レコジャケジャンキー

CDジャーナルムック レコジャケ ジャンキー !

パロディ化されたレコード・ジャケットを集めたムック。内容も面白いが、マッハ55号のデザインによるカバーが凄い。

表紙がパッと見でビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のパロディであることは明白であるが、裏表紙もこのアルバムをパロっていて、しかもオリジナルの裏ジャケに載っている歌詞までパロっているのである。

例えば、タイトル曲が《サージェント・ジャンキーズ・ラヴリー・レコード・ジャケット・ブック》になっていたり、《ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド》が《ルージー・ゴーイング・トゥ・スクール・ウィズ・ドッグ》になっていたり(ちゃんと「LSD」になっている!)、《ア・デイ・イン・ザ・ライフ》が《ア・デイ・ホエン・ファブ・フォード・ゴーン》(ビートルズが解散した日)という替え歌になっている。

それだけでなく、内側もアルバム初回版を模しているし、おまけにポストカードもついてくる。当然「帯」もついている。

ちなみにマッハ55号というデザイン集団は「魁!!クロマティ高校」のDVDカバーデザインでものすごいことをやっている。ご覧あれ。

息子とお留守番

妻が飲み会のため、早めに帰宅して息子と二人でお留守番。

息子をあやしながら NHK ハイビジョンで放送されていた「これがラスベガスだ 華麗なるショーのすべて」を見る。

シルク・ドゥ・ソレイユの演出家フランコ・ ドラゴーヌと、シルク・ドゥ・ソレイユをラスベガスに呼んだ「元」ホテル王スティーブ・ウィンなどを中心に、ラスベガスのエンタテインメントを紹介する番組だった。

何を隠そう、シルク・ドゥ・ソレイユのファンである。 前にラスベガスに行ったときはちゃんと「O」と「ミスティア」を見た …  というか、ほとんどこれらを見に行ったようなものである。

ウィン氏が新しく開業したホテルのショーとして選ばれたのが、ドラゴーヌ氏が演出する「ル・レーヴ」(フランス語で夢)だそうである。 ちなみにウィン氏がかつて所有していたベラージオの美術館には同名のピカソの作品が展示されていたらしい。 円形のプールを使ったステージなどから「O」と似通っているのではないかと思うのだが、どうなのだろう?

近年、ストリップに面したホテルのアトラクションはシルク関係ばっかりという気もする。上記「O」「ミスティア」「ル・レーヴ」に加えて 「ZOOMANITY」「KA」などもある。食傷気味になりそうな気もするが、一回ラスベガスに行けばまとめて見られるという利点もある。ううん、次回行 けるのはいつだろう。

息子がいちばん興奮したのはルクソール・ホテルのスフィンクスでした。

つらつらと休日

先週は東京へ「響宴」を見に行ったので週末は全然休めなかった。今週は久々にぼーっと休む。

午前中は食材などの買出しでショッピングセンターへ。

石ノ森章太郎変身ヒーロー写真集1971-1975

衝動買い。「仮面ライダー」「人造人間キカイダー」「変身忍者嵐」といった石ノ森章太郎原作の特撮ヒーローの写真集。かなり懐かしい気持ちでいっぱいになったのだが何かコンセプトが中途半端。

ブルーノート・コレクターズ・ガイド

決してブルーノート・レーベルのオリジナル盤をコレクションしようなどという不埒な野望を持ち合わせているわけではない。以前の日記にも書いたことがあるが、「開運!何でも鑑定団」ではコンプリート・セットに1200万円という値がついたのである。ひょっとして同じような金額を出せばシャトー・ムートン・ロートシルトのヴィンテージもかなり揃えることができるんじゃないかな?

ともあれ、そういう「コレクター道」に関する文章を読むのも面白いので買ってみることにした。(いつどこで読めるのだろう …..)

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久しぶりにカレーを作ろうと思って買出しに行ったわけなのだが、私が息子をあやしている間に妻が材料を買うという分担にした。下ごしらえも私が息子の機嫌を取っている間に妻にお願いした。野菜や肉を炒めて煮始めるところまでは私がやった。最後の仕上げをやろうと思っていたのだが、息子と一緒に寝てしまい、起きたらカレーはできていた。

さて、カレーを作ったのは誰でしょう?

メルローを開けてみたのだが、カレーに合わせるにはちょっとまろやかだった。スパイシーなカレーに合わせるにはもう少しスパイシーな赤がいい。

街中へ

最近、郊外型店舗が増えたために人が来ないと言われている浜松市の中心部であるが、ここ数日で人が集まりそうな商業施設がいくつかできた。それを見に行くというわけではなかったのだが浜松駅周辺に出かけた。

まずは浜松べんがら横丁が3月3日にオープンした。ラーメンと焼き鳥をテーマにした13店。こういう新しいものに群がるのは浜松人の習性なので最初のうちはかなり混んでいる。もう少し落ち着いてから行ってみよっと。しかし、わりとお洒落な感じの「UP-ON」というモールができたのもそんなに昔のことではないような気がするのだが、その隣りに全く違うコンセプトのものを作ってしまうあたりが何も考えていないような気がするなあ …

