吹奏楽」カテゴリーアーカイブ

吹奏楽コンクール昔話

とりあえず今年の全日本吹奏楽コンクールの成績を入力したので、ちょっと昔話などを。

最近、全日本吹奏楽コンクールに足を運んでいない。数年前までは新幹線の始発に乗って聞きに行っていた。ダイヤ改正などで最近はどうなっているのか わからないが、新幹線→中央線快速→丸の内線を乗り継ぐとギリギリのタイミングで普門館に到着できるのであった。やはり昔に比べると自分の中で期待値と労 力のバランスが崩れてきておっくうになっているのだと思う。

そんなわけで、実は毎年知人からプログラムを譲っていただいて「全日本吹奏楽コンクールデータベース」を作成しているのである。今年もちょっと遅くなってしまったがとりあえず更新。誤字・内容の誤りなどご意見をいただければと思う。

そもそもこのデータベースを作り始めたのは高校生のときだから、かれこれ20年近く前である。高校の先輩から借りた実況録音盤のLPに入っていた成 績一覧表をシャープの「MZ-700」というコンピュータに入力し始めたのがそのきっかけである。その後、「NEC PC-9801 + 桐」→「Apple Macintosh + ファイルメーカー」→「Windows + Excel」とデータを持ち歩き、現在に至っている。

支部大会のデータも検索できるようにしたいと前から考えているのであるが、そうするととたんにデータ量が10倍になってしまうので、なかなか踏み切れないでいる。

まあ、今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします(_0_)。

(後日付記)最近は Mac + MySQL + ファイルメーカー Pro で管理しています。

国体リハーサル

朝から国体開始式のリハーサル。

演奏する我々としては、この日が初めてだった独唱者との合わせ以外は特に問題なし。優勝旗返還や永年出場者表彰の際に演奏する《得賞歌》は曲を切るタイミングがわからないので不安といえば不安なのであるが、まあ歩く距離や時間なんかは会場へ行かないとわからないから当日になってみないとどうにもできませんね。というわけで、10/25(土)にアクトシティ中ホールで本番。また早起きだ(涙)。

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イエスの「ドラマ」と「ロンリー・ハート」の紙ジャケCDが到着。「ドラマ」の時にはイエスの中にバグルス(トレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズ)がいたわけで、このアルバムに収録されている《レンズの中へ》は、バグルスの2枚目のアルバム「モダン・レコーディングの冒険」にも収録されている。

好評につき売切れです
好評につき売切れです

タイガー大越クリニック&コンサート

ジャズトランペット奏者のタイガー大越さんのレクチャー&コンサートを聴きに行く。

前半が受講者を対象にしたクリニック、後半がミニコンサートのはずだったが、リラックスした(というかルーズというか)進行でかなり適当だったような気もする(笑)。

受講者であるトランペット奏者もかなりの腕前だったし、あまり専門的なことを指導されても聞いている方がついていけないと困るなあ、と思っていたの であるが、さすがふだんから教える立場におられる人だけあって、かなり型破りながらも非常に収穫の多いレクチャーだったと思う。

まずはフレージング。「Am – Dm – E – Am (実音じゃなくてトランペットでの)」という4つのコードがそれぞれ2小節ずつ、合計8小節のコード進行を用意する。それぞれの小節の構成音のみを使って フレーズを作るという練習である。つまり最初の2小節では(ラ−ド−ミ)、以下(レ−ファ−ラ)、(ミ−ソ#−シ)、(ラ−ド−ミ)という音だけを使って フレーズにしてみる。アドリブの練習としては単純ながら効果的な練習なのではないか。

それから呼吸法。

4拍吸って4拍吐く 8拍吸って8拍吐く 1拍吸って7拍吐く 1拍吸って1拍吐く 自分の手の甲を吸い付けるようなイメージで吸う などいろいろなパターンの呼吸法を実際にやってみた。常々、所属しているバンドが間然すべき問題の一つがブレスコントロールだと感じていたので今度試してみよう。

浜松交響吹奏楽団定期演奏会

30周年記念委嘱作品ということで鈴木英史さんの《Life Variations》、天野正道さんのSuite Symphonique《Gaia》の第3楽章が初演された。

作品によるものなのか、サウンドの作り方によるものなのかよくわからないが、強奏での色彩感が飽和しているように感じるのが気になる。どちらの曲も 浜響吹のシンフォニックなサウンドを念頭に作曲されたのであろうが、ある程度以上のボリュームを持ったサウンドが単色に聞こえてしまう。ポップスなどが中 心となる第2部ステージでは、団員アレンジャーの遠藤さんによる編曲がそれぞれのパートの持ち味を引き出していたのとは対照的に思える。

