送別会

お隣りに住んでいた方が横移動で転勤してしまうので送別会が催された。妻の所望でワインとバゲットを買って帰る。

うちの近所は3世帯が一つの建物を分割しているLinienhausと2世帯が一つの建物を分割しているDoppelhausが並んでいる。

うちはその転勤される方と一軒のDoppelhausをシェアしており、今日はそのLinienhausの一つで送別会があった。

子供たちは早めに食事をさせておいて2階で遊ばせ、大人は飲み食いしながら駄弁る … という展開だった。

気がついたら深夜一時過ぎ。(どうして酒を飲むとあっという間に時間が過ぎて、しかもどうしてその間のことをあまり覚えていないのだろう? …)それまで子供たちもゲームとかお話をして起きていたらしい。

 

シガー・ロス/ダーティー・プロジェクターズ

家族には内緒のお買いもの。

あまりトレンドから遠ざかっていると、乗ろうと思った時に乗れなくなってしまう危険性があるので、ちょっと気になる新譜を買ってみた。

好評につき売切れです

アイルランドのグループ、シガー・ロスの新譜。彼らのホームページで視聴したところ気に入ったので買ってみた。「サウンド&レコーディングマガジン」でも特集されていたし。

前作「残響」は、日本にいるときに借りて聞いた。その時はけっこうポップだったと思ったのだが、この作品はかなりアンビエントな雰囲気。ほとんどミディアムテンポだし、明確なビートがない曲も多い。だが、こんな風にノイズによって埋め尽くされている音空間、というのは個人的にかなり好きである。

好評につき売切れです

こちらはダーティー・プロジェクターズの新譜。ビョークとのコラボレーション作である「Mount Wittenberg Orca」で初めて聞いて気になっていた。

「Mount Wittenberg Orca」の方が過激で面白かったかな?エクスペリメンタルなサウンドとか、独特のコーラスワークとかは面白いのであるが、時としてアイデアが先走ってしまい、音楽それ自体が鼻白んで聞こえてしまうことがある。まあ、もうちょっと聞きこめば聞こえ方が変わるのかも知れないが。

 

住めば都

「ねえねえ、ハンブルグって『住めば都』だよね。」

と息子がいきなり夕食の時に語り出した。どうやら最近「ことわざ辞典」を読んでいてこの表現を見つけたらしい。

「でも、『住めば都』って最初は住みにくかったけど、住んでいたらだんだん居心地がよくなってくるという意味だよ。」

と教えたら、

「うん、だって最初はドイツ語とか全然分からなくてすごく怖かったもん。」

と言われた。

あらためて、息子なり(ドイツに引っ越した時点で5歳)にストレスがあったんだなあ、と感じた。

最近、妻はサッカースクールのママ友から「息子が、(うちの息子が)ドイツ語を話すようになった、と言っていたわよ。」と言われたらしい。

来週からは日本人学校も夏休みに入り、息子はハンブルガーSVが主催するサッカー教室に5日間通うことになっている。数ヶ月前に勢いで申し込んでしまったのだが、息子がうまくやっていけるか非常に心配である。普段のサッカースクールで一緒の友達も何人か参加するようなので、うまく助けてもらえるといいのだが …

 

ビートルズ巡り

前日「ビートルズの朝食、食べに行かへん?」と誘われて、ハンブルクの繁華街であるレーパーバーン周辺へビートルズ巡りに出かけた。

ご存知、ハンブルクはビートルズがデビュー前にライブ修行(まさに修行と言っていいだろう)を重ねたことでバンドとしての演奏能力を高めていったことで知られており、ビートルズの第二の故郷とでも言えるところである。

確か、ビートルズ側が販売差し止めを要求したので今後公式に発売されることはないと思うが、デビュー直後(1962年12月)にハンブルクのスター・クラブというライブハウスで行われたライブも録音されており、かつては発売されていた。あまり音質はよくないのだが演奏自体は勢いがあってかなりよい。

ハンブルクにはビートルズにまつわるスポットがいくつかあるのだが、私はといえばこちらに来た当初に「ビートルマニア」という博物館のような施設に行ってみただけだった。(ちなみに、この「ビートルマニア」は経営不振のために2012年6月末をもって閉館になったらしい。確かに値段のわりにしょぼいとは思っていたのだが … 行っておいてよかった …)

今回、いろいろ連れて行っていただいたわけである。

まずは、その「ビートルマニア」の並びにある小さなレストラン。ビートルズが朝食を食べに来ていた、というレストランで、それにちなんだメニューがあるらしいので、まずはそれを食べてみた。まあ、紅茶とハムエッグトーストという、ごく普通のものなのだが、そういえばドイツ的というよりはイギリス的な朝食メニューなのかも知れない。