3月10日には浜松駅ビル「MayOne」の地下食品街がリニューアル。ちなみにこの駅ビルは5月1日に開業したから「メイワン」という名前がついているのだそうだ。その地下だから、新しくできた食品街の名前は「MayBOne(メイビーワン)」。「成城石井」が出店したのがポイント。

3月11日にはヤマハミュージック浜松店の新ビルがオープン。8階建てで、最上階にはちゃんとしたコンサートホールもできた。今までフロアが分かれていた CD/DVD と楽譜・書籍を一緒くたにまとめて並べているのが斬新といえば斬新な配置かも。人が多くて身動きしにくかったのと、売り場の配置をまだちゃんと把握していないのでこの売り方が合理的かどうかはまだ判断できない。

これらの相乗効果で、なるほど街中にはかなりの人が出ていた。

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村上春樹さんが原稿流出事件について書いている「文藝春秋」2006年4月号を購入。そういえば、小説などに限らず楽譜などもそうなのであるが、PC 上で「書く」スタイルが主流となってしまったからには、今後おそらく生原稿というものは存在しなくなってしまうのだろう。

ついでに「BRUTUS」No.59「動物園に来てみない?」も購入。

バンドジャーナル

http://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/bandjournal/index.html

バンドジャーナル2006年4月号で、無事私の所属する吹奏楽団が紹介された。

「話したことと全然違うことが載ってしまってどうしよう」という夢を見てしまったので(そんな夢見るなよ)ちょっと心配していたのだが、団長のコメントも私のコメントも意図した通りに載っていたので安心。

写真のアングルも結構気に入っています(笑)。

光の中で

日本の吹奏楽 ’93 VOL.12 一般・課題曲編

基本的に吹奏楽コンクールの CD は買わない主義なのであるが、この CD にはヤマハ吹奏楽団が田中賢さんに委嘱した《…im Light − 光りの中で…》が収録されているので欲しかった。

以前、ブレーンからリリースされていた、招待演奏のみを集めたカセットテープに収録されていたのであるが、CD ではこれが唯一の音源である。

軽い気持ちでオークションに入札したところ、あっさり落札できた。以前はもっと高額で落札されていたんだけど …

飲み

会社で、インターンシップの学生を受け入れている。実習スケジュールを作成して、それに沿ってスムースに実習が行なわれるようにするのが主な役割である。

こういう学生たちと一緒の時間を過ごしていると、長年会社で働いていることで自分の考え方や言動が凝り固まっていることを痛感する。こちらの話に対する質問や意見を聞いていると、思いもよらない方向からの発想が刺激的でなかなか楽しい。

というわけで、職場での歓迎会が開催された。当然、幹事は世話役である私。飲み会の幹事をするのは何年ぶりだろう。

やはり、こういう飲み会に積極的に参加するのは必然的にアンテナを高くしている人たちになる。(なんだ、この間の新年会の2次会のメンバーとほとんど一緒じゃん。)学生たちもとても刺激的な話が聞けたのではないかと思う。これが我が社の社風だと思われてもちょっと困るかも知れないが。

「私の若い頃は …..」みたいな話の振り方をすればいくらでもネタはあるのだが、そこをぐっと堪えて「今」や「未来」の話をする。

そうやって人は年を取っていくのだ(笑)。

第9回響宴などなど

第9回響宴を聞きに池袋へ。

その前に巣鴨のCDショップに取り置きをお願いしていた「豊島の響」3点セットを引き取りに行く。統廃合により「豊島区立第十中学校」がなくなってしまったことや、指導者であった酒井正幸さんが喜寿を迎えたということで、豊島十中吹奏楽部の活動をまとめたものである。3点セットというのは、

  • 3枚組CD
  • 記念誌
  • DVD

である。様々な音源を集めたCDは一般的な吹奏楽モノとしての資料価値は高いが、記念誌やDVDは当事者の記録としての意味合いの方が強い。しかし近藤久敦さんがOB(しかも当時はホルンではなくトランペット)だったとは知らなかった。日経エンターテイメントの発行人である品田英雄さんがOBというのも意外。

その後、池袋に着いたところでミッテンヴァルトへ。ホームページを見ると、また移転していた(苦笑)。まあ、前のお店より芸術劇場に近くなったし、わかりやすい場所になったし、それは歓迎すべきことである。地図で指し示されている雑居ビルを見上げると、窓ガラスを通してCDラックらしきものが見えた。間違いない。

今回は店長さんが店にいた。初めてこのお店を訪れたときにも、店長さんから試されるような質問があって身構えてしまったのだが、今回も来た。邦人作品のCDが並べられている棚を見ていると、いきなり「大木、入りましたよ。」と来た。これは、もちろん NAXOS から出ている「日本作曲家選輯」シリーズの「大木正夫:交響曲第5番」のことである。

「これ、確か発売が延期されたんですよね?」と答えると、「そう、解説が遅れたんだって。」という返事が返ってくる。

とりあえず第一関門を突破したらしく、ミッテンヴァルトが制作したCDの説明や、今後リリースされるCDの案内をいろいろしてくれる。やはり、伊福部さんの追悼アルバムも作るらしい。とりあえず今回はウェブで下調べして興味を持った「中野稔 ヴァイオリンとピアノのための作品 第1集」を購入することにした。