《Life Variations》は第2部に当たる部分が面白いと思った。原始主義的な作風が《春の祭典》に近い雰囲気があるなあと思ったら、テーマは「法悦の詩」 だそうで、何となく納得。《Gaia》は残念ながら第3楽章のみの演奏。おそらく4楽章構成の第3楽章ではないかと思うのでまだ評価は保留。天野さんは 「この曲を聴いて怒る人がいるかも知れませんが …..」と書かれていたが、個人的には《おほなゐ》を聞いたときほど心が動かなかった。

浜松南高校第10回定期演奏会

基本的に高校の吹奏楽部の定演というのは見に行かないのであるが、いろいろ事情があって見に行った。(武道館で行なわれる方の?)マーチング大会では過去に何回も全国大会に出場しているので、その筋ではいくらか知名度があるのではないだろうか。

第1部「クラシック・ステージ」第2部「ドリル・ステージ」第3部「企画ステージ」第4部「ポピュラー・ステージ」というてんこもりの構成。マーチングの方で鍛えているだけあって、音の立ち上がりのよさや開放的な明るいサウンドは魅力的である。クラシック・ステージでは時として荒く聞こえたりバランスが悪くなったりすることもあるが、そのへんをうまくまとめてやればもっといい演奏ができるバンドだと思う。また、多くのメンバーがそこそこのソロが取れるというのもいい。いかにも「譜面を間違えないように吹いてみました」というソロではなく、自分なりに消化していることがわかるソロである。最初にも書いたように昨今の高校吹奏楽部の様子はよくわからないのであるが、これだけ強烈なヴァイタリティを表現できたら、演奏の良し悪しに関係なく聴衆を動かすことはできると思う。ブラヴォー。

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中古DVDショップを物色。

散り行く花 (トールケース) [DVD]

映画創成期の巨匠グリフィスの作品。1919年制作。グリフィス作品には欠かせない名女優リリアン・ギッシュも出演している。「ゴダールの映画史」にも引用されている。ここで見つけたのもシンクロニシティか?いつ見るかはわからない(だいたい数年前に買ったグリフィス作品「国民の創生」「イントレランス」もまだちゃんと見ていない)が、とりあえずライブラリとして持っていたい。

バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー・ボックスセット [DVD]

リリースされた直後から買おうかどうしようか迷っていたボックスセットであるが、中古で値段も手頃、状態もかなりよかったので購入することにする。LDでは全部持っているんだけど。

モンスターズ・インク [DVD]

これもライブラリに加えておきたかった作品。

Wingspan: Hits and History

輸入CDバーゲンで。数年前にリリースされたポール・マッカートニーの2枚組ベストアルバム。どちらかというと「ジョン派」なのであるし、ジョン以外のソロ・ビートルにはあまり興味はないのだが、ポールのソロ作でも何曲か気に入っているものはあるので買っておく。

Last Smile

I will be with you

ラヴ・サイケデリコのシングルは、タイトル・チューン以外の曲がアルバムに収録されないことが多いので、シングルはレンタル落ちを安く買っている。

テルミン・レクチャー・コンサート

日本のテルミン演奏の第一人者である竹内正実さんのレクチャー・コンサートが浜松市楽器博物館の主催で開催された。

スライドやビデオを使いながらテルミンの生涯を簡単にたどり、その合間にクラシックの小品を演奏するといった構成。そういえば、ちゃんと演奏されたテルミンの音色を生で聞くのは初めてかも知れない。以前、展示会で展示されていたテルミンを少し演奏させてもらったことがあるのだが、(当たり前のことではあるが)音階すらまともに弾けなかった。

しかし、人(私も含めて)はテルミンの何に惹かれるのだろう?楽器に全く触れずに、空中で動かす手で演奏を制御するという多少オカルト的なにおいのする怪しさか?ヴォカリーズにも似た響きと、電子楽器にはそぐわないある種の不安定さを含んだ音色か?

テルミンで和音を出そうと試みた「ポリフォニック・テルミン」のテルミン博士自身によるプレゼンテーション(レクチャー終了後に竹内さんにうかがったのであるが、この音源は世に出ていない模様。テルミンに関する資料は娘さんがかなり厳しく管理されているそうだ。)や、アンコールに使われたマトリョミン(ロシア名物マトリョーシカ人形にテルミンを組み込んだもの)が興味深かった。

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ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2003(CCCD)

去年も書いたような気がするが、一応バンドの選曲資料のために毎年購入はしている。

が … ううん、こういう曲やこういうアレンジを求めている現場はそんなに多いのだろうか?

