吹奏楽」カテゴリーアーカイブ

NBA作曲賞

(たまには吹奏楽の話題を…)

ひょっとして今さらな話かも知れませんが、NBA作曲賞受賞作品リストを更新しました。2008年のNBA作曲賞に選ばれたのは、スティーヴン・ブライアントの《スイート・ドリームス》です。2007年の《レイディアント・ジョイ》に続いての2年連続受賞となりました。2年連続でNBA作曲賞を受賞するのは1998年(《幻想的協奏曲》)と1999年(《サザン・ハーモニー》)に連続受賞したドナルド・グランサム以来2人目ということです。(グランサムは1995年にも《バムズ・ラッシュ》で受賞しているので3回受賞しています。)

この作品は昨年の全日本吹奏楽コンクールでウィンドアンサンブル ドゥ・ノールが自由曲として取り上げた作品です。《パロディ組曲》の中の1曲で、ホルストの《ミリタリーバンドのための第1組曲》を素材にしています。《パロディ組曲》の中には、他にもウィリアム・シューマンの《チェスター序曲》を素材にした《チェスター・リープス・イン》、パーシー・グレインジャーの《リンカンシャーの花束》を素材にした《インパーシネイションズ》、さまざまな行進曲を素材にした《メタマーチ》なども含まれています。これらに限らず、作品の多くはスティーヴン・ブライアント自身のホームページで聞くことができます。

今日の積志ウィンドアンサンブル

コードネーム「1-2」は初音出し。知名度の高い曲だと思うので、私も演奏者もある程度イメージができている。一回通して、細かい部分の要所をちょっと修正して通したらそこそこ形になった。構造はシンプル(合奏でも言ったけど、旋律、対旋律、伴奏に大別できる)なのだが、それぞれの声部間のバランスが難しそう。伴奏がいちばん鳴りやすい音域で吹いていて、旋律がちょっと低めの音域で吹いていたりすると旋律が埋もれてしまう。意外とこういう部分が多い。それから各声部も途中でオーケストレーションが変わったりする。ある楽器が途中でなくなって、別の楽器が途中から現われたりする場合もあるし、一つのリズムパターンが分割されて別々の楽器に割り当てられていたりすることもある。とりあえず整理する必要があるのはこのあたりかなあ?

コードネーム「1-3」も初音出し。部分的に難しい部分はあるが、全体的な難易度は低め。にも関わらず非常に味わい深い作品である。ほとんど資料がないので私も演奏者も手探りで曲を作っていくことになるのだが、長く付き合える作品だと思う。好きになりましょう。

コードネーム「2-3」は先週に引き続き2回目の合奏。とりあえず曲に慣れるためになるべく流してみる。これも合奏の時に言ったけど、吹けてくれば吹けてくるだけ合奏が楽しくなると思う。逆に言うとそれだけ譜読みは大変だと思う。臨時記号は多いわ、出るところはわかりにくいわ。

今日の積志ウィンドアンサンブル(Starting Over)

所属するバンドの役員会 → 合奏 → 選曲会議と、なかなか忙しい日であった。

諸事情により休団していたので、なんと3ヵ月半ぶりくらいで合奏を指揮する。基礎練習については私が休団している間に別のメニューを試してみることにしていたので、そこは他の方にお願いして、とりあえずは曲の初見大会だけを指揮した(リハビリ、リハビリ)。

実は振る前はものすごく緊張していたのだが、振り始めてしまえばそんな余計なことは考える暇もなく「まあ、いつもの通りかな」という感じで合奏が進む。「ひょっとして3ヵ月半前と全然違う手応えを感じるのではないか?」と半ば期待半ば不安で合奏を迎えたのであるが、いいのか悪いのか大きな違いはなかった。何かを変えたいんだけどね。

今日はコードネーム「2-2」とコードネーム「2-3」の音出しをしてみる。

幸い「指揮者の筋肉」の筋肉痛は出ていないが、一日置いて出るんだよな、きっと …

今日届いたもの(バーン&イーノ/吹奏楽)

デヴィッド・バーンとブライアン・イーノのコラボレーション「Everything That Will Happen Happens Today」のデラックス・パッケージが届く。当初は11月末にリリースされる予定だったが「遅れてごめんね~ん。クリスマスまでには届くからね~ん。」というメールが来て、そのままになっていた。

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パッケージは上記のような形。CDがちょうど入る大きさの缶の上に箱庭のような模型が乗っかっている。

この中にCDが2枚入っているが、蓋(上記画像の “THAT” の文字上に黒い線が見えるが、ここから開く)を開けると蓋の裏に仕込まれた回路が明るさを検知しているようで短い効果音が鳴るようになっている。息子も珍しそうに見ていたが、蓋裏からはみ出ているコンデンサーをクニクニ動かしていた(危ないなあ)。

CDのうち1枚は先行ダウンロードできるようになっていたものと同内容。もう1枚はボーナス・トラック4曲やショート・フィルム、スクリーンセーバーなどが収録されている。またメモ帳のような体裁の小さなライナーノートも缶の底に入っている。

アルバムの感想は以前の日記で書いたとおり。以前のコラボレーションのような先鋭的で緊張感溢れる作風ではなく、ゴスペルを下敷きにした(らしい)大らかなサウンドでかなり気に入っている。

このアルバムは「デジタル配信のみ」「デジタル配信+安価なCD」「デジタル配信+デラックス・パッケージ」という形態でリリースされたのだが、こういう傾向は個人的には歓迎したい。

