教授のサントラなどなど

教授が手がけた2枚のサントラ。

トニー滝谷

SILK

教授が手がけた2枚のサントラ。

「トニー滝谷」は村上春樹原作。映画はかなり前に公開されて、DVD も発売されているのだが、間をおいてサントラとして CD がリリースされた。こちらはピアノ・ソロ。

「シルク」は来年公開されるフランソワ・ジラール監督作品。 こちらは比較的小さい編成のオケ。

まとめて買うと非売品の特典 DVD がついてくるということなので、あわてて買う。

坂本龍一「SILK」「トニー滝谷」特典DVD付きサントラ二枚組パック

DVD には「シルク」のサントラのレコーディング・セッションの様子が収録されている。 教授がスタジオとモニター室を行ったり来たりしながら、オーケストラの指揮をしたり、監督と議論したりしている様子が映されている。 オケへの指示の仕方など、なかなか面白い。

あとはジラールと教授への簡単なインタビュー。全体では15分ほどである。悪くない。

*****

ツイン・ピークスも相変わらず見続けている。今日は第27章。 「早く次を見たい」と思わせる力はセカンド・シーズンの方が強いのではないかな。 当初は1日おきに2話ずつ見る計画だったのだが、仕事が一段落着いた今週は毎日見ている。

「ダイアン、この三連休には見終わる予定だ。」

(そういや、セカンド・シーズンではあまりダイアンが登場しないなあ …..)

*****

ツイン・ピークス視聴後、ふと、足元にあった(汗)フランク・ザッパの「Does Humor Belong in Music?」を聞いてみる。

Does Humor Belong in Music?

1980年代のライヴらしい。各地の公演で録音した素材をうまく編集して、ほぼノンストップで聞かせる構成になっている。 過去のレパートリーの再演が多いが、それぞれのミュージシャンやバンドアンサンブルとしてのうまさがよくわかる。

古い時期の先鋭的なアルバムに隠れてあまり評価されていないのだと思うが(事実、私もあまり聴く気がしなくて放置していた …..)、聴いてみたらとても楽しかった。

ローム第3弾

ロームミュージックファンデーションによるSPレコード復刻CD集。発売元の日本音声保存のページでは紹介されていなかったのだが、第3弾が発売されていた。

ローム ミュージックファンデーション SPレコード復刻CD集 日本SP名盤復刻選集III(日本語版)

個人的には1940年12月14日に歌舞伎座で行われた、皇紀2600年祝賀演奏会での録音が収録されているのがうれしい。これらは非売品だった最初の5枚組にしか収録されていなかった。ここでは各国の作曲家に委嘱された4つの作品が演奏されている。

  • ジャック・イベール(フランス)/祝典序曲
  • シャーンドル・ヴェレッシュ(ハンガリー)/交響曲
  • イルデブランド・ピツェッティ(イタリア)/交響曲 イ調
  • リヒャルト・シュトラウス(ドイツ)/祝典音楽

有名な話だが、イギリスのベンジャミン・ブリテンから送られた《シンフォニア・ダ・レクイエム》は演奏されていない。

このシリーズ、次回の第4弾で終わるそうだが、さてヤマカズさんが振った伊福部昭の《交響譚詩》は収録されるのか?

コーポロンの新譜

ユージン・コーポロンと北テキサス・ウィンド・シンフォニーによるシリーズが KLAVIER から GIA に移ったのが一昨年。
なかなか新譜が出ないなあと思ったら、やっと出たらしい。ミッドウェストに合わせたのか?

http://www.giamusic.com/products/P-GIA_Windworks.cfm

Urban Dreams (CD-743)

  • カーター・ペン/スラローム(Carter Pann / Slalom)
  • ダナ・ウィルソン/デイ・ドリーム(Dana Wilson / Day Dreams)

Sunrise / Morning / Afternoon / Sunset

  • シンディ・マクティ/フィニッシュ・ライン(Cindy McTee / Finish Line)
  • マレイ・グロス/アーバン・ミス(都市伝説)(Murray Gross / Urban Myth)
  • ゴードン・ジェイコブ/祝典のための音楽(Gordon Jacob / Music for a Festival

Intrada / Overture / Round of Seven Parts / Air / Interlude / March / Saraband / Scherzo / Madrigal / Minuet and Trio / Finale

ジェイコブの《祝典のための音楽》は、吹奏楽と金管アンサンブルが交互に楽章を演奏する作品。以前 Reference から出ていた盤は抜粋だったらしいので、私はまだ完全盤を聞いたことがない。

