月別アーカイブ: 2003年12月

ベンソン/マクベス

久しぶりに海外のショップから楽譜とCDを買った。

まず、ウォレン・ベンソンの《落葉(Leaves are falling)》のフルスコア。ウォレン・ベンソンは日本ではほとんど注目されていないが、アメリカではその作品の多くが吹奏楽の重要なレパートリーとして位置付けられている作曲家。

この《落葉》はリルケの詩「秋」に基づく作品で、今から40年ほど前に書かれた。後半で賛美歌《神はわが砦》が引用されている。複調やポリメー ター(この作品は 4/4 拍子と 6/4 拍子が同時進行する)といった技法が舞い落ちる木の葉をうまく写実的に表現している。とはいえ、精神的に非常に深い内容を持った感動的な作品である。

音源はおそらく委嘱者であるイーストマン・ウィンド・アンサンブルが CENTAUR という非常にマイナーなレーベルに録音した盤が唯一のものではないかと思うが、これも現在は廃盤になっているそうである。

正直、吹奏楽作品のスコアを見てこれほどまでの畏敬の念を感じたのは初めてである。例えばシュワントナーの《…そして、どこにも山の姿はない》 もかなり衝撃的なスコアであるが、これは内容よりも表現が先走っているような気がする。この《落葉》が表現しようとしているとてつもなく深い世界を音にす ることができるのだろうか?次回の定期演奏会の候補曲として考えていたのであるが、大きな期待と不安を抱えている。

あとはサザン・ミュージック・カンパニーからリリースされているフランシス・マクベスの自作自演集「McBeth conducts McBeth」。とりあえず3枚購入したのであるが、Vol.3 は近作なので、おそらくサザンの無料サンプルと同一音源なのではないかと思われる。それよりも貴重と思われるのは Vol.1 と Vol.2。《神の恵みを受けて》(かの市立川口高校の圧倒的名演が懐かしい)や《第七の封印》などなかなか聞くことができなかった大作が収録されている のが楽しみ。

300000アクセス御礼

いわゆる「切り番ゲット」はやっていないのですが、一応各ページのアクセス数の集計はしています。
先ほど見たら「吹奏楽のページ」のアクセス数が300000を越えていました。

皆様のご愛顧に感謝するとともに、今後ともよろしくお願いいたします(_0_)。(なかなかネタがなくて更新が滞っているのですが …)

吹奏楽コンクール昔話

とりあえず今年の全日本吹奏楽コンクールの成績を入力したので、ちょっと昔話などを。

最近、全日本吹奏楽コンクールに足を運んでいない。数年前までは新幹線の始発に乗って聞きに行っていた。ダイヤ改正などで最近はどうなっているのか わからないが、新幹線→中央線快速→丸の内線を乗り継ぐとギリギリのタイミングで普門館に到着できるのであった。やはり昔に比べると自分の中で期待値と労 力のバランスが崩れてきておっくうになっているのだと思う。

そんなわけで、実は毎年知人からプログラムを譲っていただいて「全日本吹奏楽コンクールデータベース」を作成しているのである。今年もちょっと遅くなってしまったがとりあえず更新。誤字・内容の誤りなどご意見をいただければと思う。

そもそもこのデータベースを作り始めたのは高校生のときだから、かれこれ20年近く前である。高校の先輩から借りた実況録音盤のLPに入っていた成 績一覧表をシャープの「MZ-700」というコンピュータに入力し始めたのがそのきっかけである。その後、「NEC PC-9801 + 桐」→「Apple Macintosh + ファイルメーカー」→「Windows + Excel」とデータを持ち歩き、現在に至っている。

支部大会のデータも検索できるようにしたいと前から考えているのであるが、そうするととたんにデータ量が10倍になってしまうので、なかなか踏み切れないでいる。

まあ、今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします(_0_)。

(後日付記)最近は Mac + MySQL + ファイルメーカー Pro で管理しています。