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新しいタワーレコード

浜松駅近くのアクトシティの中にあったタワーレコードが移転して、うちの近くの大規模ショッピングセンターに入ることになった。

フロアが広くなったということで行ってみた。

ほとんど国内盤だけであるがクラシックを置くようになったのは大きな進歩といえる。これから品揃えが充実すればいいのだが、私が買いたいようなモノがそんなに増える見込みはないよなあ … 現代音楽なんか両手両足で足りるくらいの枚数しかなかったし。

まあ、クラシックを置くことによって、フリーペーパーの「intoxicate」が置かれるようになったのはすごくうれしい。

その他はおしなべて3〜4割増といったところか。以前よりは行く機会が増えそうだ。

ということで買ったモノたち。

モンスター・ムーヴィー(紙ジャケット仕様)

サウンドトラックス(紙ジャケット仕様)

タゴ・マゴ(紙ジャケット仕様)

エーゲ・バミヤージ(紙ジャケット仕様)

最近リリースされた CAN の紙ジャケ。以前「タゴ・マゴ」を聞いて興味を持っていた。輸入盤で徐々にリマスター&SACD化されているので、そのうち紙ジャケ化されたら買おうと思っていた。この4枚の中では最初の2枚「モンスター・ムービー」と「サウンドトラックス」が面白い。

アポロ(紙ジャケット仕様)

サーズデイ・アフタヌーン(紙ジャケット仕様)

ミュージック・フォー・フィルムズ(紙ジャケット仕様)

モア・ミュージック・フォー・フィルムズ(紙ジャケット仕様)

そろそろ紙ジャケの呪縛から抜け出せたかなと思っていたのであるが、やはりブライアン・イーノは外せない。今回は様子見だったので予約しなかったのであるが、やはり実物を見ると「あれも聞きたい」「これも聞きたい」ということになってしまう。

今回で打ち止めらしいのでまあいいか。

PASS NO PAST~EPシングルズ

PASS レーベルのシングルを集めた2枚組 CD。教授がプロデュースしたというフリクションの「軋轢」とかは聞いてみたかったのだが、ちょっと手を出しあぐねていたのでこういうコンピレーションで確認したい。

そのフリクションよりも、そのメンバーだった恒松正敏のソロ作の方が面白かった。この作品は、PASS レコードの主催者でもある後藤美孝がプロデュースしているのであるが、この後藤美孝は教授のソロ作品「B-2 UNIT」でも共同プロデューサーとしてクレジットされている。そんなわけで恒松正敏もダブの処理の感覚が非常に「B2-UNIT」に近い。

同じく教授がプロデュースした PHEW の《終曲》《うらはら》はリアルタイム(1980年前後くらいかな?)に聞いて、そのダークさがけっこう好きだった。アルバムは全然雰囲気が違うらしいのだが、どうなのだろう?CAN のメンバーだったホルガー・シューカイなども参加しているらしい。微妙にシンクロニシティ。

PHEW や突然段ボールのアルバムはリリースされているのはずだと思って探したのだがなかった。7/2 に延期されたようですね。

Shostakovich: Jazz & Ballet Suites; Film Music

ショスタコーヴィチの2つの《ジャズ組曲》、バレエ組曲(《ボルト》、《明るい小川》、《黄金時代》)、映画音楽(《ハムレット》、《馬あぶ》)を集めた3枚組。何と言っても《祝典序曲》のオリジナル管弦楽版を聞いてみたかったのである。クチャル指揮ウクライナ国立交響楽団の演奏。

世界遺産「THE COLOR OF MEMORIES」 [DVD]

ふらっと買ってしまった。TBS の「世界遺産」の総集編という位置づけか。

disc 1 はテーマごとに編集されていて、音楽でいうところの「リミックス」のような感じ。異なる場所の同じような構図、例えば空撮であるとか、教会の中で天井を見上げるような構図であるとか、狭い路地を進んでいくような構図などを集めて編集している。ともすると1秒以下の単位で映像が切り替えられている部分もあるので、意図してダイナミックな映像を作ろうとしているのだろう。

それと比較して disc 2 は放送順に番組をダイジェストしているので、落ち着いて見ることができる。こちらは資料としての意味合いが強い。

BGV として流していてもいいし、じっくりと見入ることもできるし、いいかも。

イヤホンその後

先日購入したイヤホン(http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0828/mobile169.htm)を使っているのだが ….. 仕事中に使うのには向かないな、これ。

最近、集中して仕事をしたい時にはブライアン・イーノの「ミュージック・フォー・エアポート」とかグレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」(晩年録音の方)とかを聞いているのだが、かなりのめり込んでしまう。

前にも書いたように極めて遮音性が高いので、周りの音がほとんど聞こえない。 集中できるのはいいのだが、電話や用事があったときに肩を叩かれたりするとびっくりしてしまう。そういう意味では通勤途中に自転車に乗りながら聞くのも危険かも。

あと、ふだんは iPod で聞いているのだが、圧縮された音の限界が聞こえてしまう。 大瀧詠一の「A LONG VACATION」は御大ご本人によるリマスタリングでかなり音質が向上しているのだが、1曲目《君は天然色》のサビが iPod で聞いたときに歪んでいる感じがした。家に戻って CD で聞いてみるとそんなことはなかった。

