日別アーカイブ: 2008 年 9 月 7 日

今日買ったもの(高橋悠治/RVG)

タワーレコードから高橋悠治さんの作品集が出た。各2000円の2枚組が4点でCD8枚分である。これらは以前フォンテックからリリースされていた「リアルタイム」シリーズのVol4.~Vol.11をこの順番に2枚ずつまとめたもの。以前は確か3000円くらいで売られていたと思うので、一気に価格は1/3、今まで24000円かかっていたものが8000円で揃えられるのである。ちなみに私は第10弾「泥の海」を持っていたので、これは丸々だぶってしまったのであるが、まあいい。誤差誤差。



どうせなら他の作曲家の作品を演奏したVol.1~Vol.3もリリースしてくれればよかったのに。グバイドゥーリナ、クセナキス、三宅榛名、ジョン・ゾーン、ホセ・マセダらの作品が収録されている。(そのうち出るのかな?)

ということで、1セット目から聞いてみる。2枚目に収録されている「コンピュータ音楽演奏システム」(要するに MAX らしい)のために書かれた《翳り》は1時間聞き通すのはちょっと辛い。環境音楽を志向して書かれた作品のようなので、そんなに聞き入らない方がいいのかしらん?

1枚目の方は記憶に引っかかっていた。いつごろそのタイトルを聞いたのか忘れてしまったが《慈善病院の白い病室で私が》という曲名が印象に残っていたのである。この作品はブレヒトの詩にインスパイアされて作られた。ヴァイオリン、マリンバ、スティールドラムのために書かれたヴァージョンがあり、しかもそれらは同時に演奏しても構わない。(ちなみに高橋悠治さんの公式サイトで楽譜を見ることができる)このCDにはヴァイオリン+スティールドラムで演奏されているヴァージョンが収録されている。うまく説明できないが非常に印象的な曲。

ついでに50%OFFのワゴンをのぞいたら、RVGリマスター盤があったので何枚か。

バウハウス・デッサウ

浜松市美術館で開催されていた「バウハウス・デッサウ」展を見に行く。今日は最終日。

美術館に限らず、水族館や動物園でも、息子は気分しだいで展示会場を駆け抜けてしまうことがある。それはそれでゆっくり見れなくてもしょうがないね、という腹づもりではいたのだが、それなりに集中して見ていたようなので一安心。

動くものがあったりとか、建物のミニチュアがあったりとか、そのへんに食いついていた。それからバウハウスで作成された映像を放映しているスペースがあったのだが、ここで使われていた椅子が、ブロイヤーの「ワシリー・チェア」と、いわゆるバルセロナ・チェア。息子はワシリーの方にご満悦だった。

個人的には、カンディンスキーとかパウル・クレーがバウハウスで教鞭を取ったことがあるというのが新発見。

そういえば、思い出した笑い話。

ドイツには「バウハウス」という大規模なDIYチェーンがある。昨年ドイツ出張した時に同行者がデッサウのバウハウスを見に行った。(私も行きたかったのだがフライトの関係で NGだった)現地スタッフと「仕事が終わったらデッサウのバウハウスに行くんだ」という話をしたら、「ハンブルクにもバウハウスはあるのに、なんでわざわざデッサウまで行くんだ?」みたいな返事が返ってきたらしい。

その後、近くの浜松コンコルドホテルでランチバイキング。浜松市美術館は浜松城公園の中にあり、コンコルドホテルはその公園に隣接しているのである。このバイキングはお値打ち感があるし、「地産地消」ということで地元の野菜をふんだんに使っている姿勢も評価しているので、なかなか気に入っているのである。まだ4歳になっていない息子は(あれだけ食べるにも関わらず)無料だし(笑)。