ミュージック・トゥモロー2004

金曜に録画しておいた「N響演奏会 ミュージック・トゥモロー2004」を見る。毎年、尾高賞受賞作品を披露するのにあわせて現代作品のみで構成された演奏会である。

とりあえずは、お目当ての望月京さんの《クラウド・ナイン》を見てみる。N響が望月さんへ委嘱した作品の世界初演。「クラウド・ナイン」というのはバックミンスター・フラーという建築家が提唱した球形の空間浮遊都市だとか。もっともスラングで「天にも昇る心地」という意味もあるらしいので、ウェブで検索すると精力増進剤などがよくヒットする。私が真っ先に思いついたのはジョージ・ハリソンのアルバム・タイトルだったのだが …

この作品はタケミツ・メモリアル・ホールでの演奏を前提にしたということで、ステージ上に小編成の管弦楽がおり、その他さまざまな楽器がステージを取り囲むように配置されている。ホールで聞けばさぞ面白かったのだろう。

長さはおよそ20分ほど。多少冗長に思える部分もあるのだがユニゾンを中心とする音色の作り方が面白い。特に冒頭のヴァイオリンのユニゾンが徐々に全体に波及していくあたりや、エンディングのかなり延々と同一音が点描的に演奏されるあたりが面白かった。

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