ついでにイヤホンのエージングも兼ねて何曲か聞いてみた。

  • ビョーク「ヴェスパタイン」DVDオーディオ盤。ジャケットに貼られているステッカーには96kHzフォーマットが収録されていると書かれているのだが、うちの プレーヤーでは48kHzとしか表示されない(泣)。6曲目のオルゴールのようなインストゥルメンタル《フロスティ》がとても生々しく鳴る。
  • マーラー/交響曲第9番(インバル/フランクフルト放送響)。とりあえず第1楽章の冒頭。楽器の分離がかなりよい。このイヤホンは低音が鳴らないという評価もあるが全然そんなことはない。コントラバスなどの空気感も伝わる。
  • マイルス・デイヴィス「ビッチェズ・ブリュー」。ボックスのリマスタリング盤。これも楽器は生々しく鳴るが、かなり盛大なヒスノイズがのっていることがわかった。

電子音楽 In The (Lost) World

電子音楽 In The(Lost)World

電子音楽イン・ジャパン 1955~1981)」や「電子音楽in JAPAN)」(こちらは前者の増補版で CD もついている)の著者である田中雄二の新刊。究極の電子音楽レコードガイド。前著の充実ぶりを考えれば、この本もいい出来だろうと考え、さっそく購入。

例えば YMO やその周辺のテクノポップ・ムーヴメントはもちろんのこと、冨田勲、ジョン・ケージ、ウェンディ(ウォルター)・カーロス、YES … いちいちアーティスト名を挙げていっても挙げ切れないほどの広い分野をカバーしている。オールカラーでジャケット写真が見られるのもうれしい。

吹奏楽関連の人では、《ディスコ・キッド》の東海林修さんのシンセサイザー・アルバムはもちろん紹介されているのであるが、天野正道さんが所属していた「TPO」というグループのアルバムも紹介されている。そういえば、その昔「うる星やつら」の音楽担当のクレジットで天野さんの名前を見つけた時にはびっくりした覚えがあるなあ。

そういや、天野さんの経歴を見ると「卒業後、豪州に赴き日本人で初めてCMIをマスター …」と書かれているが、これだけだと普通の人には意味不明だろう。「CMI」はフェアライト社が作ったシンセサイザーで、今で言うサンプラーの走りのようなもの。坂本龍一さんなども1980年代前半に使っていた。天野さんはフェアライト社があるシドニーへ行って、その使い方をマスターしたということなのである。

(後日付記:シンセサイザー奏者としても著名な藤掛廣幸さんの作品も載っていました。)

 

空港のための音楽

Ambient 1: Music for Airports

アンビエント・ミュージックのルーツともいえる作品。以前から持っていたのであるが、リマスタリング/紙ジャケで再発売となったので買い直した。年末に購入していたのであるが、やっと聞くことができた。

こういう静謐な音楽は、やはり音がいいと「のめり込める」。以前のCDではここまでまったりと浸れなかったような気がしている。

1曲目のミニマルなフレーズを繰り返すピアノはロバート・ワイアットが参加しているとのこと。最初にこのアルバムを聞いた頃はロバート・ワイアットの音楽なんて全然知らなかったのであるが、カンタベリーを通ってから聞き直すと「さもありなん」という気になる。

キャロル・キング/ブライアン・イーノ

つづれおり

1970年代の名盤と言われるアルバム。《アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ》《ホーム・アゲイン》《ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ》あたりがよく知られている曲か?《ホーム・アゲイン》は最近、卓球の福原愛ちゃんが登場するCM(富士フィルムだったっけ?)でかかっている曲である。

ソウルフルなナンバーである《アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ》はもともと好きだったのであるが、少し前にリマスター再発されたことだし、名盤としての評価も高いしということで、ちょっと聞いてみようかと思い購入したしだい。

もともと、シンガー・ソング・ライターとして活躍していたということは知っていたのであるが、ビートルズもカバーしていた(ファーストアルバム所収の《チェインズ》など)コンビであるキング=ゴフィンの「キング」の方だとは知らなかった。(「ゴフィン」は夫君であるジェリー・ゴフィン)ちなみに、レノン=マッカートニーという連名は、このキング=ゴフィンを意識してつけたクレジットだそうである。

紙ジャケ再発ブームとかのおかげで、個人的にも(おそらく業界的にも)ちょっと昔の洋楽の再評価が進んでいると思うのだが、何というか、しんみりと癒される。

ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ(紙ジャケット仕様)

これは全然癒されない(笑)。ロキシー・ミュージックを脱退した(というか辞めさせられた?)ブライアン・イーノのソロ・ファースト・アルバム。

ブライアン・イーノというと「アンビエント・ミュージックの祖」ということで、非常に落ち着いたイメージが強いのであるが、ロキシー・ミュージックにいた頃は気恥ずかしいくらい過剰なコスチュームやサウンドを指向していたのである。

そういうわけで、このソロ・アルバムもロキシー・ミュージックのファースト・アルバムなどの「過剰な部分」をさらに煮詰めたようなサウンドになっている。