その後はビートルズが演奏したことで知られている著名なライブハウス(正確に言うとそのほとんどは跡地だが)を訪ねた。

出発はレーパーバーンに面した「Beatles Platz(ビートルズ広場)」から。各メンバーを模した金属のモニュメントが立っている。もちろん、ドラムはリンゴ・スターではなくピート・ベストだし、ここには写っていないがちょっと離れたところにはスチュアート・サトクリフがいる。この通りを北に上がっていく(画像の奥方向)と、いろいろなライブハウスがある。

まずはカイザーケラー。

それから、上にも書いたスター・クラブ。裏通りに入ったところにレリーフが建っている。

インドラ。1960年にハンブルクに来たビートルズが初めて演奏した場所として有名。当時から場所は移動しているそうで、現在地は繁華街の外れにある。

レーパーバーンに面していて、いちばん立地条件のよかった「トップ・テン・クラブ」は現在ピザハットになっている。

バンビ・キノ。ビートルズが映写室の裏の狭い部屋で寝泊まりしていたという映画館である。もはや映画館の面影もないほどひっそりしているが、建物の窓には往時のビートルズの写真が飾られていたりして、わずかな「わかる人だけがわかればいい」といった感じの痕跡をとどめている。

それから、ジョン・レノンが1975年に発表したアルバム「ロックン・ロール」のジャケット写真もレーパーバーンの近くで撮影されたものだ。

アルバムジャケットを見ると、通りに面した建物の前で撮影されたように見えるが、実際には集合住宅の入り口で、正直あまり裕福でない人たちが住んでいるような雰囲気である。以下の写真にあるようなゲートを越えたところにこの建物は立っている。普通、この門をくぐって扉を開ける勇気はないなあ …

それから、車をとばしておよそ30分、ハンブルクの南にあるハイムフェルト(Heimfeld)という街へ。この街にある Friedrich-Ebbert-Hall というコミュニティホールで、ビートルズ初の商業レコーディングが行われた。すなわち1961年6月22日から23日にかけて行われた、独ポリドールへの録音、トニー・シェリダンのバックバンドとして「ビート・ブラザーズ」名義で演奏した録音のことである。

今回いろいろ調べていたところ、やはりトニー・シェリダンとの2回目のセッション(1962年)は、私の勤務先の前のオフィスの近くにある Studio Hamburg というところだということがわかった。今度行ってみようかな?

私の知人で、これらのスポットを満喫できる人がどのくらいいるかわかりませんが(笑)、これで私もガイドできるようになったのでお立ち寄りの際はご所望ください。

7/14 の徒然

ハンブルク日本人学校は(ふだんは仕事をしているお父さんも参加できるように)今日土曜日に授業参観日が設定された。土曜日なのだが平日のようなスケジュールで息子を学校に送り出し、それから我々も1時間目に間に合うように学校へ行く。

何十年ぶりかに授業を最初から最後まで見たわけなのだが(去年のことは記憶にないなあ、たぶん平日だから参加しなかったのだと思うけど)、小学校低学年の授業というのは、少なくとも高校の授業や大学の講義に比べると、密度が濃いというか、常に集中し続けていないといけないのだなあ、とあらためて思った。息子の宿題や通信教育の状況を見るとすごいペースでいろいろな知識が増えているのだが、本当に何でも貪欲に吸収できる時期なのだなあ、と思う。ある意味羨ましい。

妻は懇談会に出席するということで、授業が終わった息子と一緒に先に帰る。帰りしなパン屋さんによって少し買い込むことにしたのだが、子供(息子はそこそこ大きくなっているのだが)を連れているのを見かけたドイツ人が行列の前に入れてくれた。いつも思う(こういうことは決して稀ではない)のだが、こういうのがごく自然に行われる文化というのはとても素敵だと思う。

夕方から家族で髪の毛を切りに行き(なんか同じ会社の人ばかりになっていた)、そのあとは日本料理屋の「小紋」へ。私は単身赴任自体に連れてきてもらったり、日本から来た出張者を何度か連れて行ったりしていたのだが、妻と息子は初めて。先月カルミナ・ブラーナの演奏会があった時には演奏会後に「小紋」へ行こうと思っていたのだが予約がいっぱいで入れなかった。今回はそのリベンジというわけ。

 

Mac 関連お買いもの

(その1)

ほぼ時を同じくして、会社と自宅で使っている MacBook のバッテリーが膨らみ始めてきていた。思えば、マルチタッチトラックパッドが使いにくくなってきていた(クリック時にうまく押し込めない)のも、これが原因だったのではないかと思われる。後から調べてみたら、過充電(電源アダプターつなぎっぱなし)の場合にこうなりやすいのだとか。

自宅の方はそれほど悪い状態ではなくて、一度リセットのためにバッテリーを外した際にうまく元に戻らなかったくらいだったのだが、会社で使っている方は昼食から帰ってきたら、まるで「ウルトラQ」か何かのようにMacBookの背面が盛り上がってきていて、少しびっくりした。

