テイク・オフ

昨日から(やっと)ドイツ国内の航空機の運航状況も安定してきたようです。まだ時々ハンブルク空港の離発着状況をチェックしていますが、ルフトハンザあたりはほとんど欠航はなくなりましたが、いわゆるLCC(ローコストキャリア)のエアベルリンなどは機材のやり繰りが大変なのか、まだ多くの便が欠航になっています。

前にも書きましたが、今の家に引っ越してからハンブルク国際空港の北側を通って通勤しています。空港を抜けるあたりで片側2車線の道路が1車線になるため、毎朝そのあたりが渋滞になります。今日は渋滞でスタックしている上空を何機かの飛行機が通過して行きました。

飛行機が空を飛んでいることがこんなにうれしいのは初めての経験ですね(笑)。何とか土曜日までこのままの状態をキープして欲しいものです。再び火山が噴火してまたまた帰国が延期(最悪の場合は中止)になりませんように。今日は社長からも日本本社の担当者に渡す荷物を預かったのでなおさらです(笑)。

春なのに

霰(あられ)が降りました。

日本もかなり気温が下がっていると聞きましたが、ハンブルクでは霰が降っても数時間後にはかなりまぶしい日差しが差し込んできます。以前、「4月の気温は乱高下する」と教えてくれた Heiko と昼食が同席だったので、「な?これがハンブルクの4月の天気だよ」と言っていました。

とりあえず日常

今日は朝からかなり気温が低めで最高気温が10℃くらいでしょうか、久しぶりに少し雨も降っていました。この雨が火山灰に対してプラスに作用すればいいのですが … ハンブルク空港は相変わらず(今のところ今日の午後11時まで)閉鎖されたままです。

とりあえず土曜日までは待つしかないので一応日常の勤務形態に戻っているのですが、先週末にスイッチオンした「vacation モード」から気持ちがなかなか切り替わりません。日本での国際会議がキャンセルになった先輩駐在員も同じようなことを言っていました。

多くの社員の日本出張は中止になったのですが、私は(私用ですが)日本に行ける可能性が濃厚なので「ひょっとして日本のオフィスに顔を出す?出すんだったら渡して欲しいものがあるんだけど …」ということでメッセンジャーボーイになってしまいました。日本からも「販促品を持ってきて欲しい」というリクエストもあったし … まあ、今回は「持って行く荷物」よりも「持って来る荷物」が多くなりそうなので、日本に置いて来れるものなら何でも持って行きますよ(笑)。

そして4日目

午前5時起床。

航空会社(ルフトハンザ)の電話受付開始は午前8時だし、そもそもつながるかどうかわからないので、空港のチェックインカウンターに行った方が早いと思い、とりあえず午前6時過ぎに空港へ。今回の引っ越しのおかげで空港までは車で20分弱で行けます。さすがにこの時間だと待ち行列はありません。

日本の妻と連絡を取りつつ、引っ越しの日程をほぼ1週間後ろ倒しにすることにし、土曜日の日本行きのチケットを確保。日本からドイツへの便も一週間遅らせて5/2(日)日本発にしました。いくらなんでもこれだけ猶予があれば飛べるよなあ … 他の国ではすでに少しずつフライトが増えているみたいだし。

ちなみに午前8時現在、ハンブルク空港の閉鎖は午後8時まで延長されています。

その後会社へ。「あれ?なんでいるの?」と何度言われたことか …

ユーロコントロールによると、ヨーロッパ全体での欠航数は日曜日に底を打ったようで、徐々に復帰している兆しはありますが、一方でまたアイスランドで火山が噴火したらしいという情報も入ってきています …

そして3日目

今朝の情報では、ハンブルク空港は4/18(日)の午後8時まで空港閉鎖が決定とのこと。また、別のニュースではルフトハンザドイツ航空とKLMオランダ航空が火山灰の影響を見るための試験飛行を行い、特に問題はなかったとのこと。

ハンブルク→ウィーンが飛ばなくても、ウィーン→成田が飛ぶんだったら、鉃道でウィーンまで行こうかとも考えていますが、まだ何とも言えない状況です。とにかく、明日の朝は飛行機に飛んでもらいたいものです。

(午後7時)

ウィーン空港は4/19(月)の午前6時まで空港閉鎖の延長を決定。とりあえず明日搭乗予定の便は今のところキャンセルされていませんが、ほとんど崖っぷちです …

(午後11時)

