演奏会その54: カルミナ・ブラーナ

ハンブルク日本人学校の児童が出演するということで聞きに行った。

JOHANNES BRAHMS (1833–1897)
SCHICKSALSLIED OP. 54
Für Orchester und Chor

FRÉDÉRIC CHOPIN (1810–1849)
1. KLAVIERKONZERT E-MOLL

KLARA MIN Klavier
CARL ORFF (1895–1982)
CARMINA BURANA
In der Fassung für Orchester, Solisten, großen gemischten Chor und Kinderchor

SHIHOKO HIGASHIDA Sopran
HENDRIK LÜCKE Tenor
KEI KONDO Bassbariton

HAMBURGER KAMMERPHILHARMONIE

KINDERCHOR DER JAPANISCHEN SCHULE HAMBURG E.V.
CHORENSEMBLE GOETHE HAMBURG
KANEMAKICHOR HAMBURG
PHILHARMONISCHER CHOR ESSEN
JOHANNES-BRAHMS-CHOR HAMBURG

KAZUO KANEMAKI Leitung

Sa. 23.06.2012 | 17:00 Uhr
Laeiszhalle Hamburg | Großer Saal

さすがに息子に全プログラムを強いることは無理そうだったので、児童合唱が出演する《カルミナ・ブラーナ》だけ聞こう(聞かせよう)と思い、少し遅めに家を出た。

ちなみに息子には予習として何回か聞かせていたのであるが、最後から4曲目の《今こそ愉悦の季節》が好きなのだそうだ。私はこの曲を聞くと《カルミナ・ブラーナ》の終わりまでの道筋がはっきり見えてくる。厳かなソプラノソロによる《とても、いとしいお方》、圧倒的なクライマックスである《アヴェ、この上なく姿美しい女》、そして再び冒頭に戻る《全世界の支配者なる運命の女神》、これらの並びが好きである。

演奏は概ね想定の範囲内。特に打楽器奏者はもうちょっと神経を使って欲しい。アインザッツが合わなかったりとか要らないところで消音しきれない音が残ったりとか、そういうところで曲の緊張感が途切れてしまう。

児童合唱とソプラノ、テノール独唱は第1部と第2部の間に入場してきた。これでいいのだろう。ご存知の方はご存知だと思うが、《カルミナ・ブラーナ》の児童合唱は全曲の半分を過ぎた第3部にしか登場しない。以前、浜松でこの曲の実演を聞いた時には児童合唱は最初から入場、しかも椅子がなくてずっと立ちっぱなしだったので、曲の途中で次々にしゃがみ込んでしまった … という痛々しい光景を目にしてしまったので …

最後の《全世界の支配者なる運命の女神》は奇跡的に(と言っていいのか?)なかなか推進力が同期しなかったオーケストラと合唱が一体になってかなりの高揚感があった。聴衆の反応もよくていい演奏会だったと思う。

1 thought on “演奏会その54: カルミナ・ブラーナ

  1. silver price

    ティルソン・トーマスがまだ二十代の時の名演奏。 他の盤とは、スピード感と軽快なリズムという点で一線を画しています。 クリーブランド管弦楽団の演奏力と充実した歌唱陣で、ティルソン・トーマスの抜群にノリのいいリズムや自由なアゴーギクにぴったりついています。 ピアノをはじめとする鍵盤楽器や打楽器の音色も多彩で、スマートでカッコイイ「カルミナ・ブラーナ」です。

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