ということでMacBook用の交換バッテリーを購入。amazon.de のマーケットプレイスで買ったら Apple Store の正規金額の半額以下で買えた。「未使用」と書かれていたのだが、梱包が粗雑だったのでちょっと不安だったがまあ状態はよさそうなのでそのまま使っている。

(その2)

今さらながら妻のために SIM フリー版の iPhone 4S を買う。ちなみに私は会社から支給されている iPhone 4s を使っている。

妻の携帯は今までプリペイドで使っていたのであるが、「月額最低チャージの10ユーロが使い切れず溜まっていく一方である」「メールのやり取りが増えてきていて出先でもメールをチェックしたい」「こっちで買っておけば日本でも使えるし」などなどの理由もあって買い替えることにした。

ちなみにドイツでは、T-Mobile や Vodafone でロックされた電話もあるが、SIM フリーのものもある。いろいろ探してみたのだが決め手がなく、多少割高でも正規に買っておけば何とかなるか、と思い Apple online store から買うことにした。

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そういえば Mountain Lion もそろそろかなあ … Lion に乗り換えてからやたら動きが遅くなってしまっているのだが、Mountain Lion では改善されているといいなあ …

NO NUKES 2012 (2日目): YMO など

今日も昼間っから PC にかじりついて NO NUKES 2012 の USTREAM 中継を見る。

そして2日目のYMOのセットリスト。

  • Radioactivity
  • Lotus Love
  • The City of Light
  • Ongaku
  • La Femme Chinoise
  • Riot in Lagos
  • Tong Poo
  • Rydeen
  • Solid State Survivor (encore)

昨日の「中期〜後期でまとめて欲しい」という願いは、半分くらいかなったというところか。昨日とダブっている曲も微妙に変わっている。

まさか《Lotus Love》をやるとは思わなかった。

《La Femme Chinoise (中国女)》は中間部の小山田圭吾のギターソロがかっこいい。「中国女」だけにデヴィッド・ボウイの《China Girl》のリフを使ったりしている。また、ヴォーカルは最初のバースがオリジナルというか初期ライブに近いもの、次のバースは散開ヴァージョンとなっている。

昨日もそうだったが《Solid State Survivor》の疾走感は初期に勝るとも劣らない。

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その前の「忌野清志郎スペシャルセッション」も見た。30年ぶりの《い・け・な・いルージュマジック》。教授がピアノを弾く《スローバラード》。トータス松本はよくがんばったという印象。YMO が好きで「メタルテープに録音した」というMCに笑えるのは40歳代以上か(笑)。

しかし教授はタフだわ。本当にお疲れさまと言いたい。

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今年の World Happiness 行きたくなってきたなあ。YMO として出演するのは今年が最後ということらしいし。

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年末年始の帰省で日本から買ってきて、息子とコツコツ作ってきたガンプラがついに完成。さすがに細かい仕事は目と肩にくる。

好評につき売切れです

 

NO NUKES 2012: YMO

NO NUKES 2012のUST生放送。

どうも最近のYMOのライブに感じられる「お手軽感」には懐疑的だったのだが、今日の演奏は素晴らしかったと思う。本気度が違っていたのだろうか。

  • Radioactivity
  • Firecracker
  • Solid State Survivor
  • La Femme Chinoise
  • Thousand Knives
  • Cosmic Surfin’ – Absolute Ego Dance
  • Tong Poo
  • Rydeen

しょっぱなはクラフトワークのカバー。《Insomnia》のような《Showroom Dummy》のようなベースライン。かなりアコースティックな味付け。

あとは初期のレパートリー中心。いつものメンバーなのだが昔の雰囲気を彷彿とさせる。

2日目はがらっとセットリストを変えて中期〜後期〜再生後の曲をやってもらえるとうれしいなあ。

 

EURO2012: イタリア対スペイン

そして、EURO2012もやっと決勝。

イタリアの立ち上がりも悪くなかったが、スペインが良過ぎた。調子づく前にスペインに調子づかせてしまった感じ。

さらに前半で負傷選手を交代させなければいけなかったとか、3人目を交代した直後に負傷退場があって10人で戦わざるを得なかったとか、不運もあった。

最後の30分、イタリアはほとんどなすすべなくスペインの攻撃を防いでいるだけ、という見ていて切ない状況になってしまった。

そして最後は緊張の糸が切れてしまった。

4-0でスペインの圧勝。これでダヴィド・ビジャ(プジョルと一緒に観戦しているところが映った)が帰って来たりすると、ますます強くなってしまうのだなあ。

ドイツは次のワールドカップに向けて再始動するいいチャンスだと思う。レーヴは嫌いなわけではないがいい引き際だろう。監督を変えて、選手をちょっと入れ替えて、ワールドカップではぜひスペイン打倒を。