それから、海外オークションで「Educational Record Reference Library」なるLP(CDにあらず)が出品されていた。

1960年代後半にFranco Colomboが制作した、吹奏楽曲のライブラリーのようである。全部で何枚あるのかわからないが3枚落札した。

Educational Records : BP-103

1. Missal : Overture for Band (The University of Illinois Concert Band / Conducted By : Mark Hindsley)
2. Bartok : Four Sketches (The West Texas State University Band / Conducted By : Gary Garner)
3. Villa-Lobos : Suite from Bachianas Brasileiras No. 4 (The Cass Technical High School Symphonic Band / Conducted By : Harold Arnoldi)
4. White : Miniature Set for Band (The University of Illinois Concert Band / Conducted By : Mark Hindsley)
5. Gross : Three From The Hills (The University of Illinois Concert Band / Conducted By : Mark Hindsley)
6. Latham : Court Festival (The Interlochen Arts Academy Band / Conducted By : Don Jaeger)

Educational Records : BP-108

1. Massenet : Phedre Overture (The High School Symphonic Band of the National Music Camp / Conducted by : George Wilson)
2. Madden : Fantasia on a Folk Theme (The North Hills High School Symphony Band / Conducted By : Warren Mercer)
3. Williams : Sea Songs (The Richardson Junior High School Band / Conducted By : Richard Floyd)
4. Bennett : Suite of Old American Dances (The University of Illinois Concert Band / Conducted By : Mark Hindsley)
5. Frescobaldi : Toccata (The University of Illinois Concert Band / Conducted By : Mark Hindsley)

Educational Records : BP-112

1. Giannini : Symphony No. 3 (The University of  Michigan Symphony Band / Conducted By : William Revelli)
2. Cowell : Shoonthree (The University of Maryland Symphony Band / Conducted By : Acton Ostling Jr.)
3. Persichetti : Symphony No. 6 (The Arkansas Polytechnic College Symphonic Band / Conducted By : Gene Witherspoon)

バンド維新2009(曲目決定)

ということで、バンド維新2009の演奏曲目が決定したようです。やはりニュースソースは浜松アクトシティ友の会会報。

  • 外山雄三/新しい行進曲
  • 新実徳英/Ave Maria
  • 北爪道夫/空の上の散歩道
  • 野平一郎/Le temps tissé III pour ensemble d’harmonie
  • 前田憲男/”LET’S SWING”
  • 丹生ナオミ/青竜舞(せいりょうのまい)
  • 渡辺俊幸/Music for V.Drums and Small Wind Ensemble
  • 片岡俊治/Memento mori ~for Wind Ensemble~

野平作品は氏の過去の作品の系列によれば《織られた時III~管楽アンサンブルのための~》というタイトルになるんでしょうか。

渡辺作品はタイトル通り、ローランドの電子ドラム V.Drums のための協奏的作品でしょうか。ソリストが来るのか?ある意味特殊な編成だがレパートリーとして定着するのか?そもそもなぜ V.Drums?(何か圧力があった(笑)?)などなど、興味は尽きない。

演奏団体はまだ決まっていない模様。

全日本吹奏楽連盟からお荷物

全日本吹奏楽連盟から荷物が届く。

「バンドジャーナル」誌の記事執筆中にどうしても見つからなかった(たぶんちゃんと探せばあるんだろうけど)第52回全日本吹奏楽コンクールのプログラムと、このたび発刊された連盟の70年史である。

BCL 10

毎度お馴染みバンド・クラシックス・ライブラリーも早いもので第10弾。「大阪俗謡による幻想曲」のサンプル盤がブレーンから届く。

バンド・クラシックス・ライブラリー10 大阪俗謡による幻想曲

それからいろいろ。

Electronic Works 2 (Full Sub Col) [DVD] [Import]

modeから出ているクセナキスのDVDシリーズ第2弾。前作《エルの伝説》が面白かったので買ってみた。やはりクセナキスの電子音楽はマルチチャンネルで聞いた方が絶対に面白い。1970年の大阪万博のために作曲された《ヒビキ・ハナ・マ(響き、花、間)》収録。

タワーレコード限定発売の細野さんのモナド・レーベルからのアルバム再発紙ジャケ4枚。

ブレーンの吹奏楽CD/DVDもろもろ。

Japan’s Best for 2008 BOXセット [DVD]

真夜中の動物園/Dream Fighter/細野晴臣/RC

まずこれ。

NHK クインテット「真夜中の動物園」

久しぶりの「クインテット」のアルバム。今まで溜め込まれていたレパートリーが「満を持して」という感じで詰め込まれている。表題の《真夜中の動物園》は、クルト・ヴァイルの《三文オペラ》を髣髴とさせる、ちょっとダークな曲調が面白い。ブルースっぽい《つまんないうた》、ムード歌謡風の《おわびのスキャット》もいい。いろいろなスタイルの作品を咀嚼して「現代の童謡」とも言うべき作品。ということで、息子もけっこう気に入っている。

本編とは関係ないが、スコット・ジョプリンの《エンターティナー》を演奏していて、入る場所がわからなくなってとんでもないところからクラリネットを演奏してしまうフラットさんに大笑い(気持ちはわかる)。

Dream Fighter(初回限定盤)

ああ … 右手が勝手に … ショップのCD 棚から取り出しているぅ … というわけで買っちゃいました。

妻「(息子に)欲しいって言われたの?」

私「… 半分くらい …」

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最近 commmons (m は3つ)の通販サイトが始まったようなので物色したところ、細野さんのトリビュートコンサートのプログラムがあったのでポチッ。本秀康さんによるコミックは先日買った作品集にも収録されていた。

RC サクセションの紙ジャケ全タイトル購入特典ボックスが届く。

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夜、定期演奏会の選曲会議。骨格が決まる。例の曲(ヒントその1:ギリシャ神話)を取り上げることになった。すごくうれしい。