対象としては、おそらく中・高校生バンドが多いのだろう。しかし、今 J-POP のヒットチャートの上位にいる曲をかっこいいと思って聴いている吹奏楽部員たちが、こういう曲やこういうアレンジを「吹奏楽界でかっこいいとされているスタイル」だと思い、そのギャップに無自覚でいることは、とても不幸なことなのではないかと思う。

少なくとも私は供給する側の目指している「かっこよさ」と、それを受容する側の「かっこよさ」のどうしようもない乖離を感じている。

結婚披露宴依頼演奏

所属する吹奏楽団の団員の結婚披露宴での演奏。

定期演奏会の練習の合間をぬっての限られた練習時間、会場の都合でギリギリまで絞った編成という厳しい条件の中での本番だったが、予想以上にいい結果が得られたのではないだろうか。団員である新婦さんの「楽しかった」という言葉がうれしかった。

演奏自体の出来とともに、こういう催し物で気になるのが曲の長さ。例えば今回は入場にメンデルスゾーンの《結婚行進曲》を使ったのであるが、ちょうどいいタイミングで曲を終わらせるには、とても神経を使う。こういうリアルタイムでテンポや曲の構成を変えていくのが、例えば定期演奏会などとは違う「依頼演奏」でのスリリングなところ。今回はわりとうまくいった、というか心配していたほどギリギリの事態にはならなかったのでよかった。

しかし、みなさん、休憩中のアルコールはほどほどにしましょう(笑)。

憧憬

憧憬 ~基町高等学校器楽部全国大会の記録1971−1982~

ブレーンが制作した、増広卓三氏が顧問をしていた時代の広島市立基町高等学校の全国大会での演奏を収めたCD。(成績一覧はこちら。)このバンドの選曲やサウンド作りにおける方向性がとても気に入っていた。

ヴェルディの歌劇《ナブッコ》序曲(第19回大会/1971年)や、ゴセックの《古典序曲》(第21回大会/1973年)あたりを聞くと、さすがに時代を感じさせる演奏なのだが、歌劇《タンクレディ》序曲(第25回大会/1977年)以降ははっきりとサウンドが変わる。このバンドの持ち味であったまろやかさや柔らかさが徐々に完成されてゆくのがわかる。頂点は《リシルド》序曲(第28回大会/1980年)と《序曲ハ調》(第29回大会/1981年)あたりか。

BCLサンプル到着

曲目解説を書かせていただいたCD「バンド・クラシックス・ライブラリー」の見本盤が届く。

昨今の業界事情を考えてみれば、こういうレパートリーの録音はプロもやらないし、CDをリリースしている有名アマチュア楽団もやらないだろう。いわゆる「ニッチ」な位置づけなのであるが、以前にたとえば日本コロンビアあたりからリリースされていたシリーズが入手しにくくなっている現在、なかなかいい目のつけどころなのではないかと思う。

いい意味でも悪い意味でも中庸な演奏なのであるが、細かいところまで丁寧に仕上げようとしている意志が感じられて好感が持てる。

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先日やっと購入に踏み切った6.1chのホームシアターシステムが到着。午前中からケーブルの引き回しやらスピーカーの設置やらを行う。疲れた。

空軍バンドCD2枚

空軍バンド関係のCDを2枚ゲット。

From This Moment On / アメリカ空軍バンド (BOL-0103)

昨年のミッドウェストで配布されていた空軍バンドのCD。ミュージカルナンバーから構成されている。

Fireworks for Band / アメリカ空軍戦術航空軍バンド (MCD-848)

現在、アメリカ空軍バンドの指揮者を務めているロウェル・E・グラハムが以前指揮していたバンドのCD。1990年の録音とある。ホルジンガーの《危険な空を制圧するために》、デロ=ジョイオの《ハイドンの主題による幻想曲》、パーシケッティの《交響曲第6番》、バーンズの《パガニーニの主題による幻想的変奏曲》など、重めの内容の作品が収録されている。サウンドは軽めというか、とても楽そうに吹いている。(どの曲も大変なはずなんだけどな。)1曲だけアイラ・ハーシェンが編曲した《3/4拍子のブロードウェイ》というポップス・ナンバーが収録されている。タイトル通り《マイ・フェイヴァリット・ソング》や《I Feel Pretty(だっけ?ウェスト・サイド・ストーリー)》など 3/4 拍子のブロードウェイ・ナンバーを集めた曲である。