(訂正:Reference じゃなくて Crystal でした。DWS だったので勘違い。こちら

Homage (CD-744)

  • ティールマン・ズザート/「ダンスリー」からの12の舞曲(Tielman Susato / Twelve Dances from “The Dancerye”)

La Mourisque / Branle Quatre Bransles / Ronde & Solterelle / Ronde Mon Amy / Allemaigne & Recoupe / Pavane Mille Regretez / Basse Danse Bergeret / Danse Du Roy / Ronde / Passe Et Medio / Ronde / Pavane La Bataille

  • デヴィッド・ズベイ/シャドウ・ダンス(David Dzubay / Shadow Dance)
  • ダニエル・コールマン/(オリジナル・ケークウォークによる)変容(Daniel Kallman / Metamorphosis (On an Original Cakewalk))
  • 鋒山亘/ビヨンド(Wataru Hokoyama / Beyond)
  • ロン・ネルソン/中世の組曲(Ron Nelson / Medieval Suite)

Homage to Leonin / Homage to Perotin / Homage to Machaut

  • ピーター・グレアム/ザ・レッド・マシーン(Peter Graham / The Red Machine)

ズザートの「ダンスリー」はパトリック・ダニガン(Patrick Dunnigan)がテキサス大学ウィンドアンサンブルのために編曲したものかと思ったら、どうやら違うらしい。ロン・ネルソンの《中世の組曲》は確か中山鉄也さんが厚木西高校を振って日本初演したのではなかったかな?

例の、コリリアーノの《サーカス・マキシマス》も録音したらしいのになあ ….. 発売してくれないのかなあ …..

バンド維新

ネーミングのセンスはいまいちアレだが、浜松市が興味深い演奏会を開催する。

ウィンド・アンサンブルの現在 バンド維新

2008年2月16日(土)作曲家によるレクチャーと公開練習

2008年2月17日(日)作品発表コンサート(全曲初演!)

  • 一柳慧/ポエムリズミック
  • 服部克久/星への誘い
  • 三枝成彰/機動戦士ガンダム・逆襲のシャア
  • 北爪道夫/並び行く友
  • 小六禮次郎/アンゼラスの鐘
  • 西村朗/秘儀(HIgi I)
  • 木下牧子/サイバートリップ
  • 丸山和範/キュービックダンス

かなり前に napp さん(中橋愛生さん)の日記でちらっと触れられていたような気がするのだが、彼も一枚噛んでいるのだろうか?

主催者(浜松市文化振興財団文化育成課)によると、演奏するのは浜松市内の中学・高校生ということなので、アマチュアでの演奏も可能な難易度なのだろう。

チケットは年明けに発売されるそう。

浜松ウィンドオーケストラ第7回定期演奏会

第1部

  • 八木澤教司/ファンファーレ「ミュージック・シティ」
  • ジェームズ・バーンズ/アルヴァマー序曲
  • アルフレッド・リード/ミュージック・イン・ジ・エアー!
  • 樽屋雅徳/ラザロの復活

第2部

  • スカイ・ハイ
  • 舞踏会の美女
  • 天空の城ラピュタ
  • 永遠の!ディスコ・ヒット・メドレー

第3部

  • ヨーゼフ・ヘルメスベルガーII世(亀井光太郎)/悪魔の踊り
  • クロード・ミシェル・シェーンベルグ(宍倉晃)/ミュージカル「ミス・サイゴン」より

例年書いているが、中低音が充実した響きを聞かせるバンドなのである。 バンドの特色をアピールするのなら、選曲には考慮の余地があったのでは?

また、パート間のピッチ感が違っているので、主旋律のユニゾンが不安定になってしまったり、テュッティになるほど音が濁ったりで、ちょっと残念。

あと、いくつか苦言。

プログラムの曲目紹介に明らかなミスがあった。誤字とかではなくて、数行抜け落ちてしまっている感じ。このまま読んだら全く意味不明。主催者側が気 付かないはずはないのだから、訂正を挟み込むなり(対応が間に合わなかったのだとしたら最悪でも)司会者に言及させるなりすべき。お客さんに失礼でしょ う。

それから、指揮者が演奏者を立たせて、お客さんの拍手をもらっている時に演奏者が席を移動するのも失礼。お客さんの拍手を蔑ろにしていませんか?