「あれ?大木はいいの?」と聞かれたのだが(笑)、近くのCDショップに予約してあるので …

*****

さて、響宴。都合により前半の3団体しか聞けなかったが、今年も昨年と同じように面白い作品を聞くことができた。数年前に比べて意識的に多様な作風の作品が取り上げられているせいかも知れない。この「響宴」自体がだんだんいい方向へ向かってきているように思える。
というわけで、協賛会員になりましたとも。

《「かごめかごめ」の主題による幻想曲》(露木正登)は17人編成のために書かれている。以下のようにシンメトリカルな配置で演奏された。

Perc       Timp         Perc
 Tuba      Contrabass
 Hr Hr     Tb Tb      Tp Tp
 Cl Cl     Fl Fl      Sax Sax

譜面の難易度はそんなに高くなさそうだったが、吹奏楽的なマインドから脱却しないとちゃんとした演奏はできなさそう。ときどき三善晃を思わせる響きが聞こえる。

《吹奏楽のための「風の身振り」》(金井勇)は、同じ作者の今年の課題曲と同じように緻密なオーケストレーション。クロテイル、ピアノ、ハープ、木管の高音域を使った硬質な音色が印象に残る。

《相授譚》(長生淳)。この人の作品を聞くといつも感じるのだが、リヒャルト・シュトラウスなどを思わせる芳醇な響きがする。ただ、全曲を通して「鳴り過ぎている」感じがするので聞き通すのがちょっとしんどい。

《あのときすきになったよ》(飯島俊成)は同名の絵本から題材を得た吹奏楽とナレーションのための作品。ちなみに原作はこちら。

吹奏楽界では数年前に話題になった《窓際のトットちゃん》と同じような構成である。音楽はあまりでしゃばらずにナレーションを支えているという感じ。とはいえ、音量的にはナレーションを消してしまう部分もあった。私が座っていた席のせいかも知れないけど録音では大丈夫だったのかな?こういう子供の視点ならではの、残酷でいて、なおかつあまりにも純真な描写には涙腺が緩む。

… というわけで、いちばん楽しみにしていた、神奈川大学による NAPP さんの《科戸の鵲巣》は残念ながら聞けず …

NAPP さんといえば、ガレリアウインドオーケストラの第4回定期演奏会はすごい内容。ぜひ聞きに行きたいものだ。

*****

展示ブースでは、例によって久しぶりにお会いする知己の方々と挨拶やら近況報告やら。(そういえば5月にはバンド・クリニックでまたお会いすることになるのかな?)買いそびれていたゲイブリエル/アメリカ空軍バンドの復刻CDや、デ=ハスケの邦人作品集第2弾などを買う。

全日本吹奏楽コンクール課題曲が到着

やっと購入手配をした今年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲がやっと届いた。

フルスコアを見ながら、さっと1回通して聞いた感想。

ここ数年の中では稀にみる秀作揃いなのではないか。少なくとも、今までになく「課題曲」であることを意識して書かれた作品が多いように感じる。

例えば、I や II は演奏者の技術力が試される。あまりスコアから逸脱することができない、言い換えればギミックやこけおどしなどの常套手段が使えないのではないかと思う。

III はシンプルなスコアではあるが、ただ音にしただけでは全くつまらない演奏になってしまうだろう。これは指揮者の音楽作りが大切なのではないか。

IV はここ数年の課題曲の作風を踏襲している。演奏者が共感しやすい旋律や曲構成という意味でいちばんとっつきやすいのかも。というか、I 〜 III は普通の学生バンドにはかなり敷居が高いのではないか。

V は … 「18歳未満お断り」ということで、こういうエクリチュールの作品が選ばれるのだろうか。確かに演奏者の技術をはかるのにはいいのかも知れないけど、中学生や高校生ではなく大の大人が、言ってしまえば「コンクールに勝つために」こういう楽譜をせっせとさらうのって何かおかしいと思う。それとも「強いバンド」はそんなにさらわなくても出来るのかしらん?

ということで、勝手に予想してしまうと IV がダントツ人気、I → II → III というふうな比率で取り上げられるのではないかと思われる。

聴いた限りでいちばん気に入った作品は木下牧子さんの《パルセイション》。じわじわと曲想を変えながら大きなうねりを形作るのがとても難しそうだが。

愛と青春の旅立ち

テレビをつけたら NHK-BS でやっていた。

愛と青春の旅だち [DVD]

やばい。コテコテではあるが大好きな映画である。 ストーリーはそんなに練られていないし、リチャード・ギア扮する主人公の生き様にもそんなに共感を抱かないのであるが、やはり、この映画は泣かずにはいられないのである。

この映画を名作たらしめているルイス・ゴセット Jr. の名演技はやはり胸を打たれる。 舞台となっている海軍士官学校の修了式、自分の上官となったかつての教え子を敬礼と敬語で送り出す毅然とした態度が印象に残る。