの機内ではあまり眠れなかったので上映されていた「カールじいさんの空飛ぶ家」を見ました。一言でいうと(インディ・ジョーンズ・シリーズ)+(クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲)÷2のような印象でした。完全なファンタジーであることを差し引いてもプロットの不整合は突っ込みどころ満載だと思うのですが、細かいことを考えなければ「泣ける」エピソードはたくさんあると思います。でも、泣くのは「オトナ帝国」のように大人の視点でこの映画を見た時の話なのでしょう。”Thanks for the adventure. Now go for a new one!” という言葉が持つ重いリアリティを実感する年代は少ないのではないでしょうか。子供の視点でこの映画を見た時に、子供たちはカールじいさんに対してどのような印象を持つのでしょう?

25日の午前中にセントレア着。浜松駅までの直通バス乗り場でも別の現地駐在の方にお会いしました。実はハンブルクから同じフライトだったのだとか(全然気がつかなかった …)

夕方、妻と一緒に保育園まで息子を迎えに。ちょっと早く着いてしまったので「お帰りの会」の途中でした。邪魔になると悪いので見つからないようにしていたのですが、同じクラスの女の子に見つかってしまいました。その子が息子に教えてあげたようで、さっそく息子は部屋を飛び出して来ました。「お帰りの会が終わってから来なさい」とたしなめて、とりあえず部屋に戻しました。

で、ちゃんと会が終わってから4ヶ月ぶりの対面。ものすごくうれしそうなのは見て取れるのですが、やはり久しぶりということがあるのか、ほんのちょっとのよそよそしさがあります。「あのねえ、おともだちがねえ、お父さんが死んだって言っていたんだよ。」と教えてくれました(苦笑)。まあ、しばらく保育園に来ていなかったのでそういうリアクションも無理はないと思うのですが、子供はストレートというか …

風呂に入って寝間着に着替えた後、息子からは「ドイツの匂いがする」と言われました。洗濯に使っている柔軟剤の匂いのようでした。

Frohe Weihnachten

午前4時起床。軽く胃もたれ。昨日の夜のサワークリームが原因でしょうか?

フライトは9時なので、パッキングの仕上げをして出かけようとしているところです。予想通り、国内線(ハンブルク→フランクフルト)はガラガラ、国際線(フランクフルト→名古屋)は混み混みという感じです。

交響曲全集を買って以来、シュニトケにはまっています。そんなわけでシュニトケが編曲したピアノとヴァイオリンのための《きよしこの夜》をお送りします。素敵なクリスマス・イヴをお過ごし下さい。私のクリスマス・イヴは機内で何となく過ぎてしまいそうですが。