ジョンの後半

ジョン・レノンの紙ジャケ第2弾。遅くなったが引き取ってきた。

LP 時代に購入したのはこのうち2枚。 亡くなる直前に発売された遺作「ダブル・ファンタジー」は中学時代の友人が持っていたので借りた。その後で、ジョンのそれまでの足跡を辿ろうと思って買った のが「ジョン・レノンの軌跡」だ。(たぶん)限定盤だったグリーンのカラーレコードを買った。いまだにベスト盤としてはいいバランスだと思う。

「心の壁、愛の橋」と「ロックン・ロール」は高校に入ってから友人が持っていたのを借りた。今回の「ロックン・ロール」は国内では確かコピー・コントロール CD でリリースされていたはず。無事普通の CD になった。

なので、ジョンのアルバムでリアルタイムで買ったのは「ミルク・アンド・ハニー」だけなのだ。これは雰囲気を味わいたくて輸入盤を買った。「ダブ ル・ファンタジー」がかなり端整な音作りだったのに対して、この「ミルク・アンド・ハニー」はまだかなりラフな段階の音源が使われている。歌い方もラフだ し、フェードアウトせずに何となくだらだらと終わっている曲もある。それだけにジョンの不在がより印象強くなっているように思える。

LP で言う B 面の後半に収録されている、ヨーコさんの「レット・ミー・カウント・ザ・ウェイズ」とジョンの「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」はカセットテープで収録 された音源が使われている。「あなたを幾通り愛しているか数えさせて(Let me count the ways how I love you)」と歌うヨーコさんに対して「一緒に年を取ろう(Grow old with me)」と歌うジョン。ここが泣ける。

忘年会

今、いちばん携わっているプロジェクトの忘年会。

「忘年会やっている場合じゃない」という話もあるが ….. まあ ON/OFF の切り替えも大事だということで …..

酔わないように一次会では早めに焼酎に切り替えていたのだが、冷静に思い返してみるとかなり酔っていたなあ。

二次会は(いつもの?)おいしいワインの店へ行ったのだが、もうちょっと余裕を持ってワインを味わいたかった。(結構いっぱいいっぱいでした …..)

ペース配分を計画する必要があるので、おしゃれな二次会に行く場合には早め(できれば一次会序盤)に声をかけてくださいね(笑)。

一匹残らず屋

はい。親バカ日記です。

最近の息子の遊び。

「はーい、集まって下さーい、xxxxxx 屋さんですよ。」

と言って、適当なものを陳列する。

CD 屋さんだったり、八百屋さんだったり、ハンバーグ屋さんだったりするのだが、今日は、

「いっぴきのこらず屋さんですよー。」

だった。

妻によると、夕食後にバーバパパを読み聞かせたので、そのフレーズが頭に残っていたらしい。

(しかし、一匹残らず屋さんは何を売っているのだろう?)

バンジャの次はブレーンだ

ということで、また「あの」シリーズの解説を書かせていただくことになった。

「あの曲」の 1971 年版が収録されるそうで。 意外と最近もコンクールで演奏されているようだが、演奏されるのは改訂版なのではないかな? 私は 1971 年版の方が好きなので、楽しみである。

ツイン・ピークス第16章

無事バンドジャーナル誌の原稿も(一応)脱稿したので、やっと「ツイン・ピークス」の続きを見る。 (年末年始に貸し出すために、何とか年内に見終わってあげないと。私は帰省行脚なので年末年始はゆっくり見れないし。)

ファーストシーズン(第1章〜第7章)は人間関係が必要以上に絡まっていくので展開がたるい。 第10章を過ぎたあたりから、謎が収束し始める。

そして、全編のクライマックスとも言える第16章でローラ・パーマー殺しに関する謎が全て明らかになる。 すごく久しぶり(10年ぶりくらい?)に見直したのだが、留置場の中で犯人(ネタばれになるのであえて名を秘す)が告白する場面は圧巻である。

アンジェロ・バダラメンティが作曲した例のテーマに乗せて、クーパーに抱きかかえられた犯人がパーマーを殺めたことを告白する。 降り注ぐのは雨ではなく、故障した(というか、タバコの煙に過敏に反応した)スプリンクラーである。

美しく、可笑しく、悲しい。 デヴィッド・リンチの真骨頂である。

このあと後日談みたいな形で1話くっつければ、整った形で終わることができたのだろうが、さすがデヴィッド・リンチ、そんな期待通りのことはしてくれない(笑)。 打ち切りが決まった「ツイン・ピークス」は、もっと訳が分からない世界に進んでいくのでした。