お買い物

久しぶりに雑誌「本の雑誌」を買う。村上春樹さんのロングインタビューが掲載された号を発見したため。最新号ではなくバックナンバーだったので「アフター・ダーク」については言及されていない。

本秀康さんの作品集「ハロー・グッドバイ」。タイトルはもちろんビートルズ・ナンバーから取られている。これも新しく出版されたものだと思ったら、3〜4年前に出たもののようだ。本さんは雑誌「レコード・コレクターズ」で連載されていた「レコスケくん」の作者。最近でもお気に入りのアーティスト(例えばジョージ・ハリソンとか野村よっちゃんが率いていたザ・グッバイとか)が特集されるときには不定期に登場している。アーティストに対する愛や深い見識からのコメントが面白い。

「レコスケくん」の中でレコガールに「おじいちゃんのお葬式でも泣かなかった私がこの曲を聴いて泣いちゃった」と語らせたジェシ・エド・デイヴィス「ウルル」所収の《マイ・キャプテン》。このエピソードは本さんご本人のものらしい。

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定期演奏会の打ち上げで「ドビュッシーやりてえ!」と叫んだような記憶がある。先日、突然ドビュッシーのピアノ曲《夢》の冒頭がかなり明確なイメージをもって意識の中に表れた。せっかくなので吹奏楽編曲してみようと思いピアノ譜を購入。

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NHKスペシャル「アシュケナージ 自由へのコンサート」を見る。

社会主義体制下で思想・表現を統制されていた作曲家や詩人の功績を再評価しようという試み。新しく知った事実はほとんどなかったが、自身がソ連からイギリスへ亡命した経験があるアシュケナージが語るという意味ではリアリティがある。エイゼンシュタインやプロコフィエフがまつわる「イワン雷帝」の話は面白かった。ショスタコーヴィチの《ベルリン陥落》《交響曲第13番「バビ・ヤール」》、プロコフィエフの《イワン雷帝 第1部》、シチェドリンの歌曲などが演奏される。

指揮者としてのアシュケナージはあまり好きではないのだが、今シーズンからデュトワの後を受けてNHK交響楽団の音楽監督となる彼がN響にどのような刺激を与えるのかは楽しみである。

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