ハンブルク空港は4/19(月)の午後2時までの空港閉鎖の延長を決定。乗るはずだったハンブルク→ウィーン便もキャンセルされました … ウィーン→東京便は飛ぶようなのですが、今から鉃道でフライトに間に合うようにウィーンまで行くのは不可能なので、事実上、月曜日の帰国(火曜日の日本着)はなくなりました … 今からウィーンまで車を飛ばす(約 1000km、約10時間)のはちょっと非現実的なので …

とりあえず明日になったらルフトハンザなりオーストリア航空なりに連絡を取ってみて(取れるのか?)また別の代替便を確保しないといけません。

さらに大幅に遅れるようだったら日本に帰る意味ないなあ …

演奏会その40: ハンブルク・フィル(第8回)

8. Philharmonisches Konzert

Joseph Haydn – Sinfonie G-Dur Hob. 1:100 “Militär-Sinfonie”
Mauricio Kagel – Zehn Märsche, um den Sieg zu verfehlen
Richard Strauss – Ein Heldenleben op. 40

Sonntag 18. April 2010, 11:00 Uhr

Dirigentin: Simone Young

本来、行けるはずのなかったハンブルク・フィルの今シーズン8回目の定期公演なのですが、図らずも聞きに行くことができました。

ハイドンの交響曲第100番《軍隊》、カーゲルの《勝ちそこないのための10の行進曲》、リヒャルト・シュトラウスの《英雄の生涯》というプログラムで、テーマは「戦い」ですかね?

前半はハイドンの交響曲とカーゲルの行進曲が交互に配置されるという構成でした。カーゲルの行進曲はご存知の方はご存知かと思いますが、弦楽器を一切使わない、いわば吹奏楽曲です。そういえばハンブルク・フィルとメッツマッハーのコンビがやっていた「20世紀音楽なんか怖くない」シリーズでも取り上げられていました。タイトルからもわかるように少々諧謔的な作品で、ハイドンの交響曲の雰囲気に見事に「水を差していた」と思います。まず、トランペット奏者がファンファーレを演奏しながら入場したり、フルート奏者とクラリネット奏者がステージを歩き回りながら演奏したり、ピッコロ奏者が退場してしまったり、視覚的な要素もある作品です。

ハイドンの方は、第1楽章でヤングの指揮に演奏者がついていけないところがあって、少々ぎくしゃくした感じで始まりましたが、徐々に修正されてきたと思います。ちょっともっさりした重めの響きがヤングっぽかったかな。

《英雄の生涯》はかなり人数も増えていますので響きも充実するのですが、強奏の部分でバランス的にトランペットや打楽器が突出してしまうところが気になりました。いわゆる「流している部分」の自然な響きの方が今日はよかったかなあ。「英雄の戦場」のテンポはかなり早め。リファレンスにしていたケンペ/シュターツカペレ・ドレスデンの演奏も早めだと思うのですが、それ以上に前のめりのテンポです。上記のようなバランスの不具合による荒さはありましたが、このアグレッシヴさはよかったと思います。

あとは必死に睡魔と戦っていました …

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ちょっと前に郵送でハンブルク・フィルの来シーズンの案内が来ていましたが、どこのオケも来シーズンのお客さん獲得の動きが出てきたようです。ハンブルク交響楽団のパンフレットがありました。メシアンの《峡谷から星たちへ》とか、ブラームスのピアノ協奏曲第1番と RVW の交響曲第5番を組み合わせたプログラムとか、このオケの選曲も個性的です。

それから、いよいよ2011年の3月と4月(ほぼ1年後ですが)にハンブルク歌劇場による《ニーベルンクの指環》の連続上演があります。どちらは聞きに行きたいのですが、まずは妻との交渉と、フランクフルト・ムジークメッセとの兼ね合いの調整だなあ …

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昼食は久しぶりに「EDEL CURRY」のカリーブルストを。電車で行ったので今日はビールを飲むことができました。早く家族と一緒にこのお店に来たいんですけどね。

で、とりあえずスタンバイ状態

まだまだ日曜日の火山灰の状況も何とも言えないので、予約が取れている月曜日まで待つのが賢明そうです。

というわけで、ちょぼちょぼと買い出しを。しかし、最近 CD に対して食指が動きませんなあ …

昼食は、久しぶりに街中の「Daniel Wischer」で、いわゆるフィッシュ・アンド・チップス(ドイツ語だと gebratenes Seelachsfilet mit Pommes になるのかな?)を。なんか上品過ぎてちょっと違うなあ。テイクアウトメニューの方がイギリスのヤツに近いのかなあ?

