日別アーカイブ: 2004 年 4 月 11 日

ヴォア・ヴェール演奏会

友人が所属する合唱団「ヴォア・ヴェール」の演奏会を聞きに浜松市福祉交流センターへ行く。ここはもともと福祉文化会館と呼ばれていた施設で、かつては私が所属する吹奏楽団のホームグランドであった。演奏者としてステージに乗ったのも数年前のことだし、聞く側の人間として最後に訪れたのは十年近く前ではないか。やはり吹奏楽をやるにはかなり小さいと思う。

プログラムは以下の通り。

  • ホルスト/《5つのパートソング》より
  • ラクール/《3つのモテット1982》
  • 千原英喜/《おらしょ》 カクレキリシタン3つの歌
  • 長谷部雅彦/詩集「食卓一期一会」より(初演)

《おらしょ》がかなり充実している演奏だと思ったが、ホームページの演奏履歴を見てみると1年ほど前から演奏しているようで、なるほどこなれているわけだ。

タイトルが示すように、長崎県の隠れ切支丹に歌い継がれた歌をモチーフにしている。伊藤康英さんの吹奏楽のための交響詩《ぐるりよざ》同様、皆川達夫さんによる研究の成果を拠り所にしているのだと思う。第2楽章ではおらしょ《ぐるりよざ》の原曲(伊藤さんの作品の第1楽章で歌われるアレ)、第3楽章では《さんじゅあん様の歌》(伊藤さんの作品の第2楽章で竜笛で演奏されるアレ)が使われている。千原さんの作品では、これらの旋律の他にもいくつかの民謡やグレゴリオ聖歌も使われており、日本的な和音が聞こえる部分もあれば、中世ヨーロッパ的な雰囲気を伝えるところもある。

《食卓一期一会》が、その友人の作品。永田弘さんの詩集から3編を選んだもので、それぞれ「絶望のスパゲッティ」「ブドー酒の日々」「ユッケジャンの食べ方」という詩に基づいている。(レシピに曲をつけてしまうというアイデアは伊藤康英さんの「あんこまパン」に似ていなくもない。)合唱の世界はあまり詳しくないのであるが、それぞれの曲が確固としたわかりやすさを持っていて、聞いていて非常に楽しめた。

アンコールの《奴らの足音のバラード》は、かつてのテレビアニメ「はじめ人間ギャートルズ」のエンディングテーマ。ムッシュかまやつが歌うこの曲は歌詞もメロディも素晴らしい名曲だと思っている。演奏してもらえてうれしかった。

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予約していたものたちがたまっていたので取りに行く。

とりあえず、これで打ち止めになるクイーンの紙ジャケ。(でも、まだ「ライヴ・キラーズ」が出ていないなあ …..)フレディ・マーキュリーの死後にリリースされたもの。

はっぴいえんどBOX (CD-EXTRA仕様)

はっぴいえんどの全オフィシャル音源を集めたCDボックス。とりあえず、「ゆでめん」と「風街ろまん」しか聞いたことがないので。

THE BAND OF 20TH CENTURY : PIZZICATO FIVE THE SIX DVD SET

後半は閉塞感が見えつつあって、だんだん聞かなくなってしまったピチカート・ファイヴ。かなり突然解散したような記憶があるのだが、「まあ、しょうがないかな。」と思ったことも事実。

今回、久しぶりに聞き直して(見直して)みて、やはり黄金期(「小西+高浪+野宮」の時代から「小西+野宮」の時代になってちょっと経ったくらいまで)はいい。過剰なメディア戦略はファン以外が見るとちょっと引いてしまうものだが、ピチカートの場合は、その過剰さに有無を言わせぬ説得力と自信があったように思われる。

RIOT IN LAGOS・WAR HEAD・LEXINGTON QUEEN / 坂本龍一

YMO 人気絶頂期に発表されたソロアルバム「B2-UNIT」からの 12inch シングル。海外盤。「RIOT IN LAGOS」はアルバムとは別テイクのロング・バージョンで、日本国内では未発表のバージョンである。「WAR HEAD」と「LEXINGTON QUEEN」はアルバムに先行してリリースされたシングル盤からの収録。このシングルは紫色のカラーレコードでジャケットを広げると化粧バリバリの教授のポスターというかなり豪華なアイテムだった。音の方は「B2-UNIT」の過激さとYMOのポップさがいいバランスで同居していて個人的に好きな曲。

「LEXINGON QUEEN」も超レアアイテムで別バージョンがあるんだよな ….. 聞いてみたい。