今日は日差しが強くて、気温は20℃前後まで上がったようです。風は少し冷たいのですが、その冷たさが心地よいくらいです。そういうわけで夕方にちょっと近所を散歩してみることにしました。

Halstenbek 駅の近くにはこんな広大なスペースがあって馬が放牧されています。

これはアーモンドの木らしいのですが、花はサクラにそっくりです。

それから、市庁舎近くの教会。うちのすぐ近くにも教会があるのですが、宗派が違うんですかね?よくわかりませんが。

教会の近くにいたらパイプオルガンの音が聞こえてきたので中に入ってみることにしました。断片的に演奏していたのでひょっとして練習していたのかな?誰もいない教会の中でパイプオルガンを聞くと何となく身が引き締まります。

(本当はこういうものを撮影してはいけないのかも知れませんが …)キリスト像のデザインと色彩が気に入ってしまったので、ちょっと撮らせていただきました。

夕飯は、思い立ってサラミの千切りを加えたペンネ・リガーテのトマトソース和え(浜松のおいしいトラットリア「エッセ」のイタリアンサラミソースのパクリです)。パスタをお湯に入れた瞬間、まだザルを買っていなかったことに気付きました。とりあえずフライ返しで対応しましたが、やはりちょっと水っぽくなってしまいますね …

うまれる

というドキュメンタリー映画のご紹介です。

http://www.umareru.jp/

今日、テレビをつけっぱなしにしていたら放送されていたので見入ってしまいました。NHK ニュースの「特報首都圏」という番組として放送されたもののようです。浜松に住んでいたら見れなかったのだと思います(笑)。

ボランティアベースでがんばっておられるということなので、多くの方の目にとまればと思い、ここで紹介させていただきます。

続報

とりあえず早めに情報を得ようと思い、5時30分起床。

ハンブルク空港は午後2時までの閉鎖延長が決定、フランクフルトも午前8時以降はATC-0レベル(意味はよくわかりませんが …)の統制下での離発着が行われるそうです。

今のところ、フランクフルトから名古屋/大阪への便はキャンセルにはなっていないようなので(成田便はキャンセルのようです)、フランクフルトまで鉃道で行けばこれらの便に乗れる可能性があるのか?と思いつつも、今日の便に再変更できたとして(それも可能性薄ですが)、それがキャンセルになったら、せっかく確保している月曜日の帰国がまた遅れてしまう、という危惧もあるので、いかんともし難い状況です。そもそもコールセンターは全然つながらないし …

下手にジタバタ動かない方がいいのかなあ …

(午前10時)ハンブルク空港の閉鎖は4/18(日)の午後2時まで延長が決定 …

Ashes to ashes

本来なら日本への機上で爆睡している頃(ドイツ時間午後7時、日本時間午前2時)だと思うのですが … まだハンブルクにいます …

昨日の夜のテレビで、アイスランドの火山噴火による灰の拡散によって日本からヨーロッパへの便が運休になっている、というニュースを見ていたので、出かける前にルフトハンザのウェブを見たら、搭乗予定のハンブルク→フランクフルト、フランクフルト→名古屋の両便がすでにキャンセルとのこと。とりあえず早めに空港に行った方がいいだろうということで行ってみたのですが、すでにチェックインカウンターには行列が。地元テレビ局も取材に来ていました。

空港係員の説明によると、フランクフルト空港もハンブルク空港も午後2時まで空港は閉鎖されているとのこと。(そのあと午後8時→明日の午前7時、とどんどん時間が延びています)年末年始の帰省時に雪でキャンセルになった時の再現(あの時は代替便のチケットをもらうまで4時間かかりました)かなあ、と思っていたら、ファーストクラスのチェックインカウンターで待っていた現地法人の知人と目が合ったので、そちらの待ち行列に移動させてもらうことにしました。そういえば、先日の「あかり」での飲み会の時に金曜日から日本へ出張するという話を聞いていたのですが、スターアライアンスゴールドの力は絶大ですね。あのままエコノミークラスのカウンターで待っていたら、やはり3〜4時間は覚悟しなければいけなかったと思います。

とりあえず、月曜日発のウィーン経由のオーストリア航空の席は確保されたのですが、この便が確実に飛ぶかどうかも予断を許さない状態です。引っ越し間に合うのかな …

なかなか見ることができない、ほとんどキャンセルが表示されたインフォメーションです。欠航の規模は 9.11 の時以上だそうです。